🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.15

chocolate brown Labrador retriever lying on moss covered rock in woods

🐾 犬ニュース — 2026.04.15

本日 8件

1. ⚠️ リコール・安全情報

Viva Raw LLC、犬用・猫用の生肉フード2ロットを自主回収——サルモネラとリステリア・モノサイトゲネスの二重汚染

📅 2026.04.03

米国テキサス州のViva Raw LLCは、FDAの検査結果を受け、犬用および猫用の生ペットフード2ロットの自主回収を発表した。サルモネラおよびリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)の混入が確認されており、ペットと人間の双方への感染リスクが懸念される。対象製品は複数の州とオンライン販売を通じて流通しており、FDAは現時点で関連する疾患報告は受けていないものの、凍結状態での長期保存が前提となるため家庭の冷凍庫に残存している可能性が高いと警告している。

生肉フードは熱処理工程を経ないため病原菌のリスクが構造的に高いことが改めて示された。飼い主は購入履歴とロット番号を即座に確認し、該当ロットは廃棄または返品対応を行うこと。日本国内でのViva Raw製品の正規流通はないが、並行輸入や越境ECで同社製品を入手している場合は同様の対応を推奨する。生肉食を与えている場合は、取り扱い後の手洗い・器具の消毒を徹底し、免疫力の低い高齢犬や子犬・妊娠中の人間が家族にいる場合は、加熱調理されたフードへの切り替えも獣医師に相談したい。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts

🏷️ リコール・安全情報


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

IFFが犬専用プロバイオティクス「PureStrong」を発売——犬の腸内細菌叢から分離したL. reuteri単一株を使用

📅 2026.04.02

世界的なバイオサイエンス企業IFFは4月2日、犬の消化生理に特化して設計されたプロバイオティクス原料「PureStrong™」を発表した。ヒトや家畜向けの汎用株を転用するのではなく、犬の腸内マイクロバイオームから直接分離した一つの標的株「Limosilactobacillus reuteri」を採用している点が最大の特徴で、犬の消化管内での定着・生存・競合能力が自然に備わっていると同社は説明する。対照試験では、急激な食事変更を受けた犬でPureStrongの投与群が消化マーカーの改善、水分吸収の向上、新しい食事への耐性の改善を示したと発表されている。

米国では飼い主のほぼ半数が犬用プロバイオティクスを購入または検討中とされ、32億ドル規模に拡大するペットサプリメント市場において「種固有の科学に基づくプロバイオティクス」という新カテゴリーが立ち上がりつつある。PureStrongは同社のHOWARU® Pet犬猫向けポートフォリオの一部として供給される予定で、2026年後半から各社のペットフード・サプリへの配合製品が市場投入される見込み。飼い主として重要なのは、「プロバイオティクス」表記があっても菌株が犬由来か確認すること。ヒトのヨーグルト由来株では犬の腸管で十分に機能しない可能性があるため、獣医師に製品の菌株名と試験データを確認することを勧める。

🔗 https://www.businesswire.com/news/home/20260401736960/en/IFF-Launches-PureStrong-a-Probiotic-Made-Specifically-for-Dogs

🏷️ 栄養・食事・サプリ


3. 🏥 医療・疾病・予防

Elanco、経口ケンネルコフワクチン「TruCan Ultra B Oral」のUSDA承認を取得——0.5mL少量投与で接種負担を軽減

📅 2026.01.16

Elanco Animal Healthは1月、犬のボルデテラ・ブロンキセプティカ(Bordetella bronchiseptica)感染症を予防する新しい経口ワクチン「TruCan Ultra B Oral」がUSDAの認可を受けたと発表した。同製品はUSDA認可の経口ボルデテラワクチンとして初めて0.5mLという半量設計を採用しており、従来の経口製剤より投与容量が少なく、犬の口腔内での忍容性と接種作業の効率が改善されている。対照チャレンジ試験では、Bordetella由来の咳症状について93%の予防可能分率(preventable fraction)を記録した。

