🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.22

A happy corgi sits on a rock in a park.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.22

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.22

本日 4件

1. 🏥 医療・疾病・予防

犬の歯周病、加齢での「進みやすさ」は犬種で4パターンに分かれる——アニコム損保が犬69万頭の保険データを解析、超小型犬は若齢期から高リスク

📅 2026.05.12

アニコム損害保険が、2023年に保険契約が始まった犬約69万頭・猫約19万頭の膨大な保険請求データを解析し、歯周病リスクの加齢変化と品種差を国際誌Frontiers in Veterinary Scienceに発表した。犬・猫ともに歯周病関連の請求リスクは年齢とともに増えるが、その上がり方とベースのリスク水準には種差・品種差があり、犬は猫よりも全体的にリスクが高いことが確認された。さらに犬では品種グループごとに「年齢に伴うリスクの上がり方」が異なり、大きく4つのパターンに分類できることが新たに示された。とくに小型犬・超小型犬は若齢のうちから歯周病リスクが高いという先行研究の知見が、約69万頭という大規模データで改めて裏づけられた。保険請求という「実際に治療が行われた記録」に基づく解析のため、アンケートや一施設のデータより実態に近い点も大きな強みだ。

歯周病は犬で最も多い病気のひとつでありながら見逃されやすく、進行すると歯を失うだけでなく、細菌や炎症が心臓・腎臓など全身に波及するリスクも指摘されている。今回のように「犬種ごとにリスクの上がり方が違う」ことが分かると、デンタルケアや歯科検診を始めるべき年齢を犬種に合わせて前倒しできる。とくに小型・超小型犬を迎えたら、子犬のうちから歯みがき習慣をつけ、定期的に動物病院で口腔チェックを受けることが勧められる。気になる症状(口臭・歯ぐきの赤み・硬いものを嫌がる等)があれば、早めにかかりつけの獣医師へ相談してほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1764413/full

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🏥 医療・疾病・予防

犬のクッシング症候群、「トリロスタン」と「ミトタン」で生存期間に差は出ず——犬295例の系統的レビュー&メタ解析

📅 2026.06.15

犬のクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)に対する内科治療が、生存率にどう影響するかを検証した系統的レビューおよびメタ解析の結果が公開された。トリロスタン、ミトタン、ケトコナゾール、カベルゴリンなど複数の薬剤を対象に文献を網羅的に検索し、選択基準を満たした5研究(犬295例)を解析。そのうち4研究からトリロスタンとミトタンの生存期間を統合解析したところ、両薬剤の平均生存期間の差は85.1日(95%信頼区間 −255.9〜85.7、p=0.21)にとどまり、統計学的に有意な差は認められなかった。

クッシング症候群は中高齢の犬に多く、多飲多尿・お腹のふくらみ・脱毛などを引き起こす内分泌疾患で、生涯にわたる内服管理が必要になることが多い。今回の結果は「どの薬がより長生きにつながるか」を断定するにはまだエビデンスが不足していることを示しており、薬剤選択は生存期間だけでなく、副作用・モニタリングのしやすさ・コスト・個々の犬の状態を踏まえて総合的に判断すべきと言える。投薬中の犬は定期的なACTH刺激試験などでの管理が欠かせないため、用量や薬剤の変更は必ずかかりつけの獣医師と相談のうえ行ってほしい。

🔗 https://sacnavi.kyoritsuseiyaku.co.jp/vet-academic/600

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🐕 犬学

犬の「大きさ・形」の多様化は1万1千年前から始まっていた——頭骨の3D解析が示す、近代の品種改良よりはるか昔の姿

📅 2026.01.06

犬の体型の多様性は、ビクトリア朝のケネルクラブによる近代的な品種改良で生まれた——という通説を、頭骨の最新3D形状解析が覆した。研究チームは現代犬158頭・現代オオカミ86頭・古代犬281頭・古代オオカミ118頭の頭骨モデルを三次元で解析し、犬が大きさと形を多様化させ始めた時期を少なくとも1万1千年前までさかのぼれることを突き止めた。中石器〜新石器時代の犬は、すでに現代犬の頭骨多様性のおよそ半分に相当するバリエーションを持っていたという。この成果は古生物学者のAllowen EvinとCarly Ameenらが学術誌Scienceに報告したもので、これまで「犬種の多様性はビクトリア朝のケネルクラブ以降の産物」とされてきた見方を、考古資料の精密な形態解析によって大きく書き換えるものだ。

これらの古代犬はユーラシア各地に分布しており、地域ごとの生態や文化に応じた早期の多様化が起きていたことを示している。つまり「犬の多様な姿」は、人と暮らし始めて間もない頃から、狩りや番・運搬といった役割や環境に合わせて自然に育まれてきたものだといえる。愛犬の体格や顔つきの違いの根っこには、1万年を超える人と犬の共進化の歴史が刻まれている——そう思うと、日々の散歩の景色も少し違って見えるかもしれない。

