🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.12
犬8 + 猫5 = 合計13件
🐾 犬ニュース — 2026.04.12
本日 8件
1. 🥩 栄養・食事・サプリ
日本の市販ペットフード100製品からPFAS(永遠の化学物質)を検出——愛媛大学の研究が飼い主に警鐘
📅 2026.02.15
愛媛大学の研究チームが日本国内で販売されている犬猫用ペットフード100製品を対象に、34種類のPFAS(ペルフルオロアルキル化合物群、通称「永遠の化学物質」)を分析した結果、多くの製品からPFASが検出された。魚ベースの製品やドライフードで特に高い濃度が確認されたが、ウェットフードでは1食あたりの推定摂取量がより多くなることも判明した。
コンパニオンアニマルは人間と室内環境を共有しており、血中から測定可能なPFASが検出される「共曝露の番兵(センチネル)」でもある。毎日同じ製品を長期間摂取し続けるペットにとって、日常の食事が持続的な曝露経路となる可能性がある。研究チームは、ペット向けの毒性評価と規制整備の必要性を訴えている。
2. 🐕 犬学
セラピー犬が精神科入院患者の孤独感を有意に軽減——VCU大学の初のランダム化比較試験
📅 2026.02.09
バージニア・コモンウェルス大学(VCU)の Nancy Gee 博士らの研究チームが、精神科に入院中の成人患者60名を対象とした ランダム化比較試験を実施し、Frontiers in Psychiatry 刊に発表した。参加者は3日間にわたり、毎日20分間のセラピー犬訪問、ハンドラーのみの訪問、また は通常治療の3群に無作為に割り付けられた。
その結果、セラピー犬を伴う訪問が孤独感を最も有意に軽減し、「臨床的な差を生んでいるのは犬の存在そのもの」と研究者は報告している。特に犬の飼育経験がある患者群では、孤独感の改善がより持続的であった。「孤独は1日15本の喫煙に匹敵する健康リスク」とも指摘されており、動物介在介入(AAI)の治療的エビデンスとして画期的な成果である。
3. 🏥 医療・疾病・予防
犬由来コロナウイルスHuPn-2018が次のパンデミック候補に——CDC「診断体制の空白」に警鐘
📅 2026.01.06
米CDCの Emerging Infectious Diseases 刊(2026年1月号)に掲載された総説で、犬由来コロナウイルス HuPn-2018 とインフルエンザDウイルスの2つが、ヒトに感染し呼吸器疾患を引き起こす新興ウイルスとして注目されている。HuPn-2018はマレーシアで肺炎の小児から初めて分離され、その後ハイチ・タイ・米国・ベトナムでも検出されているが、一般的な臨床検査では完全に見落とされている。
著者らは「現在、これら2つのウイルスに対する承認済みの検査キットもワクチンも存在しない」と指摘。ヒト—ヒト感染の能力を獲得しつつある可能性があり、監視体制の整備が急務だとしている。犬と密接に暮らす飼い主にとっても、人獣共通感染症への意識を高める契機となる研究である。
🔗 https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/32/1/25-1764_article
4. 🏥 医療・疾病・予防
ELIAS がん免疫療法がUSDA完全承認を取得——獣医療初の養子細胞療法
📅 2026.03.10
ELIAS Animal Health社のがん免疫療法(ECI)が、USDA生物製剤センター(CVB)から完全承認を取得した。これは獣医療における初の承認済み養子細胞療法(adoptive cell therapy)であり、犬のがん治療の新たなマイルストーンとなる。ECIは患者自身の免疫細胞を体外で活性化して腫瘍と戦わせる手法で、従来の化学療法や放射線療法とは異なるアプローチを提供する。
同時に、caninized(犬型化)抗PD-1モノクローナル抗体 gilvetmab も肥満細胞腫・メラノーマに対する条件付き承認を受けており、犬のがんに対する免疫療法の選択肢が急速に拡大している。がんの早期発見と獣医師への相談がますます重要になっている。
🔗 https://www.dvm360.com/view/usda-approves-new-canine-cancer-therapy
5. 🐕 犬学
英国が断耳・断尾された犬の輸入を全面禁止——2026年1月1日施行の新動物福祉法
📅 2026.01.01
