🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.06

A happy corgi dog sits on green grass.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.06

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.06

本日 4件


1. 🏋️ トレーニング・行動科学

「優しさ」と「効果」をどう両立する?——プロのドッグトレーナー35人を深掘り、報酬ベース派と混合派で“倫理観”が分かれる(Frontiers in Veterinary Science 2026年2月25日)

📅 2026.02.25

イヌのしつけ法をめぐる「陽性強化 vs 嫌悪刺激」の論争を、当事者であるプロトレーナー自身の言葉から検証した研究が発表された。独立系の認定団体に所属する35人(報酬ベース派17人・混合法派18人)に事前アンケートと半構造化インタビューを実施したところ、両派とも「最もよく使い、最も効果的な手法は陽性強化(ポジティブ・リインフォースメント)」と回答し、イヌの情緒的ウェルビーイングと飼い主教育への強いコミットメント、そして業界に専門的な規制が欠けていることへの懸念を共有していた。

一方で、倫理的・認識論的な立脚点には明確な違いが見られた。報酬ベース派は行動科学を根拠に「意図的に恐怖や痛みを与えること」への義務論的(デオントロジー的)な反対を表明したのに対し、混合法派はより帰結主義的に考え、攻撃性・反応性・ハンドラーや犬への危険が伴う場面に限って嫌悪刺激の条件付き使用を支持した。「どの手法が正しいか」を一律に決めるより、まずは陽性強化を土台にしつつ、自分の犬がどんな場面でつまずくのかを観察すること、そして担当トレーナーの根拠と理念を事前に確認することが、後悔のないしつけ選びにつながる。専門家による行動評価が必要なケースもあるため、深刻な問題は早めに獣医行動学の専門家へ相談したい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1744448/full

🏷️ トレーニング・行動科学


2. 🏥 医療・疾病・予防

犬のアレルギー性皮膚炎に新たな選択肢——Elanco、抗IL-31モノクローナル抗体「Befrena(ティルノベットマブ)」を米国で発売、24時間でかゆみを抑え効果は6〜8週間持続(2026年5月18日)

📅 2026.05.18

動物薬大手Elancoが、犬のアレルギー性・アトピー性皮膚炎を対象とした新しい注射薬「Befrena(一般名ティルノベットマブ)」の段階的発売を2026年5月18日に開始した。Befrenaはかゆみの信号を脳に送る重要なサイトカイン「IL-31」を中和する抗IL-31モノクローナル抗体で、米国農務省(USDA)の承認を2025年12月に取得済み。投与後24時間以内にかゆみのコントロールが始まり、効果は6〜8週間持続する。年齢・体重の制限がなく、既存の同系統薬ロキベットマブ(4〜8週間間隔)より長い投与間隔を実現した点が特徴だ。

米国の犬用皮膚科市場は約13億ドル規模とされ、アトピー性皮膚炎は犬の慢性疾患の中でもとりわけ飼い主のQOLを左右する。BefrenaはElancoにとってZenrelia(イルノシチニブ錠)に続く近年2つ目の皮膚科製品で、注射1回でしばらく安定が続く「打って楽になる」治療の選択肢が広がる意義は大きい。ただし抗体医薬は感染や腫瘍など他疾患との見極めが前提となるため、慢性的なかゆみがある場合は自己判断で市販薬を続けず、まず皮膚科に詳しい獣医師の診断を受けることが重要だ。日本国内での承認・発売は本稿時点では未定で、今後の動向が注目される。

🔗 https://www.prnewswire.com/news-releases/elanco-launches-befrena-tirnovetmab-new-anti-il-31-monoclonal-antibody-a-breakthrough-addition-to-the-1-3-billion-us-canine-dermatology-market-302774316.html

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🧬 研究・科学

犬の最多の心臓病「僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)」、採血の“乳酸値”が重症度と治療反応を映す——心臓喘息(肺水腫)の入院リスク因子も解明(Frontiers in Veterinary Science 2026年)

📅 2026.05

僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)は世界的に最も多い犬の心臓病で、進行すると心臓から肺へ水が漏れ出す「心原性肺水腫(CPE)」を起こし、緊急入院に至ることが多い。2026年に相次いで発表された研究は、この管理を一歩前進させた。一つは血中の「乳酸値」を連続測定する手法で、乳酸値が心不全の重症度(ACVIMステージ)とよく相関し、さらに重要なことに「治療に対する患者の即時反応」を客観的に映し出すことが示された。もう一つの研究は、心原性肺水腫で入院した犬の臨床所見と転帰のリスク因子を整理し、どのような犬が重症化しやすいかを明らかにしている。

MMVDはキャバリアやチワワ、トイプードルなど小型犬に多く、初期は無症状で進む。乳酸値という身近な検査値が治療効果のものさしになれば、夜間の救急対応や入院中のモニタリングがより的確になり、過剰・過少な投薬を避ける助けになる。咳が増えた、運動を嫌がる、就寝中の呼吸数が増えたといった変化は心臓病の初期サインのことがあるため、シニア期に入った小型犬は定期的な心臓の聴診・心エコー検査を受け、気になる症状があれば早めにかかりつけの獣医師へ相談してほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1749038/full

🏷️ 研究・科学


4. 🐕 犬学

「犬の鼻」はなぜ特別なのか——進化・生物学・人を助ける仕事を横断レビュー、性能は“ハードウェア(鼻と脳)”と“ソフトウェア(意欲・学習)”の両輪で決まる(2026年)

