🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.11

a woman holding a small dog in her arms

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.11

犬8 + 猫5 = 計13件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.04.11

本日 8件

1. 🐕 犬学

世界最古の家庭犬DNA証拠、ヨーロッパとトルコで発見—15,800年前の化石が家畜化の起源を925,000年さかのぼる

📅 2026.03.25

オックスフォード大学と自然史博物館が率いる国際研究チームが、ヨーロッパとトルコの複数遺跡から出土した15,800年前の化石を古代DNA分析し、家庭犬として遺伝的に同定できる世界最古の証拠を発表した。イギリスのゴフ洞窟(サマセット)とトルコ中部のプナル遺跡の標本が約15,800年前のものとされ、さらに中央ヨーロッパ3か所の遺跡から約14,000年以上前の犬のDNAが確認された。約15,000年前の時点で、犬とオオカミのDNA差異は遺伝的に明確に区別できるレベルだったという。

この発見により、最古の遺伝的に同定された犬の年代が従来より約5,000年さかのぼることとなった。トルコの遺跡では食性の同位体分析から、ヒトが犬に魚を与えていた可能性も示唆されており、初期の人間と犬の親密な関係性が浮き彫りになった。Science誌に掲載されたこの研究は、犬の家畜化がいつ・どこで始まったかという長年の議論に重要な新知見を加えるものだ。

🔗 https://www.nhm.ac.uk/discover/news/2026/march/oldest-evidence-of-domestic-dogs.html

🏷️ 犬学


2. 🔬 研究・科学

犬の尻尾の振り方を運動学的に解析——感情状態ごとの「キネマティック・シグネチャー」を初めて体系化

📅 2026.03.01

コンラート・ローレンツ動物行動学研究所の研究チームが、犬の尻尾の振り方と感情状態の関連を体系的に分析した研究をbioRxivに発表した。23頭の犬を対象にコンピュータ制御環境下で「報酬あり(ポジティブ)」と「報酬なし(ネガティブ)」の2条件を設定し、ポーズトラッキング技術で尻尾の角度・振幅・速度・加速度・リズミシティの6パラメータを計測した。ポジティブな予期状態では振る頻度が増加し、ネガティブ条件では振幅が大きくなるものの速度上昇は覚醒度を反映していた。

興味深いことに、23頭中11頭は試行の75%以上で尻尾を振らず、「生まれつき振りにくい犬」の存在や、尻尾振りが本来は社会的シグナルである可能性が示唆された。この研究は犬の感情を客観的に評価するツール開発への基盤となり、動物福祉の改善やトレーニング方法の最適化に貢献する可能性がある。

🔗 https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.03.01.708848v2.full

🏷️ 研究・科学


3. 🔬 研究・科学

「犬-ヒト・アタッチメント尺度(DHAS)」の開発と妥当性検証——犬の愛着スタイルを初めて定量測定

📅 2026.03

ブラジルの研究チームがFrontiers in Ethologyに発表した研究で、犬が飼い主に対して示す愛着スタイルを測定するための新しい心理測定ツール「Dog–Human Attachment Scale(DHAS)」が開発・検証された。ブラジル国内1,014頭の飼い犬データを基に、探索的因子分析(713頭)と確認的因子分析(301頭)を実施。「不安」「回避」「不安定」の3因子構造が明らかになり、テスト-リテスト法で良好な時間的安定性が確認された。

潜在プロファイル分析の結果、不安型(16.2%)、無秩序型(47.3%)、回避型(36.5%)の3つの愛着プロファイルが特定された。約半数の犬が「無秩序型」に分類されたことは、犬の愛着形成における環境要因や早期経験の重要性を示唆する。DHASは獣医行動学の臨床現場や犬の福祉評価に活用できる実用的なツールとなりうる。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/ethology/articles/10.3389/fetho.2026.1752182/full

🏷️ 研究・科学


4. 🔬 研究・科学

犬のゲノム全域関連解析で肥満遺伝子DENND1Bを発見——犬とヒトの肥満に共通する遺伝的基盤

📅 2026.03

Science誌に掲載された大規模ゲノム研究で、ラブラドール・レトリーバー241頭のボディコンディションスコアに対するゲノム全域関連解析(GWAS)を実施した結果、DENND1B遺伝子内に最も強い関連が見出された。代替アレルの各コピーは体脂肪率の約7.5%増加と関連していた。さらに、このDENND1Bおよび他の犬の肥満関連遺伝子がヒトの肥満とも関連していることが確認され、種を超えた肥満の遺伝的メカニズムの解明に大きく貢献する発見となった。