犬が集まるドッグラン・ドッグホテル・トリミングサロン・訓練施設などでは、ケンネルコフ(伝染性気管気管支炎)の感染が定期的に発生する。経口ワクチンは注射嫌いの犬や、針での感染刺激を避けたいケースで有効な選択肢になる。2026年第1四半期から米国で市販される見込み。日本でのElanco製ワクチン流通はElanco Japanを経由するため、国内利用可否については担当の獣医師とElanco Japanへ問い合わせることを推奨する。ワクチンの種類や接種経路(皮下注射・経鼻・経口)は犬のライフスタイルに合わせて選ぶべき領域なので、年次ワクチン計画時に相談したい。

🔗 https://www.veterinarypracticenews.com/usda-approves-new-oral-bordetella-vaccine-dogs/

🏷️ 医療・疾病・予防


4. 🧬 研究・科学

犬の耳長を決める遺伝子「MSRB3」の変異を特定——3,000頭超のゲノム解析で垂れ耳と立ち耳の差を解明

📅 2026.01.11

ジョージア大学の研究チームは、3,000頭以上の犬・オオカミ・コヨーテのゲノムを解析し、犬の耳の長さを決定するDNAバリアントが「MSRB3」遺伝子近傍に存在することを特定した。本研究は1月11日にサンディエゴで開催された植物・動物ゲノム会議で発表され、その後『Scientific Reports』に掲載された。MSRB3は抗酸化タンパク質をコードする遺伝子で、過去にブタ・ヒツジ・ヤギなどでも耳サイズとの関連が示唆されていた。

研究者らは、MSRB3近傍のSNP変異が遺伝子の発現活性を高め、耳の細胞増殖速度を上昇させることで耳の長さを決定すると結論づけた。具体的には、ハスキーのような立ち耳とコッカースパニエルのような垂れ耳を決めるアレル組み合わせに加え、別のアレルが耳の「長さ」を制御していることが判明した。MSRB3の変異はヒトの難聴とも関連しており、今後は犬種改良における遺伝性疾患の低減や、ヒト耳科学研究への応用も期待される。バセットハウンドやブラッドハウンドなど耳が長い犬種の飼い主は、外耳炎予防のための定期的な耳道ケアを欠かさないこと。

🔗 https://phys.org/news/2026-01-ears-ear-length-dogs.html

🏷️ 研究・科学


5. 🐕 犬学

AKCが2026年の新規公認犬種3種を発表——Russian Tsvetnaya Bolonka、Basset Fauve de Bretagne、Teddy Roosevelt Terrier

📅 2026.01.02

アメリカンケネルクラブ(AKC)は2026年1月、新たに3犬種を公認犬種として登録した。これにより公認犬種は合計205種となる。新たに加わったのは、(1) Russian Tsvetnaya Bolonka(ロシアン・ツヴェトナヤ・ボロンカ)——1950年代初頭にサンクトペテルブルクのロシア人愛犬家グループによって作出された小型の家庭犬、体高最大10.25インチ、体重7〜9ポンドで、愛らしく賢い気質が特徴。(2) Basset Fauve de Bretagne(バセット・フォーヴ・ド・ブルターニュ)——フランス発祥の小型で短脚のハウンド犬種で、体高12.5〜15.5インチ、黄金色から赤レンガ色の粗い被毛を持つ狩猟犬。(3) Teddy Roosevelt Terrier(テディ・ルーズベルト・テリア)——アメリカ原産の短脚型ラットテリアで、ネズミやアナグマなど小型獣の駆除用に作出された、体高8〜14インチのスムースコート犬種。

AKC認定は主に米国でのドッグショー・スポーツ競技・血統書発行における基準となるが、犬種の歴史や健康情報の体系化にも影響を与える。日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)の公認リストが基準となるため、AKC認定犬種が即座に日本で流通するわけではないが、輸入検討中の飼い主は遺伝性疾患やブリーダーの選定基準について十分に確認すること。特に稀少犬種は遺伝的多様性が限られる場合があるため、信頼できる団体系譜情報を参照したい。

