🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.03.22
犬11 + 猫9 = 計20件
🐾 犬ニュース — 2026.03.22
本日 11件
1. 🏥 医療・疾病・予防
犬の変形性関節症に3ヶ月持続の新抗体薬Lenivia(イゼニベトマブ)——EUで2026年市販開始予定
Zoetis社のLenivia(一般名:izenivetmab)は、犬の変形性関節症(OA)に伴う疼痛を軽減する新しい抗NGF(神経成長因子)モノクローナル抗体注射薬で、欧州医薬品庁(EMA)の承認を取得し2026年にEUで市販開始予定。従来のbedinvetmab(Librela)とは異なるNGFの結合部位に作用し、1回の注射で最大3ヶ月間の疼痛軽減効果を持つ。9ヶ月間のフィールド試験で、投与犬は運動量の増加と疼痛スコアの有意な低下が確認された。
3ヶ月に1回の通院で済むため、飼い主の負担軽減と治療コンプライアンスの向上が期待される。OAは高齢犬の80%以上に影響するとされ、治療の選択肢が増えることは大きな前進だ。日本での承認時期は未定だが、愛犬の関節痛が気になる場合はかかりつけの獣医師に最新の治療オプションを相談してほしい。
2. 🏥 医療・疾病・予防
パルミトイルエタノールアミド(PEA)が犬猫の関節痛を有意に改善——二重盲検RCTで効果を実証
Frontiers in Veterinary Science誌(2026年)に掲載された二重盲検プラセボ対照RCTで、天然脂肪酸アミドであるパルミトイルエタノールアミド(PEA)製剤「Levagen+」が犬と猫の関節痛を有意に改善することが示された。犬50頭・猫50頭を対象に6週間経口投与した結果、犬ではCBPI(犬用簡易疼痛指標)の疼痛スコアと機能障害スコアが4〜6週目にプラセボと比較して有意に低下。特に「歩行・走行能力」は2週目から改善が見られた。
PEAは体内に自然に存在する脂質メディエーターで、エンドカンナビノイドシステムを介して抗炎症・鎮痛作用を発揮する。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のような胃腸障害リスクが低く、長期使用にも適している可能性がある。関節痛を抱える犬のサプリメント選びの新たな選択肢として、獣医師に相談してみてほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1703143/full
3. 🏥 医療・疾病・予防
犬のCHIP(クローン性造血)が加齢性炎症の鍵——モリス動物財団が25%超の犬で変異を発見
Morris Animal Foundationが支援する研究で、犬のクローン性造血(CHIP: Clonal Hematopoiesis of Indeterminate Potential)の調査が進んでいる。CHIPは白血球が特定の変異を獲得して長寿化し、炎症性タンパク質を産生する現象で、ヒトでは心血管疾患やがんとの関連が指摘されている。研究チームはコホート犬群の25%以上でCHIP関連変異を検出し、変異頻度と加齢との強い相関を確認した。
CHIPは犬の加齢に伴う慢性炎症の根本原因の一つである可能性があり、がん・心臓病・腎臓病など多くの老化関連疾患のメカニズム解明に寄与すると期待されている。犬とヒトは多くの加齢性疾患を共有しており、犬のCHIP研究はヒトの老化研究にも直接的な示唆を与える。シニア犬の定期血液検査は、こうした変化の早期発見にもつながる。
🔗 https://www.morrisanimalfoundation.org/article/canine-aging-research-update-senior-dog-health
4. 🏥 医療・疾病・予防
短頭種犬の健康問題への教育啓発は「飼い主以外」にしか効果がない——2025年の介入研究が示す課題
Veterinary Medicine and Science誌(2025年)に発表された研究で、短頭種犬(パグ、フレンチブルドッグ、ブルドッグなど)の健康問題に関する教育的介入が、短頭種の飼い主には効果がなく、非短頭種の飼い主や犬を飼っていない人にのみ健康問題への意識を高めたことが明らかになった。短頭種の飼い主は教育を受けても自分の犬の健康リスクに対する認知が変わらなかった。
この結果は、情報キャンペーンだけでは短頭種犬の福祉改善に限界があることを示唆している。短頭種犬の寿命は同サイズの中頭種・長頭種より約3年短いとされ、呼吸器疾患・眼疾患・皮膚感染症のリスクが高い。短頭種を飼っている方は、獣医師と定期的に呼吸機能や体温調節能力をチェックし、特に暑い時期の散歩や運動には十分注意してほしい。
🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/vms3.70399
5. 🏥 医療・疾病・予防
犬のアトピー性皮膚炎に抗サイトカイン薬の最前線——MDPI総説がJAK阻害薬・抗体薬・新規標的を整理
International Journal of Molecular Sciences誌(MDPI)に発表された総説論文で、犬のアトピー性皮膚炎(CAD)に対する抗サイトカイン薬の最新動向が包括的にレビューされた。第1世代JAK阻害薬オクラシチニブに加え、2024年にFDA承認されたイルノシチニブ(Zenrelia™)、2025年にEU承認されたアチンビシチニブ(Numelvi)と、第2世代JAK阻害薬が相次いで市場に参入している。抗IL-31抗体ロキベットマブ(Cytopoint)との併用療法やIL-4/IL-13経路の新規標的についても言及されている。
CADは全犬の10〜15%に影響する最も一般的なアレルギー性疾患であり、生涯にわたる管理が必要になることが多い。治療薬の選択肢が急速に広がっていることは朗報だが、個々の犬に最適な治療薬は基礎疾患・年齢・併発症によって異なる。愛犬のアレルギー症状が改善しない場合は、獣医皮膚科の専門家に相談し、最新の治療オプションを検討してほしい。
🔗 https://www.mdpi.com/1422-0067/26/22/10990
6. 🏋️ トレーニング・行動科学
犬の固有受容覚トレーニングが姿勢安定性を有意に改善——4週間の介入研究
Frontiers in Veterinary Science誌(2025年)に発表された研究で、犬に対する4週間の固有受容覚(プロプリオセプション)トレーニングが姿勢安定性を有意に改善することが示された。研究では20頭の犬をトレーニング群と対照群に分け、3次元空間でエリフェリック軌道を描く動力式プラットフォーム(Imoove-vet®)を使用。トレーニング群では頭尾方向・内外側方向の重心動揺と支持面積がいずれも統計的に有意に減少し、効果量(d > 0.8)も大きかった。
固有受容覚トレーニングは特に「生体力学的に困難な条件下」での姿勢安定性改善に効果が高く、術後リハビリテーションや高齢犬の転倒予防に応用可能と考えられる。整形外科疾患や神経疾患を持つ犬への治療的応用については今後の研究が待たれるが、シニア犬の運動機能維持に関心のある飼い主は、バランストレーニングについて理学療法の専門家に相談してみてほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2025.1645875/full
7. 🧬 研究・科学
犬の運動負荷試験が心疾患の診断・予後・治療に有効——1990〜2025年の文献を包括レビュー
Animals誌(MDPI、2025年)に掲載されたレビューで、犬の鬱血性心不全(CHF)における運動負荷試験の臨床的有用性が体系的にまとめられた。6分間歩行試験(6MWT)とトレッドミル負荷試験の2種類が主に評価されており、6MWTは犬のリードをつけた状態で6分間に歩行できる距離を測定する簡便な方法で、機能的能力の評価に有効。トレッドミル試験はバイオマーカーとの組み合わせにより治療効果のモニタリングにも応用できる。
ヒト心臓学では運動療法が確立された補助療法だが、犬の心臓病における運動の活用はまだ発展途上だ。このレビューは犬の心疾患診断・予後予測・補助的治療としての運動の可能性を示す重要な基盤研究である。心臓病と診断された犬の運動量については自己判断せず、必ず獣医師に適切な運動プログラムを相談してほしい。
🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/15/22/3336
8. 🧬 研究・科学
AKC犬の健康財団、2026年春の研究助成サイクルを開始——がん・遺伝病・長寿の新規研究を募集
AKC Canine Health Foundation(CHF)は2026年春の研究助成サイクルの公募を開始した。優先研究分野には、犬のがん(新規治療法・早期発見・免疫療法)、遺伝性疾患(心臓病・眼疾患・神経疾患)、感染症対策、および犬種特有の健康課題が含まれる。CHFは1995年の設立以来、1億ドル以上を犬の健康研究に投資しており、これまでに3,000件以上の研究プロジェクトを支援してきた。
CHFの助成研究は基礎研究から臨床応用まで幅広く、多くの成果が実際の獣医療に還元されている。たとえば犬のがん免疫療法や遺伝子検査の普及はCHFの助成研究なしには実現しなかった。犬の健康研究への投資は、将来の治療選択肢を広げる重要な基盤である。
