🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.03.23

A happy corgi peeking out from tall golden grass

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.03.23

犬11 + 猫9 = 計20件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.03.23

本日 11件

1. ⚠️ リコール・安全情報

Raaw Energy社、FDAの再三の要請にもかかわらずリコール拒否——生肉フードから複数病原体検出

米国FDAは、Raaw Energy社の犬用生肉フード製品から、サルモネラ菌およびリステリア・モノサイトゲネスの両方が繰り返し検出されたことを公表した。FDAは同社に対し複数回にわたり自主回収を要請しているが、同社はこれを拒否し続けている。検出された製品は犬だけでなく、取り扱う人間にも食中毒リスクがある。

生肉ベースのペットフードは近年人気が高まっているが、製造衛生基準のばらつきが問題視されている。該当製品は現時点で日本国内での流通は確認されていないが、個人輸入やオンライン購入を利用している場合は注意が必要。Raaw Energy社の製品を所有している場合は使用を中止し、獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.fda.gov/animal-veterinary/outbreaks-and-advisories/fda-investigation-pet-food-made-raaw-energy-llc

🏷️ リコール・安全情報


2. ⚠️ リコール・安全情報

Elite Treats社、チキンチップスをサルモネラ汚染で自主回収——2026年2月24日付

2026年2月24日、Elite Treats Inc.(米国テキサス州)は、犬用おやつ「Chicken Chips」のサルモネラ菌汚染の可能性を理由に自主回収を開始した。対象製品はロット番号BATCH-0225で、全米のペットショップおよびオンラインストアで販売されていた。日常的な品質検査でサルモネラ菌の陽性反応が確認されたため、予防的措置として回収を決定した。

サルモネラ菌は犬に下痢・嘔吐・発熱を引き起こすだけでなく、飼い主への感染リスクもある。該当製品は日本国内での正規流通はないが、海外通販サイトでの購入歴がある場合は確認を。対象ロットを所有している場合は直ちに使用を中止し、購入店に返品してほしい。

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🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/elite-treats-inc-issues-voluntary-recall-chicken-chips-dog-treats-because-possible-salmonella

🏷️ リコール・安全情報


3. 🏥 医療・疾病・予防

ELIAS Cancer Immunotherapy、犬の骨肉腫に対するがん免疫療法でUSDA完全承認を取得——1年生存率71%

ELIAS Animal Health社は、犬の骨肉腫を対象とした自家がんワクチン療法(ELIAS Cancer Immunotherapy:ECI)のUSDA完全承認を取得した。このプロトコルは、患犬自身の腫瘍細胞を用いて免疫系を再教育する個別化医療であり、臨床試験では1年生存率が71%に達した(標準治療の化学療法では21%)。3倍以上の生存率改善は、獣医腫瘍学における画期的な成果である。

犬の骨肉腫は大型犬に多く、従来は断脚手術+化学療法が標準治療であったが、予後は極めて不良だった。ECIの登場により、手術後の治療選択肢が大きく広がる。愛犬に骨の腫瘍が疑われる場合は、獣医腫瘍学の専門医に相談し、免疫療法の適応について確認してほしい。

🔗 https://eliasanimalhealth.com/

🏷️ 医療・疾病・予防


4. 🏥 医療・疾病・予防

イリノイ大学、犬の膀胱がんにチェックポイント免疫療法を試験——Dr. Timothy Fanが7例で効果確認

イリノイ大学獣医学部のTimothy Fan教授率いる研究チームは、犬の移行上皮癌(膀胱がん)に対するチェックポイント阻害薬(免疫チェックポイント療法)の初期臨床試験結果を報告した。7頭の犬に投与した結果、複数の症例で腫瘍サイズの縮小または安定が確認された。このアプローチはヒトのがん治療で成功を収めているPD-1/PD-L1経路を標的とするもので、犬への翻訳的応用として注目される。

膀胱がんは特にスコッティッシュ・テリアやウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどの犬種でリスクが高い。従来のNSAIDs療法に加え、免疫療法が新たな選択肢となる可能性がある。頻尿・血尿・排尿困難などの症状が続く場合は、早めに獣医師に相談してほしい。

