🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.05

A happy corgi dog lying on green grass

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.05

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.05

本日 4件

1. 🛡️ リコール・安全情報

Revival Animal Health、子犬用ミルク代用品「Breeder’s Edge」「Shelter’s Choice」を全国自主回収——ビタミンD含有量がバラつき、すでに2例のくる病報告(FDA 2026年4月17日発表)

📅 2026.04.17

米アイオワ州の動物用ヘルスケア企業 Revival Animal Health, LLC は、犬用ミルク代用品「Breeder’s Edge® Foster Care® Canine」と「Shelter’s Choice® Canine」をビタミンD含有量のバラつき(一部で低値、一部で過剰)が判明したとして、米国全土で自主回収すると発表した。対象は1lb・3.5lb・8lbのShelter’s Choiceと、12oz・4.5lb・18lb・20lbのBreeder’s Edgeで、賞味期限は2026年5月22日〜2028年2月5日まで多数のロットにまたがる。すでに2件のくる病の報告が同社に寄せられている。

ビタミンD過剰摂取の犬は嘔吐・食欲低下・多飲多尿・流涎・体重減少を示し、極端な過剰では腎機能障害を起こす可能性がある。逆に欠乏すれば子犬のくる病・骨形成異常を招く。母犬を失った子犬・保護犬の保育に使われる製品だけに、ブリーダー・保護団体・繁殖施設は手元の在庫を直ちに確認し、該当ロットは給与を中止して同社に問い合わせ(1-877-870-4059)すること。すでに該当製品を与え、上記症状が出ている子犬は速やかに獣医師の診察を受けてほしい。日本国内での流通は限定的だが、並行輸入品が出回っている可能性もあり、心当たりがあれば米国FDA公式情報をチェック。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/revival-animal-health-llc-voluntarily-recalls-canine-milk-replacers-due-elevated-levels-vitamin-d

🏷️ リコール・安全情報


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

「グレインフリーは犬の心臓病DCMを招く」説に決定打——60頭18ヶ月の二重盲検試験、4種類のレシピで心エコー・タウリン・心筋トロポニンに差なし(Journal of Animal Science 2025/2026年)

📅 2026.06.01

ヒルズの研究チーム(Morris、Stiers、Hancock、Gross)が、論争が続く「グレインフリー(穀物不使用)ドッグフードと拡張型心筋症(DCM)の関連」を真正面から検証した18ヶ月間の二重盲検前向き試験を Journal of Animal Science(論文番号 skaf225)に発表した。健康な成犬60頭を①ジャガイモ+エンドウのグレインフリー、②エンドウ+エンドウ繊維入りの穀物含有、③エンドウ・ジャガイモ不使用の穀物含有、④ジャガイモのみのグレインフリー——の4群に無作為に割り付け、6・12・18ヶ月後に心エコー指標、血中・尿中タウリン、心筋トロポニンI、NT-BNPを測定した。

結果はいずれの群でも心機能・タウリン状態に有意な差が認められず、栄養が完全でバランスの取れたグレインフリー食でも穀物含有食と同様に心臓を守ることが示された。FDAが2018年に注意喚起して以来、ペット業界を揺るがしてきたグレインフリー=DCM説に対して、長期・前向き・対照群ありという最も信頼性の高いデザインで反証した格好だ。ただし「栄養設計が不十分なグレインフリー食」までを免罪するものではないため、AAFCO基準を満たし獣医栄養士が監修した製品を選ぶこと。気になる飼い主は心臓の聴診とNT-proBNPを年1回チェックする獣医師に相談してほしい。

🔗 https://academic.oup.com/jas/article/doi/10.1093/jas/skaf225/8196486

🏷️ 栄養・食事・サプリ


3. 🐕 犬学

「短頭種ブームは終わったのか」——英Royal Kennel Club登録数、2024→2025年でパグ37%減・フレブル44%減・イングリッシュ・ブルドッグ30%減、10年で最大92%減(Vet Times 2026年5月7日)

