🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.12
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.12
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
Albright’s Raw Pet Food、犬用「Chicken Recipe for Dogs(Complete and Balanced)」1ポンドブロックをサルモネラ汚染の恐れで自主回収——FDAの抜き取り検査で1検体陽性
📅 2026.05.06
米インディアナ州フォートウェインのAlbright’s Raw Pet Foodは2026年5月6日、生肉タイプの犬用フード「Chicken Recipe for Dogs Complete and Balanced」のうちロット番号C001730(賞味期限2027年4月28日)の1ロットを自主回収すると発表した。FDAのルーチンの抜き取り検査で、当該ロットの1つのコンポジット検体からサルモネラ菌が検出されたことが発端で、製品は透明の真空パックに入った冷凍1ポンドブロック(30ポンドケース単位で流通)として販売されていた。現時点でペット・人への健康被害の報告はなく、あくまで予防的な回収だが、会社は第三者機関による確認検査の結果を待っている段階だとしている。
サルモネラに感染した犬は元気消失・下痢(血便を含む)・発熱・嘔吐・食欲低下・腹痛などを示すことがあり、無症状の保菌例もある。生肉フードは扱う人間にも感染リスクがあるため、調理面や手指の衛生管理が重要になる。本製品は米国内流通の生肉冷凍フードで日本国内での一般流通は確認されていないが、個人輸入や並行品を与えている場合は対象ロットを確認し、該当する場合は与えるのをやめて廃棄してほしい。気になる症状があれば早めにかかりつけの獣医師へ相談を。
2. 🏥 医療・疾病・予防
「飲み薬」で犬の慢性腎臓病の余命が大きく延びる可能性——ベラプロスト投与群は生存中央値1,101日 vs 非投与198日、IRISステージ2で5.6倍の差(Frontiers Vet Sci 2026年)
📅 2026
猫の慢性腎臓病(CKD)治療薬として承認されている経口プロスタサイクリン誘導体「ベラプロスト」を、犬のIRISステージ2のCKDに適応外で投与した前向き臨床研究の結果が、2026年のFrontiers in Veterinary Scienceに報告された。ベラプロスト(12.5µg/kgを1日2回)を投与した16頭の生存期間中央値は1,101日で、同一施設の条件をそろえた対照群17頭の198日と比べて約5.6倍に延びた(P=0.001)。年齢と尿蛋白/クレアチニン比で補正してもベラプロスト投与だけが独立した予後改善因子として残り(ハザード比0.15、95%信頼区間0.03〜0.79)、ステージ3/4への進行や体重10%減・死亡といった副次評価でも有意な遅延がみられた。
犬のCKDは進行性で、これまで「療法食+対症療法」が中心だったため、飲み薬で生存期間を大きく延ばせる可能性は飼い主にとって大きな希望になる。ただし本研究は対照群が過去症例(ヒストリカルコントロール)で症例数も少ないため、効果を確定するには無作為化比較試験が必要だ。腎臓の数値が気になる愛犬がいる場合は、療法食や血圧管理とあわせてこうした新しい選択肢についてもかかりつけの獣医師に相談してみてほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1665061/full
3. 🥩 栄養・食事・サプリ
「手作り食」の犬ごはん、栄養的に“完全”なのはわずか6%——1,726レシピを解析、カルシウム抜けで「ゴム顎」リスクも(Texas A&M/Dog Aging Project)
📅 2025.11.21
テキサスA&M大学獣医学部(VMBS)が主導し、大規模コホート「Dog Aging Project」の飼い主から集めた1,726件の手作り食レシピを栄養計算ツールBalance Itで解析した研究が、米国獣医研究誌(Am J Vet Res)に掲載された。結果は厳しく、「栄養的に完全である可能性がある」と判定できたのはわずか6%にとどまり、約25%が1〜10項目、52%が10項目以上の栄養素アンバランスを抱えていた。食材は肉(90%)・野菜(65%)が中心で多様だったが、約45%の飼い主が市販フードやトッパーで補っていた。
研究者は「家で手作りするなら、獣医栄養専門医(board-certified veterinary nutritionist)と組み、処方どおりに正確に作ること。『これは具だから抜いていい』というものは何もない」と強調する。とくにカルシウムサプリの省略はカルシウムとリンのバランスを崩し、骨が軟化する“ラバージョー(ゴム顎)”や腎臓トラブルにつながりうる。油の種類を変えるだけでも完全性が崩れるため、手作り派の飼い主は同じレシピを継続し、必要なビタミン・ミネラルを必ず添加して、心配なら検査機関でフードの成分分析を受けることが勧められる。
