🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.13
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.13
本日 4件
⚠️ リコール・安全情報
Go Raw社、犬猫用「Steve's Real Food フリーズドライ・チキンレシピ」1ロットを追加リコール——チアミン(ビタミンB1)不足の恐れ、2月開始の自主回収を拡大(FDA 2026年6月8日)
📅 2026.06.08
米Go Raw LLCは2026年6月8日、フリーズドライのペットフード「Steve's Real Food(スティーブズ・リアルフード)フリーズドライ・チキンレシピ」の1ロットを、チアミン(ビタミンB1)含有量が不足している恐れがあるとして自主回収すると発表した。これは同社が2026年2月17日に開始したフリーズドライ・チキンレシピのリコールを拡大したもの。対象はベージュのジッパー付き1.25ポンド(約567g)袋で、マルーン(えんじ色)のストライプ入り、UPC 6-691730-18103-1、ロットコードC26022、賞味期限2028年1月22日の製品。米国のCO・UT・WA・OR・PA・RI・MI・CA・TX・IL・GA・NC・SC・FL・MN・NY・OH・WI・ID・MTなど多数の州の小売店で販売され、犬・猫いずれにも与えられる製品だ。
チアミンは炭水化物の代謝と神経機能の維持に欠かせない水溶性ビタミンで、欠乏すると食欲低下・嘔吐・よだれ過多・体重減少・成長不良などの初期症状が現れ、進行すると神経症状に至る。とくに猫は必要量が多く欠乏に弱いが、犬でも長期摂取でリスクがある。該当ロットを持っている場合は給与を中止し、購入店への返品か廃棄を。日本国内ではフリーズドライ系の並行輸入・個人輸入で流通する可能性があるため、ロット番号と賞味期限を必ず確認してほしい。気になる症状があれば早めに獣医師へ相談を。
🏥 医療・疾病・予防
小型犬の整形外科手術後の痛み、「多角的鎮痛(マルチモーダル)」が最も効く——205頭で5プロトコルを比較、術後72時間の痛みスコアを検証(Animals 2026年3月)
📅 2026.03
小型犬の整形外科手術後の痛み管理について、局所麻酔薬・オピオイド・抗炎症薬を組み合わせた「マルチモーダル(多角的)鎮痛」が、単剤中心のプロトコルより優れた術後鎮痛をもたらすことが、査読誌Animals(2026年3月)に報告された。研究では205頭の小型犬を対象に、術後によく使われる5つの鎮痛プロトコルを比較し、行動ベースの疼痛スケールで術後72時間にわたり痛みの強さを評価。複数の作用機序の薬を同時に使うことで、それぞれの用量を抑えながらも痛みをより確実に抑えられることが示された。
小型犬は体格ゆえに薬の用量調整がシビアで、術後の痛みが見過ごされやすい。痛みを十分に抑えることは、回復の早さ・食欲・傷の治りにも直結する。「手術後は安静にしていれば治る」と我慢させるのではなく、複数の手段を組み合わせる現代的な鎮痛が標準になりつつある。愛犬が手術を受ける際は、術後の鎮痛計画(どの薬をどう組み合わせるか、退院後の内服はどうするか)を事前に獣医師に確認しておくと安心だ。
🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/16/6/878
🥩 栄養・食事・サプリ
犬の腸内細菌を史上最大規模でカタログ化——健康な107頭から982の新菌株・89の新種を発見、「犬は植物性の栄養も活かせる」裏付けに(Waltham研究所 2026年1月)
📅 2026.01
英Waltham Petcare Science Instituteの研究チームは、健康な犬107頭の糞便サンプルを解析し、これまでで最も包括的な「犬の腸内細菌カタログ」を作成したと2026年1月に発表した。新たに982の菌株、89の新種、10の新属が同定され、既知のゲノムに照合できる割合(マッピング率)は25%から95%へと一気に向上した。犬の腸内は、食物繊維を発酵させる細菌が優勢で、それはヒトの腸で活躍する菌種と同じ顔ぶれだったという。
この結果は、「犬は植物由来の食材からもしっかり栄養を引き出せる」という近年の知見をさらに裏づけるもので、フード設計や食物繊維・プレバイオティクスの活用に直結する。腸内細菌は消化だけでなく免疫や行動にも関わるとされ、基盤となる「地図」が精緻になったことで、今後は下痢や慢性腸症の理解、個体に合わせた食事の最適化が進むと期待される。日々の食事を切り替える際は急がず数日かけて移行し、便の状態を見ながら調整するのが腸内環境にやさしい。
🔗 https://phys.org/news/2026-01-largest-canine-gut-microbiome-reveals.html
🏋️ トレーニング・行動科学
「優秀な探知犬」の性格は“役割と環境ごと”に最適化されている——1,117頭を15の行動特性で分析、犬種ごとの得意・不得意も浮き彫りに(Scientific Reports 2026年)
📅 2025.12.23
探知犬(捜索救助・野生生物調査・密輸品や医療・害虫の検知など)の行動特性を1,117頭・15項目(WDC-BARQ)で解析した記述研究が、Scientific Reports(2026年・2025年12月23日公開)に発表された。その結果、密輸品・医療・害虫検知などの役割を担う犬は「平均的な使役犬」とは異なる行動プロファイルを示し、一般には“望ましくない”とされる「対犬恐怖」や「接触感受性」のスコアが高い傾向が見られた。犬種別では、ラブラドール・レトリーバーとジャーマン・シェパードはおおむね平均的だが、ラブラドールは絶滅危惧種の探知に向く特性を持つ一方でハンドラーの評価は低かった。ベルジアン・マリノアは望ましい特性と扱いにくい特性が混在し、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは爆発物・麻薬探知に長けるが追跡作業には不向きだった。
