🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.08

A dog sits in fallen autumn leaves outdoors.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.08

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.05.08

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

FDA、犬猫フードメーカーに「H5N1鳥インフル」を食品安全計画に組み込むよう義務化——非加熱の家禽・牛由来原料を使うペットフードが対象、原料サプライチェーンの抜本見直しへ

📅 2026.04.01

米国食品医薬品局(FDA)は、家禽または牛由来の非加熱・非低温殺菌原料を使用する犬猫フードのメーカーに対し、食品安全計画(FSMA HARPC)を再分析して「H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)」を「既知または合理的に予見可能なハザード」として正式に組み込むことを義務付けた。これは2025年〜2026年にかけてWild Coast Raw、Savage Pet、RAWR Raw Cat Foodなどの複数の生食ペットフードでH5N1陽性が相次いで検出され、ニューヨーク市の家庭飼育猫2頭がSavage Pet経由で感染・死亡した事例を受けた措置。FDAは「健康な家禽群・牛群からのみ原料調達」「ウイルス不活化のための加熱処理(72℃以上一定時間)」「サプライチェーン管理によるH5N1陰性確認」の3点を強く推奨している。

非加熱の生食フードを犬・猫に与えている飼い主は、購入製品のメーカーがH5N1対策を講じているかをラベル・公式サイトで確認することが望ましい。日本国内ではこれら製品は流通していないが、グレーマーケットでの輸入や個人輸入には十分注意したい。生肉ベースの自家製食を作る場合も、原料となる鶏肉・牛乳製品のH5N1リスクには改めて意識を向ける必要がある。発熱・神経症状・突然死などH5N1感染を疑う症状があれば、ただちに獣医師に相談すること。

🔗 https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/cat-and-dog-food-manufacturers-required-consider-h5n1-food-safety-plans

🏷️ リコール・安全情報


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

東京大学・エア・ウォーター、「みかんの皮粉末」を犬に投与する安全性試験を完了——シニア犬の認知症症状緩和に向けた機能性食品の臨床試験が始動

📅 2026.04.28

東京大学大学院農学生命科学研究科とエア・ウォーター株式会社は、2026年3月23日付でスイスの国際科学雑誌『Metabolites』に共同研究成果を発表し、4月28日に正式にプレスリリースを公開した。研究では体重約10kgの犬4頭にみかんの皮粉末(柑橘加工副産物)を1日2g・6g・10gの3用量で3〜4週間段階的に投与し、体重・観察症状・血液生化学検査を継続評価した結果、いずれの用量でも安全性が確認された。エア・ウォーターは2024年12月に「みかんの皮粉末がシニア犬の認知症症状緩和に寄与する可能性」を示唆する論文を国際誌に発表しており、今回の安全性確認を経て、現在は東京大学との共同で認知症症状を持つシニア犬約十数頭を対象とした臨床試験を実施中。

みかんの皮にはノビレチンやヘスペリジンなど抗炎症・神経保護作用を持つフラボノイドが豊富に含まれることが知られ、ヒトの認知症予防研究でも注目されている素材。未利用資源の有効活用と高齢犬の健康寿命延伸を同時に目指す日本発の取り組みとして注目される。シニア犬の認知症(CCDS)の症状(夜鳴き、徘徊、見当識障害)が気になる飼い主は、自己判断で柑橘類を与える前に必ず獣医師に相談を。柑橘の皮にはペットに有害となる精油成分(リモネン)も含まれるため、人間用に流通している食材を生で与えるのは禁物である。

🔗 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20260428-1.html

🏷️ 栄養・食事・サプリ


3. 🥩 栄養・食事・サプリ

Dog Aging Project/テキサスA&M、自家製ドッグフード1,726レシピを解析——「栄養完全」と判定できたのはわずか6%、44%は明確に栄養不足と警告

📅 2025.11.21

ワシントン大学発の大規模長期研究「Dog Aging Project(DAP)」と米テキサスA&M大学が共同で、5万頭超の登録犬の飼い主による自家製ドッグフードレシピ1,726件を解析した結果が、米国獣医研究誌(American Journal of Veterinary Research、2025年8月)に発表された。AAFCO(米国飼料検査官協会)の犬用栄養基準と照合したところ、「栄養完全」と評価できたのはわずか6%(103件)で、44%(759件)は明らかな栄養不足、31%(535件)は部分的不足、20%(345件)は判定困難な情報不足という衝撃的結果に。多くのレシピがカルシウム・銅・亜鉛・ビタミンD・必須脂肪酸(EPA/DHA)の不足を示し、長期給餌すれば成長遅延・骨折・皮膚異常・繁殖障害のリスクがあると論文は警告している。

「ヘルシー」「ナチュラル」を謳う手作り食ブログやSNSレシピの大半は、獣医栄養士の監修を受けておらず、必須栄養素のバランスが崩れている可能性が高い。自家製食を続けたい飼い主は、米国動物栄養学会(ACVN)認定の獣医栄養士か、日本獣医生命科学大学・東京大学などの動物栄養相談窓口に相談し、個犬に最適化されたレシピと栄養補助の処方を受けることが推奨される。手軽に与えられるトッピング感覚なら問題ないが、主食として継続するなら「専門家のレシピ+定期的な血液検査」がセットと考えたい。

🔗 https://stories.tamu.edu/news/2025/11/21/most-homemade-dog-diets-lack-nutrients-texas-am-study-finds/

🏷️ 栄養・食事・サプリ


4. 🏋️ トレーニング・行動科学

NYPD「ファシリティドッグ」を職場介入として配置——警察官のメンタルウェルネス向上を実証する世界初のRCT、Police Practice and Research誌に掲載

