🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.12
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.05.12
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Clean Label Project 衝撃レポート——人気ドライドッグフードに「人間用食品の3〜13倍の鉛・水銀・ヒ素・カドミウム」、フレッシュ/フローズン食はドライの数十分の1
📅 2026.02.12
非営利団体Clean Label Projectが2026年2月に公開した『2026 Dog Food Study』White Paperによると、米国の人気ドッグフード79銘柄・約11,000検体を分析した結果、ドライフード(kibble)・エアドライ・フリーズドライの犬用食品から、ヒトの食品基準を大きく超える有害重金属が検出された。具体的にはドライフードの平均ヒ素濃度93.4ppb(フレッシュ/フローズンの11.8倍)、平均鉛濃度112.6ppb(同21.2倍)、水銀・カドミウムも軒並み「過去10年間に同団体が人間食品3,280検体で測定した値の3〜13倍」というショッキングな結果だった。寄与原料は「肉副産物」「ビタミン・ミネラルプレミックス」「シーフード/植物性炭水化物」の3群と特定。
ドッグフードには重金属に関する米国連邦規制がほとんど存在せず、業界の慣行基準もAAFCOの「最大許容量」しかない。報告書はFreshpet等のフレッシュ/フローズン食が人間食品の基準を下回ったことを強調し、「乾燥ドッグフードへの偏重を見直す時期」と提言している。日本ではこれら米国産銘柄の一部が並行輸入で流通しており、ラベルの安全認証(Clean Label Project Purity Award等)や原料表示を再確認することを獣医師は勧める。健康被害の症状(嘔吐・震え・神経症状等)が見られたら速やかに獣医師に相談を。
🔗 https://cleanlabelproject.org/dog-food-study/
2. 🥩 栄養・食事・サプリ
「生肉ベース食(RMBD)の犬は市販ドライ食の犬より肥満率が低い」——BCS(体型評価スコア)大規模比較で初の統計的裏付け、ただし栄養失調リスクは6項目で警告
📅 2026.02.06
BMC Veterinary Research誌(2026年2月、第22巻)に掲載されたイタリア・スペイン国際チームの研究は、健康な家庭犬を「生肉ベース食(Raw Meat-Based Diet, RMBD)」群と「市販完全総合栄養食(CD)」群に分け、体型評価スコア(BCS)と栄養充足率を比較した初の規模の大きい疫学解析である。RMBD群は有意に低いBCS(≒適正体重比率が高い)を示し、その主因は「総摂取エネルギーが低く、タンパク質比率が高い」点にあると分析された。高タンパク・低糖質パターンが除脂肪体重を守りつつ脂肪蓄積を抑えるという、犬でも人間でも一貫した知見が裏付けられた。
ただし論文は「RMBDレシピの44%でカルシウム不足、ヨウ素・ビタミンD・亜鉛欠乏も多発」と警告し、自家調理レシピをそのまま続けると栄養失調を招くリスクを指摘。「獣医師または認定獣医栄養士による栄養設計・サプリ補強の併用が必須」と結論した。AAFCO準拠の商業生食をベースに、不足栄養素をピンポイントで補う形が現状ベストである。減量目的でフードを生食に切り替える際は、必ず栄養バランスの専門家の事前評価を受けてほしい。
🔗 https://link.springer.com/article/10.1186/s12917-026-05283-4
3. 🥩 栄養・食事・サプリ
Zesty Paws × Native Microbials、Walthamが発見した「真の犬由来腸内菌株」搭載の新世代プロバイオティクスを2026年前半に発売——獣医療チャネル向けにはハイドーズ版も
📅 2026.04.30
サプリ大手のZesty Paws(Health & Happiness USA傘下)と微生物ゲノミクスの新興企業Native Microbialsが、健康犬の腸内から単離・培養に成功した新規菌株を配合した世界初の「ドッグスペシフィック・プロバイオティクス」2製品を2026年前半に発売する。1製品は健康な犬の日常的腸内環境維持向けの「デイリーメンテナンス版」、もう1製品は獣医療施設のみで取り扱う「クリニカルストレングス版」で、より深刻な腸内ディスバイオシス(細菌叢の乱れ)を呈する症例に対応する。前臨床試験では胆汁酸代謝の正常化、短鎖脂肪酸(SCFA)産生の増強、そして免疫制御に関わる細菌群の再構築が確認されている。
これまで犬用プロバイオティクス市場の主流は『Enterococcus faecium SF68』など、もともとヒト食品分野で安全性データが揃っていた菌種の流用で、犬の腸内では一過性にしか定着しないことが課題だった。今回の製品はWaltham Petcare Science Instituteが2026年1月に公開した「世界最大の犬腸内細菌カタログ(982新規菌株・89新種・10新属)」の成果を産業応用に橋渡しした形で、慢性下痢・抗菌薬投与後のリカバリー・IBD関連症状の補助療法としての可能性が広がる。臨床現場では「単なる流行サプリではなく、犬腸内に定着しうる初の犬種特異的プロバイオティクス」として位置づけられそうだ。獣医師との相談のうえ、症例に応じた用量設計を。
🔗 https://www.dvm360.com/view/canine-supplements-to-feature-novel-canine-gut-microbial-species
4. 🏥 医療・疾病・予防
卵殻膜+オキアミ+アスタキサンチン+ヒアルロン酸+ボスウェリアの5成分サプリ、欧州9施設52頭の変形性関節症犬で90日RCT——CBPI・LOAD両指標が有意改善、副作用ゼロ
📅 2025.07.04