犬の肥満は生活習慣だけでなく遺伝的素因も大きく関与していることが科学的に裏付けられた。特にラブラドール・レトリーバーは肥満になりやすい犬種として知られており、今回の発見は品種特異的な栄養管理指針の策定に役立つ可能性がある。愛犬が太りやすい体質かもしれないと感じたら、獣医師と相談して適切な食事管理を行うことが推奨される。

🔗 https://www.science.org/doi/10.1126/science.ads2145

🏷️ 研究・科学


5. 🏥 医療・疾病・予防

UC Davis獣医学部、数年間謎だった犬の皮膚疾患を最終診断——対称性爪型ジストロフィー(SLO)の早期発見の重要性

📅 2026.03

カリフォルニア大学デービス校獣医学部が、長年にわたり原因不明だった犬の衰弱性皮膚疾患を「対称性爪型ジストロフィー(SLO: Symmetric Lupoid Onychodystrophy)」として最終診断した症例を報告した。SLOは免疫介在性疾患で、爪の脆弱化・異常成長を引き起こし、最終的に爪の脱落に至る痛みの強い疾患である。診断確定後、プレドニゾン(ステロイド剤)とシクロスポリン(免疫抑制剤)の併用療法が開始され、症状の改善が見られた。

この症例は、犬の爪の異常が単なる外傷ではなく免疫系の問題である可能性を示しており、早期の皮膚科専門医への紹介の重要性を強調している。飼い主は愛犬の爪が割れやすくなったり、複数の爪が同時に異常を示したりした場合、速やかに獣医師の診察を受けることが推奨される。SLOは治療可能な疾患であり、早期介入により予後は良好である。

🔗 https://www.vetmed.ucdavis.edu/index.php/news/after-remaining-mystery-years-dogs-debilitating-skin-condition-finally-diagnosed

🏷️ 医療・疾病・予防


6. 🏥 医療・疾病・予防

犬の細菌性皮膚感染症に対する国際的な抗菌薬使用ガイドラインが発表——薬剤耐性菌への対策強化

📅 2026.03

英国王立獣医科大学(RVC)が中心となり、犬の細菌性皮膚感染症(膿皮症)に対する新しい国際的な抗菌薬使用ガイドラインが発表された。犬の膿皮症は小動物獣医診療で最も一般的な疾患の一つであるが、抗菌薬の過剰使用・誤用が薬剤耐性菌の出現を加速させている深刻な問題がある。新ガイドラインでは、抗菌薬処方前の培養検査の実施、第一選択薬の適切な選定、治療期間の最適化、そして可能な場合の局所治療(クロルヘキシジン含有シャンプーやムース)の優先使用が推奨されている。

このガイドラインは、「ワンヘルス」の観点から動物医療における抗菌薬の適正使用を推進するものであり、犬だけでなくヒトの薬剤耐性問題にも間接的に貢献する。飼い主は愛犬の皮膚トラブルに対して自己判断で抗生物質を使うことを避け、必ず獣医師の指導のもとで治療を行うことが重要だ。

🔗 https://www.rvc.ac.uk/small-animal-vet/news/new-international-antimicrobial-use-guidelines-published-for-treating-bacterial-skin-infections-in-dogs

🏷️ 医療・疾病・予防


7. 🏋️ トレーニング・行動科学

Bark Busters 2026年全米犬行動分析——「反応性」と「攻撃性」の混同が最大の課題

📅 2026.01

世界最大のドッグトレーニング企業Bark Bustersが2026年版「全米犬行動分析レポート」を発表した。全米のトレーニング相談データを分析した結果、反応性(リアクティビティ)と攻撃性が合わせて最大カテゴリを占めることが明らかになった。しかし専門家は、飼い主の多くが反応性を攻撃性と誤認識していると指摘する。反応性は恐怖や過度の興奮に基づく過剰反応であり、攻撃性とは異なる対処が必要である。