📅 2026.05.07

英国Royal Kennel Club(RKC)が公表した最新登録データで、極端な短頭種(ブラキセファリック)3犬種の人気が劇的に低下していることが明らかになった。2024年から2025年の1年間で、イングリッシュ・ブルドッグは30%減、パグは37%減、フランス・ブルドッグは44%減と急落。同期間のRKC全体の登録数減少(15%減)を大きく上回り、明らかに「これら3犬種だけが選ばれなくなっている」傾向を示す。10年単位で見るとさらに衝撃的で、パグは2016年の10,408頭から2025年の834頭へと92%減、フレブルは21,470頭→7,750頭で64%減、イングリッシュ・ブルドッグは7,785頭→2,711頭で65%減と、十年連続で年々減り続けている。

英Brachycephalic Working Group(BWG)議長のDan O’Neill教授(RVC)は「10年に及ぶ啓発キャンペーンが、ようやく英国民の購買行動を動かし始めた証だ」と評価する一方、「RKC未登録の繁殖や海外輸入による短頭種は依然として多く、責任ある繁殖と犬種改良への取り組みはこれからも必要」と警鐘を鳴らす。BVA・Battersea動物保護施設も「Cost of Cute(かわいさの代償)」キャンペーンを立ち上げ、SNSで人気が衰えない極端な体型の犬がもたらす医療費・情緒・福祉の負担を可視化している。日本でも狆・パグ・フレブル・キャバリア等の短頭種飼育者は呼吸困難(BOAS)・熱中症・椎間板疾患のリスクを理解し、専門医のいる動物病院でBOASグレード評価を定期的に受けることが勧められる。

🔗 https://www.vettimes.com/news/vet-nursing/small-animal/is-message-finally-hitting-home-brachy-dog-registrations-plummet

🏷️ 犬学


4. 🧬 研究・科学

犬と人類の絆は16,000年前——イギリスとトルコで発見された14,200年前のイヌのDNAが、これまでの仮説を5,000年遡らせる(Nature 2026年3月号)

📅 2026.03.27

英ヨーク大学・オックスフォード大学・ロンドン自然史博物館などの国際チームが、後期旧石器時代(パレオリシック)の動物遺骨から世界最古のイヌのDNAを抽出することに成功し、Nature誌に発表した。対象は英国Gough’s Cave(14,300年前)とトルコPınarbaşı遺跡(14,200年前)から見つかった2個体の骨片で、これまで「家畜化されたイヌ」の遺伝的証拠としては最古とされてきた約9,000年前を5,000年以上塗り替えた。両個体のゲノムは、現在のシベリアン・ハスキーなど北極圏犬種よりも、ボクサーやサルーキーなど現代の欧州・中東犬種の祖先に近いことが分かった。

注目すべきは、農耕が始まる前、まだヨーロッパや西アジアが狩猟採集社会だった氷河期末期に、人間とイヌがすでに広域で共生していたという事実だ。ハンター・ギャザラーがイヌを意図的に埋葬していた痕跡も別研究で確認されており、人類とイヌの「家族のような関係」が氷河期から始まっていたことが示唆される。4,000km離れた2地点で遺伝的に近縁なイヌが見つかった点は、当時すでに人類とイヌが一緒に長距離移動していた可能性を意味する。愛犬と過ごす朝の散歩は、想像をはるかに超える長さの「人犬共進化」の最新章である——そう思うと、今日のお散歩がちょっと特別になるはず。

🔗 https://phys.org/news/2026-03-ancient-dna-reveals-earliest-dogs.html

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント(犬)

今日のトピックを貫くテーマは「犬と人間の長い付き合い」。1万6千年の歴史を背景に、私たちは今こそ犬の健康と福祉を守る責任を持つ番だ。極端な体型を求めない、根拠のある栄養を選ぶ、リコール情報をこまめにチェックする——一つひとつの判断が、未来の犬種の幸福を決める。


