🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.14

a large brown dog laying on top of a lush green field

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.14

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.14

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

米Raaw Energy、60種類超の生肉ドッグフードをリステリア菌汚染の恐れで回収拡大——9州で配布、製造を全面停止

📅 2026.05.22

米ニュージャージー州の生食ブランドRaaw Energyが、2025年7月17日〜12月23日に製造した冷凍生肉ドッグフードを、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)汚染の恐れがあるとして自主回収を拡大した。2026年3月31日製造の「Beef and Turkey Medley」1ロットも対象に追加され、回収品目は「Beef and Chicken」「Salmon」「Chicken Medley」など60種類以上に及ぶ。ニュージャージー州農務省が採取した検体の一部からリステリア菌が検出され(全品検査ではない)、同社は2026年5月21日付で生産を全面停止し、病原体検査システムの導入と排水ライン・蒸発器の洗浄強化を表明した。製品は2ポンド・5ポンドの透明チューブ入りで、コネチカット、デラウェア、マサチューセッツ、メリーランド、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、バージニアの9州で対面販売されていた。

リステリア菌はペットだけでなく人にも感染し、汚染フードに触れた手やボウル・調理台を介して広がる。妊婦・高齢者・免疫が弱い人では髄膜炎や流産など重篤化することがあり、感染した犬は無症状でも便や唾液を介して菌を運ぶ「キャリア」になりうる点が厄介だ。この製品は米国内の対面販売のみで、日本国内に正規流通している可能性は低いが、個人輸入や生食ブームの広がりを考えると無関係ではない。生肉食を与えている家庭は、扱った後の手洗いと器具・台所の消毒を徹底し、該当製品があれば人や動物が触れられない方法で廃棄してほしい。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/raaw-energy-expands-recall-dog-food-because-listeria-monocytogenes-health-risk

🏷️ リコール・安全情報


2. 🏥 医療・疾病・予防

犬の「認知症」、脳で何が起きているのか——コロラド州立大、神経毒性グリオーシスと血液脳関門の破綻を確認

📅 2026.06

犬の認知機能不全症候群(CCD、いわゆる犬の認知症)について、コロラド州立大学の研究チームが脳内で実際に起きている変化を病理レベルで明らかにし、Frontiers in Aging(2026年6月)に発表した。研究では、CCDの犬の脳でアストロサイトやミクログリアが過剰に活性化する「神経毒性グリオーシス」が亢進し、さらに血液脳関門(脳を有害物質から守る関所)の調節が乱れていることが確認された。これは人のアルツハイマー病でみられる炎症・血管バリアの破綻と共通しており、犬の認知症が単なる「老化」ではなく、神経炎症を伴う進行性の脳疾患であることを裏づける所見だ。CCDの診断指針は2026年に入って国際ワーキンググループが統一したばかりで、今回の研究はその「中身」を生物学的に補強するものとなる。

飼い主にとって重要なのは、夜鳴き・徘徊・トイレの失敗・飼い主を認識しづらくなるといった変化が「歳のせい」で片付けられない、対処可能な医学的問題だという視点だ。神経炎症や血液脳関門が関わると分かれば、抗炎症的アプローチや脳血流・酸化ストレスを意識した食事・サプリの意義も理解しやすくなる。7歳を過ぎた頃から半年〜1年ごとに行動の変化をチェックし、気になるサインがあれば早めにかかりつけ獣医師に相談することが、進行を緩やかにする第一歩になる。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/aging/articles/10.3389/fragi.2026.1829442/full

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🥩 栄養・食事・サプリ

卵殻膜+オキアミ+ボスウェリアの関節サプリ、変形性関節症の犬52頭で歩行改善を確認——多施設二重盲検RCT

📅 2025.06.02

フランス・ポルトガル・ルーマニア・イタリアの研究チームが、卵殻膜(エッグシェルメンブレン)を主成分に、オメガ3脂肪酸を含むオキアミミール、アスタキサンチン源のヘマトコッカス藻、ヒアルロン酸、ボスウェリア・セラータ抽出物を組み合わせた関節サプリメントの効果を検証し、その結果を発表した(2025年6月2日公開)。変形性関節症(OA)と確定診断された犬52頭を、サプリ投与群とプラセボ群に分けて90日間追跡する多施設・二重盲検・プラセボ対照のランダム化比較試験(RCT)という、サプリ研究としては質の高いデザインを採用している。飼い主が15〜30日ごとに、痛みや生活の質を測る検証済みの2つの質問票(CBPIとLOAD)で犬の状態を評価した。

サプリは「効くか効かないか」が曖昧になりがちな分野だが、プラセボと比べる厳密な試験で歩行・快適性の指標が改善したことは、複数の天然成分を組み合わせたアプローチに一定の裏づけを与える。一方で、サプリはあくまで補助であり、体重管理・適度な運動・必要に応じた鎮痛薬といった総合的なケアの一部であることを忘れてはいけない。シニア犬や大型犬で「最近立ち上がりが遅い」「散歩を嫌がる」などの兆候があれば、自己判断でサプリだけに頼らず、まず獣医師に関節の状態を評価してもらった上で、こうした製品の併用を相談するのが安全だ。