2026年のトップトレンドとして、科学的根拠に基づくポジティブ・リインフォースメント手法がすべての犬種で一貫した効果を示していることが改めて強調された。また、分離不安や過度の吠えも主要な相談カテゴリとして挙げられた。愛犬が散歩中に他の犬に激しく反応する場合、それは「攻撃的な犬」ではなく「不安を感じている犬」である可能性が高い。行動の専門家への相談が推奨される。

🔗 https://www.barkbusters.com/news/2026-national-dog-behavior-analysis

🏷️ 研究・科学


8. 🐕 犬学

犬の自然発症心疾患がヒトの心臓病理解を加速——翻訳医学モデルとしての犬の独自の価値

📅 2026.02

ScienceDirect掲載されたレビュー論文「Cardiology’s Best Friend」が、ヒトの心臓病研究における犬モデルの翻訳医学的価値を包括的にまとめた。犬は人間と同様の心臓病(僧帽弁変性症、拡張型心筋症、不整脈など)を自然に発症する数少ない動物であり、人工的に疾患を誘発したげっ歯類モデルよりも、ヒトの疾患進行パターンにはるかに近い。犬の僧帽弁変性症(MMVD)は5~8歳の犬の約10~13歳以上の犬の約3分の1に影響する最も一般的な心臓疾患である。

エディンバラ大学の研究者はオートファジー(細胞の自然なリサイクル機構)が僧帽弁の変性にどう影響するかを調査しており、犬の研究がヒトの心臓弁膜症治療に直結する可能性を示している。犬の心臓病研究はワンヘルスの理念のもと、犬と人間の両方に恩恵をもたらす分野として注目されている。

🔗 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S277297612500193X

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント

愛犬の尻尾の振り方は単なる「嬉しいサイン」ではなく、感情の種類や強度を反映する複雑なコミュニケーション手段です。振り方の変化に注目することで、愛犬の気持ちをより深く理解できるかもしれません。


🐱 猫ニュース — 2026.04.11

本日 5件

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1. 🐱 猫学

「好奇心旺盛」は本当か?——サセックス大学研究、猫は予想外の出来事より予測可能性を好むと発見

📅 2025.09

サセックス大学のPhD研究者ジェマ・フォーマンが率いる研究チームが、猫の物体永続性(レベル6)を調査する中で、猫が予測不可能な事象より予測可能な事象に対してより強い興味を示すという、従来の乳幼児や犬の研究と逆の結果を得た。おもちゃが予想通りの場所に再出現した場合、猫はより長く注視し、遊ぶ傾向が強かった。

性別・品種・飼育環境が行動に影響し、メス・室内飼い・雑種猫・多頭飼い環境の猫がおもちゃへの関心が高かった。また、飼い主よりも見知らぬ人が提示したおもちゃと遊ぶ傾向が強く、箱との相互作用は逆に減少した。この研究は猫の認知機能評価方法の再考を促すもので、猫が「好奇心の塊」というステレオタイプを科学的に覆す興味深い知見だ。

🔗 https://www.sussex.ac.uk/broadcast/read/68547

🏷️ 犬学


2. 🔬 研究・科学

猫は飼い主の匂いを嗅ぎ分ける——嗅覚による個人識別と鼻孔の左右差を実証

📅 2025.05

PLOS ONEに掲載された宮入・木村・増田・内山らの研究で、家庭猫30頭を対象に飼い主・見知らぬ人・無臭のコントロールの3種類の嗅いサンプルへの行動反応を調査した。猫は見知らぬ人の嗅いに対して有意に長い時間嗅ぎ行動を示し、嗅覚で人間を識別していることが実証された。さらに興味深いことに、見知らぬ人の嗅いを嗅ぐ際は最初に右鼻孔を優位に使用し、繰り返し嗅ぐにつれて左鼻孔優位に移行するという鼻孔の左右差(ラテラリゼーション)が確認された。

オス猫では、反復的な嗅ぎ行動の回数とパーソナリティスコアに強い相関が見られた一方、猫と飼い主の関係性スコアとの関連は確認されなかった。嗅い行動直後の顔こすり(マーキング行動)も観察され、嗅覚探索と嗅いマーキングの関連性が示唆された。猫は視覚だけでなく嗅覚でも飼い主を認識しており、私たちが思う以上に「鼻で世界を理解している」動物であることが改めて確認された。