🔗 https://www.akc.org/expert-advice/dog-breeds/newly-recognized-breeds-2026/

🏷️ 犬学


6. 🧬 研究・科学

匂い検知犬の行動遺伝学を Phenome-wide で検証——12の行動特性と6座位の遺伝マーカーが関連

📅 2026.02.27

ラブラドール・レトリーバーの匂い検知犬(TSA訓練生)から既に同定されていた「問題行動関連アレル」が、他集団でも同様の行動差を生むかを問う Phenome-Wide Association Study(PheWAS)が『Scientific Reports』に掲載された。研究チームは(1) オーストラリアの家庭犬、(2) 英国の混合バックグラウンドの犬(主に狩猟用)、(3) 米国の使役盲導犬——という3つのラブラドール・コホートで遺伝子型とWillows行動質問紙データを照合し、合計15の関連を見出した。特定された関連は12の行動特性と、6座位にある8つのマーカーに集中していた。

特に「馴染みのある犬や人への攻撃性」に関連するシグナルが複数検出され、検知犬に求められる「安定した気質」の遺伝的基盤が徐々に明らかになりつつある。これは、作業犬・補助犬の選抜や、攻撃性の高い家庭犬の支援プログラム設計に直接応用可能な知見だ。一方で「行動は遺伝だけで決まらない」ことも強調されており、飼育環境・社会化・訓練との相互作用が重要であることも変わらない。遺伝子検査で「攻撃性リスク犬」を予測して排除するような使い方は倫理的にも科学的にも慎重さが必要で、まずは個体の社会化歴と環境を見直すべきだ。

🔗 https://www.nature.com/articles/s41598-026-42708-4

🏷️ 研究・科学


7. 🏥 医療・疾病・予防

犬の認知機能障害症候群(CCDS)の国際診断ガイドラインが公開——進行度のステージング基準を初めて標準化

📅 2026.01.09

NC State(ノースカロライナ州立大学)獣医学部が主導する国際ワーキンググループは、犬の認知機能障害症候群(Canine Cognitive Dysfunction Syndrome, CCDS、いわゆる犬の認知症)を診断・モニタリングするための新しい獣医師向けガイドラインを発表した。CCDSの標準化された定義、実用的な診断基準、進行度ステージング、および推奨される管理手法をパッケージ化した初の国際合意文書で、行動変化(方向感覚の喪失、社会的相互作用の低下、睡眠覚醒サイクルの乱れ、失禁、活動レベルの変化など)の評価手順を体系化している。

これまで「加齢のせい」で片付けられがちだったシニア犬の行動変化が、実はCCDSの早期兆候である可能性が高い。早期診断できれば、食事介入(抗酸化物質・MCT油を含む療法食)、SAMe・セレジリン・メラトニンなどの薬物療法、環境エンリッチメント、認知トレーニングの組み合わせで進行を遅らせる余地が大きくなる。7歳以上の中型犬、10歳以上の小型犬で「深夜の徘徊」「名前に反応しない」「壁を見つめる」などの兆候があれば、ガイドラインに沿った獣医師の評価を受けること。加齢による物忘れと決めつけず、治療可能な要素があることを覚えておきたい。

🔗 https://news.ncsu.edu/2026/01/researchers-develop-guidelines-for-diagnosing-monitoring-canine-cognitive-decline/

🏷️ 医療・疾病・予防


8. 🏥 医療・疾病・予防

犬の骨肉腫にロサルタン+トセラニブ併用療法——半数の症例で腫瘍の安定化・縮小を確認、ヒト小児がんへの橋渡し試験も進行中

📅 2026.03.28

犬の骨肉腫(osteosarcoma, OSA)治療で、ヒト用高血圧薬ロサルタン(losartan)と犬がん治療薬トセラニブ(toceranib, Palladia®)の併用が治療対象の半数の犬で腫瘍を安定化・縮小させたとの臨床試験結果が報告された。この結果を踏まえて、ロサルタンとヒト用キナーゼ阻害薬スニチニブ(sunitinib、トセラニブと作用機序が類似)の組み合わせが、骨肉腫を発症したヒトの小児・若年成人患者対象の第I相試験に移行している。犬の骨肉腫はヒトの骨肉腫と分子生物学的に類似しており、比較腫瘍学(comparative oncology)の強力なモデルとして注目されている。