🔗 https://www.akcchf.org/investigator-opportunities/request-for-proposal-schedule/spring-2026/
9. 🥩 栄養・食事・サプリ
犬の歯科ケア業界が転換期——シニア犬急増で予防歯科の需要が拡大
Pet Age誌(2026年)の業界分析によると、コロナ禍で急増したペット飼育世帯の犬が現在中年〜シニア期に入り、歯周病や歯の摩耗が顕在化する時期を迎えている。Dinovite社のDr. Patel氏は「ペットの歯科ケアはインフレクションポイント(転換点)にある」と指摘し、獣医師との予防歯科に関する会話が進化し、消費者も日常的なウェルネスケアの一環として歯科予防を重視するようになっていると述べた。
犬の歯周病は3歳以上の犬の80%以上に影響するとされ、放置すると心臓・腎臓・肝臓など全身の臓器にも悪影響を及ぼす可能性がある。専門的なデンタルケア(COHAT:包括的口腔健康評価・治療)に加え、自宅での歯磨き習慣が重要だ。愛犬の口臭・歯石・歯茎の出血が気になる場合は、獣医師に歯科検診を依頼してほしい。
🔗 https://www.petage.com/dinovite-dental-care-for-pets-is-at-an-inflection-point/
10. 🐕 犬学
犬を飼う高齢者は認知症リスクが4割低い——東京都健康長寿医療センターの1万人調査
東京都健康長寿医療センターが約1万人を対象に実施した大規模疫学調査で、犬を飼っている高齢者は飼っていない人と比べて認知症の発症リスクが約40%低いことが明らかになった。犬の散歩による日常的な運動習慣と、散歩を通じた地域住民との社会的交流が、認知機能の維持に寄与していると考えられている。一方、猫の飼育では同様の効果は確認されなかった。
この研究は「犬との暮らし」が高齢者のメンタルヘルスに与える好影響を科学的に裏付けるものだ。犬の散歩は有酸素運動・社会的交流・生活リズムの維持という認知症予防の3大要素を自然に満たしてくれる。高齢者が犬を飼い続けるための社会的サポート体制(ペットシッター・動物病院の送迎サービスなど)の整備も今後重要になるだろう。
🔗 https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20231214_n01/
11. 🐕 犬学
犬の8週間運動介入プログラムが飼い主のQOLと犬の体重を同時に改善——Scientific Reports
Scientific Reports誌に発表された研究で、犬と飼い主が一緒に参加する8週間の屋外運動プログラム(週2回・各2km以上の歩行)が、飼い主の自己報告QOLを有意に改善し、犬のBCS(ボディコンディションスコア)も有意に低下させることが示された。犬の心拍数や行動指標にも改善傾向が見られ、「犬との共同運動」が双方の健康に相乗効果をもたらすことが裏付けられた。
このプログラムは特別な器具を必要とせず、日常の散歩を少し意識的にするだけで実践可能だ。犬との運動は飼い主のモチベーション維持に効果的であり、継続率の高い運動習慣の形成につながる。愛犬との散歩時間を週2回・各30分以上に増やすことから始めてみてはいかがだろうか。
🔗 https://www.nature.com/articles/s41598-024-65033-0
💡 今日のワンポイント
高齢犬の健康維持は、新しい治療薬の活用と日常的な運動・予防ケアのバランスが重要です。関節痛、歯周病、認知機能の低下は早期からの対策で大きく改善できます。かかりつけの獣医師とともに、愛犬の年齢に応じた定期検査と予防プログラムを計画することをお勧めします。
🐱 猫ニュース — 2026.03.22
本日 9件
1. 🏥 医療・疾病・予防
猫のがん治療にニューカッスル病ウイルス(NDV)——リンパ腫への新たな免疫療法候補
Frontiers in Veterinary Science誌(2025年)に掲載されたレビューで、猫のリンパ腫に対する新たな治療候補としてニューカッスル病ウイルス(NDV)の腫瘍溶解療法が注目されています。NDVは鳥類の病原体ですが、哺乳類の腫瘍細胞を選択的に破壊する能力を持ちます。従来の化学療法は副作用が多く効果も限定的でしたが、NDVはがん細胞内で選択的に増殖し、免疫系を活性化して腫瘍を攻撃する二重の作用機序を持ちます。
