🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.04.26
犬6 + 猫3 = 計9件
🐾 犬ニュース — 2026.04.26
本日 6件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Young Again「Core Health Dog Food」中型~大型犬・パピー用フードを全米自主回収——サルモネラ陽性で約4,375ポンドが対象(2026年3月13日発表)
📅 2026.03.13
ペットフードメーカーYoung Again(親会社Pretty Bird International)は2026年3月13日、Core Health Dog Food Medium-Large Dog & Puppy Formulaの10ポンド袋・25ポンド袋を全米で自主回収するとアナウンスした。対象はロット番号「7 16432-92570」「7 16432-92574」、賞味期限2026年10月28日までの製品で、出荷量は約4,375ポンド(約1,985kg)。回収理由は同社のルーチン検査でサルモネラ菌の陽性反応が出たためで、現時点で発症報告は確認されていないが、同社は予防的に全ロットの販売停止と店頭回収を進めている。
サルモネラ感染は犬には嘔吐・下痢・脱水・元気消失を、ヒトには食中毒症状(発熱・腹痛・血便)を引き起こす。日本国内には正規輸入されておらず並行輸入で入手可能性があるため、該当ロットを保有する場合は給与を中止し未開封品は購入店へ返品、開封済みは廃棄する。回収製品に触れた後は手洗いを徹底し、症状が出た犬は獣医師の診察を受けることが必須。
2. 🏥 医療・疾病・予防
LA郡で犬インフルエンザH3N2の発生が拡大——保健局が3月4日付で全獣医師に警戒勧告、輸入犬経歴のリスクに注意喚起
📅 2026.03.04
ロサンゼルス郡公衆衛生局(LA County Department of Public Health)は2026年3月4日、Animal Health Alert Network(AHAN)を通じて犬インフルエンザH3N2(CIV H3N2)の発生増加について全獣医師に警戒勧告を発出した。LA郡の近年の発生例はほぼすべて海外から輸入された犬由来で、ロサンゼルス国際空港(LAX)が西海岸で唯一の海外犬受け入れ可能空港であることがリスク要因として指摘されている。郡保健局・連邦当局・LAX職員は2008年から共同体制を構築し、輸入犬の感染症を迅速検出することで地域内蔓延を防いできた。
獣医師に対しては、呼吸器症状を呈する犬の渡航歴・預託歴・トリミング歴の聴取、PCR等による確定診断、隔離管理の徹底が求められている。飼い主側の対策としては、ドッグデイケア・トリミング・ドッグパーク利用の予定がある場合はCIV H3N2ワクチン(H3N8と二価ワクチンが一般的)の接種を獣医師に相談することが推奨される。日本ではH3N2は確認されていないが、海外渡航・帰国犬では輸入感染症としての注意が必要だ。
3. 🦴 医療・関節
犬の変形性関節症に「Sn-117m放射性微粒子(Synovetin OA)」——1回の関節内注射で最大1年の疼痛、JAVMA最新レビューが疾患修飾作用を示唆
📅 2026.01.07
スズ-117m(Tin-117m)の放射性同位体微粒子を関節内に1回注射するSynovetin OAについて、JAVMA(米国獣医学会誌)2026年1月7日号にナラティブレビュー「Tin-117m radiosynoviorthesis safely and effectively manages canine osteoarthritis with minimal radiation exposure」が掲載された。微粒子は関節内の炎症性マクロファージに貪食された後、極短距離(約300μm)の電子線で標的細胞を不活化する。米国原子力規制委員会の年間被ばく上限100mrem/yを大きく下回る被ばく量ながら、注射後最大12ヵ月間の疼痛効果が確認されている。
さらに2025年Frontiers in Veterinary Scienceに掲載された哺乳類モデル研究では、対症療法を超えて軟骨破壊・骨棘形成の進行抑制という疾患修飾作用(DMOAD)の可能性も示唆された。NSAIDs への不耐性や肝・腎機能障害のある中高齢犬で長期投薬が難しい症例に対して、外科1回投与で完了する選択肢として注目される。日本未承認だが、変形性関節症のかかりつけ獣医師との治療プラン検討時に「米国ではこういう選択肢がある」と知っておく価値はある。
4. 🧠 医療・認知症
犬の認知症(CCDS)に世界初の診断・モニタリングガイドライン公開——AKC CHF助成のもと国際ワーキンググループが7歳から2回の認知スクリーニングを推奨
📅 2026.01.20