大型犬に好発する犬の骨肉腫は、従来は四肢切断と化学療法でも平均生存期間が10〜12ヶ月と予後不良だった。ロサルタンは血圧調整のほかに腫瘍微小環境のマクロファージ浸潤を抑える効果があることが研究で示されており、免疫-標的型治療の橋渡しとして期待される。グレイハウンド・ロットワイラー・グレートデーン・アイリッシュウルフハウンドなど好発犬種の飼い主は、前肢の膨張・跛行・痛みなど異常を感じたら早期に整形外科・腫瘍科の診察を受けること。Xray・CT・生検で確定診断後、合った治療プロトコルを選ぶ時代になってきている。

🔗 https://www.veterinary33.com/companion-animals/articles/1604/washington-post-dog-cancer-research-advances-pursuit-of-drugs-for-humans-canines.html

🏷️ 医療・疾病・予防



🐱 猫ニュース — 2026.04.15

本日 5件

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1. 🧬 研究・科学

香港城市大 Beatty教授ら、Nature Reviews Cancer にネコのウイルス性発がんレビューを発表——FeLV・FIV・パピローマの腫瘍機構を統合整理

📅 2026.04.01

香港城市大学(City University of Hong Kong)のJulia Beatty教授を筆頭とする国際研究チームが、2026年4月、Nature Reviews Cancer誌にネコにおけるウイルス誘発性がんの包括的レビュー論文を発表した。猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(FIV)、そしてネコパピローマウイルス(FcaPV)の3大レトロ/DNAウイルスがどのように腫瘍形成に関与するかを、分子機構と疫学の両面から統合整理している。

注目点は、FcaPV-2の口腔扁平上皮癌(OSCC)との因果関係に関する最新エビデンスと、FeLV陽性猫のリンパ腫発症リスクが依然として非感染猫の数十倍にのぼる点。Beatty教授は「ワクチン接種と屋内飼育の徹底がネコのがん予防に直結する」と強調している。飼い主としては、ワクチン履歴の確認と、口腔内のしこり・増殖物の早期発見が重要だ。

🔗 https://www.nature.com/articles/s41568-026-00812-9

🏷️ 研究・科学


2. 🏥 医療・疾病・予防

FIP治療薬 GS-441524、経口vs注射の選択ガイドラインをEveryCatが発表——軽症は経口のみ、神経/眼型は注射併用を推奨

📅 2026.03.19

EveryCat Health Foundationと国際FIP治療ワーキンググループは2026年3月、FIP(猫伝染性腹膜炎)に対するヌクレオシドアナログ抗ウイルス薬GS-441524の「経口投与 vs 皮下注射」の選択指針を公表した。軽症~中等症の湿性FIPでは経口単剤で84日間投与することで寛解率90%以上が得られる一方、神経型・眼型では血液脳関門を越える必要があるため高用量の注射併用が推奨される。

日本でも2024年以降、動物病院で合法的にGS-441524(Bova UK等の製剤)を処方できる環境が整ってきた。従来「FIP=致死的」とされた時代は終わり、早期診断と適切な投与ルート選択で救命可能性が大きく開けている。飼い主は発熱・元気消失・腹水などの初期症状に気づいたら、即座にFIPに精通した獣医師へ相談したい。