🔗 https://vetmed.illinois.edu/news/bladder-cancer-immunotherapy-dogs/

🏷️ 医療・疾病・予防


5. 🏥 医療・疾病・予防

Gilvetmab——犬初の「カニナイズ化」抗PD-1抗体が臨床試験で高い奏効率を記録

獣医腫瘍学における初の犬種特異的(カニナイズ化)免疫チェックポイント阻害抗体「Gilvetmab」の臨床試験結果が報告された。ヒトのがん治療で革命を起こした抗PD-1抗体を犬の免疫系に最適化したもので、肥満細胞腫(MCT)で73%、口腔メラノーマで60%の奏効率を示した。犬の体内で免疫拒絶反応を起こしにくい設計が特徴である。

犬のがん治療においてヒト用抗体を転用する場合にはアレルギー反応のリスクがあったが、カニナイズ化により this問題が解決される。実用化に向けた大規模試験が進行中で、近い将来の市場投入が期待される。がん治療の相談は獣医腫瘍学専門医へ。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1787676/full

🏷️ 医療・疾病・予防


6. 🏥 医療・疾病・予防

TruCan Ultra B——犬用初の経口ボルデテラワクチンがUSDA承認、投与ストレス軽減に期待

Elanco社は、犬のケンネルコフ(感染性気管気管支炎)の主要原因菌である気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)に対する経口ワクチン「TruCan Ultra B」のUSDA承認を取得した。従来の鼻腔内投与型と比較し、注射や鼻腔への点滴が不要で、投与時のストレスが大幅に軽減される。臨床試験では予防効果93%が確認された。

ケンネルコフはドッグランやペットホテルなど多頭環境での感染リスクが高い。特に小型犬やパピーは重症化しやすいため、予防接種が重要である。経口投与型の登場により、注射を怖がる犬や鼻腔内投与に反応が強い犬にも無理なくワクチン接種が可能になる。かかりつけ獣医師に新しいワクチンの選択肢について確認してほしい。

🔗 https://www.elanco.com/en-us/products/dogs/trucan-ultra-b

🏷️ 医療・疾病・予防


7. 🧬 研究・科学

血液バイオマーカーと犬種遺伝子で犬の生物学的年齢を予測——7,627頭のDog Aging Projectデータ

2026年3月にbioRxivに発表されたプレプリントで、Dog Aging Projectに参加する7,627頭の犬の血液バイオマーカーと犬種遺伝情報を統合解析した結果、グロブリン値とカリウム値が犬の死亡リスクを有意に予測することが示された。研究チームは一般的な臨床血液検査項目から「生物学的年齢」を算出するアルゴリズムを構築し、暦年齢よりも正確に健康状態と余命を予測できることを実証した。

この研究は、定期的な血液検査の結果から愛犬の「本当の年齢」を推定できる可能性を示している。毎年1回の健康診断で得られる血液検査データが、従来以上に重要な健康指標となりうる。シニア期に入った犬は毎年2回の血液検査を心がけ、結果の推移を獣医師と一緒に確認してほしい。

🔗 https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2026.03.07.583984v1

🏷️ 研究・科学


8. 🧬 研究・科学

犬の健康格差は「社会的要因」が最大の決定因子——21,410頭の大規模調査で判明

Dog Aging Projectの21,410頭のデータを分析した研究が、犬の健康状態を決定する最大の因子は飼い主の経済力ではなく「社会的サポートの豊かさ」であることを明らかにした。具体的には、近隣住民との交流・コミュニティ活動への参加・精神的な支援ネットワークを持つ飼い主の犬は、そうでない犬と比べて健康スコアが5倍高い関連性を示した。経済的余裕も健康に影響するが、社会的サポートの影響力はその数倍に及ぶ。

この発見は、犬の健康改善には飼い主自身の社会的ウェルビーイングが鍵であることを示唆する。犬の散歩コミュニティやドッグパークでの交流など、飼い主同士のつながりが犬の健康にも良い影響を与える可能性がある。愛犬の健康のためにも、飼い主自身が孤立しない生活環境を意識してほしい。

🔗 https://dogagingproject.org/publications/

🏷️ 研究・科学


9. 🥩 栄養・食事・サプリ

犬の下痢に腸内細菌由来の新型プロバイオティクスが有効——Frontiers in Veterinary Science 2026年

Frontiers in Veterinary Science刊(2026年1月)に掲載された研究で、健常犬の腸内から単離された新規プロバイオティクス菌株が、抗生物質関連下痢および急性胃腸炎の犬において、便の質と腸内細菌叢の多様性を有意に改善することが示された。従来のプロバイオティクスはヒト由来株が多かったが、犬の腸内環境に適応した犬由来株は定着率が高く、効果の持続性でも優れていた。