英国は2026年1月1日より、美容目的で断耳(ear cropping)や断尾(tail docking)を施された犬の輸入が全面禁止となった。同法では子犬の輸入最低月齢を6ヶ月に引き上げられ、パピーファームからの安易な輸入を防止する狙いもある。違反者には厳しい罰則が科される。
断耳や断尾は英国国内では既に違法だったが、海外で施術された犬の輸入には抜け穴が存在していた。今回の法改正でこの「ループホール」が完全に塞がれた形となる。EUでも2025年11月に犬猫の福祉に関する統一基準の暫定合意が成立し、2026年前半に欧州議会で投票予定であり、ヨーロッパ全体で動物福祉の法的整備が加速している。
🔗 https://claredogtraining.com/uk-import-ban-on-cropped-and-docked-dogs-begins-in-2026/
6. 🧬 研究・科学
ノミ・ダニ駆除薬が野生生物に想定外の悪影響——イソキサゾリン系薬剤の環境排出を初調査
📅 2026.02.21
2026年2月に ScienceDaily で報じられた研究によると、犬猫に広く処方されているイソキサゾリン系のノミ・ダニ駆除薬(フルララネル、アフォキソラネルなど)が、ペットの体内で代謝された後に糞便を通じて環境中に排出され、標的外の昆虫にも毒性を及ぼしている可能性が示された。
投薬を受けたペットの排泄物が土壌や水環境に到達すると、生態系の重要な昆虫——蜜蜂や花粉媒介者——にも影響が及ぶ恐れがある。駆除薬の効果は飼い主にとって不可欠だが、環境への影響を最小化する方法(排泄物の適切な処理など)も今後の課題として研究者は指摘している。獣医師に相談しながら、適切な製品選択を心がけたい。
🔗 https://www.sciencedaily.com/releases/2026/02/260221000328.htm
7. 🏥 医療・疾病・予防
CAPC 2026年予報:ライム病・エーリキア症・アナプラズマ症の感染リスクが全米で拡大傾向
📅 2026.03.15
米国コンパニオンアニマル寄生虫学会(CAPC)が発表した2026年の寄生虫リスク予報によると、ライム病、エーリキア症、アナプラズマ症などのマダニ媒介疾患のリスクが全米規模で拡大している。特にローンスターマダニの生息域が中西部上部からニューイングランドにかけて北上しており、これまで低リスクだった地域の飼い主にも注意が必要となっている。
温暖化による冬季の気温上昇が、マダニの活動期間を実質的に通年化させつつある。マダニは華氏40度(約4.4℃)でも活動可能であり、「春になったら予防を始める」という従来の考え方では不十分。年間を通じた予防薬の投与と定期的な検査が推奨される。散歩後のダニチェックも習慣化しよう。
8. 🏥 医療・疾病・予防
犬の慢性疼痛の神経生物学的理解が前進——Frontiers誌がQOL評価法の包括的レビューを公開
📅 2026.03.28
Frontiers in Animal Science 刊(2026年)に掲載されたナラティブレビューが、犬の慢性疼痛における神経生物学的メカニズムとQOL(生活の質)評価法を包括的に整理した。慢性痛では末梢感作と中枢感作が持続的に起こり、痛みの受容体が過敏化することで、わずかな刺激でも激しい痛みとして認識される「マラアダプティブペイン(適応不全性疼痛)」状態に陥ることが詳述されている。
さらに、加齢に伴う腸内細菌叢、免疫バランス、神経栄養因子シグナルの変化と慢性疼痛の関連も示唆された。犬の高齢化に伴い変形性関節症などの慢性痛を抱える犬は増加しており、早期発見のための行動変化の観察(散歩を嫌がる、階段を避ける、触られると怒るなど)が飼い主にとって重要。獣医師への早めの相談を勧める。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/animal-science/articles/10.3389/fanim.2026.1751141/full
🐱 猫ニュース — 2026.04.12
本日 5件
1. 🏥 医療・疾病・予防
Felycin-CA1(シロリムス)がFDA条件付き承認——猫の肥大型心筋症(HCM)に初の治療薬
📅 2026.01.22
米FDAが Felycin-CA1(シロリムス徐放鋲)を、無症候性肥大型心筋症(HCM)の猫における心室肥大の管理に対して条件付き承認した。これは獣医療における初の承認済み養子細胞療法(adoptive cell therapy)であり、犬のがん治療の新たなマイルストーンとなる。ECIは患者自身の免疫細胞を体外で活性化して腫瘍と戦わせる手法で、従来の化学療法や放射線療法とは異なるアプローチを提供する。