🐱 猫ニュース — 2026.06.05

本日 2件

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1. 🛡️ 医療・疾病・予防

米CDC、世界初の「猫から人への鳥インフル(H5N1)感染」を血清学的に確認——ロサンゼルス郡で19頭の感染猫に接した獣医師1名が抗体陽性、生肉ペットフードが感染源(MMWR 2026年5月7日)

📅 2026.05.07

米疾病予防管理センター(CDC)は、世界で初めて「家庭の猫から人間への H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルス感染」を血清学的に確認したと、5月7日付の Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)に発表した。2024年11月〜2025年1月にロサンゼルス郡で19頭の家庭猫が重篤な呼吸器・肝臓・神経症状で次々と発症した症例群を追跡調査した結果、調査対象となった接触者25名のうち、防護具を完全には装着していなかった獣医療従事者1名から H5N1 既感染を示す抗体が検出された。この職員は症状を発症しておらず、検査でようやく感染歴が判明した形だ。

猫たちは市販の生(ロー)ペットフード——生乳・生肉——を摂取したことが感染源と特定された。汚染された生肉から猫に、そして猫から人へという経路がはじめて立証された意味は大きい。CDCと米AVMAは、(1)猫に生肉・生乳・生のペットフードを与えないこと、(2)獣医療従事者は呼吸器症状や神経症状を示す動物を扱う際にN95マスク・ゴーグル・手袋を含む厳格なPPEを着用すること、(3)鳥インフルが流行する地域では完全室内飼育を徹底すること——を強く呼びかけている。日本国内でも生肉ベースのキャットフードへの関心が高まっているが、加熱処理されていない生肉は感染症リスクが避けられない。獣医師と相談のうえ、加熱フードや市販ウェットフードを優先することを検討してほしい。

🔗 https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/75/wr/mm7517a1.htm

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

「猫が培養肉を食べてくれた」——ヘント大×BeneMeatが世界初の猫向け培養肉摂取試験を発表、10頭中9頭が嗜好性◎、消化吸収もチキンと同等(Frontiers in Veterinary Science 2026年)

📅 2026.05.20

ベルギーのヘント大学とチェコのバイオテック企業 BeneMeat Technologies が共同で実施した世界初の「猫向け培養肉」評価試験が、Frontiers in Veterinary Science に査読論文として発表された。被験は健康なヨーロピアン・ショートヘア10頭。コントロール食(食品グレードの鶏むね肉18.2%含有)と試験食(培養したハムスター細胞由来バイオマス24.4%含有)を比較する2日間の嗜好性試験と、続く8頭での5日間の消化吸収試験を実施した。結果は驚くべきもので、10頭中9頭が培養肉を嗜好し、食べ残し率は鶏肉食の8.5%に対し培養肉食でわずか2.4%——統計的にも有意な差で、猫たちは”普通の鶏肉より培養肉が好き”という結論になった。

タンパク質・脂質の消化率はほぼ同等(タンパク質吸収率はコントロール85.3%、培養肉83.9%で1.4ポイント差にとどまり、臨床的意義は限定的と評価)、便の固さ・体格・筋肉量にも変化なしと、安全性・栄養価ともに合格点をつけた。猫は完全肉食動物ゆえタウリン・アラキドン酸・ビタミンAなど動物性栄養素を絶対量必要とするが、培養肉技術が成熟すれば家畜の屠殺・温室効果ガス排出・抗生物質耐性菌の問題を回避しながら、猫の本能的食欲も満たせる選択肢となる。実用化までにはコスト・スケール・規制承認などの壁が残るが、ペットフード業界の構造を変える可能性を秘めた一歩だ。飼い主としては、培養肉ペットフードが店頭に並ぶ日に備え、原材料表示の読み方やAAFCO基準を改めて学んでおくとよい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1781530/full

🏷️ 栄養・食事・サプリ


💡 今日のワンポイント(猫)

今日の2本に共通するのは「生肉に頼らないキャットフード」のトレンド。生肉のリスクが鮮明に示される一方、培養肉という新しい解決策も登場した。「自然=安全」とは限らないし、「人工=危険」とも限らない。科学的データを見て、愛猫に最適な選択を。


毎朝7時配信

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