🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.13
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.05.13
本日 4件
1. 🚨 リコール・安全情報
Revival Animal Health「Breeder’s Edge / Shelter’s Choice 犬用ミルク」を全製品ロットで自主回収——ビタミンD濃度がバラつき過剰・欠乏の両方を引き起こす、米国で「くる病」2例報告
📅 2026.04.17
米Revival Animal Health社(アイオワ州オレンジシティ)は、犬用ミルクリプレーサー「Breeder’s Edge Foster Care Canine」および「Shelter’s Choice Canine Milk Replacers」の全製品を自主回収すると発表した。社内調査の結果、製品中のビタミンD濃度に大きなバラつきが確認され、ロットによって極端な過剰または欠乏の両方が発生していた。これまでに「くる病(rickets)」を呈した子犬2例の苦情がメーカーに寄せられている。対象は4.5ポンドから20ポンドまでの複数サイズで、賞味期限は2026年5月〜2028年2月にまたがる。
ビタミンD過剰は嘔吐・食欲不振・多飲多尿・流涎・体重減少・腎機能障害を引き起こす重大な問題で、欠乏は子犬の骨形成異常を招く。日本では農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が2026年4月21日付で国内事業者に情報提供を行っており、輸入経由で個人ユーザーが入手しているケースもある。哺乳・離乳期の子犬や保護犬用ミルクを与えている飼い主・ブリーダーは、購入製品のUPCコードと賞味期限を必ず確認し、対象なら直ちに給与を中止して獣医師に相談してほしい。
2. 🏥 医療・疾病・予防
Elanco「Befrena®(tirnovetmab)」がUSDAから承認——犬のアトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎に効く新世代「抗IL-31モノクローナル抗体」、注射1回で6〜8週効果持続
📅 2025.12.31
Elanco Animal Healthは、犬の犬アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎の治療を目的とした新規モノクローナル抗体注射薬「Befrena™(一般名:tirnovetmab)」が米国農務省(USDA)の承認を取得したと発表した。Befrenaは「かゆみシグナル」を伝えるサイトカインIL-31を狙い撃ちする抗体で、年齢を問わず犬に使用でき、1回の注射で6〜8週間の効果が持続する。既存の競合製品(4〜8週効果のlokivetmab)と比べて投与間隔が長く、皮膚科診療の通院負担を減らせる点が特徴だ。Elancoは同剤を2026年前半に米国市場に投入する計画で、米国の犬皮膚科市場(推定13億ドル規模)の獲得を目指す。
犬のアトピー性皮膚炎は獣医診察理由の第1位で、米国の獣医98%が日常的に治療している一般的な疾患である。長期治療が必須となるため、ステロイドや経口JAK阻害薬(同社のZenrelia等)に加え、より副作用が少ない抗体療法のラインナップが拡充される意義は大きい。日本での承認・発売時期は未公表だが、犬の慢性的なかゆみで悩む飼い主は、今後の選択肢として担当獣医師と相談する価値があるだろう。
🔗 https://www.dvm360.com/view/usda-approves-new-anti-il31-monoclonal-antibody-injection
3. 🐕 犬学
「天才犬は『立ち聞き』だけで新しい単語を覚える」——Fugazza博士らがScienceに発表、ヒトの1.5歳児と同等のソシオ認知スキルを実証
📅 2026.01.09
ハンガリーELTE大学などの国際チーム(筆頭著者:S. Dror、責任著者:Claudia Fugazza博士)は、おもちゃの名前を多数記憶できる「ギフテッド・ワード・ラーナー(GWL)犬」を対象に、飼い主同士の会話を「立ち聞き」させるだけで犬が新しい名前を学習できることを実証した。実験は10頭のGWL犬(ボーダーコリー中心)で行われ、飼い主が犬に直接話しかけず、玩具と新しい名前を別々のタイミングで提示しても、犬は後日「その名前」と「その玩具」を正しく結びつけられた。著者らは「これは生後18ヶ月のヒト幼児に見られる社会的学習と機能的に同じレベル」とScience誌で報告している。
これまで犬の単語学習は「飼い主が指示した時のみ起きる」と考えられていたが、本研究はその常識を覆した。世界のGWL犬は2021年時点で6頭しか確認されていなかった希少な存在だが、社会的観察学習に頼って語彙を拡張できる能力が証明されたことは、犬の認知科学にとって大きな前進である。あなたの愛犬が玩具好きで名前を覚えるタイプなら、家族の会話の中で意識的に玩具名を口にすると、犬の語彙が増えていく可能性がある。
🔗 https://www.science.org/doi/10.1126/science.adq5474
4. 🥩 栄養・食事・サプリ
18ヶ月にわたる犬用フード炭水化物源大規模試験——「グレイン+エンドウ豆繊維」群で軽度弁膜症が2倍に増加、ピー(豆類)への過度依存に再び警鐘(Journal of Animal Science 2026)
📅 2026.04.15
