🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.05

A happy corgi dog sits in tall, dry grass.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.05

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.05.05

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

【続報】Farmina N&Dトロピカル・セレクション(サーモン)8,000袋以上を自主回収——前後ラベル不一致で「実際にはラム」、FDAクラスIII

📅 2026.03.25

イタリア発の人気プレミアムフード「Farmina N&D Tropical Selection Salmon, Spelt, Oats and Tropical Fruits Recipe Dog Food」の22ポンド(約10kg)袋8,000以上が、米国で自主回収されたことがFDAエンフォースメントレポート(2026年3月25日付)で明らかになった。前面パッケージは「サーモン」表示なのに対し、裏面の原材料パネルには「ラム」と記載されており、製品中身はラムベースだった可能性が高い。FDAは健康被害リスクが極めて低いとして「クラスIII」に分類し、メーカーは公式プレスリリースを出さず静かに回収を進めていた。

ラベル不一致は「重大なリコール」とは見なされていないが、サーモン由来のオメガ3を期待してこの製品を選ぶ飼い主、あるいはラム食肉アレルギーの犬を持つ飼い主にとっては実害がある。日本国内の正規Farmina取扱店では本トロピカルセレクションは扱われていないが、並行輸入品を購入している場合は購入元に確認を推奨する。アレルギー症状(消化不良、皮膚の痒み、外耳炎)が出ている犬は獣医師に相談を。

🔗 https://truthaboutpetfood.com/two-recent-unannounced-pet-food-recalls/

🏷️ リコール・安全情報


2. 🏥 医療・疾病・予防

Elanco「Befrena™(tirnovetmab)」がUSDA承認——犬アトピー性皮膚炎の新世代抗IL-31モノクローナル抗体、2026年前半に米国発売

📅 2025.12.31

米Elanco Animal Healthは、犬のアレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎に対する新薬「Befrena™(一般名tirnovetmab)」が米国農務省(USDA)から承認を取得したと発表(2025年12月31日付プレスリリース、米国canine dermatology市場規模13億ドル)。Befrenaは、犬のかゆみを引き起こす主要サイトカイン「IL-31」を中和する第2世代の犬化(caninized)モノクローナル抗体注射剤で、用量間隔は6〜8週間。既存のCytopoint(lokivetmab)が4〜8週間間隔なのに対し、より長い投与間隔を実現した。

これでElancoは経口JAK阻害薬「Zenrelia(ilunocitinib)」と注射型抗体「Befrena」の二本柱で犬アトピー性皮膚炎ポートフォリオを完成させた。日本国内での発売時期は未定だが、Cytopointが先行する形で抗体療法が定着している。Befrenaは「年に5〜8回の通院で済む」点が大きく、慢性アトピーを抱える愛犬の治療負担軽減につながる可能性がある。アトピー治療の選択肢が広がる中、最新の選択肢については主治医(皮膚科認定医含む)と相談を。

🔗 https://www.dvm360.com/view/usda-approves-new-anti-il31-monoclonal-antibody-injection

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🥩 栄養・食事・サプリ

Waltham研究所、世界最大の犬腸内細菌カタログを公開——982の新規菌株・89新種・10新属を発見、マッピング率25%→95%へ大幅改善

📅 2026.01.18

英Mars Petcare傘下のWaltham Petcare Science Instituteが、犬の腸内マイクロバイオームの新たな包括カタログを2026年1月にMicrobiome誌で発表(PubMed 41547860)。米国・欧州の健康な犬107頭の便サンプルから5,753のメタゲノム組立ゲノム(MAG)を再構築し、1,031菌株にデレプリケート。そのうち982が犬特有の新規菌株、89が新種、10が新属だった。マッピング率は従来の約25%から95%まで大幅向上した。

特筆すべきは、犬の腸内で最も豊富に存在する菌が「Prevotella copri」(8.1%)で、これはヒトの腸内でも最優占種だという点。健康な犬の腸内マイクロバイオームの80%以上を構成する240種の「コア種」が定義されたことで、今後の犬用プロバイオ・プレバイオ製品開発、腸関連疾患(IBD、慢性下痢、食物アレルギー)の研究、さらには「腸-脳軸」「腸-皮膚軸」研究のリファレンスとして活用される。実用化には数年かかるが、犬の腸内環境を厳密に評価する時代が確実に近づいている。

🔗 https://link.springer.com/article/10.1186/s40168-025-02265-w

🏷️ 栄養・食事・サプリ


4. 🧬 研究・科学

UC Davis、ノバスコシア・ダック・トーリング・レトリーバー(Toller)若年性アジソン病の原因遺伝子「RESF1」を特定——ヒトのアジソン病候補遺伝子としても注目

📅 2026.03.20

UC Davis Weill獣医学部のDanika Bannasch教授率いる研究チームが、Scientific Reports 2026年3月号(vol. 16, art. 13194)に画期的論文を発表。ノバスコシア・ダック・トーリング・レトリーバー(通称Toller)に高頻度で見られる若年性アジソン病(JADD)と多発性自己免疫症候群の原因として、第27染色体上のRESF1遺伝子の劣性ミスセンス変異(Chr27:29,736,795)を全ゲノム短鎖配列解析で同定した。

