🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.17

A corgi dog stands in green grass with lush foliage.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.17

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.17

本日 4件

🏥 医療・疾病・予防

短頭種の呼吸困難に“注射”という新たな選択肢——豪RMIT、改変破傷風毒素「Snoretox-1」で舌の付け根の筋肉を引き締め気道を広げる

📅 2026.04.23

パグやフレンチ・ブルドッグなど鼻ぺちゃの短頭種は、その約9割が生まれつき気道が狭く加齢とともに悪化する「短頭種気道閉塞症候群(BOAS)」に悩まされる。オーストラリアのRMIT大学とバイオ企業Snoretoxは、口の底にある顎舌骨筋(geniohyoid)に改変した破傷風毒素を注射し、筋肉の張りを高めて気道を自然に開いた状態に保つ新技術「Snoretox-1」を発表した。15年以上をかけて開発され、最初の小規模試験に参加したパグとフレンチ・ブルドッグはいずれも呼吸と運動能力が大きく改善したという。

これまでBOASの治療は鼻孔や軟口蓋を切る外科手術が中心で、麻酔リスクの高い短頭種にとって負担が大きかった。注射という低侵襲な選択肢が確立すれば、手術をためらってきた飼い主にも道が開ける。短頭種の「ガーガー」というイビキのような呼吸音や、暑い日・運動後にすぐバテてしまう様子は、可愛らしさの一方で慢性的な酸欠のサインでもある。研究チームはより大規模な試験を計画中で、ヒトの睡眠時無呼吸への応用も視野に入れる。ただし現時点ではあくまで研究段階であり、効果の持続期間や安全性の長期データはこれからだ。愛犬の呼吸が苦しそう、すぐ疲れる、睡眠中に呼吸が乱れるといった様子があれば、まずはかかりつけの獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.rmit.edu.au/news/all-news/2026/apr/boas-treatment

🏷️ 医療・疾病・予防


🏥 医療・疾病・予防

「ノミ・マダニ・蚊の脅威」が変わりつつある——気候変動で犬の媒介性感染症が拡大、獣医師に“通年予防”への戦略転換を求める総説

📅 2026.03

マダニ、蚊、サシチョウバエ、ノミ、シラミなどの節足動物が媒介する「犬の媒介性感染症(CVBD)」について、寄生虫学の権威Otranto博士らがParasites & Vectors誌に新たな予防戦略を提言した。気候変動や物流のグローバル化により、これまで温暖地域に限られていた媒介者の分布が拡大し、フィラリア症やバベシア症、リーシュマニア症などが従来の流行地を越えて広がっている。論文は、季節限定ではなく「通年での予防」と、複数の媒介者を同時にカバーする統合的なアプローチの必要性を強調している。

日本でもマダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は人にも感染し死亡例があり、犬の予防は飼い主自身の健康にも直結する。散歩やアウトドアの機会が増える夏は特にリスクが高まるため、ノミ・マダニ・フィラリアの予防薬を切らさないことが重要だ。河川敷や草むら、山林に入る機会の多い犬ほどリスクは高く、帰宅後にマダニが付いていないか被毛をチェックする習慣も有効だ。最適な予防プログラムは地域の流行状況や愛犬の生活環境によって変わるため、薬剤と投与時期はかかりつけの獣医師に相談を。媒介者対策は一頭のためだけでなく、家庭や地域全体の感染症リスクを下げる「ワンヘルス」の実践でもある。

🔗 https://link.springer.com/article/10.1186/s13071-026-07331-2

🏷️ 医療・疾病・予防


🥩 栄養・食事・サプリ

「生食(ローフード)を選ぶ飼い主」の正体——433人を解析、世帯年収10万カナダドル超が予測因子、大学院卒は“抑制的”、未去勢の中型犬で多い傾向

📅 2026

生肉ベースの食事(RMBD)を犬に与える飼い主が増える中、その選択に飼い主自身の食習慣やペットとの関係がどう関わるのかを、Frontiers in Veterinary Science誌が433人のオンライン調査から分析した。世帯年収が10万カナダドルを超える家庭は生食を選びやすく、逆に大学院教育を受けた飼い主は生食に対して抑制的だった。また、未去勢で中型サイズの犬が生食を与えられやすい傾向も示された。

興味深いことに、飼い主自身の栄養への意識や「人と動物の絆」の強さは、生食を選ぶかどうかを予測しなかった。つまり生食の選択は、健康志向や愛情の深さというより、収入・教育・犬の属性といった社会人口学的な要因に強く左右されるということだ。生食には嗜好性や消化性の利点が語られる一方、サルモネラやリステリアといった食中毒のリスク(本欄でも度々リコールを報じている)も伴う。研究者は、生食を「良い・悪い」で断じるのではなく、誰がなぜ選ぶのかを理解することが、飼い主への適切な情報提供につながると指摘する。導入を検討する際は、栄養バランスと衛生管理(特に小さな子どもや高齢者のいる家庭での取り扱い)について、獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1793754/full