🔗 https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371%2Fjournal.pone.0324016

🏷️ 研究・科学


3. 🏥 医療・疾病・予防

FCGS(猫慢性口内炎)に対する「既製品型」幹細胞療法がFDA承認へ前進——Gallant社のsonruvetcel

📅 2026.03

Gallant社が開発中の子宮由来間葉幹細胞(UMSC)療法「sonruvetcel」が、難治性FCGS(猫慢性歯肉口内炎)の治療薬としてFDA条件付き承認に向けた重要なマイルストーンを達成した。複数施設での臨床試験で、治療を受けた猫の79%がQOL(生活の質)の臨床的改善を示し、約半数で口腔病変の客観的な改善が確認された。抜歯後6ヶ月以内に治療を開始した猫では、より顕著な口腔病変の治癒が見られた。

FCGSは猫の0.7~12%に発症する重篤な口腔疾患で、全顎歯・全顎抜歯後も約3分の1の猫が症状の完全寛解に至らない。sonruvetcelは世界初のFDA承認を目指す「既製品型(オフザシェルフ)」獣医幹細胞療法として注目されており、2026年夏の市場投入が見込まれている。副作用は嘔吐・食欲不振・過剰唾液分泌などの軽度かつ一過性で、安全性プロファイルも良好とされる。

🔗 https://www.dvm360.com/view/veterinary-stem-cell-therapy-advances-toward-fda-approval-with-18m-in-funding

🏷️ 医療・疾病・予防


4. 🏋️ トレーニング・行動科学

FelineVMAが「正の強化トレーニング教育ツールキット」を公開——猫の学習能力を活かす科学的アプローチ

📅 2026.01

猫獣医学会(FelineVMA)が、獣医療従事者と猫の飼い主を対象にした「正の強化トレーニング教育ツールキット」を2026年1月に公開した。このツールキットは、猫がどのように学習するかの科学的基盤に基づき、望ましい行動を効果的に強化する方法を体系的にまとめたものである。研究によれば、正の強化(一次強化)のみを使用した場合、ブリッジング刺激(クリッカーなど二次強化子)を経由するよりも新しいタスクの習得が速いというエビデンスがある。

オレゴン州立大学では、4-Hボランティアを通じた青少年向け猫トレーニングプログラムを2026年に開始。子どもたちが猫のケア・コミュニケーション・トレーニングを学ぶカリキュラムが展開されている。注目すべきは、罰(正の罰)を使用した家庭では猫がトイレ外で排泄する確率が12倍に上昇するという研究結果であり、猫に対して怒ったり罰を与えたりすることは逆効果であることが科学的に実証されている。

🔗 https://catvets.com/news/positive-reinforcement-training-educational-toolkit/

🏷️ 研究・科学


5. 🏥 医療・疾病・予防

猫の恐怖・不安・ストレス(FAS)管理ツールの最新アップデート——環境エンリッチメントからフェロモン療法まで

📅 2026.04

PMC(PubMed Central)に掲載された最新レビュー論文が、家庭猫における恐怖・不安・ストレス(FAS: Fear, Anxiety, and Stress)の診断・管理ツールを包括的に更新した。猫のストレスは食欲低下だけでなく、尿スプレー行動の増加、攻撃性の一部形態、過剰グルーミングなどの強迫性行動を引き起こし、上部気道感染症や特発性膀胱炎の発症・再発リスクも高める。

管理ツールとしては、合成猫顔面フェロモン(Feliway)が新環境への順化を促進し、非性的尿スプレーおよび強迫性障害を軽減することが実証されている。また「セキュアベース効果」——飼い主の存在がストレス関連行動の頻度を低下させる現象——が支持されており、飼い主が在宅する時間を確保することの重要性が強調されている。室内環境のエンリッチメント、隠れ場所の確保、多頭飼い環境での資源の十分な提供が基本的な予防策として推奨される。

🔗 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12349988/

🏷️ 医療・疾病・予防


💡 今日のワンポイント

猫に罰を与えると問題行動が12倍に悪化する可能性があります。猫のしつけは「厳めて伸ばす」正の強化が科学的に最も効果的です。おやつや遊びを使って望ましい行動を強化しましょう。


毎朝7時配信

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