🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.05.31
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.05.31
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
【続報】Raaw Energy、リコール対象に2026年3月31日製造の「ビーフ&ターキー・メドレー」を追加——既存の昨年7〜12月製造分に加え、リステリア汚染の懸念が新しい製造ロットへ拡大
📅 2026.05
5月25日にお伝えしたRaaw Energy(米国・東部9州で販売)の冷凍生ドッグフード回収について、対象範囲がさらに広がりました。FDAの最新情報によると、これまでの2025年7月17日〜12月23日製造分に加え、2026年3月31日製造の「Beef and Turkey Medley」1ロットが新たに回収対象となりました。同社のサンプル4種からリステリア・モノサイトゲネスが検出されており、現在180ロット超が対象です。Raaw Energyは2026年5月21日付で全ドッグフードの生産を停止し、製造ラインの再整備(衛生面の表面処理、排水・下水ラインの洗浄など)を行っています。
リステリアは犬に下痢・嘔吐・発熱を起こすほか、保菌した犬と接触したヒトにも感染しうる人獣共通感染症です。とくに乳幼児・高齢者・妊婦・免疫低下者がいる家庭は注意が必要です。本製品は米国の直販・受け取り拠点(CT, NH, NJ, NY, DE, MA, MD, PA, VA)が中心で日本国内の正規流通は確認されていませんが、個人輸入や並行輸入で生食フードを与えている場合は念のため製造日とロット情報を確認し、症状があれば早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
2. 🏥 医療・疾病・予防
Loyalの「シニア犬の寿命延長薬」LOY-002、FDAが安全性データを正式に受理——犬の寿命を“延ばす”薬として世界初の安全性受理、市販まで残る最終関門は2027年へ
📅 2026.01
犬の寿命延長薬の開発を進める米バイオ企業Loyalの経口薬「LOY-002」について、米FDAの動物医薬品センター(CVM)は2026年1月、条件付き承認に必要な「目的動物安全性(TAS)」技術セクションを正式に受理しました。すでに2023年に「合理的有効性の期待(RXE)」も受理されており、市販開始に必要な3つの主要技術セクションのうち2つが完了したことになります。LOY-002は1日1回の処方錠で、加齢に伴う代謝の乱れを標的にすることでシニア犬の健康寿命を延ばすことを狙った薬。対象は10歳以上・体重6.3kg以上の犬で、米国で進行中の大規模な「STAY試験」で実臨床下の有効性データを蓄積しています。
正式に承認されれば、犬種・動物種を問わず「寿命延長そのもの」を適応とする世界初のFDA承認薬になる見込みです。最後に残る製造(CMC)セクションの審査が2027年と見込まれており、早ければ2027年中の発売が視野に入ります。期待は大きい一方、寿命延長薬は新領域だけに、長期の安全性データの蓄積や、副作用・既存疾患との相互作用について慎重な評価が続きます。日本での開発・上市計画は未定ですが、愛犬の老化対策に関心がある飼い主はかかりつけの獣医師と相談しつつ、続報を待ちましょう。
3. 🏥 医療・疾病・予防
犬の「蒸発性ドライアイ」、涙の脂質層の厚さに応じた治療でTFBUT(涙が割れるまでの時間)が3.6→10.8秒に大幅改善——Vet Ophthalmology 2026年の新たな指針
📅 2026
犬のドライアイの中でも「蒸発性ドライアイ(EDED)」は、涙液の表面を覆う脂質層が薄いと涙がすぐ蒸発してしまうタイプで、これまで臨床では十分に区別されてきませんでした。米国のReynoldsらは、EDEDと診断された家庭犬20頭を対象に、涙液干渉計で脂質層の厚さを測り、「脂質欠乏型(LD-EDED:脂質層30 nm)」に分けて治療を行った後ろ向きコホート研究を発表しました(Veterinary Ophthalmology 2026年、29巻2号 e70079)。LD-EDED群にはパラフィン+ウールファット軟膏と亜麻仁油の経口投与を、I-EDED群にはトレハロース+ヒアルロン酸の点眼にタクロリムスまたはシクロスポリンを併用しました。
結果、TFBUT(涙液層が破裂するまでの時間)の平均は治療前3.63秒(±2.48)から治療後10.79秒(±4.83)へと有意に改善しました(p<0.001)。「ドライアイ=シクロスポリン点眼」の一律処方ではなく、脂質層の厚さで病型を見極め、足りない要素を補う治療を選ぶ重要性が示された形です。愛犬が頻繁にまばたきする・目やにが多い・角膜の表面がくもって見えるなど気になる症状があれば、眼科に詳しい獣医師に相談してください。
🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vop.70079
4. 🧬 研究・科学
「短頭種は1.25倍、12歳以上は4倍」——犬の歯周病リスクをベイジアン・ネットワークで丸ごとモデル化、見逃されがちな修正可能因子を可視化(Frontiers Vet Sci 2026年)
📅 2026