この研究が示すのは、「良い探知犬」を単一の理想像で測るのではなく、役割と働く環境に応じて性格を解釈すべきだということ。ある場面では欠点に見える特性が、別の役割では強みになりうる。さらに、ハンドラーの主観評価と標準化された指標の間にズレがあったことから、選抜には客観的な成績指標が必要だと著者らは指摘する。家庭犬のしつけにも通じる教訓として、犬の“個性”を一律の物差しで否定せず、その子に合った役割や環境を用意してあげる視点が大切だといえる。
🔗 https://www.nature.com/articles/s41598-025-33408-6
💡 今日のワンポイント
探知犬の研究が教えてくれるように、犬の「困った性格」も場面が変われば長所になります。腸内環境を整える食事、手術後の十分な鎮痛、そしてリコール情報のこまめなチェック——どれも愛犬の毎日を支える小さな積み重ねです。
🐱 猫ニュース — 2026.06.13
本日 2件
🏥 医療・疾病・予防
猫の慢性腎臓病に「AIMタンパク質」新薬が承認申請へ——治療群の1年生存率80〜83% vs 無治療20%、宮崎雅雄氏のスタートアップが農水省へ申請(2026年4月)
📅 2026.04.27
東京を拠点とする「一般社団法人AIM医学研究所」は2026年4月、猫の慢性腎臓病(CKD)を対象とした新薬を農林水産省に承認申請したと発表した。開発を率いるのは「AIM(アポトーシス抑制因子)」研究で知られる宮崎雅雄氏。学術誌The Veterinary Journal(2026年2月)に掲載された臨床試験では、治療を受けた11頭の累積1年生存率が80〜83%だったのに対し、無治療の15頭は20%にとどまった。この薬は、猫が生まれつき十分に機能しにくいAIMタンパク質を組換え体として補い、腎臓にたまった老廃物(デブリ)の除去を助ける仕組みだ。宮崎氏のもとには2021〜2022年に猫愛好家から約3億円の寄付が集まり、コロナ禍で中断していた開発の再開を後押しした。
慢性腎臓病は高齢の猫がもっとも罹りやすい病気のひとつで、10歳超の40%、15歳超の80%が罹患するとされる。これまで根本的な治療法はなく、療法食や輸液で進行を遅らせるのが中心だった。AIM補充という全く新しいアプローチが承認されれば、世界初の猫CKD治療薬となる可能性がある。ただし承認・発売には審査が必要で、実用化の時期や費用は未定だ。愛猫が中高齢にさしかかったら、早期発見のために定期的な血液・尿検査(SDMAなど)を受け、最新の治療選択肢については獣医師に相談してほしい。
🔗 https://www.japantimes.co.jp/news/2026/04/27/japan/science-health/cat-kidney-disease-treatment/
🧬 研究・科学
「ネコがごはんを残す理由」を岩手大が解明——犯人は“嗅覚の慣れ”、同じ餌でも匂いを変えるだけで再び食べ出す(Physiology & Behavior 2026年4月)
📅 2026.04.08
「なぜうちのネコはごはんを完食しないのか?」——この素朴な疑問に、岩手大学農学部の宮崎雅雄教授・高橋巧大学院生らの研究グループが「嗅覚」という視点から答えを出した。研究では、同じ餌を繰り返し与えるとネコの摂食量が徐々に低下する一方、別の餌を出すと摂食量が回復。さらに、餌そのものを変えなくても「匂いだけ」を変えると食欲が戻ることを確認した。食事の合間に同じ餌の匂いを嗅がせ続けると次の摂食量は減るが、その低下は別の匂いを嗅がせることで防げた。つまり、同じ匂いに慣れる「嗅覚順応」と、その解除(脱順応)が、ネコの食欲を動的に調節しているのだ。成果は学術誌Physiology & Behaviorに2026年4月1日付で電子公開された(DOI: 10.1016/j.physbeh.2026.115328)。
ネコは1日に何度も少しずつ食べる「少量頻回摂食」で知られるが、その背景に嗅覚による感覚調節があることを実験的に示したのは初めて。これは「飽きっぽい」「気まぐれ」と片付けられてきた行動に、はっきりした生理学的根拠を与える発見だ。食欲が落ちた猫への給餌の工夫——たとえば数種類のフードをローテーションしたり、温めて香りを立たせたりといった方法に科学的な裏づけを与える。食が細った高齢猫や病気の猫のケア、そして嗜好性を高めるペットフード設計への応用も期待される。ただし極端な偏食や急な食欲不振は病気のサインのこともあるため、続くようなら獣医師に相談を。
🔗 https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2026/04/007818.html
💡 今日のワンポイント
猫は「匂いの慣れ」で食欲が左右される繊細な動物。食が進まないときは、フードを温めて香りを立たせたり、種類をローテーションするのが効果的です。一方で、食欲不振が続く・体重が減るといった変化は腎臓病など病気の入口かもしれません。年に一度の健康診断で早めに気づいてあげましょう。
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