🏷️ 栄養・食事・サプリ


🏋️ トレーニング・行動科学

史上最大47,000頭の行動データが描く“犬の個性”——犬種で説明できるのはわずか9%、避妊去勢でむしろ恐怖・攻撃性が増す傾向も

📅 2025.09.21

バージニア工科大学とワシントン大学のチームが、米国の長期コホート「Dog Aging Project」に登録した47,444頭のデータを用い、犬の行動を「恐怖」「注意・興奮性」「攻撃性」「訓練しやすさ」の4領域に分けて解析した。その結果、混血犬は純血種より恐怖・注意・攻撃性のスコアが高く、約9kg未満の小型犬はより恐怖心が強く攻撃的で注意を求めるが訓練はしにくい、といった傾向が浮かび上がった。メスは訓練しやすく、避妊・去勢した犬はむしろ恐怖・攻撃性が高く訓練しにくい傾向を示し、「去勢で攻撃性が下がる」という通説と矛盾する結果となった。

重要なのは、犬種が行動のばらつきを説明する割合がごくわずかにとどまった点で、「犬種=性格」というステレオタイプの危うさを改めて示している。研究チームは、これを数万頭の行動を加齢とともに追う出発点と位置づけ、恐怖や攻撃性の変化が病気や認知機能低下の早期サインになりうると指摘する。地域差もみられ、たとえば米中西部の犬は他地域より「注意を求めやすい」と報告されるなど、環境や飼育文化が行動に影を落としている可能性も示された。あくまで飼い主の主観的回答に基づく相関研究で、因果を示すものではない点には注意が必要だが、数万頭規模だからこそ見える傾向には説得力がある。愛犬の行動が急に変わったときは、しつけの問題と決めつけず、痛みや認知機能の低下など健康面のチェックも視野に入れたい。

🔗 https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0330257

🏷️ トレーニング・行動科学


💡 今日のワンポイント

今日のテーマは「思い込みを見直す」。犬種で性格は決まらず、去勢で必ず穏やかになるわけでもなく、生食を選ぶ理由も愛情の深さとは限らない——データは私たちの“常識”を静かに更新していきます。愛犬を「犬種の平均」ではなく「その子自身」として見つめ直すことが、最良のケアの第一歩です。最新の研究は、私たちがよかれと思って続けてきた習慣を、より良い形に更新するヒントをくれます。


🐱 猫ニュース — 2026.06.17

本日 2件

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🧬 研究・科学

猫は「仲間はずれ」を見抜ける——“異なるもの”という抽象概念の学習を確認、認知症の評価にも応用の可能性

📅 2025.10

「猫はどこまで抽象的に考えられるのか」を探る研究で、ある猫が訓練で学んだ物体の見分け方を、まったく新しい物体にも応用できることが示され、「オドリティ(oddity=異質性)概念」の学習が確認された。これは「青いボールが2つあるとき赤いボールを選ぶ」といった具体的なルールの暗記ではなく、「色や形に関係なく“仲間外れのもの”を常に選ぶ」という関係性そのものを理解する高度な能力だ。これまで乳児やイヌで報告されてきた概念学習が、ネコでも成立しうることを示した。

個体差は大きく、遺伝・幼少期の社会化・環境・健康状態・気質などが影響すると考えられる。研究者は、こうした認知課題が将来的に猫の「認知機能不全症候群(いわゆる認知症)」の評価や早期発見に役立つ可能性を指摘する。「猫は気まぐれで訓練できない」というイメージとは裏腹に、適切な動機づけ(大好きなおやつなど)があれば、猫も筋道立てて課題を解けることを示す結果でもある。家庭でも、おやつを使った簡単な選択遊びはシニア猫の頭の体操になりうるし、反応の変化に気づくきっかけにもなるだろう。以前はできていた選択ができなくなった、名前や合図への反応が鈍くなった――そんな変化は加齢や認知機能の低下のサインかもしれない。気になる変化があれば、早めに獣医師に相談を。

🔗 https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1558787825000929

🏷️ 研究・科学


🥩 栄養・食事・サプリ

猫に「複合プロバイオティクス」を与えると腸内環境が改善——多様性が増し善玉菌クロストリジウム・バクテロイデスが増加、日和見菌は減少

📅 2026

枯草菌(Bacillus subtilis)やBacillus licheniformis、Bacillus coagulansなどを組み合わせた複合プロバイオティクスを家庭の猫に経口投与し、腸内細菌叢と代謝への影響を調べた研究がBiology誌に掲載された。投与群では腸内細菌のα多様性(菌種の豊かさ)が高まり、クロストリジウムやバクテロイデスといった有益菌が増える一方で、日和見感染を起こしうる菌が減少した。腸内代謝物のプロファイルにも好ましい変化がみられたという。

猫の腸内細菌叢は、炎症性腸疾患(IBD)や慢性腎臓病など多くの不調と関わることが分かってきており、食事はそのバランスを左右する最大の要因だ。一方で「自分の猫の栄養について十分な知識がない」と感じる飼い主は依然として多い。ただし、今回の対象は健康な猫であり、すべての製品・菌株が同じ効果を持つわけではない点には注意が必要だ。プロバイオティクスは万能薬ではないが、下痢を繰り返す猫や高齢猫の腸内環境を整える一助になりうる。抗菌薬の使用後や食事の切り替え時など、腸内バランスが崩れやすいタイミングでの活用も一案だ。製品選びや導入の可否は、持病の有無も踏まえて獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.mdpi.com/2079-7737/15/8/652

🏷️ 栄養・食事・サプリ


💡 今日のワンポイント

ネコは思った以上に“考える”動物。抽象概念を学び、腸内環境は心身に影響します。遊びで頭を刺激し、食事で腸を整える——シニア期を健やかに過ごす二本柱として意識してみてください。


毎朝7時配信

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