🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.19
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.19
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
【続報】Go Raw社「Steve’s Real Food フリーズドライ・チキンレシピ」リコールがさらに拡大——チアミン(ビタミンB1)不足の恐れで新ロットを追加
📅 2026.06
Go Raw社は、2月に始まった犬猫用フリーズドライフード「Steve’s Real Food Chicken Recipe」の自主回収を、6月にさらに拡大した。今回新たに対象となったのは、1.25ポンド入り袋の1ロット(ロットコードC26022、UPC 6-91730-16402-7、賞味期限2028年1月22日)で、規定量のチアミン(ビタミンB1)が不足している恐れがある。チアミンは神経や心臓の働きに不可欠な必須ビタミンで、欠乏した食事を長期間与え続けると、食欲低下・嘔吐・よだれの増加・体重減少・成長不良といった症状が現れることがある。これまでに健康被害の報告はないが、対象ロットの拡大は今回が複数回目となる。
フリーズドライやローフードは加工度が低いぶん、製造工程でビタミンが安定して配合されているかが品質の要になる。日本国内でも並行輸入や個人輸入で同種製品が入手できる場合があるため、該当ロットを持っている飼い主は給与を中止し、購入店やメーカーに問い合わせること。すでに与えていて、ふらつき・食欲不振・嘔吐などがみられる場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談してほしい。チアミン欠乏は早期であれば補充で回復が見込める一方、放置すると神経症状が残ることもある。
🔗 https://fox8.com/news/recallsandsafetyalerts/nationwide-pet-food-recall-more-products-pulled/
2. 🏥 医療・疾病・予防
犬の「心雑音」をAIが聴き分ける——ベーリンガー×Eko、スマホ連動聴診器CANINEBEATが感度・特異度95%超で心臓病を早期キャッチ
📅 2026.04
ベーリンガーインゲルハイムとEko Health社は2026年4月、犬の心雑音を検出・可視化・グレード分けするAI聴診ソリューション「Eko Vet+ | CANINEBEAT AI」を発表した。4,000件超の注釈付き犬の心音録音で学習・検証されたこのアルゴリズムは、構造的な心疾患に伴う心雑音を感度・特異度ともに95%以上で検出できるという。デジタル聴診器で胸に当てて録音するだけで、その場で雑音の有無と強さが数値化され、スマホやタブレットに波形(心音図)が表示される。すでに米国・英国で導入が始まり、ドイツなど他国へも順次拡大予定だ。
犬の心雑音、とくに小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)は、初期には飼い主が気づく症状がほとんど出ず、忙しい診察のなかでは聴診で聞き逃されることもある。AIが「聞き逃しの可能性」を補えば、早い段階で精密検査(心エコー)につなげられ、進行を遅らせる薬の開始時期を逃しにくくなる。編集者として注目したいのは、専門医でなくても一次診療の現場で心臓病のふるい分け精度を底上げできる点だ。気になる症状がなくても、シニア期に入ったら定期的な聴診・心臓チェックを受けることをおすすめしたい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/ai-tool-for-early-detection-of-heart-murmurs-in-dogs-now-available
3. 🥩 栄養・食事・サプリ
「犬に植物性フードはアリか」論争に最新の答え——20研究の総ざらいで“栄養的に完全なら問題なし”、ただし配合は専門家任せが鉄則
📅 2026.01
犬に植物性(プラントベース)の食事を与えてよいのか——この長年の論争に、2018〜2026年の20本の査読論文を総合した最新レビューが一つの答えを出した。栄養設計が適切なプラントベース食では、アミノ酸の消化率は80%以上を維持し、血中ビタミンDや骨のミネラル化も保たれることが確認された。さらに2026年1月の比較研究では、動物性食の犬は腸内で炎症と関連するタンパク質発酵産物が多かったのに対し、植物性食の犬では短鎖脂肪酸(SCFA)が有意に多く、血中コレステロールや中性脂肪も低い傾向がみられた。
ただし、これは「適切に配合された製品」に限った話である点が最重要だ。先に紹介した手作り食研究でも栄養の抜けが多発していたように、自己流の植物性レシピはタウリン・ビタミンB12・鉄・ヨウ素などが不足しやすい。レビューでも、ヨウ素とB群ビタミンの補強が必要とされ、獣医栄養士が設計した「完全かつバランスのとれた」フードであることが大前提とされている。環境負荷やアレルギー対応として植物性を検討する飼い主は、必ず栄養基準(AAFCO等)を満たす市販品を選ぶか、獣医師・獣医栄養士に相談してほしい。