🔗 https://everycat.org/fip-gs441524-oral-vs-injectable-guidelines-2026/

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🐈 トレーニング・行動

ワシントン州立大、セラピー猫の性格特性研究を Animals 誌に発表——「人嫌い遺伝」ではなく社会化期が決定的

📅 2026.03.24

ワシントン州立大(WSU)獣医学部の行動学チームが、Animals誌(MDPI, 2026年3月)にセラピー活動で認定された猫45頭と一般家庭猫の性格特性比較研究を発表した。Feline Five(神経症傾向・外向性・支配性・衝動性・人付き合い性)を測定した結果、セラピー猫は「人付き合い性」と「外向性」が有意に高く、「神経症傾向」が低かった。

重要な発見は、これら特性の90%が遺伝的素因ではなく生後2~9週間の社会化期における人との接触量で説明できたこと。つまり「人懐こい猫は生まれつき」ではなく「育て方」に依存する。子猫を迎えた飼い主は、この時期に多様な人・音・環境に優しく触れさせることが、一生の社交性を決定づけるとチームは強調している。

🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/16/7/1045

🏷️ トレーニング・行動科学


4. 🐈 猫学

デンマーク・オーフス大、肥満猫と飼い主の愛着スタイル横断研究——「不安型愛着」飼い主の猫は肥満率2.3倍

📅 2026.02.28

デンマーク・オーフス大学獣医公衆衛生グループが、Frontiers in Veterinary Science誌(2026年2月)に飼い主の愛着スタイルと飼い猫のBCS(ボディコンディションスコア)の関連を調べた大規模横断研究を発表した。1,247組の猫・飼い主を調査し、「不安型愛着(anxious attachment)」スコアが高い飼い主の猫は、安全型愛着の飼い主の猫に比べてBCS 7以上(肥満域)に該当する確率が2.3倍高かった。

背景には「おやつを与える=愛情表現」「食器を空にすると不安」という飼い主側の心理的パターンがあると分析された。研究チームは「猫の肥満は猫の問題ではなく飼い主の感情調整の問題でもある」と指摘し、獣医師は減量指導の際に飼い主のメンタル面にも配慮すべきと提言している。食事量の計量、タイマー式給餌器の活用、遊びによる代替コミュニケーションが実践的対策として挙げられる。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1472893/full

🏷️ 猫学


5. 🏥 医療・疾病・予防

AIM医学、猫CKD治療薬を2026年4月に農水省承認申請——宮崎徹教授「年内実用化を目指す」

📅 2026.04.07

東京大学発スタートアップの株式会社AIM医学創薬(代表・宮崎徹教授)は、2026年4月、猫の慢性腎臓病(CKD)を対象とした新規治療薬「AIM補充療法」について、農林水産省への動物用医薬品承認申請を完了したと発表した。AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)タンパク質は腎臓の死細胞除去機能を回復させるとされ、猫ではAIMが血中アルブミンと強く結合してしまい機能しない特性が過去の研究で明らかになっている。

治験では早期CKD猫の血清クレアチニン改善と生存期間延長が示された。承認されれば、年内にも動物病院で処方可能となる見込み。CKDは15歳以上の猫の3割以上が罹患する最多の死因であり、長年「対症療法しかない」とされてきた分野における画期的な進展だ。飼い主は半年~1年毎の血液検査でのSDMA・クレアチニンモニタリングを継続したい。

🔗 https://aim-medical.co.jp/news/2026/04/07/

🏷️ 医療・疾病・予防



💡 今日のワンポイント

猫の医療は「ウイルス性がんの機構解明」「FIP経口薬の定着」「AIM腎臓病薬の実用化目前」と、10年前には想像できなかった水準に到達しつつあります。家庭では社会化期の育て方、体重管理、定期血液検査の3点を意識しましょう。

r-diagnosing-monitoring-canine-cognitive-decline/” target=”_blank” style=”color:#5b7a3d;text-decoration:underline”>https://news.ncsu.edu/2026/01/researchers-develop-guidelines-for-diagnosing-monitoring-canine-cognitive-decline/

