🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.19
犬7 + 猫5 = 計12件
🐾 犬ニュース — 2026.04.19
本日 7件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Revival Animal Health、犬用ミルクリプレーサー2製品をビタミンD濃度異常で自主回収——全米で流通・4月17日付
📅 2026.04.17
Revival Animal Health(アイオワ州オレンジシティ)は、Breeder’s Edge® Foster Care® Canine Milk ReplacerおよびShelter’s Choice® Canine Milk Replacerの自主回収を4月17日に発表した。一部ロットでビタミンD濃度が「低すぎる」もしくは「高すぎる」ばらつきが確認されており、過剰摂取した犬では嘔吐・食欲不振・多飲多尿・よだれ過多・体重減少などの症状が現れる可能性がある。重篤な場合は腎機能障害に至るリスクもある。
対象UPCコード:817160011087、817160011070、817160011056、817160010189、817160011025、817160010172、817160010073(賞味期限2026〜2028年の複数ロット)。全米のオンライン・実店舗ルートで流通している。製品を所有している場合は使用を直ちに中止し、同社(☎ 1-877-370-4059、平日8〜16時CDT)に連絡して返金を求めること。日本では同製品の正規流通は確認されていないが、個人輸入した場合は注意が必要。
🔗 https://efoodalert.com/2026/04/17/recalls-and-alerts-april-17-2026/
2. 🏥 医療・疾病・予防
KBroVetがFDA完全承認——犬の特発性てんかんに初めて正式承認された発作制御薬
📅 2026.01.21
Pegasus LaboratoriesのKBroVet(臭化カリウムチュアブル錠)が2026年1月21日、犬の特発性てんかんを適応症とする米国初のFDA完全承認薬となった。特発性てんかんは犬の約5%が罹患する慢性神経疾患で、従来は薬局での調製製剤しか選択肢がなく、品質や用量の一貫性に課題があった。KBroVetは1日1回経口投与のチュアブル錠で、処方箋が必要。同じく条件付き承認を受けたKBroVet-CA1と、フェノバルビタール製剤Fidoquel-CA1もあわせて新たな治療の選択肢が広がった。
一方、臭化物中毒(高濃度による神経系への過負荷)のリスクがあるため、飼い主は獣医師と緊密に連携した用量管理が必須。腎機能が低下している犬や電解質バランスが乱れやすい犬は特に注意深いモニタリングが求められる。てんかんの疑いがある場合は自己判断で薬を与えず、必ず獣医師に相談すること。
3. 🏥 医療・疾病・予防
2026年ACVIMコンセンサス——犬の慢性炎症性腸疾患(CIE)、抗菌薬の経験的投与を正式に非推奨・食事療法優先へ転換
📅 2026.01.01
獣医内科専門医協会(ACVIM)が『Journal of Veterinary Internal Medicine』2026年1月号に発表したコンセンサスステートメントは、犬の慢性炎症性腸疾患(Chronic Inflammatory Enteropathy: CIE、旧称:IBD)の診断と治療に関する包括的なエビデンスレビューに基づき、経験的(培養結果によらない)抗菌薬投与を正式に非推奨とした画期的な指針だ。CIEの大多数(50〜70%)は食事療法のみで改善する食事応答性(FRE)と判明しており、抗菌薬は長期的に腸内細菌叢を乱し再発率を高めるリスクがある。
新ガイドラインでは、CIEを食事応答性(FRE)・微生物調節応答性(MrMRE)・免疫抑制薬応答性(IRE)・非応答性(NRE)の4サブタイプに分類し、ステップアップ方式の食事優先アプローチを推奨する。例外として、腸内細菌(AIEC株)感染に起因する肉芽腫性大腸炎(GC)には培養・感受性試験に基づく抗菌薬治療が必要とされる。慢性的な下痢・嘔吐・体重減少が続く犬を飼っている方は、まず食事変更試験を試みることを獣医師と相談してほしい。
🔗 https://academic.oup.com/jvim/article/40/1/aalaf017/8429723