国際獣医学者・神経科医・行動学者からなるCanine Cognitive Dysfunction Syndrome Working Groupは、犬の認知症(CCDS)の診断・モニタリングに関する初の国際ガイドラインをJAVMA 2025年12月24日号に発表した。AKC Canine Health Foundation(CHF)の助成を受けた本指針は、症状を「DISHAA」(Disorientation/Social interaction/Sleep disruption/House soiling/Activity changes/Anxiety+Learning and memory)の7領域に整理し、Level 1(病歴・身体検査・神経学的検査)とLevel 2(脳MRIで皮質萎縮確認)の2段階診断を提唱する。
実践的には7歳以降は定期診察時にシニア犬向け認知スクリーニング、10歳以降は6ヵ月ごとのCCDSスケール評価を全例に推奨している。早期発見により、ライフステージに合わせた環境設定(夜間照明・トイレ動線整備)、フォスファチジルセリン・MCTオイルなどの食事介入、必要に応じた薬物治療(セレギリン等)を計画できる。シニア犬と暮らす飼い主は「歳のせい」と片付けず、夜鳴き・呻吟・昼夜逆転などの兆候を獣医師に積極的に相談したい。
5. 🥤 栄養・腸内
犬の腸内細菌の全貌が初めて明らかに——Waltham研究所が982の新規菌株を含む「Walthamカタログ」を公開、マッピング率は25%↗95%に飛躍
📅 2026.01.23
英Waltham Petcare Science Instituteは、米欧107頭の健康犬の糞便から得たメタゲノム解析の結果として、これまでで最も網羅的な犬腸内マイクロバイオームのカタログを2026年1月Microbiome誌に発表した。総数5,753のメタゲノム由来ゲノム(MAGs)から1,031の代表株が再構築され、そのうち982株が新規犬特異株、89種が新種、10属が新属と判定された。これにより犬の糞便メタゲノムのマッピング率は従来データベースの約25%から95%へ飛躍的に向上した。
最も豊富な菌種はヒトと同じくPrevotella copri(8.1%)で、犬とヒトで腸内細菌の主要構成が共有されていることが裏付けられた。栄養学・薬理学の観点から、今後はこのカタログを土台にプロバイオティクス・プレバイオティクスの開発、消化器疾患の診断バイオマーカー探索、フード設計が大きく前進する見込み。飼い主として「腸内環境がよさそう」という曖昧な評価から、菌叢解析に基づいた個体差対応の食事選択へと脚を切れる時代が近いことを意味する。
🔗 https://phys.org/news/2026-01-largest-canine-gut-microbiome-reveals.html
6. 🐕 トレーニング・行動科学
犬の分離不安は単一の「不安」ではない——北欧3ヵ国の専門家インタビューで6つの背景因子が浮き彫り(Scientific Reports, 2026)
📅 2026.01.18
デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの3ヵ国で、犬の分離関連問題(Separation-Related Problems:SRP)を診療する獣医師・動物行動学者・トレーナー15名にセミ構造化インタビューを行い、その語りを質的に分析した研究がScientific Reports 2026年1月号に掲載された。専門家から共通して挙がった主要テーマは6つ——「他の行動問題との併発」「身体の不調との連動」「誤った訓練(罰ベースのしつけ)」「犬種・タイプの傾向」「生活環境・ルーティンの変化」「飼い主との心理的相互作用」。SRPは単に「留守番が苦手」といった1つの問題ではなく、複合的背景の表出であることが示された。
実践的示唆として、留守番中の破壊・盗食・排泄問題が見られたら、まず獣医師による身体疾患(痛痛・消化器疾患・内分泌疾患)の除外、続いて行動診療科または認定行動学者によるアセスメントが推奨される。市販のサプリ・落ち着き音楽・カラーで一律対応する前に、その犬固有の背景因子を見極めるプロセスが回復への近道だ。日本でも分離不安に悩む飼い主は、獣医行動診療科認定医(JVBC)への相談を検討するとよい。
🔗 https://www.nature.com/articles/s41598-026-36791-w
🐱 猫ニュース — 2026.04.26
本日 3件
1. 🦷 医療・歯科
日本最大規模・185,782頭の猫保険データ解析——エキゾチック・ペルシャ・ヒマラヤンの短頭種で歯周病リスクが急上昇(Frontiers in Veterinary Science, 2026)
📅 2026.04.16