🏷️ 医療・疾病・予防


8. 🏥 医療・疾病・予防

犬の骨肉腫にロサルタン+トセラニブ併用療法——半数の症例で腫瘍の安定化・縮小を確認、ヒト小児がんへの橋渡し試験も進行中

📅 2026.03.28

犬の骨肉腫(osteosarcoma, OSA)治療で、ヒト用高血圧薬ロサルタン(losartan)と犬がん治療薬トセラニブ(toceranib, Palladia®)の併用が治療対象の半数の犬で腫瘍を安定化・縮小させたとの臨床試験結果が報告された。この結果を踏まえて、ロサルタンとヒト用キナーゼ阻害薬スニチニブ(sunitinib、トセラニブと作用機序が類似)の組み合わせが、骨肉腫を発症したヒトの小児・若年成人患者対象の第I相試験に移行している。犬の骨肉腫はヒトの骨肉腫と分子生物学的に類似しており、比較腫瘍学(comparative oncology)の強力なモデルとして注目されている。

大型犬に好発する犬の骨肉腫は、従来は四肢切断と化学療法でも平均生存期間が10〜12ヶ月と予後不良だった。ロサルタンは血圧調整のほかに腫瘍微小環境のマクロファージ浸潤を抑える効果があることが研究で示されており、免疫-標的型治療の橋渡しとして期待される。グレイハウンド・ロットワイラー・グレートデーン・アイリッシュウルフハウンドなど好発犬種の飼い主は、前肢の膨張・跛行・痛みなど異常を感じたら早期に整形外科・腫瘍科の診察を受けること。Xray・CT・生検で確定診断後、合った治療プロトコルを選ぶ時代になってきている。

🔗 https://www.veterinary33.com/companion-animals/articles/1604/washington-post-dog-cancer-research-advances-pursuit-of-drugs-for-humans-canines.html

🏷️ 医療・疾病・予防



🐱 猫ニュース — 2026.04.15

本日 5件

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1. 🧬 研究・科学

香港城市大 Beatty教授ら、Nature Reviews Cancer にネコのウイルス性発がんレビューを発表——FeLV・FIV・パピローマの腫瘍機構を統合整理

📅 2026.04.01

香港城市大学(City University of Hong Kong)のJulia Beatty教授を筆頭とする国際研究チームが、2026年4月、Nature Reviews Cancer誌にネコにおけるウイルス誘発性がんの包括的レビュー論文を発表した。猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(FIV)、そしてネコパピローマウイルス(FcaPV)の3大レトロ/DNAウイルスがどのように腫瘍形成に関与するかを、分子機構と疫学の両面から統合整理している。

注目点は、FcaPV-2の口腔扁平上皮癌(OSCC)との因果関係に関する最新エビデンスと、FeLV陽性猫のリンパ腫発症リスクが依然として非感染猫の数十倍にのぼる点。Beatty教授は「ワクチン接種と屋内飼育の徹底がネコのがん予防に直結する」と強調している。飼い主としては、ワクチン履歴の確認と、口腔内のしこり・増殖物の早期発見が重要だ。

🔗 https://www.nature.com/articles/s41568-026-00812-9

🏷️ 研究・科学


2. 🏥 医療・疾病・予防

FIP治療薬 GS-441524、経口vs注射の選択ガイドラインをEveryCatが発表——軽症は経口のみ、神経/眼型は注射併用を推奨

📅 2026.03.19

EveryCat Health Foundationと国際FIP治療ワーキンググループは2026年3月、FIP(猫伝染性腹膜炎)に対するヌクレオシドアナログ抗ウイルス薬GS-441524の「経口投与 vs 皮下注射」の選択指針を公表した。軽症~中等症の湿性FIPでは経口単剤で84日間投与することで寛解率90%以上が得られる一方、神経型・眼型では血液脳関門を越える必要があるため高用量の注射併用が推奨される。

日本でも2024年以降、動物病院で合法的にGS-441524(Bova UK等の製剤)を処方できる環境が整ってきた。従来「FIP=致死的」とされた時代は終わり、早期診断と適切な投与ルート選択で救命可能性が大きく開けている。飼い主は発熱・元気消失・腹水などの初期症状に気づいたら、即座にFIPに精通した獣医師へ相談したい。

