🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.15
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.15
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
子犬用ミルク「Breeder's Edge/Shelter's Choice」をビタミンDのばらつきで自主回収——くる病2件報告、Revival Animal Healthが全サイズ対象に(FDA 2026年4月17日)
📅 2026.04.17
米Revival Animal Healthが、犬用ミルク代替食「Breeder's Edge Foster Care Canine」と「Shelter's Choice Canine」の全サイズ(スタンドパック各種・12オンス瓶)を自主回収すると発表した。社内調査で製品中のビタミンD含有量にばらつきがあり、一部ロットで「低すぎる」ものと「高すぎる」ものが混在していることが判明したのが理由。すでに子犬の「くる病(rickets)」が2件報告されており、低ビタミンDによる骨形成異常と、高ビタミンDによる中毒の両方が懸念されている。対象製品は全米のオンライン・小売店で販売されていた。
ビタミンDは過剰摂取で嘔吐・食欲不振・多飲多尿・よだれ・体重減少を起こし、極端な高濃度では腎機能障害に至ることもある。一方で不足すれば成長期の骨が正しく石灰化せず、くる病や骨格変形を招く。母乳が足りない子犬・哺乳期の保護犬に人工ミルクを使っている場合は、対象ロットでないか確認し、該当すれば使用を中止して獣医師に相談してほしい。日本国内では本製品の正規流通は確認されておらず(個人輸入で入手するケースがある程度)、国内で純国産の子犬用ミルクを使っている家庭への直接の影響は限定的とみられる。
2. 🏥 医療・疾病・予防
シニア犬の「寿命を延ばす薬」LOY-002、FDA承認まであと一歩——3つの技術審査のうち2つが通過、2026年内の条件付き承認をめざす
📅 2026.01.13
バイオ企業Loyalが開発中の、シニア犬の健康寿命を延ばす経口薬「LOY-002」が、FDA動物用医薬品センター(CVM)の審査で大きく前進した。承認に必要な3つの主要技術セクションのうち、「有効性の合理的期待(RXE)」に続いて「対象動物安全性(TAS)」も受理され、残すは製造(CMC)セクションのみとなった。LOY-002は1日1回のビーフ味の錠剤で、加齢に伴う代謝の乱れに働きかけて病気の発症を遅らせ、老いても活動的でいられる期間を延ばすことを狙う。並行して進む臨床試験「STAY」は全米約70の動物病院で1,000頭の登録目標を達成し、さらに300頭の追加を計画している。
承認されれば「寿命延長そのもの」を効能とする世界初の薬となる可能性があり、Loyalは新しい規制ルート「拡大条件付き承認(XCA)」を使って2026年内の条件付き承認をめざしている。ただし現時点ではまだ製造審査が残っており、市販時期や価格は確定していない。あくまで開発段階の情報であり、過度な期待は禁物だが、「老化を病気として治療する」という発想が現実味を帯びてきたのは確かだ。シニア犬の健康管理については、まずはかかりつけの獣医師と定期的な健康チェックを続けることが基本となる。
3. 🐕 犬学
「人と犬」のはじまりは1万5千年前の氷河期——英ゴフ洞窟の顎骨が最古のイヌと判明、魚を分け与えられていた証拠も(Nature 2026年3月)
📅 2026.03.25
ヨーク大学などの国際チームが、英国とトルコの後期旧石器時代(農耕以前)の遺跡から出た動物の骨の古代DNAを解析し、1万4千年以上前にはすでに「家畜化されたイヌ」が人と暮らしていたことを突き止めた。英ゴフ洞窟(Gough's Cave)とトルコのピナルバシュ遺跡の骨がいずれも初期のイヌのもので、確実な家畜犬の証拠がこれまでより5千年以上さかのぼった。これまでは断片的なDNAや骨の計測に頼っていたが、今回は1万年以上前の遺骨から「全ゲノム」を復元し、1,000を超える現代・古代のイヌ科動物と比較できた点が大きい。約1万5千年前のゴフ洞窟の顎骨は、英国最古の家畜犬とされる。
特に注目されたのがピナルバシュ遺跡の食性分析だ。骨のコラーゲンに残った炭素・窒素の同位体を調べると、イヌは地元の人間とよく似た「魚が豊富な食事」をとっていた。イヌが自分で大量の魚を獲るとは考えにくいため、人が積極的にエサを分け与えていたことを示すという。研究者は「氷河期の終わりに始まった人とイヌの絆が今日まで続いている」と述べ、意図的な埋葬の跡などから、当時すでにイヌに感情的・文化的な意味が与えられていた可能性も指摘している。今の愛犬との関係が、想像以上に深い歴史の上にあることを教えてくれる研究だ。
🔗 https://www.york.ac.uk/news-and-events/news/2026/research/ancient-dna-dogs-ice-age-humans/
4. 🏋️ トレーニング・行動科学
犬との絆を深めたいなら「訓練」より「遊び」——スウェーデンの研究、数分の追いかけっこや引っ張りっこが効く(Linköping大 2026年)
📅 2026.04.22