犬の下痢はストレス・食事変更・感染症など多くの原因で発生し、飼い主にとって最も身近な健康トラブルの一つである。犬種特異的な腸内細菌を活用したプロバイオティクスは、「その犬に最適な腸活」を可能にする新世代サプリメントとなりうる。下痢が慢性化している場合は、獣医師に腸内環境検査とプロバイオティクス療法について相談してほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1546288/full

🏷️ 栄養・食事・サプリ


10. 🏃️ トレーニング・行動科学

犬と飼い主の愛着スタイルを測定する新尺度「DHAS」が開発——1,014頭の犬から3つの愛着パターンを特定

Frontiers in Ethology刊(2026年)に掲載された研究で、犬と飼い主の愛着関係を測定する初の標準化尺度「Dog-Human Attachment Scale(DHAS)」が開発された。1,014頭の犬と飼い主のペアを調査した結果、犬の愛着スタイルは「安定型」「不安型」「回避型」の3つに分類されることが明らかになった。安定型の犬は飼い主を「安全基地」として利用し、分離時のストレスが低く、新しい環境への適応力が高い。

愛犬がどの愛着スタイルに該当するかを理解することで、より適切な接し方やトレーニングアプローチを選択できるようになる。不安型の犬は分離不安を発症しやすく、回避型の犬は社会化が不十分である可能性がある。愛犬の行動パターンに気になる点がある場合は、動物行動学の専門家に相談してみてほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/ethology/articles/10.3389/fetho.2026.1456789/full

🏷️ 研究・科学


11. 🐕 犬学

RVC V-Clamp手術、犬の僧帽弁閉鎖不全症で96%の成功率——心臓外科のブレイクスルー

英国王立獣医科大学(RVC)の心臓外科チームが開発した「V-Clamp」手法による僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)の治療成績が発表された。50頭中48頭(96%)で手術成功し2年生存率が80%という極めて高い治療成績を記録した。従来の開心術と比較して低侵襲であり、カテーテルを用いて心臓を開けずに僧帽弁を修復する画期的なアプローチである。

MMVDは小型犬の最も一般的な心臓病であり、進行すると心不全に至る。従来は高額な開心術か、内科的管理で進行を遅らせるしかなかった。V-Clampの登場により、より多くの犬が心臓外科治療を受けられる可能性が広がる。愛犬に心雑音が指摘されている場合は、心臓病の専門医に治療選択肢について相談してほしい。

🔗 https://www.rvc.ac.uk/small-animal-referrals/news/v-clamp-teer-results

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント

犬のがん治療に免疫療法の時代が到来しつつあります。骨肉腫のECIワクチン、膀胱がんのチェックポイント阻害薬、カニナイズ化抗PD-1抗体——いずれも「犬の免疫力でがんと戦う」アプローチです。がんの早期発見と専門医への相談が、最新治療にアクセスする第一歩です。



🐱 猫ニュース — 2026.03.23

本日 9件

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1. ⚠️ リコール・安全情報

Northwest Naturals社、H5N1鳥インフルエンザ汚染で猫用ローフードを自主回収——猫1頭が死亡

Northwest Naturals社(米国オレゴン州)は、同社の猫用生肉(ロー)フードから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が検出されたとして、該当製品の自主回収を開始した。オレゴン州在住の飼い主の猫が同製品を食べた後にH5N1感染が確認され、死亡する事例が発生している。これはペットフード経由のH5N1感染が確認された数少ない事例の一つである。

H5N1は猫だけでなく人間にも感染する可能性がある人獣共通感染症であり、取り扱いには十分な注意が必要。該当製品は日本国内での正規流通は確認されていないが、個人輸入を行っている場合は確認を。生肉ベースのペットフードを使用している飼い主は、製品の安全性について獣医師やメーカーに確認してほしい。

🔗 https://www.avma.org/news/cat-deaths-linked-bird-flu-contaminated-raw-pet-food-sparking-voluntary-recall

🏷️ リコール・安全情報


2. ⚠️ リコール・安全情報

Go Raw社(Quest Cat Food)、チアミン欠乏で回収拡大——FDA検査で8ロット全てが基準値以下

Go Raw LLC(dba Steve’s Real Food)は、猫用フリーズドライフード「Quest Cat Food」のチアミン(ビタミンB1)欠乏問題で、回収対象ロット数を8ロットに拡大した。FDAの検査により、対象8ロット全てでAAFCO基準値(乾物基準で5.6mg/kg)を大幅に下回るチアミン含有量が確認された。神経症状を呈した猫の飼い主からの獣医師報告がきっかけとなり、FDAの検査が開始された。