🔗 https://everycat.org/fip-gs441524-oral-vs-injectable-guidelines-2026/

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🐈 トレーニング・行動

ワシントン州立大、セラピー猫の性格特性研究を Animals 誌に発表——「人嫌い遺伝」ではなく社会化期が決定的

📅 2026.03.24

ワシントン州立大(WSU)獣医学部の行動学チームが、Animals誌(MDPI, 2026年3月)にセラピー活動で認定された猫45頭と一般家庭猫の性格特性比較研究を発表した。Feline Five(神経症傾向・外向性・支配性・衝動性・人付き合い性)を測定した結果、セラピー猫は「人付き合い性」と「外向性」が有意に高く、「神経症傾向」が低かった。

重要な発見は、これら特性の90%が遺伝的素因ではなく生後2~9週間の社会化期における人との接触量で説明できたこと。つまり「人懐こい猫は生まれつき」ではなく「育て方」に依存する。子猫を迎えた飼い主は、この時期に多様な人・音・環境に優しく触れさせることが、一生の社交性を決定づけるとチームは強調している。

🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/16/7/1045

🏷️ トレーニング・行動科学


4. 🐈 猫学

デンマーク・オーフス大、肥満猫と飼い主の愛着スタイル横断研究——「不安型愛着」飼い主の猫は肥満率2.3倍

📅 2026.02.28

デンマーク・オーフス大学獣医公衆衛生グループが、Frontiers in Veterinary Science誌(2026年2月)に飼い主の愛着スタイルと飼い猫のBCS(ボディコンディションスコア)の関連を調べた大規模横断研究を発表した。1,247組の猫・飼い主を調査し、「不安型愛着(anxious attachment)」スコアが高い飼い主の猫は、安全型愛着の飼い主の猫に比べてBCS 7以上(肥満域)に該当する確率が2.3倍高かった。

背景には「おやつを与える=愛情表現」「食器を空にすると不安」という飼い主側の心理的パターンがあると分析された。研究チームは「猫の肥満は猫の問題ではなく飼い主の感情調整の問題でもある」と指摘し、獣医師は減量指導の際に飼い主のメンタル面にも配慮すべきと提言している。食事量の計量、タイマー式給餌器の活用、遊びによる代替コミュニケーションが実践的対策として挙げられる。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1472893/full

🏷️ 猫学


5. 🏥 医療・疾病・予防

AIM医学、猫CKD治療薬を2026年4月に農水省承認申請——宮崎徹教授「年内実用化を目指す」

📅 2026.04.07

東京大学発スタートアップの株式会社AIM医学創薬(代表・宮崎徹教授)は、2026年4月、猫の慢性腎臓病(CKD)を対象とした新規治療薬「AIM補充療法」について、農林水産省への動物用医薬品承認申請を完了したと発表した。AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)タンパク質は腎臓の死細胞除去機能を回復させるとされ、猫ではAIMが血中アルブミンと強く結合してしまい機能しない特性が過去の研究で明らかになっている。

治験では早期CKD猫の血清クレアチニン改善と生存期間延長が示された。承認されれば、年内にも動物病院で処方可能となる見込み。CKDは15歳以上の猫の3割以上が罹患する最多の死因であり、長年「対症療法しかない」とされてきた分野における画期的な進展だ。飼い主は半年~1年毎の血液検査でのSDMA・クレアチニンモニタリングを継続したい。

🔗 https://aim-medical.co.jp/news/2026/04/07/

🏷️ 医療・疾病・予防



💡 今日のワンポイント

猫の医療は「ウイルス性がんの機構解明」「FIP経口薬の定着」「AIM腎臓病薬の実用化目前」と、10年前には想像できなかった水準に到達しつつあります。家庭では社会化期の育て方、体重管理、定期血液検査の3点を意識しましょう。

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