犬の歯周病は最も多い疾患の一つでありながら、見逃されやすく評価指標も統一されていません。研究チームは、品種・年齢・形態などの「修正できない因子」と、歯みがき・専門ケアなどの「修正できる因子」を組み合わせた“ハイブリッド因果ベイジアン・ネットワーク”を構築し、犬の歯周病リスクを定量化しました(Frontiers in Veterinary Science 2026年)。解析の結果、短頭種(パグやフレンチ・ブルドッグなど)は中頭種と比べ歯周病になるオッズが約1.25倍、12歳以上の犬は2〜4歳に比べておよそ4倍リスクが高いことが示されました。
修正可能な因子を見直すと、リスクを下げる余地が大きいことも明らかになりました。家庭での日常的な歯みがき、適切な歯科おもちゃやデンタルガム、年1回以上の全身麻酔下スケーリングと専門的検査などが効果的です。一方で「噛むだけ」のおやつや見た目だけのデンタル商品は科学的根拠が薄いものが多く、選び方には注意が必要です。短頭種や高齢犬は要注意ですが、若いうちからのケアと年1回の歯科健診が将来の歯周病・心血管疾患・腎機能低下リスクを下げる近道。気になるニオイ・歯肉の赤み・歯石が見えたら、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1781228/full
💡 今日のワンポイント
寿命を延ばす薬・ドライアイの新しい治療指針・歯周病リスクのモデル化——いずれも「個体差に合わせて、修正できる部分は早めにケア」という方向性です。生食フードを与えている方はロット番号の再確認も忘れずに。
🐱 猫ニュース — 2026.05.31
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
「FIPはもう治せる病気」を前提に——欧州ABCDが2026年版『猫伝染性腹膜炎(FIP)治療ガイドライン』を改訂、GS-441524・モルヌピラビル・レムデシビルを正式に位置づけ
📅 2026
致死率がほぼ100%とされていた猫伝染性腹膜炎(FIP)は、近年の抗ウイルス薬の登場で「治療できる病気」へと劇的に位置づけが変わりました。欧州猫病諮問委員会(European Advisory Board on Cat Diseases、ABCD)は2026年、FIP治療の最新ガイドラインを改訂版として公表しました(MDPI Viruses 2026年, 18巻4号)。これまでGS-441524の経口投与が事実上の標準でしたが、新ガイドラインではGS-441524に加え、レムデシビル・モルヌピラビル(EIDD-2801)とその活性代謝物EIDD-1931を選択肢として整理し、ウェットFIP・ドライFIP・眼FIP・神経FIPなど病型ごとの推奨投与法と治療期間を示しています。
直近の研究では、GS-441524の84日間投与から42日間への短縮でも同等の治癒率(85〜90%超)が得られた報告や、GS-441524+EIDD-1931の併用療法で46頭中45頭(97.8%)が生存・43頭が完全寛解した臨床データもあり、より短く・より確実な治療が現実味を帯びてきました。日本でもGS-441524は正規承認されていませんが、輸入薬を用いた獣医師主導の治療が広がっています。愛猫がだるそう・食欲がない・腹水が溜まる・神経症状が出るといった場合は早期診断と早期治療がカギ。FIPに詳しい獣医師に早めに相談してください。
🔗 https://www.mdpi.com/1999-4915/18/4/452
2. 🧬 研究・科学
「飼い主と仲良しな猫ほど太りやすい?」——デンマークの大規模調査で、室内飼いと“強い愛着関係”が肥満リスクを高めることが判明(Frontiers Vet Sci 2026年)
📅 2026
デンマーク・ジーランド島で実施された家庭飼育の成猫を対象とした大規模な疫学調査(飼い主アンケートと体型評価)で、「室内のみで飼育されている猫は、若いうちから肥満になりやすい」「飼い主との愛着関係が強い猫ほど肥満リスクが高い」という意外な関連が示されました(Frontiers in Veterinary Science 2026年)。屋外への自由なアクセスがない室内猫は運動量が限られ、加えて飼い主が愛情表現としておやつや食事量を増やしがちなことが、若齢からの体重増加につながると考えられます。猫と人間の絆が深いほど栄養過多になるという、飼育環境と肥満の意外な交点が浮かび上がりました。
肥満は猫の糖尿病・尿路疾患・関節症・心筋症のリスクを高めるため、「室内飼い=安全」だけで安心せず、計量しての給餌、食事と分けたコミュニケーション(遊び・ブラッシング・声かけ)、知育トイで運動量を確保する工夫が重要です。愛情を「食」で表現しがちと感じたら、おやつは1日のカロリーの10%以内に抑え、月1回でも体重と体型スコア(BCS)を記録するのがおすすめ。BCSが上がってきたら早めにかかりつけの獣医師に相談し、減量プランを立てましょう。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/full
💡 今日のワンポイント
猫の医療は「治せる時代」に大きく前進した一方、室内飼育+愛情過多が招く肥満という現代的な課題も浮き彫りになっています。愛情表現は「食」だけでなく「遊び・ブラッシング・声かけ」で——FIPやその他の不調が疑われるときは、早めの受診が一番の近道です。
毎朝7時配信

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