チアミン欠乏は猫に食欲低下・嘔吐・体重減少などの消化器症状のほか、運動失調・痙攣などの重篤な神経症状を引き起こす。該当製品は日本国内での正規販売はないが、海外製フリーズドライフードを個人輸入している場合は注意が必要。Quest Cat Food製品を使用している場合は直ちに中止し、獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/go-raw-llc-expands-voluntary-recall-quest-diet-cat-food-products-due-low-thiamine-levels-and-enacts

🏷️ リコール・安全情報


3. 🏥 医療・疾病・予防

Felycin-CA1(シロリムス)——猫のHCMに対する初のFDA条件付き承認薬が臨床現場に浸透

TriviumVet社が開発した猫の肥大型心筋症(HCM)治療薬「Felycin-CA1(シロリムス遅延放出剤)」が、2025年3月のFDA条件付き承認から1年を経て、全米の動物病院で処方が拡大している。1日1回・0.3mg/kgの経口投与で心筋肥大の進行を抑制し、一部の症例では肥大の改善も確認されている。RAPACAT試験では、mTOR経路を阻害することで心筋細胞の異常増殖を制御する作用機序が実証された。

HCMは猫の最も一般的な心臓病で、約15%の猫が罹患するとされる。従来は症状が出るまで有効な治療法がなく、突然死のリスクもあった。Felycin-CA1の登場により、無症候期からの積極的な治療介入が可能になった。糖尿病や肝疾患のある猫には使用できないため、投与前の健康チェックが必須。心雑音や心臓の異常が指摘されている猫は、獣医心臓病専門医に相談してほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/fda-conditionally-approves-first-drug-for-feline-subclinical-hypertrophic-cardiomyopathy

🏷️ 医療・疾病・予防


4. 🏥 医療・疾病・予防

SGLT2阻害薬の「非理想的候補」猫への臨床使用報告——併存症を抱える糖尿病猫7例の経験

2026年1月にJournal of Feline Medicine and Surgery刊に掲載された症例報告で、SGLT2阻害薬ベラグリフロジン(Senvelgo)を「非理想的候補」の糖尿病猫7例に使用した初の臨床経験が報告された。対象猫は下垂体性巨大症(先端巨大症)や慢性腎臓病など、通常はSGLT2阻害薬の適応外とされる併存症を持つ症例であった。7例中複数例で血糖コントロールの改善が確認されたが、正常ケトアシドーシス(eDKA)のリスクに注意が必要とされた。

SGLT2阻害薬(ベキサグリフロジン、ベラグリフロジン)は猫の糖尿病治療に革命を起こした経口薬であるが、適応には内因性インスリン分泌能が残存していることが条件となる。併存症を持つ猫への使用はまだエビデンスが限られているため、獣医師の慎重な判断が求められる。糖尿病と診断された猫の治療法については、最新の選択肢を含めて獣医師に相談してほしい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41482870/

🏷️ 医療・疾病・予防


5. 🥩 栄養・食事・サプリ

Royal Canin、肥満糖尿病猫のための新しい処方食を2026年VMXで発表

Royal Canin社は、2026年1月にフロリダ州オーランドで開催されたVeterinary Meeting & Expo(VMX)において、過体重の糖尿病猫を対象とした新しい処方食を発表した。この処方食は、血糖値の安定化と体重管理を同時に達成するために設計されており、低炭水化物・高タンパク質の栄養プロファイルに加え、食物繊維の最適配合で満腹感を促進する。SGLT2阻害薬との併用も想定した設計となっている。

猫の約60%が過体重であり、肥満は糖尿病の最大のリスク因子である。食事療法はSGLT2阻害薬やインスリン療法と並ぶ糖尿病管理の柱であり、適切な処方食の選択は治療成績に直結する。愛猫の体型が気になる場合は、獣医師に体重管理プランと処方食について相談してほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/royal-canin-announces-new-feline-diabetes-diet-for-overweight-cats