日本のアニコム損保のデータベースを用い、犬688,665頭(81犬種)と猫185,782頭(38品種)の歯周病罹患率を年齢×犬種・品種別に解析した大規模疫学研究がFrontiers in Veterinary Science 2026年4月号に掲載された。日本のペット保険加入率は約15%(スウェーデンの約80%に比べ低い)ながら、参加動物病院は全国に分布し、地域・施設バイアスの少ない代表的サンプルとされる。猫では特に短頭種であるエキゾチック、ペルシャ、ヒマラヤンの3品種で年齢に伴う歯周病リスク上昇が急峻で、シニア期に入る前から有意な差が見られた。
この結果から、短頭種の猫を飼っている家庭では「シニアになってから」ではなく1~2歳の若齢期から歯磨き・デンタルガム・年1回の歯科検診を習慣化することが推奨される。短頭種は口腔解剖学的に歯列が密集しやすく、プラーク・歯石の蓄積が起こりやすいことが背景と考えられる。動物病院での全身麻酔下スケーリングは、進行した歯周炎では麻酔リスクが上がるため早期介入の方が安全。日本でペットを迎える飼い主にとって直接参考になるエビデンスとして大きな意義がある。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1764413/full
2. 🤖 研究・科学
猫のトイレ行動はAIで「健康センサー」になる——Purina Petivityが30万件の排泄ビデオから39の行動パターンを解析、80%超の精度で異常検知
📅 2026.03.10
Purina(Nestlé傘下)のPetivity Smart Litter Box Monitorプロジェクトは、米ミズーリ州の研究施設140頭と一般家庭51頭計191頭の猫のトイレ訪問を約30万本のビデオで撮影・ラベリングし、各コーナーに荷重センサーを備えたスマートトイレと組み合わせて訓練した教師あり学習AIモデルがScientific American 2026年3月号で報じられた。同チームは猫がトイレ内で示す行動を39種類に分類し、80%超の精度で「猫/非猫」「個体識別」「排尿/排便」「訪問頻度・滞在時間」を判定できることを示した。
健康面の応用として、慢性腎臓病(CKD)・糖尿病・尿路結石・便秘などの初期サインを飼い主が気づくよりも数日~数週間早く検知することを目指す。すでに同センサーは米国で1万世帯以上に導入され、ソフトウェアは継続的にアップデートされている。複数頭飼育の家庭でも個体識別ができる点が画期的で、夜中・留守中の異変も把握できるようになる。日本国内未発売だが、シニア猫やCKD・糖尿病のリスクがある猫の飼い主にとって「測れない病気を測る」次世代ツールとして注目したい。
🔗 https://www.scientificamerican.com/article/ai-can-predict-cat-health-from-litter-box-visits/
3. 🦴 医療・内分泌
猫の甲状腺機能亢進症(FHT)は「環境ホルモン由来」——尿中フタル酸・パラベン濃度上昇とメタボロームに有意な異常を確認(Vet Res Comm, 2026)
📅 2026.03.23
Veterinary Research Communications 2026年3月23日号に、猫の甲状腺機能亢進症(FHT)と内分泌撹乱化学物質(EDCs)の関連を血清メタボロームと尿中マーカーで検証した症例対照研究が発表された。FHT罹患猫では健康対照猫と比べて尿中フタル酸エステル類・パラベン類の濃度が有意に高く、血清では脂肪酸代謝・ステロイドホルモン代謝・トリプトファン代謝・異物代謝経路に統合的な異常が見られた。FHTは10歳以上の猫の最頻内分泌疾患(世界の有病率1.5~11.4%)でありながら病因は未解明で、EDC仮説に新たな裏付けが加わった形だ。
家庭内のEDC曝露源として知られるのは、プラスチック製食器・包装材(フタル酸)、シャンプー・化粧品・パーソナルケア製品(パラベン)、防炎剤を含む家具・カーペット、缶詰内側コーティング(BPA)、難燃剤(PBDEs)、撥水加工製品(PFAS)など。完全回避は困難だが、ガラス・ステンレス食器の使用、密閉容器でフードを保管、定期的な掃除と換気、人間用化粧品を使った場所での猫の毛並いい回避などを意識すると曝露を減らせる。10歳を超えた猫では年1回の甲状腺ホルモン(T4)測定を獣医師と相談したい。
🔗 https://link.springer.com/article/10.1007/s11259-026-11169-5
💡 今日のワンポイント
猫の3大成人病といえる「歯周病・腎臓病・甲状腺機能亢進症」は、いずれも気づいたときには進行している——がが今日のテーマ。トイレを日常的に観察し、年齢に応じた歯科ケアと年1回の血液検査をルーティン化することで、シニア猫の生活の質は大きく変わります。短頭種の猫はとくに早期歯科ケアを。
毎朝7時配信

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