ハンガリー・ルーマニア・ラトビア・ポルトガル・スペイン・イタリア・フランスの欧州7カ国9施設で実施された多施設二重盲検プラセボ対照RCT(試験期間2023年1月〜2024年2月)の結果が、Frontiers in Veterinary Science誌に掲載された。X線で確定診断された変形性関節症(OA)の家庭犬52頭をサプリ群とプラセボ群に無作為割付し、90日間の経時変化を飼い主が評価。サプリ群は5つの主要指標(CBPI疼痛重症度・CBPI生活影響度・LOAD総スコア・不快感VAS・臨床獣医評価)すべてで有意な改善を示し、プラセボ群は2指標のみの軽度改善にとどまった。サプリの構成は「卵殻膜(Ovomet®/NEM®系)」「オキアミミール由来オメガ3」「Haematococcus pluvialis由来アスタキサンチン」「経口ヒアルロン酸」「Boswellia serrata抽出物」の5成分配合で、抗炎症と関節構造保護を同時に狙う。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を併用できない高齢犬や腎機能低下症例において、安全性プロファイルの良い天然成分サプリは貴重な選択肢。今回のRCTは「単成分ではなく多成分配合の相乗効果」を統計的に示した点が新しく、サプリ業界の研究の質が一段上がったことを示している。サプリは医薬品の代替ではないが、運動療法・体重管理・処方薬と組み合わせる『多モーダル鎮痛』の選択肢として、獣医師との相談のうえ取り入れる価値がある。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2025.1561793/full
💡 今日のワンポイント(犬)
今日は「フードの安全と質」が大きなテーマ。Clean Label Projectの重金属告発、生食 vs 市販食の体型比較、犬専用プロバイオティクスの登場まで、食卓の質を見直すきっかけが揃いました。フードを変える際は必ず獣医師または獣医栄養士に相談し、AAFCO栄養基準への準拠を確認しましょう。シニア犬の関節サプリも、単成分でなく「多成分配合×エビデンス」のものを選ぶのが2026年的な賢い選び方です。
🐱 猫ニュース — 2026.05.12
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
経口レムデシビル単剤、FIP治療の標準薬GS-441524と非劣性——UC Davis主導の二重盲検RCTで16週時点の生存・寛解率90% vs 70%、注射より圧倒的に飼い主の負担軽減
📅 2026.04.15
UC Davisの研究チームがJournal of Feline Medicine and Surgery誌(2026年4月)に発表した二重盲検ランダム化非劣性試験により、FIP(猫伝染性腹膜炎)の経口治療薬として「レムデシビル経口製剤」が、現行標準のGS-441524と同等以上の治療成績を示すことが初めて統計的に確認された。研究では非滲出型FIPの猫20頭をレムデシビル群(10頭)とGS-441524群(10頭)に無作為割付し、16週時点の生存率は90% vs 70%、いずれも有意な差はないものの数値的にはレムデシビルが優位。経口投与のみで完結し、注射回数の多さに飼い主が苦しむ現行治療の負担を大幅に軽減できる。
FIPはかつて「不治の病」とされていたが、2018年以降のヌクレオシドアナログ薬の登場で「治る病気」へと変貌した経緯がある。2024〜2026年にかけて米国獣医薬局がGS-441524の調剤を合法化し、続いて2026年現在は「EIDD-1931(モルヌピラビル誘導体)」との二剤併用療法が最強オプションとして広がっている。今回のレムデシビル経口製剤の登場で、注射が困難な家庭猫・難治性症例・退院後の継続投与で、より柔軟な選択肢が広がる。日本ではまだ正式承認薬がないが、エキゾチック獣医師による個人輸入処方が広がっており、診断確定後はFIP専門医のもとで治療プロトコルを慎重に決定することが大切。
🔗 https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1098612X261433057
2. 🥩 栄養・食事・サプリ
「猫の肥満は飼い主との愛着が強いほど進む」——Frontiers Vet Sci 2026年4月、室内閉じ込め飼育が若齢期肥満の最大リスクと判明
📅 2026.04.02
Frontiers in Veterinary Science誌(2026年4月)に掲載された大規模国際調査によると、ドメスティックショートヘア猫の肥満リスクは「飼い主との愛着スコア」と正の相関があり、また「完全室内飼育または首輪リードのみ」の生活様式が若齢期からの体重過多を有意に高めることが明らかになった。研究チームは欧米の家庭猫オーナー数千名を対象に、飼育環境(屋内のみ/屋外アクセス/リードのみ)、飼い主との関係性(愛着スケール)、ボディコンディションスコア(BCS)の3要素を多変量解析。結果、肥満/過体重カテゴリの猫の方が「完全室内飼育」または「リード散歩のみ」の割合が高く、正常体重カテゴリの猫は屋外アクセスを持つ割合が高かった。
論文は「飼い主が愛するあまり過剰におやつ・フードを与え、安全上の理由から屋外活動を制限することが結果的に肥満を生む」と結論。家庭猫の肥満は糖尿病・関節疾患・尿路疾患・寿命短縮のリスク因子であり、世界の獣医肥満学会では「飼い猫の40〜60%が過体重」と推定する。室内飼育を選ぶこと自体は安全面で正しいが、その代わりに「自動給餌器による1日4〜6回の少量分割給餌」「キャットタワー・キャットウォークによる立体運動空間」「キャットフィッシング棒での1日2回×10分の遊び」など、家の中での運動量と知的刺激を意識的に増やすことが肥満予防の鍵となる。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/full
💡 今日のワンポイント(猫)
FIP治療は経口だけで完結する時代に入り、家庭での治療継続性が大きく向上しました。一方で猫の慢性疾患の元凶ともいえる「室内飼育×過愛着=肥満」のパターンは依然として大きな課題。安全な室内飼育を保ちながら、給餌量と運動量を獣医師と相談して見直しましょう。
毎朝7時配信

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