🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.28
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.05.28
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Albright’s Raw Pet Food、犬用「Chicken Recipe for Dogs(コンプリート&バランス)」をサルモネラ陽性で自主回収——FDAの抜き取り検査で1検体が陽性、1ポンドブリック・ロット番号C001730が対象
📅 2026.05.07
米インディアナ州フォートウェインのAlbright’s Raw Pet Foodは2026年5月6日、冷凍の生食(ロー)ドッグフード「Chicken Recipe for Dogs Complete and Balanced」1ポンド(約454g)ブリックの一部を自主回収すると発表しました。対象はロット番号C001730、賞味期限2027年4月のもの。FDAが行った定常的な抜き取り検査で、1つの複合検体からサルモネラ菌が検出されたことが回収のきっかけで、FDAは5月7日に正式公表しました。生食製品での細菌汚染は近年相次いでおり、この5月だけでもRaaw Energy(リステリア)やYoung Again(サルモネラ)など複数ブランドが回収対象になっています。
サルモネラに汚染されたフードを与えると、犬は嗜眠・下痢(血便を含む)・発熱・嘔吐・食欲低下・腹痛などを起こす可能性があり、無症状でも菌を排出して人や同居動物に二次感染させる恐れがあります。とくに乳幼児・高齢者・免疫の低下した家族がいる家庭では取り扱いに注意が必要です。該当ロットは廃棄し、保管していた容器や調理面はよく洗浄・消毒してください。本製品は米国の直販・小売が中心で日本国内での正規流通は確認されていませんが、個人輸入や並行輸入で生食フードを与えている場合は念のためロット番号を確認し、気になる症状があれば早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
2. 🏥 医療・疾病・予防
「キアリ様奇形・脊髄空洞症」の痛みに犬専用の新薬——プレガバリン製剤「Liavium-CA1」が米FDAの条件付き承認を取得、小型犬の難治性神経痛に新たな選択肢
📅 2026.05.12
米FDAは2026年5月12日、犬のキアリ様奇形(CM)と脊髄空洞症(SM)に伴う痛み・臨床症状の管理を目的としたプレガバリンのチュアブル錠「Liavium-CA1」(アイルランドのTriviumVet社)を条件付き承認しました。キアリ様奇形は頭蓋骨が脳に対して小さすぎるために小脳が頭蓋骨の付け根からはみ出す遺伝性の構造異常で、脳脊髄液の流れが妨げられると、脊髄内に痛みを伴う液体の空洞(シリンクス)ができる脊髄空洞症へと進行します。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなど一部の小型犬種に多く、首や肩をしきりにかく・触れられるのを嫌がる・痛みで鳴くといった症状が知られています。条件付き承認は、重篤で難治性の疾患かつ有効性の証明に複雑な試験を要する薬に対してFDAが用いる制度です。
これまでこの病気の痛みコントロールはガバペンチンやアミトリプチリンといったヒト用薬の転用に頼ることが多く、犬向けに正式承認された製剤はありませんでした。用量設定や安全性が犬で確認された専用薬が使えるようになる意義は大きいといえます。ただし条件付き承認のため、メーカーは引き続き有効性データの蓄積を求められます。キアリ様奇形・脊髄空洞症が疑われる場合はMRIによる診断が基本で、治療方針や新薬の適応については神経科に強い獣医師に相談してください。なお日本での発売時期は未定です。
3. 🧬 研究・科学
米国防総省、負傷した軍用犬の医療を底上げする研究を一斉公募——脳外傷(TBI)の評価、3年以上保存できる「犬用全血製剤」、人と犬で共通使用できる医療技術まで
📅 2026.05.26
米国防総省(ペンタゴン)が、負傷した軍用犬(MWD)の医療を改善する研究プロジェクトを相次いで立ち上げました。最新のDoD中小企業技術革新(SBIR)公募には犬の健康に関する4課題が含まれ、3件が国防保健局(DHA)、1件がDARPAから出されています(締め切りは6月3日)。DHAによると、爆発物探知や基地警備にあたる軍用犬では外傷性脳損傷(TBI)が多く、重症例では病院搬送前の死亡率が40%超、外傷症例の25〜40%にTBIが併発すると推定されます。別の課題では、戦場での死因の45%超を占める「制御不能な出血」に対応するため、3年以上保存でき過酷な温度にも耐える「犬用全血製剤またはその代替(ヘモグロビン製剤など)」の開発を求めています。
さらにDHAは有毒化学物質を浴びた軍用犬の体内除染法を、DARPAは「BARK」計画として人と犬の双方に使える医療技術(拒絶反応を防ぐ血漿フィルター、合成血漿、止血帯・副子、共通の自動注射器など)を募集しています。いずれの公募も、開発技術が民間の動物医療にも応用できると明記しており、テストには実際の犬ではなくシミュレーターを使うとされています。軍用犬向けの研究は家庭犬の救急医療・輸血・脳震盪評価といった分野にも波及しうるもので、ヒトとイヌの医療をつなぐ「One Health」の好例として注目されます。
4. 🏥 医療・疾病・予防
2026年は「通年・全米拡大」のマダニ・寄生虫シーズンに——CAPCの年次予測がライム病・エールリヒア症・アナプラズマ症の北上と新たなホットスポットを警告
📅 2026.03.23