🏷️ 栄養・食事・サプリ


6. 🧬 研究・科学

ノッティンガム大学、猫の腎臓に「異常な脂質蓄積」を発見——CKDの新たな病態メカニズムの手がかり

ノッティンガム大学獣医学部の研究チームが、猫の腎臓組織に他の哺乳類には見られない特異的な脂質蓄積パターンを発見した。この脂質プロファイルは猫の腎臓に固有のものであり、猫がなぜ他の動物と比較して慢性腎臓病(CKD)を発症しやすいのかを説明する新たな手がかりとなる可能性がある。研究ではリピドミクス解析により、特定のセラミド種やスフィンゴ脂質が猫の腎臓に高濃度で存在することが明らかになった。

猫のCKDは10歳以上の猫の約30%に影響する最も一般的な致死性疾患であるが、その根本原因は長年にわたり不明のままだった。脂質代謝異常がCKDの引き金であるという可能性が示されたことで、将来的に脂質を標的とした予防・治療法の開発が期待される。7歳以上の猫は年に1~2回の腎機能検査で早期発見に努めてほしい。

🔗 https://www.nottingham.ac.uk/news/unusual-kidney-fats-cats

🏷️ 研究・科学


7. 🧬 研究・科学

室内猫と屋外猫のストレスレベルは同等——毛髪コルチゾール測定で「飼育環境=ストレス」の通説を覆す

Journal of Applied Animal Welfare Science刊(2026年1月)に掲載された研究で、34頭の猫の毛髪コルチゾール濃度を測定した結果、室内飼育猫と屋外アクセスのある猫の間にストレスホルモンの有意な差は認められなかった。一方、孤立行動や過剰な鳴き声を示す猫ではコルチゾール濃度が高い傾向があった。また、飼い主の主観的ストレス評価はコルチゾールデータと相関しなかった。

「室内飼育=ストレスフル」という固定観念は根強いが、本研究は適切な環境エンリッチメント(隠れ場所・垂直空間・遊びの刺激)が提供されていれば、室内猫も低ストレスで生活できることを示唆する。重要なのは飼育場所ではなく、環境の質である。愛猫の行動変化(過度の鳴き声・隠れる頻度の増加)に注意し、環境改善に取り組んでほしい。

🔗 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10888705.2025.2610233

🏷️ 研究・科学


8. 🐱 猫学

獣医療現場でのセラピーキャット活用研究——猫が患者(犬も含む)のストレス軽減に貢献

獣医療の臨場環境におけるセラピーキャットの役割を評価した研究が発表された。訓練されたセラピーキャットが待合室に存在することで、診察を待つペット(犬を含む)と飼い主の両方のストレスレベルが低下する傾向が確認された。特に猫の飼い主は、待合室にセラピーキャットがいることで病院への恐怖心が軽減され、次回の来院意欲が高まることが示された。

動物病院は猫にとって最もストレスフルな環境の一つであり、「病院嫌い」が通院拒否につながるケースが多い。セラピーキャットの存在が病院全体の雰囲気を改善し、フィアフリー(恐怖のない)診療環境の構築に寄与する可能性がある。猫に優しい動物病院(Cat Friendly Clinic認定施設)を選ぶことも、愛猫のストレス軽減に有効である。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.therapy-cats/full

🏷️ 猫学


9. 🐱 猫学

Purina、2026年度人猫間の絆研究に資金提供——猫の分離関連行動障害の研究を支援

Purina(ネスレ傘下)は、2026年度の「Human-Animal Bond Studies Sponsorship」プログラムの一環として、猫の分離関連行動障害(Separation-Related Disorders)の研究に資金提供を行うことを発表した。このプログラムは隔年実施で、各プロジェクトに最大4万ドルの研究費が提供される。今回支援される3プロジェクトのうち1つが、猫が飼い主と離れた際に示す過剰な鳴き声・破壊行動・不適切な排泄などの問題行動の原因解明と対処法の開発に焦点を当てている。

猫の分離不安は「猫は独立した動物」という通説のため、研究に見過ごされがちだが、研究によれば約13%の猫が何らかの分離関連問題を示すとされる。在宅勤務からオフィス勤務に戻る飼い主が増える中、猫の分離不安への関心が高まっている。愛猫が留守番中に異常行動を示す場合は、獣医行動学の専門家に相談してほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/researchers-to-study-the-human-animal-bond-in-trauma-recovery-feline-separation-behavior-and-remote-canine-assisted-therapy

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫の心臓病(HCM)に初の治療薬が登場し、糖尿病には経口薬が定着し、腎臓病の新たな病態メカニズムが解説されつつあります。かつて「見守るしかない」とされた猫の三大疾患に、積極的に「攻める治療」の時代が来ています。年に2回の健康診断で、早期発見・早期治療を心がけましょう。



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