🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.03

A scruffy dog sits happily in a sunny garden.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.03

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.03

本日 4件


1. 🏥 医療・疾病・予防

米FDA、犬の「騒音恐怖症と分離不安」両方に効く初の経口薬「Tasipimidine」を承認——フィンランド・Orion Corp.のα2作動薬、224頭で8週試験

📅 2026.05.06

米食品医薬品局(FDA)は2026年5月6日、犬の騒音恐怖症(noise aversion)と分離不安(separation anxiety)の両方に適応となる初の経口薬「Tasipimidine(タシピミジン)oral solution」を承認した。フィンランドの製薬会社Orion Corporation(オリオン)が申請したこの薬は、脳のα2アドレナリン受容体に作用して闘争・逃走反応を抑える仕組み。投与は飼い主が犬を留守番させる予定の約1時間前に経口投与する形で、留守番中の不安行動と花火・雷といった騒音への過剰反応を同じ薬で和らげられる点が画期的とされる。

分離不安に対しては224頭の犬を対象とした8週間試験で有効性を確認し、騒音恐怖症についても別途試験で評価。これまで犬の分離不安には抗うつ薬(クロミプラミン、フルオキセチン)の長期処方や行動修正療法が主流で、騒音恐怖症にはトラゾドンやデクスメデトミジン経粘膜ジェル(Sileo)が使われてきたが、両症状を1剤で扱える経口薬は世界初。米国の犬の20〜40%が何らかの分離不安を持つとされ、雷雨や花火の季節に体重減少や自傷行為に至る犬も少なくない。日本では未承認だが、輸入薬剤として注目される可能性が高く、不安症の犬の飼い主は獣医師に相談する価値がある薬剤として覚えておきたい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/fda-approves-first-drug-for-both-noise-aversion-and-separation-anxiety-in-dogs

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🏥 医療・疾病・予防

Dechra、犬専用の副腎機能検査薬「CosACTHen(コシントロピン)」がFDA承認——クッシング・アジソン病診断の標準試薬がついに犬専用品として登場

📅 2026.05.20

英Dechra Veterinary Productsは2026年5月、犬専用の副腎機能評価薬「CosACTHen(コシントロピン注)」が米FDAから承認を取得したと発表した。これはコシントロピン(合成ACTH)として犬専用に承認された世界初の製剤で、ACTH刺激試験(ACTH stimulation test)に用いる。同試験はクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)の確定診断と治療モニタリング、およびアジソン病(副腎皮質機能低下症)の確定診断に必須で、これまでは人用の合成ACTH(Cortrosyn)を獣医師がオフラベルで使うか、コンパウンド薬局で調剤するしかなかった。

副腎疾患は中年〜高齢犬で頻度が高く、クッシング症候群は推定で全犬の0.2%に発症する。多飲多尿、腹部膨満、左右対称性脱毛、皮膚の菲薄化が典型症状で、放置すると糖尿病・血栓塞栓症・高血圧などを合併する。一方アジソン病は若い〜中年の犬で発症し、診断が遅れると低血糖や高カリウム血症で急死することもある「偽装の達人」と呼ばれる難病。本剤の承認で診断試薬の安定供給が見込まれ、米国の獣医療現場ではすぐに広く普及する見込み。日本では未承認だが、内分泌疾患の精密診断の重要性を再確認する一報。多飲多尿が気になる中高齢犬は、ぜひ獣医師に相談を。

🔗 https://www.dvm360.com/view/fda-approves-cosyntropin-injection-for-use-in-canines

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🐕 犬学・予防

英Royal Kennel Club主導、PLOS Oneに「短頭種の呼吸困難を交配で減らせる」遺伝学解析を発表——気道スコアの遺伝率は0.3〜0.5、選抜的交配で改善可能と提言

📅 2026.05.13

英Royal Kennel Clubの Joanna Jadwiga Ilska 博士らが率いる国際チームが2026年5月13日、オープンアクセス誌『PLOS One』に短頭種気道閉塞症候群(Brachycephalic Obstructive Airway Syndrome:BOAS)の遺伝学解析を発表した。研究はパグ、フレンチブルドッグ、ブルドッグの3犬種約900頭を対象に呼吸機能を採点(BOAS Index/グレード)し、家系図と組み合わせて遺伝率(heritability)を算出。気道スコアの遺伝率は犬種により0.3〜0.5の中等〜高い値で、「BOASは選抜的交配で世代を経て改善できる形質」であることが統計学的に示された。

これまで「BOASは短頭種の宿命」「外科手術しか道がない」とされてきたが、本研究は気道スコアの低い親同士の交配により次世代の呼吸困難リスクを下げられる可能性を提示。Royal Kennel Clubはすでに同種の呼吸機能スクリーニング制度を運用しており、論文はその科学的根拠を補強する内容だ。フランスとオランダではすでに「BOAS Indexスコアが一定以上の犬は繁殖禁止」とする規制が始まっており、日本でも今後JKCや繁殖団体の判断に影響する可能性がある。短頭種を迎える際は、親犬がBOASスクリーニングを受けているかを必ず確認したい。

🔗 https://journals.plos.org/plosone/

🏷️ 犬学


4. 🐕 犬学・予防

英国の「犬の繁殖業者監督」は曖昧——University of York/Glasgow共同調査が地方自治体検査官の判断基準のばらつきを指摘(Phys.org 2026.05.28)