4. 🏋️ トレーニング・行動科学
「ひとりぼっちの犬」は心も乱れやすい——都市の家庭犬の“社会的つながり”と情動の安定を結ぶ新しい視点
📅 2026
都市で暮らす家庭犬の「社会的なつながりの乏しさ(社会的断絶)」が、犬の情動の安定にどう影響するかを論じた新しいレビュー研究が発表された。在宅勤務の減少や生活様式の変化で、散歩や他犬・他者との交流が減り、日中を一頭で過ごす犬が増えている。研究は、こうした社会的孤立が分離不安や問題行動だけでなく、感情をうまく立て直す「情動調整」の力そのものを損なう可能性を指摘し、犬にとって人・犬・環境との関係ネットワークがいかに重要かを改めて整理した。
ポイントは、しつけや運動量だけでなく「社会的な刺激の質と量」も犬のメンタルヘルスを左右するという視点だ。留守番が長い犬には、出かける前後のルーティンづくり、知育トイ、他犬との安全な交流機会、そして在宅時の落ち着いた関わりが効く。引っ張りっこやおいかけっこといった“遊び”が絆を深めるという先の研究とも符合する。愛犬が留守番中に吠え続けたり破壊行動が出たりする場合は、叱るのではなく「社会的なつながりが足りていないサイン」と捉え、行動診療を専門とする獣医師に相談するのも有効だ。
🔗 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12896839/
💡 今日のワンポイント
心臓病も情動の乱れも、初期には「目に見えるサイン」が出にくいのが共通点です。AI聴診のような新しい技術や、日々の社会的な関わりを上手に取り入れて、“見えない不調”を早めに拾い上げてあげましょう。
🐱 猫ニュース — 2026.06.19
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
猫の「目の感染症」に効く薬を見つける近道——コーネル大が“本物の角膜に近い”3次元モデルを開発、培養皿の限界を超える
📅 2026
コーネル大学ネコ健康センターの研究チームが、猫の角膜(目の表面)をより忠実に再現した新しい3次元モデルを開発した。これまで薬の効果を調べる実験では、培養皿の底に細胞を1層だけ並べる方法が主流だったが、それでは実際の猫の目で起きることをうまく予測できなかった。新モデルは立体的な角膜組織の構造に近く、薬剤がどう浸透し、どれだけ効くかをより正確に評価できる。猫の目の感染症の原因として最も多い猫ヘルペスウイルス(FHV-1)による結膜炎・角膜潰瘍などの治療薬探しを大きく加速すると期待される。
猫ヘルペスウイルスは多くの猫が保有し、ストレスや免疫低下のたびに再燃して、目やに・充血・目を細める・角膜の傷といった症状を繰り返すやっかいな相手だ。動物実験を減らしながら有効な点眼薬や抗ウイルス薬を効率よく絞り込めるこのモデルは、新薬開発のスピードと精度の両面で意味が大きい。愛猫が目をしょぼしょぼさせる、目やにが続く、片目をつぶるといった症状があれば、自己判断で市販薬を使わず、早めに獣医師(できれば眼科に詳しい先生)に相談してほしい。
2. 🏋️ トレーニング・行動科学
「猫にも分離不安はある」を本気で調べる——世界初の大規模・直接観察研究がスタート、動画と調査で“留守番のストレス”の正体に迫る
📅 2026
ネスレ ピュリナは2026年の「人と動物の絆」研究助成(隔年実施)として、国際的な3チームに各最大4万ドルを提供すると発表した。そのひとつが、猫の「分離関連障害(留守番に伴う問題行動・ストレス)」を対象とした世界初の大規模・直接観察研究だ。世界中の飼い主から愛猫の留守番中の動画とアンケートを集め、どんな猫がどんな環境で分離関連の問題を起こしやすいのか、そのリスク要因を解明することを目指す。犬では広く知られる分離不安だが、「猫は単独行動で平気」という思い込みから、猫の留守番ストレスは長く見過ごされてきた。
実際には、留守番中に過剰な鳴き・粗相・過剰グルーミング・破壊行動を示す猫は少なくない。直接観察にもとづくデータが集まれば、これまで“性格の問題”で片づけられがちだった行動を、ケアや環境改善で対処できる「対応可能な状態」として捉え直せる。多頭飼育や引っ越し、生活リズムの変化のあとに愛猫の様子が変わったと感じたら、叱るのではなく環境エンリッチメント(隠れ場所・上下運動・知育トイ)を整え、必要なら行動診療に詳しい獣医師に相談を。今後の研究成果が、具体的な対策づくりにつながることを期待したい。
💡 今日のワンポイント
猫は不調も不安も“隠す”名人です。目の症状も留守番のストレスも、早く気づいてあげることが何よりの予防になります。
毎朝7時配信

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