🔗 https://www.sciencedaily.com/releases/2026/01/260106001920.htm

🏷️ 犬学


4. 🏋️ トレーニング・行動科学

プロのドッグトレーナーが語る「効くしつけ」——35人への聞き取りで、報酬ベースが最も使われ・最も効果的、業界の「無規制」に強い懸念

📅 2026.06.01

報酬ベースと混合法、異なる流派のプロトレーナー35人(報酬ベース17人・混合法18人)に聞き取りを行い、「人道的で効果的なしつけとは何か」をどう捉えているかを調べた質的研究がFrontiers in Veterinary Scienceに発表された。流派を問わず、トレーナーたちは「最もよく使い、最も効果的」な方法として一貫して陽性強化(ごほうびで望ましい行動を増やす)を挙げ、犬の情緒的な健康と飼い主教育への強いこだわりを語った。同時に、誰でも「トレーナー」を名乗れてしまう業界の専門資格・規制の不在に対して、現場の専門家から強い懸念の声が上がった。

この知見は、罰を多用するしつけが犬のストレス行動やコルチゾール上昇、悲観的な認知傾向と結びつくという過去の研究とも一致する。飼い主にとっての実践的な教訓は、まず「ごほうびで正解を教える」を基本に据えること、そしてトレーナーを選ぶ際は資格名だけでなく「どんな方法を使い、なぜそれが効くと考えているか」を具体的に確認することだ。痛みや恐怖を使う手法を勧められたら立ち止まり、陽性強化を中心に据えた専門家を探すのが、犬の福祉にも学習効果にもかなう選択といえる。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1744448/full

🏷️ トレーニング・行動科学


💡 今日のワンポイント

歯周病もクッシング症候群も「早めの気づき」がカギ。犬種によって病気の出やすさ・進みやすさは違うので、愛犬の犬種ごとの傾向を知っておくと、ケアや検診のタイミングを先回りできます。そしてしつけは、罰よりごほうび——1万年をともに歩んできたパートナーには、痛みや恐怖ではなく、信頼を育てる接し方がいちばん効きます。日々の小さな観察とやさしい関わりが、愛犬の健康と幸せを支えます。


🐱 猫ニュース — 2026.06.22

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

猫の慢性腎臓病に「原因そのもの」に挑む新薬——AIM製剤「FeliAIM」が農水省へ製造販売承認申請、順調なら年内実用化へ

📅 2026.04.24

東京大学発のベンチャー、株式会社IAM CAT(代表取締役・宮﨑徹氏)が、猫の慢性腎臓病(CKD)治療薬「FeliAIM(フェリエイム)」の製造販売承認を、2026年4月24日に農林水産省へ申請したと発表した。FeliAIMは血液中のタンパク質「AIM」を補い、腎臓にたまった老廃物の除去を促すことで腎機能の低下を抑えるという、従来の点滴・療法食・対症療法とはまったく異なる「原因に働きかける」アプローチが特徴だ。販売名は全国の4,931人から寄せられた10,132件の案をもとに2026年2月22日に決定され、「Felis(ラテン語で猫)」と「AIM」を組み合わせたものだという。臨床試験は全国13施設で実施され、216頭の猫がスクリーニングされたうえで35頭が組み入れ基準を満たし、有効性と安全性が評価されたとされる。

慢性腎臓病は高齢の猫で非常に多く、進行すると食欲不振・体重減少・尿毒症を招く、猫にとって最も深刻な病気のひとつだ。これまでは進行を遅らせる対症療法が中心だったため、根本に迫る新薬が承認されれば治療の選択肢は大きく変わる可能性がある。ただし現時点はあくまで「申請」段階であり、承認・発売の時期や適応の範囲はまだ確定していない。期待は大きいが、現在治療中の猫の投薬・食事管理は自己判断で変えず、最新情報はかかりつけの獣医師に確認しながら進めてほしい。

🔗 https://iamcat.co.jp/news/2026/04/24/news0424/

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🐱 猫学

「うちの子はこういう子」という思い込みが、猫の現実を変える——飼い主の信念が猫の信頼・ストレス・健康を左右する

📅 2026.02.15

米オレゴン州立大の動物行動学者モニーク・ユーデル博士が、VMX2026(オーランド)での講演で、「人の知識や思い込みが猫の行動そのものに影響する」と指摘し注目を集めた。猫を「気まぐれで人に無関心な動物」と捉えるか、「感情豊かで社会的な存在」と捉えるかによって、飼い主の接し方が変わり、それが猫の信頼度・ストレスレベル・ひいては健康にまで直接はね返るという。実際、猫の行動を正しく理解し、強い絆を結んでいる飼い主ほど、問題行動の報告が少ないことも研究で示されている。

近年の研究は、猫が乳児と養育者のような「安全な愛着」を飼い主に対して形成でき、人の感情・声色・身ぶりを読み取る能力を持つことを次々に明らかにしている。つまり猫は決して「クールで独立した生き物」ではなく、認知的にも社会的にも繊細な存在だということだ。研究によれば、温かさ・応答性・適切な期待を備えた接し方ほど、猫が「安全な愛着」を形成しやすいという。愛猫との関係を深めたいなら、まず「猫は人とつながりたい動物だ」という前提に立ち、温かく・反応よく・無理のない期待で接すること。その小さな意識の変化が、猫のストレスを減らし、安心感と健やかさを育てる第一歩になる。

🔗 https://www.avma.org/news/human-beliefs-influence-cat-reality

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫の腎臓病は「早期発見・早期介入」が何より大切。シニア期に入ったら年1〜2回の血液・尿検査を習慣に。そして猫との毎日は、「この子は人とつながりたい子」という温かいまなざしから。飼い主の思い込みひとつで、猫の安心感は大きく変わります。


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