スウェーデン・リンショーピング大学の研究チームが、飼い主と犬の情緒的な絆を強める要因を調べたところ、意外にも「一緒に遊ぶこと」が大きく効き、「しつけ・訓練」では同じ効果は得られないことが分かった。引っ張りっこ、取っ組み合い、追いかけっこ、かくれんぼ、いないいないばあ、じゃれ合いといったインタラクティブな遊びを、ほんの数分でもときどき取り入れるだけで、両者の関係が目に見えて良くなったという。訓練そのものが悪いわけではないが、絆づくりという観点では「課題をこなす時間」よりも「一緒に楽しむ時間」のほうが重要だというわけだ。
忙しい毎日のなかで「ちゃんとしつけなきゃ」と気負う飼い主は多いが、この研究は肩の力を抜くヒントをくれる。お座りや待てを完璧にすることより、1日数分でも愛犬と本気で遊ぶ時間をつくるほうが、信頼関係を育てる近道かもしれない。遊びは犬の運動・ストレス発散にもなり、シニア犬でも体に負担の少ない遊びを選べば取り入れやすい。今日からでも、短い「遊びの時間」を意識的に増やしてみてはいかがだろうか。
🔗 https://talker.news/2026/04/22/want-a-closer-bond-with-your-dog-study-says-play-more/
💡 今日のワンポイント
子犬用ミルクのリコールは「ビタミンDが多すぎても少なすぎてもダメ」という栄養バランスの難しさを示しています。手作り・人工の食事ほど栄養設計は専門家の知見が頼り。一方で、シニア犬の寿命延長薬や1万5千年前からの人と犬の絆の研究は、犬という存在の奥深さを改めて感じさせてくれます。今日はぜひ、愛犬と数分の「遊びの時間」を。
🐱 猫ニュース — 2026.06.15
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
致死的な「猫コロナウイルス変異株」、米国に10年以上前から潜んでいた——コーネル大が過去の検体を再解析、キプロス型FIPと共通の特徴(JFMS 2026年3月)
📅 2026.04.27
コーネル大学獣医学部の研究チームが、致死的な猫コロナウイルス(FCoV)の病原性変異が、これまで考えられていたよりずっと前から米国に存在していたことを突き止めた。研究者は2013年と2016年に米国で見つかったFCoV type 2の検体を全ゲノム解析。長期にわたり症状を示していた2頭のウイルスは、いずれもスパイク遺伝子の「ドメイン0」に特徴的な欠失を持っていたという。これは、2023年にキプロスで数千頭の猫を死なせた致死的変異株「FCoV-23(キプロス23)」と通じる変化で、危険な変異が突発的なものではなく、以前から米国の猫の中で起きていた可能性を示す。研究は猫医学・外科学誌(JFMS)3月6日号に掲載された。
猫コロナウイルス自体はありふれた腸内ウイルスだが、ごく一部が猫の体内で変異すると、ほぼ致死的な「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を引き起こす。近年は抗ウイルス薬で治療できるようになってきたものの、早期発見が依然として鍵だ。今回の発見は、将来の大規模アウトブレイクへの警戒が必要なことを示すと同時に、多頭飼育やシェルターでの衛生・隔離管理の重要性を改めて浮き彫りにする。元気がない・発熱・お腹が膨れるといった症状が続く場合は、早めに獣医師に相談してほしい。
2. 🥩 栄養・食事・サプリ
太った猫ほど「飼い主との愛着が強い」?——室内飼育は若いうちからの肥満リスクを高める、短毛種を調べた研究(Frontiers Vet Sci 2026年)
📅 2026.05.20
猫の肥満をめぐる新しい研究で、肥満の猫は飼い主とより強い愛着(アタッチメント)でつながっている傾向があり、さらに「完全室内飼育」が若い時期からの肥満リスクを高めることが、短毛の家猫を対象とした解析で示された。飼い主が猫を溺愛し、求められるままにおやつやごはんを与えてしまう関係性が、結果的に体重増加につながっている可能性がある。同じくFrontiers in Veterinary Scienceに載った総説でも、猫の肥満は単なる「食べすぎ」ではなく、遺伝的素因・年齢・性別・避妊去勢の有無といった内的要因と、環境・飼い主の行動といった外的要因が複雑に絡む多因子性の問題だと整理されている。
肥満は糖尿病・関節疾患・尿路疾患・皮膚病・呼吸器疾患・心筋症など多くの併発疾患のリスクを高め、慢性的な軽度炎症やインスリン抵抗性を通じて寿命を縮めることが分かっている。総説は「体重を減らすこと」だけをゴールにするのではなく、肥満を生み出し維持している代謝の乱れそのものに目を向けるべきだと指摘する。室内飼いの猫は運動量が不足しがちなので、遊びの時間を増やす、フードを計量する、おねだりに即応しないといった工夫が大切だ。愛情と「際限なく与えること」は別物——適正体重の維持は、長生きへの確実な近道になる。なお、減量プログラムは急激に行うと猫では肝リピドーシスの危険があるため、必ず獣医師の指導のもとで進めてほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/full
💡 今日のワンポイント
猫コロナウイルスもFIPも「早期発見・早期治療」で救える時代になりつつあります。一方、肥満は日々の暮らしの中で防げる病気の入口。室内飼いの愛猫には、おやつより「遊びの時間」を。気になる症状や減量は、自己判断せずかかりつけの獣医師に相談を。
毎朝7時配信

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