4. 🧬 研究・科学
950万件の電子診療録をベイズネットワークで解析——犬の歯周病リスクを定量化する新モデルが公開
📅 2026.04.01
Frontiers in Veterinary Scienceに掲載された新研究は、950万件の電子診療録・2,600件の飼い主アンケート・過去研究を統合したハイブリッド因果的ベイズネットワークを用いて、犬の歯周病リスクを定量化するモデルを開発・検証した。19ノード・101ステート・33,200以上の条件付き確率を持つこのモデルは、バイオフィルム(歯垢)有無・歯列形態・歯肉炎の状態などから歯周炎の発生確率を計算できる。歯周炎の事前発症確率は12.4%だが、バイオフィルムがある場合は17.6%に、歯列形態が悪い場合は24.0%に、歯肉炎があれば47.0%まで上昇する。
このモデルは犬種(小型・短頭種が高リスク)・年齢・頭部形状を非修正可能リスク因子、歯磨き習慣・定期的な獣医歯科ケアを修正可能リスク因子として評価する。複数の独立検証データセットでROC AUCが0.583〜0.962を達成しており、臨床現場での実用性が実証されている。愛犬の口腔ケアは健康寿命に直結する重要課題。年1回以上の歯科検診と日常的な歯磨きが予防の鍵だと改めて示された。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1781228/abstract
5. 🏥 医療・疾病・予防
BOAS手術の長期効果を世界初の客観的評価で確認——改善は術後4年以上にわたり維持される
📅 2026.03.01
Veterinary Surgery誌に掲載されたコホート研究は、短頭種気道閉塞症候群(BOAS)手術後の客観的な長期呼吸機能を追跡した世界初の臨床研究となった。術前・術後短期(<6ヶ月)・術後長期(中央値1,645日、約4.5年後)の呼吸機能グレード(RFG)とBOASインデックスを32頭の犬で比較した結果、長期追跡時点でも術後短期と同等の改善が維持されており、手術による呼吸改善効果の持続性が客観的に実証された。
術前にグレード2(中等度)が59%・グレード3(重度)が31%を占めていた犬群で、55%のオーナーが「術後、愛犬はもはや呼吸問題がない」と回答した一方、39%は「まだ軽度の問題が残る」と感じていた。フレンチブルドッグ・パグ・イングリッシュブルドッグなどの短頭種を飼う方には、BOASは進行性の疾患であり早期手術が長期的なQOLを大きく改善することが改めて強調された。気道の異常が疑われる場合は早めに専門の獣医師に相談を。
🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vsu.70034
6. 🧬 研究・科学
2.8万頭の加速度計データで判明——飼い犬の平均運動量は「1日51分」、従来推計の半分以下
📅 2025.12.01
Frontiers in Veterinary Scienceに掲載された大規模研究は、28,562頭の犬から収集した8,726,606日分の加速度計データと136,876件の電子診療録を統合解析した。その結果、飼い犬の平均1日運動量は51分にとどまり、従来の推計値を大幅に下回ることが判明。ただし個体差は極めて大きく、1日10分未満から600分超まで幅広い分布を示した。オスはメスより活動量が多く、農村部・乾燥した温暖気候・春季・週末に活動量が増える傾向があった。
この研究は、飼い犬の実際の運動量が思われているよりずっと少ない可能性を示す重要なデータだ。国内の多くの犬が慢性的な運動不足状態にあると考えられ、肥満・関節疾患・行動問題のリスク増大につながりうる。犬種や年齢に合わせた適切な運動計画を獣医師と相談し、加速度計デバイスを活用して運動量を客観的に把握することが勧められる。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2025.1572794/full
7. 🐕 犬学
フィンランド研究——生後6ヶ月未満の子犬に8週間の持久力トレーニング、心拍数と血中乳酸値の改善を確認
📅 2026.02.01
ヘルシンキ大学・ユヴァスキュラ大学の共同研究がFrontiers in Veterinary Scienceに発表した。生後6ヶ月未満のラブラドール・レトリーバーの子犬15頭(トレーニング群8頭、対照群7頭)を対象に、8週間の持久力トレーニングプログラムが心拍数(HR)と血中乳酸(BL)値に与える影響を測定した。トレーニング群の子犬は、フィールドテスト(一定距離走行)後の心拍数と乳酸値の回復パターンに有意な変化を示し、心肺機能の適応反応が確認された。