リンパ腫は猫で最も一般的ながんの一つであり、新たな治療アプローチの開発は喫緊の課題です。NDVベースの免疫療法はまだ研究段階ですが、猫の口腔扁平上皮癌に対する放射線と免疫療法の併用試験も計画されています。症状(食欲低下・体重減少・リンパ節の腫れ)が気になる場合は獣医師に相談を。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2025.1694132/pdf
2. 🏥 医療・疾病・予防
Texas A&M大学、猫のCKDに新治療薬「Porus One」の臨床試験を実施——腸管からの毒素吸着で腎臓を保護
Texas A&M大学獣医病院で、猫の慢性腎臓病(CKD)に対する新たな治療アプローチとして「Porus One」の臨床試験が進行中です。Porus Oneは腸管内で尿毒症毒素を吸着する粉末状の経口製剤で、毒素が血流に入る前に排泄させることで腎臓への負担を軽減します。従来のCKD治療が食事療法と輸液管理に限られていた中、腸管からのアプローチは新たな治療パラダイムとして注目されています。
CKDは10歳以上の猫の約30%に影響する最も一般的な致死性疾患であり、早期発見と積極的な管理が予後を大きく左右します。Porus Oneのような非侵襲的な治療補助が実用化されれば、CKD管理の選択肢がさらに広がります。7歳以上の猫は年1〜2回の血液・尿検査でCKDの早期発見に努めてほしい。
🔗 https://vetmed.tamu.edu/news/press-releases/kidney-disease-trial/
3. 🥩 栄養・食事・サプリ
パルミトイルエタノールアミド(PEA)が猫の関節痛にも有効——犬猫合同RCTで猫のFMPIスコア改善
Frontiers in Veterinary Science誌(2026年)の二重盲検RCTで、天然脂肪酸アミド「Levagen+(PEA)」が猫の関節痛にも有効であることが示されました。猫50頭を対象に6週間経口投与した結果、FMPI(猫用筋骨格系疼痛指標)のスコアがプラセボ群と比較して改善傾向を示しました。PEAは体内のエンドカンナビノイドシステムを介して抗炎症・鎮痛作用を発揮する天然化合物で、薬物療法のような副作用リスクが低い点が魅力です。
猫の関節痛は「年齢のせい」と見過ごされがちですが、12歳以上の猫の90%以上にX線上の変形性関節症所見があるとされます。ジャンプをしなくなった、高い場所に登らなくなった、トイレの出入りが困難になったなどの変化は関節痛のサインかもしれません。サプリメント療法について獣医師に相談してみてほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1703143/full
4. 🧬 研究・科学
猫のがん治療に新薬が35%の症例でがんを制御——頭頸部扁平上皮癌への標的治療
コロラド州立大学フリント動物がんセンターの研究チームは、猫の頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)に対する新規標的治療薬の臨床試験結果を報告しました。この薬剤はSTAT3活性を阻害し、同時にPD-1(免疫応答に関連するタンパク質)のレベルを上昇させる二重の作用機序を持ちます。臨床試験では、治療を受けた猫の35%でがんの制御が達成され、副作用は最小限にとどまりました。
猫の口腔扁平上皮癌は最も治療困難ながんの一つであり、従来の治療法(手術・放射線)では予後が極めて不良でした。新薬が免疫系を活性化しながら腫瘍の増殖を抑制するという二重アプローチは、今後のがん治療の方向性を示しています。猫の口臭・よだれ・食欲低下・顔の腫れなどは口腔がんの初期症状である可能性があります。早めの獣医師受診を心がけてほしい。
5. 🧬 研究・科学
老齢猫の腎臓トランスポーター遺伝子が低下——尿毒症毒素蓄積のメカニズムが解明へ
Aging誌に掲載された研究で、老齢猫では腎臓の重要なトランスポーター遺伝子の発現が低下し、有害な尿毒症毒素の排出能力が減少していることが明らかになりました。これらのトランスポーター遺伝子は通常、血液中の有害物質を腎臓から尿中に排泄する役割を担っていますが、加齢に伴いその機能が低下します。この発見はCKDの進行メカニズムの理解を深め、将来的な治療標的の特定に貢献する可能性があります。
猫のCKDは加齢とともにほぼ不可避的に進行する疾患であり、その分子メカニズムの解明は新たな治療法開発の鍵となります。トランスポーター遺伝子の機能を維持・回復させる薬剤の開発が今後の研究課題です。飼い主ができることとして、水分摂取の促進(ウェットフードの活用・水飲み場の増設)と定期的な腎機能検査が重要です。
6. 🧬 研究・科学
猫の遺伝子検査ガイドライン2025年版——「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を専門家が整理