🔗 https://www.dvm360.com/view/study-finds-homemade-diets-for-canines-often-lack-key-nutrients
4. 🏋️ トレーニング・行動科学
一部の“天才犬”は、飼い主の会話を「立ち聞き」するだけで新しい単語を覚える——1.5歳児と同じ学習様式(Science 2026年1月8日)
📅 2026.01.08
ハンガリーのELTE「Family Dog Project」などのチームが、おもちゃの名前を数百個覚えられる稀な「ギフテッド・ワード・ラーナー(GWL)」犬を対象に行った実験の結果が、2026年1月8日付のScience誌に掲載された。飼い主は犬に直接話しかけず、別の人と雑談しながら新しいおもちゃの名前を口にしてやり取りするだけ——という“立ち聞き”状況を、1つのおもちゃにつき約8分・数日にわたって作った。その後テストすると、10頭中7頭が立ち聞きしただけの新しいおもちゃの名前を正しく選んで持ってくることができた。
これは、人間の1.5歳児が大人の会話を聞きかじって言葉を覚えるのと「機能的に似た」学習様式が犬にも存在することを示す初の報告だ。犬は会話中の飼い主の視線(おもちゃを見る・人とおもちゃの間で視線を往復させる)や声のトーンといった微妙な手がかりを拾っていたとみられる。すべての犬がこの能力を持つわけではないが、愛犬とのやり取りでは名前や言葉を意識的に・楽しげに使ってあげることが、語彙の獲得を後押しするかもしれない。
🔗 https://www.cnn.com/2026/01/08/science/gifted-dogs-learn-words-overhearing-intl-scli
💡 今日のワンポイント(犬)
手作り食もリコール対応も「正確さ」が鍵です。愛犬のごはんは“だいたい”ではなくレシピや指示どおりに。腎臓など慢性疾患では新しい飲み薬の選択肢も出てきているので、定期健診のたびに最新の治療をかかりつけ医に確認してみましょう。
🐱 猫ニュース — 2026.06.12
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
猫の心臓病「肥大型心筋症(HCM)」、世界初の治療薬が市場へ——ラパマイシン製剤Felycin-CA1がFDAの条件付き承認へ、無症状期の心肥大を抑える(NC State大ほか 2026年)
📅 2026.03
猫でもっとも多い心臓病である肥大型心筋症(HCM)に対し、効果を示す“世界初の薬”が実用化に近づいている。ノースカロライナ州立大学(NC State)の研究者らが主導した臨床試験のデータをもとに、ラパマイシン(mTOR阻害薬)の徐放性製剤「Felycin-CA1(シロリムス徐放錠)」が、無症状(サブクリニカル)HCMの猫の左室肥大の管理を適応として、米FDAの拡大条件付き承認を受ける見通しとなった。最終的なピボタル試験が進行する間も、臨床試験での好成績を背景に承認手続きが先行している。
HCMはこれまで対症療法しかなく、突然の心不全や血栓塞栓症(ATE)で命を落とす猫も多かったため、心肥大そのものの進行を抑えられる薬は画期的だ。ラパマイシンに加え、心筋の収縮を直接抑える「ミオシン阻害薬(CK-586など)」も閉塞性HCMの臨床試験が進んでおり、HCM治療の景色が大きく変わろうとしている。完治を約束するものではないが、早期発見と組み合わせれば予後とQOLの改善が期待できる。健診で心雑音を指摘された猫や好発品種では、心エコー検査を受けておくと安心だ。
2. 🐾 猫学
「ネコはなぜそう振る舞うのか」を10万匹のDNAで解く——ブロード研究所の市民科学プロジェクト「Darwin’s Cats」が13,000匹超を登録、2026年内に10万匹を目標
📅 2026
MITとハーバードのブロード研究所、UMass Chan医科大学が、市民科学モデル「Darwin’s Ark」の手法を使って猫のゲノムと行動を大規模に結びつける研究プロジェクト「Darwin’s Cats」を進めている。エリノア・カールソン博士のチームが率いる本プロジェクトは、2024年の開始以来すでに13,000匹超の猫が登録され、約100万件のアンケート回答が集まっており、2026年内に10万匹の登録と5,000件のDNA配列の取得を目標に掲げる。Hill’sペットニュートリションが資金・専門知見を提供している。
研究の狙いは、遺伝子が猫の体格・毛色・行動、さらにはマタタビ(catnip)への反応といった刺激への反応にどう影響するかを解き明かすことだ。猫の行動の遺伝的背景はこれまでオキシトシン受容体やバソプレシン受容体など限られた遺伝子しか調べられておらず、犬に比べて大きく出遅れていた。飼い主は無料でアンケートに参加でき、毛のサンプルからDNA配列を解析する仕組みもあるため、「うちの子はなぜこの性格なのか」を科学に役立てたい人は参加を検討してみるのも面白い。
💡 今日のワンポイント(猫)
猫の心臓病は無症状で進むことが多く、HCMは「気づいたとき」には重症化していることも。好発品種や中高齢の猫は、定期的な心エコー検査が早期発見の決め手になります。新薬の登場で「早く見つける」価値がますます高まっています。
毎朝7時配信

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