この研究は、子犬期からの系統的な有酸素運動が心血管・代謝系のトレーニング効果をもたらすことを示した初期段階のエビデンスとして注目される。アジリティや使役犬のトレーニングを早期から開始するブリーダーや飼い主にとって、適切な強度・頻度の設計に科学的根拠を提供するものだ。ただし骨格の成熟が完了していない子犬への過度な運動負荷は関節障害のリスクがあるため、プログラム設計には必ず獣医師の助言を求めること。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1770294/full
💡 今日のワンポイント
Revival Animal Healthのリコール製品(Breeder’s Edge・Shelter’s Choice犬用ミルクリプレーサー)の在庫が自宅にある方は、すぐに使用を中止してください。ビタミンD過剰摂取は腎障害を引き起こしうる深刻なリスクです。また、日常の犬の口腔ケアと適切な運動量の確保が長期的な健康維持に直結することを今日のニュースは改めて示しています。
毎朝7時配信
🐱 猫ニュース — 2026.04.19
本日 5件
1. 🐈 猫学
猫の寿命延長を目指すスタートアップ、$120万の資金調達に成功——サルコペニア猫への治療薬が臨床段階へ
📅 2026.03.15
ルーマニア・ブカレスト発のスタートアップThe Cat Health Company(TCHC)が、Portfolia’s Active Aging & Longevity Fund IIを主幹事に$120万(SAFE方式)の資金調達を完了した。Alex BacitaとAlex Vodaが共同創業した同社は、猫の老化メカニズムを標的とした治療薬2プログラムを開発中で、既に複数の規制当局から承認を得て臨床段階に進んでいる。筋肉量低下(サルコペニア)の猫を対象とした試験では体重増加と有望なバイオマーカー改善が確認され、重篤な副作用は報告されていない。
2026年Q3〜Q4を目標に条件付き承認への申請を予定しており、承認が得られれば猫の健康寿命を延ばす世界初の治療薬として市場投入される見通し。バッカーには著名長寿研究者Alex Zhavoronkovら錚々たる投資家が名を連ねており、猫の老化研究が科学的にも経済的にも本格的な注目分野となってきたことを示している。将来的に愛猫の「健康寿命」を延ばす薬が獣医師のもとで処方可能になる日が、着実に近づいている。
🔗 https://longevity.technology/news/cat-health-company-secures-1-2m-to-extend-feline-healthspan/
2. 🏥 医療・疾病・予防
中〜大細胞型猫リンパ腫に「ロムスチン+プレドニゾロン」——28頭の後方視的研究で初回化学療法として評価
📅 2026.03.20
MDPI *Animals*誌に掲載された後方視的研究は、中〜大細胞型消化管外リンパ腫を持つ猫28頭を対象に、ロムスチン(CCNU)+プレドニゾロン併用療法を一次化学療法として評価した。治療結果は完全奏効5頭(18%)、部分奏効5頭(18%)、安定11頭(39%)、進行7頭(25%)で、無増悪期間(PFI)の中央値は51日だった。標準的な多剤レジメンと比較した場合の効果は限定的だが、副作用プロファイルが比較的穏やかで単純な投薬スケジュールという利点がある。
高グレードリンパ腫は猫の中で比較的予後が悪いがん種であり、新たな治療オプションの検討が続けられている。今回の研究は小規模後方視的研究という限界があるが、高齢や全身状態の悪い猫で積極的な多剤化学療法が難しいケースへの代替アプローチとして有用なデータを提供した。愛猫に体重減少・食欲不振・嘔吐・下痢が続く場合は早めに獣医師に相談し、腸リンパ腫との鑑別を受けることを勧める。
🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/16/6/989
3. 🧬 研究・科学
デンマーク研究——猫の肥満は「飼い主の愛着の強さ」と相関、室内飼育は1歳から肥満リスクを増大
📅 2026.02.15
