🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.03
犬8 + 猫5 = 合計13件
🐾 犬ニュース — 2026.04.03
本日 8件
1. 🦬 犬学
犬43品種390トリオのデノボ突然変異マッピング——父親の年齢と体格が突然変異率を左右
📅 2025.12.16
Genome Biology誌に掲載。フィンランドで同一環境下で飼育された43品種・390トリオ(計643頭)のゲノムを平均43.3倍の深度でシーケンス。犬の生殖細胞系列突然変異率は塩基対あたり4.89×10⁻⁹と推定された。父親の年齢が突然変異率に与える影響はヒトの1.5倍と大きく、大型犬種は小型犬種より成長初期の突然変異が多い。CpGアイランドの突然変異率はゲノム全体の2.6倍で、ヒトとは異なるパターン。コーディング領域の突然変異は約1.51%でヒトと同等。さらに母犬特異的なMLH1 p.D375N変異がハイパーミューテーションを引き起こすことを初めて犬で報告。
犬種ごとの遺伝疾患リスクの理解を深め、遺伝的多様性を維持した繁殖計画に貢献する。
🔗 https://genomebiology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13059-025-03804-2
2. 🐕 犬学
犬-人間愛着スケール(DHAS)を開発——「不安」「回避」「不安定」の3因子構造を発見
📅 2026.03
ブラジルの犬1,014頭のデータを分析(713頭で探索的因子分析、301頭で確証的因子分析)。犬の飼い主に対する愛着スタイルを測定するDHAS(Dog–Human Attachment Scale)を開発し、「不安(Anxiety)」「回避(Avoidance)」「不安定(Insecurity)」の3因子構造を発見。再テスト手法で良好な時間的安定性を実証。専門家パネルによる内容妥当性も確認。
犬の愛着パターンを科学的に把握することで、行動問題の予防や飼い主との関係改善に役立つ。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/ethology/articles/10.3389/fetho.2026.1752182/full
3. 🔎 研究・科学
犬の腸内細菌叢がん免疫療法の生存期間を予測——11種の細菌が長期・短期生存に関連
📅 2026.02.17
オレゴン州立大学の研究。さまざまな年齢・品種のがんと診断された犬51頭を対象に、EGFR/HER2を標的とするがんワクチン(免疫チェックポイント療法)を投与。腸内細菌叢の組成が生存期間と関連し、11種の細菌が長期生存または短期生存のバイオマーカーとして特定された。従来の治療法では1年生存率が約35%だが、ワクチン投与群では約65%に向上。Veterinary Oncology誌に掲載。
治療前のマイクロバイオーム解析がパーソナライズド治療や、プロバイオティクス・糞便移植による補完療法の道を開く。
🔗 https://phys.org/news/2026-02-early-dogs-cancer-survival-gut.html
4. 🏥 医療・疾病・予防
ベザフィブラート(BZF)の長期使用が犬の高トリグリセリド血症に安全かつ有効——初の長期追跡研究
📅 2026.01
Journal of Veterinary Internal Medicine掲載。中央値5.5 mg/kg(範囲3.6~11.6 mg/kg)を1日1回経口投与。原発性・続発性の高トリグリセリド血症の犬を3群に分類して追跡。30日間の投与で血清トリグリセリド濃度が91.3%(42/46頭)で正常化し、コレステロールを66.7%で正常化。重篤な副作用は観察されず、ALT活性は有意に低下した。
犬の高脂血症は膵炎リスクを高めるため、安全な長期治療選択肢の確立は臨床的に重要。獣医師に相談の上での使用が推奨される。
🔗 https://academic.oup.com/jvim/article/40/2/aalag041/8516660
5. 🏥 医療・疾病・予防
カリフォルニア州AB516法が施行——獣医テクニシャンの業務範囲を大幅拡大、歯科処置も可能に
📅 2026.01.01
アッシュ・カルラ議員(民主党・サンノゼ)が提出したAB516法が2026年1月1日に施行。登録獣医テクニシャン(RVT)が法律で禁止されていない全ての医療行為を実施可能に。具体的には、獣医師の監督下での抜歯を含む歯科処置が許可される。また、シェルターのRVTはDEA登録によりペンタバルビタール直接購入も可能に。同時に、第三者による ペット販売仲介を禁止するペットブローカー規制も施行。
獣医師不足が深刻化する米国で、RVTの能力を最大限活用することで、より多くの動物が適切な医療を受けられるようになる。
6. 🔎 研究・科学
犬の飼育が運動自己効力感を高める——筑波大学がパンデミック前後の日本人オフィスワーカーを追跡
📅 2026.01
筑波大学の研究チーム。日本のオフィスワーカーを対象に、COVID-19パンデミック前・中・後の運動量と自己効力感を調査。犬の飼い主はパンデミック中に身体活動が有意に低下したものの、パンデミック後には以前の水準に回復。全期間を通じて運動自己効力感が身体活動の強力な予測因子であり続けた。Discover Public Health誌に掲載。
犬の飼育は身体活動量の維持・回復に寄与する可能性がある。コロナ後の運動習慣の再構築に犬との散歩が有効。
🔗 https://medicalxpress.com/news/2026-01-dog-ownership-efficacy-physical-differences.html
7. 🐕 犬学
ペットの犬は「自然界の最悪の敵」か——カーティン大学が環境影響を包括的にレビュー
📅 2025.04.09
カーティン大学のビル・ベイトマン准教授らがPacific Conservation Biology誌に発表。世界で約10億頭のペット犬が、リードを付けていても野鳥を含む野生生物を蹂躙し、尿や糞で生態系を汚染。米国ではシカ・キツネ・ボブキャットが犬の定期散歩ルートを避ける行動が観察されている。さらにペットフード産業を通じた温室効果ガス排出も顕著。エコフレンドリーなフードへの追加支払い意欲は飼い主の12~16%にとどまる。