🔗 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC12171436/

🏷️ 栄養・食事・サプリ


4. 🧬 研究・科学

犬の歯周病を「AIで予兆検知」——英Waltham研究所、説明可能なベイジアンネットワークで発症リスクを数値化

📅 2026.04.23

英国のWaltham Petcare Science Instituteが、犬の歯周病の発症リスクを予測するAIモデルを開発し、2026年4月23日に発表した(O'Flynnら、Frontiers in Veterinary Science掲載)。このモデルは「ハイブリッド因果ベイジアンネットワーク」という枠組みを用い、犬種・体格・年齢・頭の形(短頭種かどうか)・家庭での歯磨きの質といった複数の危険因子の複雑な関係を解析して、その犬が歯周病を抱えている確率を数値で示す。人の医療で信頼されている予測技術を、伴侶動物の分野に本格応用したのは世界で初めてだという。特徴は「説明可能なAI(explainable AI)」である点で、なぜそのリスク判定になったのかを人間が検証できる透明な論理を持つため、獣医師が納得して使える設計になっている。

歯周病は犬のプライマリケアで最も多い診断の一つでありながら、痛みやトラブルが表面化するまで見逃されやすい「過小診断」の代表格だ。発症前にハイリスクの犬を拾い上げられれば、歯磨き習慣の徹底や早めの歯科処置で重症化を防げる可能性が高まる。短頭種や小型犬、シニア犬を飼っている家庭は、この種のリスク評価が今後かかりつけで使われる流れを見据えつつ、まずは毎日のデンタルケアと定期的な口腔チェックを習慣づけておきたい。気になる口臭やよだれ、食べづらそうな様子があれば獣医師に相談を。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1781228/full

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

シニア犬の「歳のせい」に見える変化——夜鳴きや徘徊(認知症)、立ち上がりの遅さ(関節)、口臭(歯周病)——は、いずれも対処できる医学的サインです。早期に気づいて獣医師に相談することが、愛犬の元気な時間を延ばす最大のコツ。生食を与えている家庭は、リコール情報のチェックと衛生管理も忘れずに。


🐱 猫ニュース — 2026.06.14

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

猫用ワクチンに「RNA技術」が初登場——EMAが5種混合「Nobivac NXT」の承認を勧告、白血病ウイルスもカバー

📅 2026.04

欧州医薬品庁(EMA)が、RNA技術を用いた世界初の動物用ワクチン「Nobivac NXT HCPChFeLV」のEU域内での販売承認を勧告したと、2026年4月に発表した。このワクチンは、猫ヘルペスウイルス1型(FHV-1)、猫カリシウイルス(FCV)、猫汎白血球減少症ウイルス(パルボ、FPV)に加え、猫白血病ウイルス(FeLV)とクラミジア・フェリス(Chlamydia felis)という、猫の代表的な感染症をまとめて予防できる多価ワクチンだ。新型コロナワクチンで広く知られるようになったRNA(メッセンジャーRNA)技術を獣医領域に応用した点が画期的で、従来の弱毒生ワクチンや不活化ワクチンとは異なる仕組みで免疫を誘導する。

RNA技術はウイルスそのものを使わずに必要な免疫だけを引き出せるため、安全性と製造の柔軟性の両面でメリットが期待される。特にFeLVは若い猫の命に関わる重要な感染症で、それを含む混合ワクチンが新技術で登場する意義は大きい。今回はあくまでEUでの承認勧告の段階であり、日本国内での流通には別途の承認が必要だが、猫のワクチンの選択肢が世代交代していく流れを示す注目のニュースだ。愛猫のワクチンプログラムは生活環境(完全室内か外出するか、多頭飼いか)で最適解が変わるため、かかりつけ獣医師と相談しながら決めてほしい。

🔗 https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-recommends-authorisation-first-veterinary-vaccine-using-rna-technology

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🐱 猫学

「超シニア猫」の半数がフレイル状態——441人の飼い主調査で、15歳以上の猫がケアから取り残されている実態

📅 2025

15歳以上の「超シニア(super-senior)」の猫が、加齢に伴ってどんな変化を見せ、どんな環境に置かれているのか——フランスの研究チーム(Hoummadyら)が441人の飼い主へのオンライン調査をもとに分析し、Journal of Veterinary Behavior(2025年)に報告した。猫を成熟期(8〜10歳未満)、シニア(10〜14歳)、超シニア(15歳以上)に分けて比較したところ、超シニア猫ではフレイル(虚弱)の割合が51%、痛みを示すサインが47%と最も高く、自分で毛づくろいをしなくなった猫が63%、飼い主への親愛行動が減った猫が68%にのぼった。さらに、嗅覚を刺激する遊びや知育給餌器(フードを工夫して与える道具)といった環境エンリッチメントを使えている超シニア猫は少なく、知育給餌器にアクセスできるのはわずか15%だった。

注目すべきは、年齢が上がるほど遊びや飼い主との関わりが減り、超シニア猫の「心の豊かさ」が損なわれている可能性が浮かび上がった点だ。高齢猫は手がかからなくなったように見えても、実は痛みや不調を抱えながら静かに我慢していることが多い。研究チームは、加齢した猫の環境がその子のニーズに合っているかを評価する重要性を指摘し、高齢猫向けの福祉評価ツールの必要性を訴えている。15歳を超えた愛猫がいる家庭は、段差を減らす・暖かく静かな寝床を用意する・匂いや食感で食欲を引き出す・無理のない範囲で遊びに誘うといった工夫を見直しつつ、痛みのサインがないか定期的に獣医師にチェックしてもらいたい。

🔗 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1558787825001091

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫の医療は今、ワクチン技術から高齢猫ケアまで大きく進歩しています。とくに15歳を超えた猫は「手がかからない」のではなく「我慢している」だけかもしれません。痛みや不調のサインを見逃さず、環境を少し整えてあげるだけで、シニア猫の毎日はぐっと快適になります。


毎朝7時配信

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