Journal of Animal Scienceに掲載された18ヶ月間の前向き試験では、健康な成犬を4群に分け、炭水化物源(穀物のみ、穀物+ピー繊維、ピー+ジャガイモ、伝統的処方)の異なる4種類のフードを与え、定期的に心エコーと血液バイオマーカー(cTnI、NT-proBNP、タウリン)を測定した。結果、いずれの群でも明確な拡張型心筋症(DCM)の発症は認められなかったものの、「グレイン+エンドウ豆+エンドウ豆繊維」群では18ヶ月後に「軽度の弁膜内膜症(valvular endocardiosis)」と診断された犬が10頭出現し、他3群(各4〜5頭)の約2倍に増加していた。
2018年以降、FDAが「マメ科食材(ピー、レンズマメ等)を多用する非伝統的フード」とDCMの関連性を調査してきた経緯がある中、本研究は「主要な心臓バイオマーカーには変化がなかったため、ピーの直接的な毒性は否定」しつつ、「弁膜変性という別の心臓所見」が浮かび上がった形だ。グレインフリーやブティック系フードを長期給与している飼い主は、年1回の聴診と心エコーチェックを獣医師と相談しておくと安心だろう。
🔗 https://academic.oup.com/jas/article/doi/10.1093/jas/skaf225/8196486
💡 今日のワンポイント
今日は「リコール(ミルク・ビタミンD)」「新薬(抗IL-31抗体)」「認知(言葉の学習)」「栄養(炭水化物源と弁膜)」と幅広いトピックがそろいました。犬用ミルクを使うブリーダー・里親宅では今すぐ製品確認を。アトピーで悩む飼い主には新薬選択肢が増え、長期グレインフリー派には心臓の定期チェックがますます重要に。気になる症状があれば、必ずかかりつけ獣医師に相談してください。
🐱 猫ニュース — 2026.05.13
本日 2件
1. 🚨 医療・疾病・予防
千葉県、県内で初の猫SFTS(重症熱性血小板減少症候群)症例を確認——マダニ媒介で致死率60%、感染猫から人への感染例も報告、室内飼育とノミ・ダニ対策の徹底を強く呼びかけ
📅 2026.04.23
千葉県は2026年4月23日、県内で初めて猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染症例を確認したと発表した。情報提供は千葉県獣医師会から4月20日付で県衛生指導課に届けられた。SFTSはマダニ(フタトゲチマダニ、タカサゴキララマダニ等)が媒介するブニヤウイルス科のSFTSウイルスによる感染症で、潜伏期間は約1〜2週間。猫では発熱、食欲不振、嘔吐、白血球・血小板減少、黄疸、神経症状などが現れ、日本国内における猫の致死率は約60%と極めて高い。
特に重要なのは、SFTSウイルスは「人獣共通感染症」である点だ。発症した猫の血液・唾液・分泌物に接触した飼い主や動物病院スタッフが感染し、死亡した事例も国内で複数報告されている。マダニが活動的になる4〜10月は、猫を完全室内飼育とすること、屋外活動のある犬には獣医師処方のノミ・ダニ駆除薬を毎月通年で使用すること、自分や愛犬がマダニに刺された際は手で潰さず医療機関・動物病院に相談することを徹底してほしい。猫に原因不明の発熱・元気消失がある場合は早期受診を。
🔗 https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/press/2026/r080423-n.html
2. 🐾 トレーニング・行動科学
「猫は男性に対して2倍以上多く『ニャー』と鳴く」——アンカラ大学Demirbaş博士らが31匹の家庭猫で実証、男性の方が話しかけが少ないため猫が積極的に注意を引く戦略を取っている(Ethology誌 2026)
📅 2026.01.15
トルコ・アンカラ大学のヤセミン・サルジルリ・デミルバシュ博士らの研究チームは、31匹の家庭飼育猫と主たる飼育者を対象に、玄関で帰宅シーンを撮影する実験を実施した。論文はWiley系の動物行動学専門誌Ethology誌2026年版に掲載された。結果、猫は最初の100秒間で男性飼い主に対して平均4.3回鳴いたのに対し、女性飼い主に対しては1.8回と、男性に対する鳴き声が2倍以上多いことが判明した。研究チームは「男性は女性に比べて猫に話しかける頻度が低く、視線を合わせる時間も短い傾向がある。猫はその差を読み取り、注意を引くために鳴き声を増やしている」と解釈している。
猫が状況に応じて鳴き声を「使い分け」している証拠であり、コミュニケーション戦略の柔軟性を示す重要な発見だ。同じ研究グループは「メス猫の鳴き声は性別を識別できる個体情報を多く含む」とも以前報告しており、猫の音声コミュニケーション研究は急速に進展している。男性の飼い主は「家でもう少し声をかけてみる」だけで、猫との関係の深さに変化が出るかもしれない。逆に「うちの子はあまり鳴かない」と感じている家では、コミュニケーション量を増やすことで猫の信頼が育つ可能性がある。
🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/eth.70033
💡 今日のワンポイント
SFTSは「ペットから人へ」「人からペットへ」を防ぐためにも、5〜10月のマダニ対策が必須です。完全室内飼育の徹底と、犬の散歩後の身体チェックを怠らないように。一方で家にいる時間は、ぜひ猫の「ニャー」に応えてあげましょう——あなたの愛猫はあなたの注意を引こうと一生懸命です。
毎朝7時配信

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