📅 2026.03.15

ニューヨーク市警察(NYPD)は、業界としては異例の「ファシリティドッグ」を組織的に配置し、警察官のメンタルヘルス相談プログラム(EAP)の利用促進ツールとして活用している。Police Practice and Research誌に掲載された層化無作為化比較試験では、対象パトロール部隊にファシリティドッグ+ハンドラーを2人ペアで派遣して情報セッションを実施し、対照群と比較した結果、ドッグ介入群では「組織からの支援を感じる」「同僚にもEAPプログラムを推薦したい」とする割合が有意に増加することが確認された。研究を主導したNYPD職員福利部門の説明では、ファシリティドッグはハンドラーとの強い絆により独立して効果を測定するのは難しいが、現場の警察官が「相談窓口の前で気軽に立ち止まれる契機」として機能している。

職場犬・セラピー犬は学校・病院・空港など様々な場面で導入が進んでいるが、警察組織での体系的なRCT評価は世界的にも珍しい。ストレス・PTSD・自殺率が一般職より高いとされる警察職のメンタル課題に「犬」という非言語的な存在が橋渡し役を果たすという知見は、日本の自治体警察・自衛隊・消防組織でも応用余地がある。日本国内の動物介在介入(AAI)団体は、専門訓練を受けたファシリティドッグの公的機関への派遣事例を着実に増やしており、本研究は科学的エビデンスを補強する重要な一歩となる。

🔗 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15614263.2025.2566731

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

H5N1鳥インフルエンザがペットフードのリスクとして公的に位置づけられた一方、シニア犬の認知症対策には「みかんの皮」という意外な日本発のアプローチが進む。栄養面では「自家製食の95%が栄養不足」という厳しい現実も明らかに。犬の健康はフードの「中身」と「安全性」の両輪で守るしかない。獣医師と栄養士の継続的な伴走が、長寿犬時代の鍵だ。


🐱 猫ニュース — 2026.05.08

本日 2件

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1. ⚠️ リコール・安全情報

【続報】Go Raw LLC「Quest Cat Food」全製品の販売を停止——チアミン(ビタミンB1)欠乏で計8ロットがFDA勧告、米全国21州で流通

📅 2026.03.13

米コロラド州のGo Raw LLC(Steve’s Real Foodブランドで運営)は、2026年2月17日にQuest Cat Food Chicken Recipe フリーズドライ製品1ロットを自主回収していたが、その後3月にFDAが「8ロットでチアミン(ビタミンB1)が極めて低いか含有なし」と確認、3月13日に正式アドバイザリーを発出。これを受け同社はQuest Cat Food全シリーズの販売停止を決定し、回収範囲を冷凍チキンレシピ(MCD25350・MCC25321)にも拡大した。流通先はCO・UT・WA・OR・PA・RI・MI・CA・TX・IL・GA・NC・SC・FL・MN・NY・OH・WI・PA・ID・MTの21州にわたる。

チアミン欠乏症は猫に特異的に重篤化しやすく、進行すると頸部腹屈位(顎を上げられない)、筋力低下、食欲不振、ふらつき、転倒、けいれん、旋回運動を呈し、未治療では死に至る。早期に対応すれば可逆的な疾患のため、Quest製品を与えていた飼い主は速やかに製品を破棄し、猫の様子を観察、異常があれば直ちに獣医師に相談することが必須。日本国内では同製品は正規流通していないが、個人輸入には注意。生食フード全般において、ビタミンB1は加熱・酸化・サメ系魚類との同時給餌で容易に分解されるため、原材料管理と添加量の精度がメーカーの腕の見せどころとなる。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/go-raw-llc-expands-voluntary-recall-quest-diet-cat-food-products-due-low-thiamine-levels-and-enacts

🏷️ リコール・安全情報


2. 🧬 研究・科学

岩手大学、「ネコがごはんを残す本当の理由」を解明——同じ匂いに慣れると食欲低下、別の匂いに変えるだけで再び食べ始める(Physiology & Behavior 2026年4月)

📅 2026.04.08

岩手大学農学部の宮崎雅雄教授・高橋巧大学院生らの研究グループは、ネコの摂食量を制御するのは「満腹感」だけでなく「匂いへの慣れ(嗅覚順応)」が深く関わることを世界で初めて明らかにし、Elsevierの『Physiology & Behavior』に2026年4月1日付で電子版公開した。3〜15歳の健康な雑種ネコ12頭を対象に、10分間の摂食と10分間の休憩を6回繰り返す実験で、同じ餌を反復提示すると摂食量は徐々に減少して残飯が出る一方、異なる餌を順次提示すると摂食量の低下が抑制されることを確認。さらに「餌そのものは変えずに匂いだけを変える」(休憩中に別の餌の匂いを嗅がせる)介入でも、摂食量が再び回復することを示した。

ネコは「食事を残す=量が多い/嫌い」と誤解されがちだが、実際は嗅覚順応のために嗜好性が一時的に低下しているだけで、別の匂いに切り替えれば食欲は回復するというのが今回の結論。多頭飼いの家庭では「飽きた」と感じたら缶詰を別フレーバーに変える、ドライフードに別ブランドの少量を混ぜる、ローテーション給餌するなどの工夫で食欲を維持できる。シニア猫や食欲低下が悩みの病猫にも、嗅覚刺激の多様化はQOL向上の手軽なツールになる。日本発の応用研究として、今後フードメーカーや療法食の設計に直接的な影響を与える可能性がある。

🔗 https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2026/04/007818.html

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

ペットフードの「ビタミン1つの不足」が命を脅かす現実と、「匂いを変えるだけで食欲が戻る」という日本発の発見。猫の食事は栄養素の精度と嗅覚刺激の多様性、両方が同じくらい大切だ。


毎朝7時配信

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