PMC誌に掲載された2025年のガイドライン論文で、猫の遺伝子検査に関する「実践的なDos and Don’ts」が獣医師向けに整理されました。検査対象として有用な遺伝子変異(HCM関連のMYBPC3変異、PKD1変異など)と、臨床的意義が不明確な変異の区別が明確にされています。特に、遺伝子検査の結果を過度に信頼して繁殖決定や治療方針を変えることのリスクが強調されています。
猫の遺伝子検査市場は急速に拡大していますが、検査の精度や臨床的有用性にはばらつきがあります。消費者向けDTC(直接消費者向け)検査の結果を獣医師が確認・解釈することの重要性も指摘されています。愛猫の遺伝子検査を検討している飼い主は、検査結果の解釈について必ず獣医師に相談し、結果を過度に心配しないよう注意してほしい。
🔗 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11626677/
7. 🐱 猫学・行動
「猫の誤解」を科学的に解体——MDPIレビューが飼い主の思い込みと文化的バイアスを分析
MDPI誌に掲載されたレビュー論文で、猫に関する一般的な誤解と信念体系が科学的観点から分析されました。「猫は独立心が強く人間を必要としない」「猫は訓練できない」「猫は冷淡で愛着を示さない」といった通説が、最新の行動学研究によって次々と覆されていることが整理されています。文化的・社会人口学的要因が猫への態度に大きく影響し、その結果として猫の飼育管理方法やケアの質にも差が生じていることが指摘されています。
コンパニアンアニマルとしての猫の人気は犬を上回りつつあるにもかかわらず、猫の行動や感情に関する研究は犬に比べて大幅に遅れています。猫の福祉向上には、飼い主の「知識のアップデート」が不可欠です。猫が安全基地として飼い主を認識し、社会的絆を形成できる動物であることを理解することが、より良い猫との関係構築の第一歩になります。
🔗 https://www.mdpi.com/2813-9372/2/3/32
8. 🐱 猫学・行動
猫の多嚢胞性腎臓病(PKD)の生存分析——日本発の大規模データで余命12.7年、5年生存率95%
PubMed(2025年)に発表された日本国内の大規模調査で、猫の多嚢胞性腎臓病(PKD)に関する初の生命表分析が実施されました。PKDを持つ猫の出生時平均余命は約12.7年で、5年累積生存率は95.1%、10年累積生存率は61.3%でした。PKDは常染色体優性遺伝疾患であり、ペルシャ猫やそのクロス品種で特に罹患率が高いです。
この研究は、PKDが必ずしも短命に直結しないわけではなく、適切な管理と定期的なモニタリングにより多くの猫が長期生存できることを示しています。PKDの遺伝子検査(PKD1変異)は簡便に実施可能であり、特にペルシャ系の猫を飼育する場合は繁殖前の遺伝子検査が推奨されます。既にPKDと診断されている猫は、定期的な超音波検査と腎機能モニタリングを続けてほしい。
🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40399101/
9. 🐱 猫学・行動
猫の遊びと福祉の関係——Cambridge Animal Welfare誌が今後の研究方向を提示
Cambridge Core Animal Welfare誌に掲載されたレビューで、猫の遊び行動と福祉の関係について現在の知見と今後の研究方向が整理されました。遊びは猫の身体的・認知的・感情的ウェルビーイングに重要な役割を果たしていますが、猫の遊びに関する科学的研究は犬に比べて著しく少ないです。レビューでは、遊びの質と量が猫のストレスレベル・問題行動の発生率・飼い主との関係性に影響することが示されました。
特に室内飼育猫では、遊びの機会が不足するとプロセス・ストレス関連疾患・攻撃行動のリスクが高まります。レビューは、毎日15〜30分のインタラクティブな遊び(釣竿型おもちゃ・ボール・パズルフィーダーなど)が推奨されると結論づけました。愛猫の遊び時間を意識的に確保することが、猫の心身の健康維持への最もシンプルで効果的な投資です。
💡 今日のワンポイント
猫のCKD対策は「待つ」から「攻める」へ
かつてCKDは「進行を遅延させるしかない」が常識でしたが、Porus One、トランスポーター機能回復薬、腸内毒素コントロール戦略など、新たな治療の選択肢が急速に増えています。現在は複数のアプローチを組み合わせた「多角的CKD管理」の時代に突入しています。
毎朝7時配信

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