全米の寄生虫専門家団体CAPC(Companion Animal Parasite Council)が2026年版「ペット寄生虫予測」を公表し、ライム病・エールリヒア症・アナプラズマ症といったマダニ媒介感染症と、蚊が運ぶフィラリア(犬糸状虫)症のリスクが、これまで低〜中リスクとされた地域にも広がると予測しました。ライム病はオハイオ・ケンタッキー・テネシー・ノースカロライナ・ミシガンなどへ拡大し、北部平原では西進が続く見込みです。フィラリアは南東部で高リスクが続くほか、ミシシッピ川沿いと大西洋岸を北上し、カンザスからメリーランドまで中・東部の広い範囲でリスクが高まるとしています。背景には気候変動による媒介生物の活動期間の延長、感染源となる犬の移動、都市化による蚊の繁殖環境などがあり、CAPCの予測は年間1,000万件超の検査データに基づき的中率は約94%とされます。
米国の予測ですが、温暖化でマダニの活動期が延びる傾向は日本でも共通しており、季節を問わない「通年予防」の重要性が増しています。日本では犬にも感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)など、マダニ媒介感染症が人にも及ぶ点に注意が必要です。散歩のあとは体や耳・指の間にマダニが付いていないか確認し、駆除薬・予防薬の通年投与や草むらを避ける工夫を心がけましょう。フィラリア予防の開始時期や薬の種類は地域差があるため、かかりつけの獣医師と相談して計画を立てるのがおすすめです。
🔗 https://capcvet.org/articles/2026-annual-pet-parasite-forecasts/
💡 今日のワンポイント
季節の変わり目は、生食フードの衛生管理から首や肩をかゆがる神経痛のサイン、そして夏に向けたマダニ・フィラリア対策まで、気にかけたいことが盛りだくさん。「いつもと違う」と感じたら、早めにかかりつけの獣医師へ相談するのが愛犬の健康を守る近道です。
🐱 猫ニュース — 2026.05.28
本日 2件
1. 🧬 研究・科学
「シニア猫の暮らし、見直せていますか?」——441世帯の調査で判明、15歳以上の“超シニア”は半数が虚弱(フレイル)・半数近くが痛みのサイン、なのに遊び道具やにおいの刺激が届いていない
📅 2025.11
フランスの研究チームが飼い主441人へのオンライン調査をもとに、成熟期(8〜10歳未満)・シニア(10〜14歳)・超シニア(15歳以上)の3グループで、健康状態・住環境・エンリッチメント(生活の充実度)の使われ方を比較しました(Journal of Veterinary Behavior 2025年11月)。その結果、超シニア猫はフレイル(虚弱)の割合が51%、痛みを示すサインが47%と最も高く、自分でのグルーミング(毛づくろい)が減った猫が63%、飼い主への甘え・愛着行動が減った猫が68%にのぼりました。一方で超シニア猫は、においによる刺激(嗅覚エンリッチメント)や知育・採食トイといった大切な資源にアクセスできていない、あるいは使っていないケースが多く、知育トイを使えている超シニアはわずか15%でした。
年を取った猫ほど刺激や運動の機会が減りやすいものですが、それは「老化だから仕方ない」のではなく、環境の工夫しだいで改善できる部分が大きいことを示す結果です。関節が痛む高齢猫には段差を減らした低い食器や踏み台、温かく静かな寝床、香りや手触りで楽しめる安全なエンリッチメントを用意してあげたいところ。グルーミングが減って毛艶が落ちたり、甘えなくなったりするのは、痛みや体調不良のサインのこともあります。「年のせい」と片付けず、食欲・体重・歩き方の変化に気づいたら、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
🔗 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1558787825001091
2. 🏥 医療・疾病・予防
山口大学、「猫ひっかき病」の迅速検査キット開発へ——30年研究の医学チームがクラウドファンディングを開始、人にうつる人獣共通感染症の早期発見を目指す
📅 2026.01.19
山口大学大学院医学系研究科の研究グループが、「猫ひっかき病」の迅速検査キット開発に向けたクラウドファンディングを開始しました(2026年1月19日公開)。猫ひっかき病は、猫に引っかかれたり咬まれたりした際に、原因菌バルトネラ・ヘンセレ(Bartonella henselae)が人に感染して起こる人獣共通感染症で、発熱やリンパ節の腫れなどを引き起こします。同チームは30年にわたり本症の検査・研究に取り組んできた実績があり、まず2026〜2027年度に患者の抗体が反応する菌の目印(抗原)を特定し、2028〜2029年度に検査キットの開発へ着手する計画です。
猫ひっかき病は、菌を保有する猫自身は無症状のことが多く、ノミを介して猫から猫へ広がるため、飼い主が気づかないうちに感染リスクにさらされることがあります。現状では診断に時間がかかることもあり、迅速に判定できるキットができれば早期発見・早期治療につながると期待されます。予防の基本は、猫のノミ対策を徹底すること、引っかき傷・咬み傷はすぐに流水で洗うこと、傷が腫れたり発熱が続いたりしたら医療機関で「猫との接触」を伝えて受診することです。免疫が低下している人ではまれに重症化することもあるため、子猫との激しい遊びで深い傷を作らない工夫も大切です。
🔗 https://www.yamaguchi-u.ac.jp/wp-content/uploads/2026/01/26011901.pdf
💡 今日のワンポイント
シニア猫には「老化だから」とあきらめず、痛みに配慮した環境の工夫を。そして猫との触れ合いでできた引っかき傷・咬み傷は、人の健康のためにも早めのケアを心がけましょう。
毎朝7時配信

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