犬の飼い主として生態系への配慮も重要。散歩ルートの選択、排泄物の適切な処理、持続可能なフード選びを心がけたい。
8. 🏥 医療・疾病・予防
超長時間作用型インスリンAKS-218d——週1回投与で糖尿病犬の血糖コントロールに成功
📅 2025
合成インスリンと犬免疫グロブリンFc領域の融合タンパク質であるAKS-218dを、糖尿病犬5頭に週1回投与する臨床試験。4/5頭(80%)で臨床症状の管理、体重維持、血糖コントロールを達成。現在の標準治療は1日2回の注射が必要だが、診断翌日に安楽死を選択する飼い主が約33%おり、注射頻度の削減は犬のQOLと飼い主のコンプライアンス向上に直結する。
週1回投与の実用化が進めば、糖尿病犬の治療ハードルを大幅に下げる可能性がある。獣医師に最新の治療オプションについて相談を。
🔗 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9308417/
🐱 猫ニュース — 2026.04.03
本日 5件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Quest Cat Food リコール拡大——FDA がチアミン極低濃度を8ロットに警告、全Quest製品の販売停止
📅 2026.03.13
Go Raw LLC が製造する Quest Cat Food Chicken Recipe のフリーズドライ・冷凍製品について、FDAが3月13日に8ロットのチアミン(ビタミンB1)含有量がAAFCO基準(乾物ベース5.6 mg/kg)を大幅に下回ると警告。同社は2月のリコール拡大に続き、全Quest製品の販売停止を決定。対象製品はCO、UT、WA、OR、PA、RI、MI、CA、TX、IL、GA、NC、SC、FL、MN、NY、OH、WI、ID、MTの21州で流通。
チアミン欠乏は食欲低下・嘔吐に始まり、進行すると首の屈曲・ふらつき・けいれんなど深刻な神経症状を引き起こす。該当製品を購入した飼い主は直ちに給餌を中止し、症状がある場合は獣医師の診察を受けることが必要。日本国内での流通は確認されていないが、個人輸入での入手には注意が必要。
2. 🐱 猫学
猫は男性に対して2倍以上鳴く——Ethology誌がコミュニケーション戦略の性差を報告
📅 2025.11.27
アンカラ大学のヤセミン・サルグルリ・デミルバシュらの研究。31頭の猫とその主な飼い主を家庭環境で観察。飼い主が帰宅した最初の100秒間に、猫は男性に対して平均4.3回、女性に対して平均1.8回鳴いた。この差は猫の年齢・品種・性別・世帯人数に関係なく一貫していた。
女性の飼い主は猫への注意が多く、感情の読み取りも優れ、猫の発声を模倣する傾向がある。猫がニャーと鳴く時は注意を求めている可能性が高い。猫はより注意を向けてもらう必要がある相手に対してコミュニケーション努力を増やしている可能性がある。トルコのみの調査で小規模なため、文化差や追加研究が必要。
🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/eth.70033
3. 🏥 医療・疾病・予防
Felycin-CA1(シロリムス徐放製)——猫の肥大型心筋症(HCM)初の治療薬、300頭の本試験進行中
📅 2025.03.14
NC State獣医学部のジョシュア・スターン准教授とアイルランドのTriviumVet社が開発。ラパマイシン(シロリムス)の標的製剤であるFelycin-CA1が、RAPACAT試験で無症候性HCMの猫の左室肥大の進行を抑制し、さらには逆転させることを実証。FDAは2025年3月14日に条件付き承認を付与。現在、全米20以上の施設で300頭のクライアント所有猫を対象とした最終的なピボタル試験が進行中。
HCMは猫で最も多い心臓病であり、主要な死因の一つ。これまで症状管理しかできなかったが、Felycin-CA1は疾患そのものに作用する初の薬剤。2026年のACVIM会議までに処方可能になる見通し。かかりつけの獣医師に最新情報を確認することを推奨。
4. 🔎 研究・科学
猫の肥満は飼い主の愛着の強さと関連——室内飼いが若年期の肥満リスクを増大させる
📅 2026
デンマークで実施。SNSを通じて1歳以上の家庭飼育猫を募集し、獣医師による家庭訪問で身体検査・体型スコア評価を実施。飼い主へのアンケートで猫の特性・飼い主の特性・愛着度・給餌習慣・生活環境を調査。飼い主の愛着が強い猫ほど肥満傾向が高く、完全室内飼いの猫は若い年齢で肥満になるリスクが高いことが判明。
世界の猫の最大63%が過体重とされる中、「愛情の過剰給餌」が肥満の一因であることが科学的に示された。適切な食事量の管理と室内猫への運動エンリッチメントが重要。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/full
5. 🔎 研究・科学
AI搭載スマートトイレが猫30万回のトイレ行動を解析——39の行動パターンから健康異常を検知
📅 2025
Nestlé Purina PetCare社のレイゲン・マクゴワン博士らが開発。スマートリターボックスモニターが猫のトイレ行動を連続記録し、AIが39種類の行動パターンを識別。30万回以上のトイレ訪問データから、排泄頻度・滞在時間・姿勢の変化などを分析し、泌尿器疾患や消化器異常の早期兆候を検出する。従来の家庭環境での行動モニタリングの限界を克服する大規模データ収集が特徴。
猫は体調不良を隠す傾向があるため、日常的な行動モニタリングによる早期発見は重要。将来的には獣医師との遠隔連携にも応用が期待される。
🔗 https://www.scientificamerican.com/article/ai-can-predict-cat-health-from-litter-box-visits/
毎朝7時配信

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