Frontiers in Veterinary Scienceに掲載されたデンマーク(シェラン島)の横断研究は、成猫(1歳以上)を持つ飼い主を対象にした肥満リスク因子を解析した。最も注目すべき知見は、猫の肥満と飼い主の愛着の強さが有意に相関していたという点だ。「愛猫が可愛くて食事を過剰に与えてしまう」「ご褒美おやつが多い」などの傾向が、体重管理の妨げになっていると研究者らは指摘する。また、完全室内飼育の国内短毛種(DSH)は1歳から肥満リスクが高く、屋外へのアクセスがある猫は7歳前後にリスクがピークを迎えるという異なるパターンを示した。
猫の肥満は糖尿病・関節炎・泌尿器疾患・CKDなど多くの深刻な健康問題につながる。「可愛いから」「食べたがるから」という気持ちはよく分かるが、それが実は愛猫の健康を損なっていることがある。定期的な体重測定、カロリー計算に基づいた食事管理、そして室内でも运動できる環境づくりが重要。愛猫の体型について獣医師に客観的な評価を依頼してほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/abstract
4. 🏥 医療・疾病・予防
エジンバラ大学、猫の脳内にアルツハイマー型アミロイドβ蓄積を確認——猫認知症の研究モデルとしての可能性を示す
📅 2025.08.13
エジンバラ大学の研究チームは、異なる年齢の死後猫25頭の脳を高解像度顕微鏡で解析し、認知症症状があった高齢猫の脳シナプス(神経細胞間結合部)にアルツハイマー病の特徴でもあるアミロイドβの蓄積を確認したとScienceDaily等で報告した。猫は12歳以上のシニア期になると約50%が認知症様の行動変化(夜鳴き・混乱・睡眠障害)を示すことが知られているが、今回の研究でそのメカニズムが人のアルツハイマー病と共通することが示された。
この発見は、猫がアルツハイマー病研究における「自然発症モデル」として有望であることを示し、将来的に人と猫の両方に役立つ治療研究の進展が期待される。12歳を超えた愛猫が夜間に大きな声で鳴く、方向感覚を失う、家族を認識しない、といった症状を見せた場合は認知機能障害症候群(CDS)の可能性がある。早期診断と生活環境の調整(夜間照明の確保・食器・トイレの位置固定など)が症状管理に有効なので、まず獣医師に相談してほしい。(本記事は2025年8月公開の研究であり、直近7日以内の新規掲載ではありませんが、重要な知見として今回初めて紹介します)
🔗 https://www.sciencedaily.com/releases/2025/08/250813083611.htm
5. 🏋️ トレーニング・行動科学
猫の恐怖・不安・ストレス(FAS)への対応ツール——2025年版レビューが動物病院での化学的保定の積極的活用を推奨
📅 2025.11.01
Veterinary Medicine Internationalに掲載されたレビュー論文(PMC12349988)は、猫の恐怖・不安・ストレス(FAS)に対応するための最新ツールと手技を網羅的に整理した。特筆すべき知見として、猫用バッグ・ネット・厚手グローブの使用を避けることが明確に推奨された。猫が3秒以上抵抗を続ける場合は、物理的拘束の継続よりも化学的保定(鎮静薬の事前投与)を選択することが動物福祉・診療効率の双方から望ましいとされる。
また、動物病院での体験を左右する最大の要因は「来院前の家庭での準備」であることも強調された。キャリーへの慣らし・フェロモン製品の活用・診察台環境のできるだけFAS低減などのアプローチが、猫のストレスを大幅に下げることが示されている。「うちの猫は病院が嫌いだから行かせにくい」という飼い主は多いが、Fear Freeアプローチを実践している獣医師に相談し、事前の抗不安薬投与なども含めた来院計画を立てることで、猫も飼い主も楽になれる可能性が高い。
🔗 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12349988/
💡 今日のワンポイント
愛猫が12歳を過ぎたら「老化だから仕方ない」と諦めず、認知症(CDS)のサインをチェックしてほしい。夜鳴き・方向感覚の喪失・トイレの失敗は加齢だけでなく治療できる疾患のサインかもしれない。また、肥満予防には「食べたがる猫に食事制限するのは可哀想」という誤解を解くことが第一歩。
毎朝7時配信
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