有効成分のラパマイシン(シロリムス)はmTOR経路を阻害することで細胞増殖と肥大を制御する。心不全に至る前の「無症候期」に介入できる点が画期的であり、早期スクリーニングの重要性がますます高まる。猫の健康診断でエコー検査を定期的に受けることが、この新薬の恩恵を最大化する鍵となる。獣医師に相談を。
2. 🏥 医療・疾病・予防
慢性下痢の猫の65%が猫コロナウイルス陽性——493頭の調査で「見過ごされた病原体」が浮上
📅 2026.04.07
2026年4月に報じられた研究で、持続的な下痢を示す猫493頭を調査したところ、約65%が猫コロナウイルス(FCoV)陽性であることが判明した。FCoVは一般的に軽い腸炎を引き起こすが、一部が変異すると致死的な猫伝染性腹膜炎(FIP)に進行する。今回の研究はFIPではなく、「日常的な慢性下痢」にFCoVが深く関与している可能性を示した点で重要である。
慢性下痢は原因不明とされがちだが、FCoV検査を積極的に行うことで適切な管理が可能になる。多頭飼いの家庭ではウイルスの伝播リスクが高まるため、トイレの衛生管理が特に重要。下痢が2週間以上続く場合は獣医師にFCoV検査について相談することが勧められる。
3. 🏥 医療・疾病・予防
H5N1鳥インフルエンザが猫にも深刻な脅威——Morris Animal Foundationが新研究に資金提供
📅 2026.03.20
Morris Animal Foundationは2026年の新規助成プロジェクトとして、猫におけるH5N1高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の研究を開始した。感染した鳥や未加熱の鳥肉・乳製品を摂取した猫が重篤な全身感染を起こした事例が報告されており、猫は他の哺乳類と比べてH5N1に対する感受性が高い可能性がある。
H5N1の猫への感染が拡大すれば、猫からヒトへの伝播リスクも懸念される。研究チームは効果的な治療法の確立を目指しており、成功すればワンヘルス(One Health)の観点からも重要な成果となる。飼い主としては、猫を完全室内飼いにする、野鳥との接触を避ける、未加熱の鳥肉を与えないなどの基本的な予防策を徹底したい。
4. 🧠 トレーニング・行動科学
子猫期の社会化トレーニングが「認知バイアス」にまで影響——早期介入の長期効果を実証
📅 2025.12.18
Frontiers in Ethology 刊に掲載された研究が、子猫の社会化クラスへの参加が認知バイアス(楽観的/悲観的な判断傾向)と弁別学習に与える影響を調査した。社会化を受けた子猫は、暖昧な刺激に対してより「楽観的」な反応を示す傾向があり、新しい環境や状況に対するストレス耐性が高いことが示唆された。
猫の社会化の感受期は生後2~7週間とされるが、その後の体系的なトレーニングも認知的な柔軟性の発達に寄与する。さらに別の研究では、社会化された猫は食物獲得タスクをより速く解決することも確認されている。新しく子猫を迎えた飼い主は、早い段階から多様な人・環境・音への穏やかな曝露を心がけると、生涯にわたるメンタルヘルスの基盤を築く。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/ethology/articles/10.3389/fetho.2025.1681085/full
5. 🐱 猫学
米国の動物シェルター危機が深刻化——「譲渡」から「飼い続けられる支援」へ転換する新アプローチ
📅 2026.03.25
米国の動物保護施設では譲渡率の低下と収容数の増加が深刻化しており、Second Chance Animals などの団体は従来の「譲渡促進」モデルから、「ペットを手放さずに済む支援」への転換を進めている。彼らの Access to Care プログラムは、低コストの獣医療、ワクチンクリニック、ペットフード支援などを提供し、経済的理由による放棄を未然に防ぐ。
ペット放棄の最大の理由は「資源の不足」であり、ケアへのアクセス障壁を取り除くことが過剰収容の根本的な解決策となる。2026年には少なくとも12の州で「ペット共生可能住宅」や「獣医療アクセス改善」に関する立法キャンペーンが進行中。猫の飼い主として、地域の保護団体やTNR活動への支援が間接的に全ての猫の福祉向上につながる。
💡 今日のワンポイント
猫のHCMは「沈黙の病」——症状が出る前に治療を始められる時代が到来しました。年に一度のエコー検査が、愛猫の命を救う第一歩です。
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