📅 2026.05.28

英York大学とGlasgow大学の研究チームが2026年5月28日、Phys.orgで発表した報告で、英国(イングランド・スコットランド)の犬繁殖業者を監督する地方自治体検査官の判断基準が曖昧で、犬の健康・福祉ルールが十分に運用されていない実態を明らかにした。研究は検査官30名以上へのインタビューと記録の分析にもとづくもので、「健康状態の悪い犬を繁殖に使った場合の禁止」「気質的に攻撃的または恐怖症の犬の繁殖禁止」といった条文の解釈が自治体ごとに大きく異なり、検査結果が再現性に欠けるという。

英国では2018年の繁殖規制(Animal Welfare Regulations)でブリーダーは免許制になったが、検査官に獣医学的専門知識が必須でないため「何をもって健康・福祉違反とするか」の運用が現場任せ。研究者は「BOASスクリーニング結果や行動評価の客観的指標を必須項目に組み込むべき」と提言。日本にも示唆は大きく、日本の動物愛護法では繁殖業者が登録制となっているが、繁殖犬の健康・福祉について明確な検査基準が乏しい。子犬を購入する際は、繁殖場の見学・親犬の健康状態確認・出生後の社会化期の過ごし方確認が、結局は飼い主側で行うべき「自衛策」となっている現状を再認識したい。

🔗 https://phys.org/news/2026-05-dog-inspectors-clearer-guidance-health.html

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント

今日は薬と繁殖の話題が中心。Tasipimidineで分離不安の犬に新たな選択肢が増え、コシントロピン承認で内分泌疾患の診断が安定化、そして短頭種の呼吸困難は「交配で改善できる」科学的根拠が積み上がってきた。短頭種を新たに迎える際は、親犬のBOASスクリーニング履歴を必ず確認することをお勧めしたい。


🐱 猫ニュース — 2026.06.03

本日 2件

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1. 🥩 栄養・食事・サプリ

Royal Canin、糖尿病+肥満の猫専用療法食「GLYCOADVANCED」を米国で年内発売——少ない給与量でも栄養が足りる「高密度処方」、減量と血糖コントロールを両立

📅 2026.01.18

仏Royal Canin(マース傘下)は2026年1月のVMX(北米最大の獣医学カンファレンス)で、糖尿病かつ過体重の猫に特化した新療法食「GLYCOADVANCED」をプレビュー発表した。発売は2026年後半を予定で、ドライとウェット両方のフォーミュラが用意される。最大の特徴は「栄養素:カロリー比」を一般療法食より高く設計した点で、必要なたんぱく質・必須脂肪酸・ビタミンを確保しながら総摂取カロリーを安全に減らせる。減量とともに血糖値・体重コントロールを同時に達成できるよう、緩消化性炭水化物(タピオカ・大麦繊維)を増やし血糖変動を抑えている。

獣医療の現場では、糖尿病の猫の60〜70%が同時に肥満を抱えるとされ、これが治療を難航させる最大要因の一つだった。減量を急ぐと低血糖発作、減量しないとインスリンが効きにくくなる——飼い主と獣医師にとって長年のジレンマだ。GLYCOADVANCEDは「減量しながら血糖を安定させる」という設計思想を真正面から打ち出した初の市販療法食で、米国獣医療現場では普及が期待されている。同社は同時に「Royal Canin Veterinary Fresh Nutrition」(獣医療法用ゆで調理食)も2026年内発売予定とアナウンス。日本での発売時期は未定だが、糖尿病の猫を抱える飼い主は、かかりつけ獣医師に新療法食の情報を確認する価値がある。

🔗 https://www.dvm360.com/view/royal-canin-announces-new-feline-diabetes-diet-for-overweight-cats

🏷️ 栄養・食事・サプリ


2. 🐱 猫学

「猫は男性飼い主に多めに挨拶鳴き」——トルコ・Demirbaş研究室が13頭の家庭猫を観察、男性帰宅時の挨拶発声頻度が女性帰宅時より有意に高い(Ethology 2026年)

📅 2026.04.15

トルコ・Hatay Mustafa Kemal大の Andrea Demirbaş 博士らが2026年に査読誌『Ethology』(Wiley)に発表した観察研究で、家庭で飼われている猫は男性飼い主の帰宅時に挨拶鳴き(greeting vocalization)の頻度が女性飼い主の帰宅時より有意に高いことが示された。研究は13頭の家庭猫を対象に、飼い主の帰宅シーンを動画記録し、玄関での発声・尾の動き・接近行動を定量化。男性介護者がいるシーンでは「ニャー」「ミャア」といった挨拶発声の発生回数が平均2倍前後に上り、性別による行動の差が初めて統計学的に示された。

研究チームは「飼い主と猫の声の周波数差」「男性は猫に対する発声機会が女性より少ない傾向」「猫が低頻度音への注意を強める適応」など複数の仮説を提示。猫は人間の声に反応して鳴き返す能力を持つことが過去研究で示されており、本研究は性別という新しい変数で再検証した形になる。日々の飼い主観察にも応用しやすく、「うちの猫は私(夫)にだけ多めに鳴く」と感じる家庭は世界中で意外と多いかもしれない。性別を超えて、毎日同じトーン・呼びかけ方で接することで、より安定した発声コミュニケーションが育つ可能性がある。

🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/eth.70033

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫の糖尿病治療に「減量しつつ血糖を安定」させる新療法食GLYCOADVANCEDが2026年後半に登場予定。一方、家庭での何気ない「ただいま」の挨拶鳴きにも、飼い主の性別という意外な変数が関わっていることが分かってきた。男性・女性に関わらず、同じトーンで毎日呼びかけることが、猫との安定した絆を育むコツかもしれない。


毎朝7時配信

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