📅 2026

行方不明者の捜索、危険物の探知、病気の早期発見(医療スクリーニング)まで——犬の嗅覚が果たす役割を、進化・生物学・実務の3つの視点から体系的にまとめた2026年のレビュー論文が公開された。論文は、犬の嗅覚能力が「ハードウェア」(鼻の構造や嗅球を含む脳の作り)と「ソフトウェア」(意欲、学習、気の散りにくさ=集中の持続)という2つの要素の組み合わせで決まると整理する。家畜化と選抜育種の過程でこれらの特性に犬種差が生まれ、なぜ特定の犬種が探知作業に向くのかを説明している。

「鼻が良いか」だけでなく「やる気が続くか」「邪魔が入っても集中できるか」までが探知犬の実力を左右するという視点は、災害救助犬や医療探知犬の選抜・育成、さらには家庭犬のノーズワーク(嗅覚を使った遊び)にも示唆を与える。嗅覚は犬が世界を理解する主要な感覚であり、散歩中に存分に「匂いを嗅がせる」ことは、犬の精神的な充足や問題行動の予防にもつながると近年再評価されている。愛犬との暮らしに、鼻を使う時間を意識的に取り入れてみたい。

🔗 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC12897092/

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント

新薬・新研究のニュースが続きましたが、共通するのは「早期の気づきと専門家への相談」が結局いちばんの近道だということ。皮膚のかゆみ、シニア犬の呼吸や咳の変化は、放置せず動物病院へ。そして散歩では愛犬に思いきり匂いを嗅がせて、心も満たしてあげましょう。


🐱 猫ニュース — 2026.06.06

本日 2件

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1. 🛡️ リコール・安全情報

猫に必須の「チアミン(ビタミンB1)」が不足——米Go Raw社、フリーズドライ&冷凍の「Quest」キャットフードを回収拡大、全Quest製品の販売停止へ(FDA勧告 2026年3月13日)

📅 2026.03.13

米国のGo Raw LLC(Steve’s Real Foodブランド)が、チアミン(ビタミンB1)の含有量が極端に低い、またはほぼ含まれていない可能性があるとして「Quest」キャットフードの自主回収を拡大した。同社は2026年2月17日にチキンレシピのフリーズドライ製品1ロットを回収したのを皮切りに、冷凍製品2ロットを追加し、最終的に全Questブランド製品の販売停止に踏み切った。FDAは3月13日、合計8ロットについて「給与しないように」と勧告。ラベル上は完全栄養食をうたっていたにもかかわらず、これを主食として食べた猫にチアミン欠乏の症状が報告された。

チアミンは猫の神経機能に不可欠な栄養素で、欠乏すると初期には食欲低下・よだれ・嘔吐・体重減少が現れ、進行すると首が床に向かって曲がる「頸部腹屈(ventroflexion)」、ぼんやりする、視覚の変化、ふらつき、旋回、けいれん発作といった重篤な神経症状に至る。早期なら適切なチアミン補給で回復が見込めるため、該当製品を与えていて上記のような変化に気づいたら、すぐに動物病院を受診してほしい。なお対象は米国流通の製品で、日本国内では基本的に販売されていないが、生食・フリーズドライ系の海外フードを個人輸入している場合は念のため製品ロットを確認したい。手作り食や単一フードを主食にする場合は、栄養バランスについて獣医師に相談を。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/go-raw-llc-expands-voluntary-recall-quest-diet-cat-food-products-due-low-thiamine-levels-and-enacts

🏷️ リコール・安全情報


2. 🐱 猫学

「猫は好奇心旺盛」は本当か?——英サセックス大、手品にヒントを得た実験で“猫は予想どおりの場所に現れた物の方を好む”と判明、犬や赤ちゃんとは逆の反応(University of Sussex 2025年)

📅 2025.07

「猫は好奇心が強い」というイメージを覆す研究を、英サセックス大学のJemma Forman博士らが発表した。研究チームが調べたのは「レベル6の物体の永続性」——物が見えない形で動かされて視界から消えても、それが存在し続けると理解する高度な認知能力で、犬や一部の類人猿、ヒトの乳児に見られる。手品(スライト・オブ・ハンド)に着想を得た実験では、おもちゃを隠したうえで「元の場所」または「予想外の場所」に出現させ、猫の反応を観察した。

意外なことに、猫は「予想どおりの場所」におもちゃが現れたときの方に強い関心を示した。これは、予想外の出来事により注目する犬やヒトの乳児とは正反対の傾向だ。猫は期待される出来事と期待外れの出来事を区別できているものの、その反応の方向が異なっていた。さらに、知らない人がおもちゃを提示した場合、猫はおもちゃでは遊ぶものの箱には触れたがらない傾向も見られ、飼い主の存在が猫の認知課題への取り組みに影響することも示された。「予測できる環境」を好む猫の性質は、引っ越しや模様替え、来客などで猫がストレスを感じやすい理由とも重なる。日々のルーティンを一定に保つことが、猫の安心につながると言えそうだ。

🔗 https://www.sussex.ac.uk/broadcast/read/68547

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫は「いつもと同じ」を好む生き物。フードの安全はもちろん、生活リズムや部屋の環境も急に変えすぎないことが、猫の心身の健康を守るコツです。気になる体調の変化やふらつきは、様子見せず早めに受診を。


毎朝7時配信

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