Tollerは小型〜中型の活発な犬種で、若齢でアジソン病を発症すると寿命が大幅に短縮されることで知られる。RESF1遺伝子はヒト・マウス・ブタなど多くの種で高度に保存されているが、ヒトのアジソン病・自己免疫疾患との関連はこれまで報告されていなかった——今回の発見でヒトの「候補遺伝子」として研究対象に浮上した。UC Davis獣医遺伝学検査所では既に「JADD-NSDTR」遺伝子検査が商業利用可能となっており、ブリーダーは交配前にキャリア判定して罹患子犬の出産を回避できる。Tollerを愛する飼い主・ブリーダーには朗報。

🔗 https://www.eurekalert.org/news-releases/1124082

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

今日のニュースは「個別化・精密化」がテーマ。Befrenaのように既存薬とは投与間隔・作用機序が違う新選択肢、Waltham犬腸内細菌カタログのように一般論ではなく「犬の個体差」を理解する基盤、UC DavisのToller遺伝子検査のように「犬種・血統に応じた疾病予防」へとシフトしている。愛犬の体質に合った最適解を獣医師と二人三脚で探していく時代だ。


🐱 猫ニュース — 2026.05.05

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

EMA、世界初の自己増幅型RNA技術ベース動物用ワクチン「Nobivac NXT HCPChFeLV」(猫用5種混合)の販売承認を勧告——FeLV単独ワクチンの代替に

📅 2026.04.16

欧州医薬品庁(EMA)の獣医医薬品委員会(CVMP)は、2026年4月14〜16日の会合で、Merck Animal Health社の新型ワクチン「Nobivac NXT HCPChFeLV」をEU圏内で販売承認するよう勧告した。これは「自己増幅型RNA(self-amplifying RNA, saRNA)」を有効成分とするEU初の動物用ワクチンで、猫の主要感染症である猫ヘルペスウイルス1型・カリシウイルス・パンロイコペニアウイルス・白血病ウイルス(FeLV)・クラミジア・フェリスの5種を一本でカバーする。

接種から約1週間で免疫獲得が始まり、パンロイコペニアウイルスに対しては3年、その他4病原体には1年の免疫持続が確認されている。よくある副反応は注射部位の腫れと一過性の発熱で、いずれも約1日で消失する。これまでFeLV単独不活化ワクチンを別途接種していた猫でも、コア3種+FeLV+Chlamydiaがオールインワンになるため、年1回の通院で済むメリットが大きい。日本国内での承認・発売時期は未定だが、saRNA技術はヒトのCOVID-19対策で実用化された次世代プラットフォーム。動物医療への展開がいよいよ本格化する。

🔗 https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-recommends-authorisation-first-veterinary-vaccine-using-rna-technology

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

「腎臓ケア食はステージ1から始めて遅くない」——猫CKD 1,430頭の大規模後ろ向き解析、早期療法食で進行抑制と生存延長を初めて統計的に裏付け(JAVMA 2026)

📅 2026.04.10

米国獣医学会誌(JAVMA)に掲載された大規模後ろ向き研究が、猫の慢性腎臓病(CKD)における「早期療法食介入」の有効性を初めて統計的に裏付けた。1,430頭の早期CKD猫(IRISステージ1・2)を対象に、療法用腎臓食を給餌した群と一般食を継続した群とで進行リスクと生存期間を比較したところ、療法食群の方が病気の進行が有意に遅く、生存期間中央値も長かった。これまで腎臓食は「血液検査の異常が顕著になったステージ3以降」で開始するのが一般的だったが、本研究はその常識を更新する。

ポイントは「ステージ1(クレアチニン正常〜軽度上昇かつSDMA異常)から食事を切り替える」「リン制限・電解質バランス・適切な質と量のタンパク質を満たす療法食を選ぶ」「移行は2〜4週間かけて徐々に行い、食欲低下を防ぐ」の3点。ただし猫は食事の好みが強い動物なので、無理に切り替えると食欲廃絶につながる危険もある。SDMA測定を含む血液検査・尿比重測定で早期に「ステージ1相当」を捕捉し、主治医と相談して個体に合った療法食を選んでほしい。日本国内では Royal Canin Renal、Hill’s k/d、ロイヤルカナン CKD早期サポートなどが選択肢。

🔗 https://www.thevetiverse.com/en/latest/early-therapeutic-renal-nutrition-in-feline-ckd-new-findings-from-the-2026-avma-study/

🏷️ 栄養・食事・サプリ


💡 今日のワンポイント

今日の猫ニュースは「予防医学の前倒し」が共通テーマ。Nobivac NXTは「年1回の混合接種にFeLVを統合」して接種ストレスを軽減、JAVMA腎臓食研究は「ステージ3で慌てず、ステージ1から介入」を裏付けた。猫は症状を隠す動物なので、年1〜2回の血液検査・尿検査で早期に異常を拾い、ワクチンも食事も「先回り」する習慣をつけるのが愛猫の健康寿命を延ばすコツ。


毎朝7時配信

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