🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.25
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.25
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
米国でドッグビスケット2製品がサルモネラの恐れで自主回収——「Country Vet」「Heartland Harvest」の4ポンド袋、7州で販売
📅 2025.12.24
米Consumers Supply Distributing社は、犬用ビスケット「Country Vet Biscuits(オリジナル・ミート風味)」と「Heartland Harvest Dog Biscuits(チキン入りミート風味)」の4ポンド(約1.8kg)袋を、サルモネラ汚染の恐れがあるとして自主回収すると発表した。FDAの定期的なサンプリング検査で完成品からサルモネラ菌が検出されたことが回収のきっかけとなった。対象はColorado、Iowa、Kansas、Missouri、Texas、Montana、Nebraskaの7州の小売店で販売された製品で、Country Vet(オリジナル・ミート風味)はUPC 899623000463、ロット番号40906513、賞味期限2026年9月6日。これまでに健康被害の報告は出ていない。
サルモネラは犬だけでなく、汚染されたフードを扱った人にも感染する可能性があり、嘔吐・下痢・発熱などを引き起こす。該当製品は米国の一部地域でのみ販売されており、日本国内では流通していないが、個人輸入などで入手したものがあれば与えるのを中止して廃棄してほしい。袋を触ったあとは石けんでよく手を洗うこと。
2. 🏥 医療・疾病・予防
キャバリアやチワワを苦しめる「キアリ様奇形・脊髄空洞症」に初の専用薬——FDA、プレガバリンのチュアブル錠Liavium-CA1を条件付き承認
📅 2026.05.12
米FDAは2026年5月12日、犬のキアリ様奇形(CM)と脊髄空洞症(SM)に伴う痛みと臨床症状の管理を目的とした飲み薬「Liavium-CA1(プレガバリン・チュアブル錠)」を条件付き承認した。CMは頭蓋骨が脳に対して小さすぎるために小脳が押し出される遺伝性の異常で、脳脊髄液の流れが妨げられると、脊髄に液体のたまった空洞(シリンクス)ができる脊髄空洞症(SM)を引き起こす。これらはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやチワワなど、小型・短頭種に多くみられる。この病気に特化して承認された薬はこれが初めてで、開発はアイルランドのTriviumVet。
CM/SMの犬は、首まわりを触られるのを嫌がる、空中を引っかくような仕草(エア・スクラッチング)、痛みによる鳴き声などを示すことがあり、これまでは適応外の薬で対症療法を行うしかなかった。条件付き承認は、重篤で有効な治療がない疾患に対し、完全な有効性データの蓄積を5年以内に行うことを条件に早期に使えるようにする制度。日本での導入は未定だが、原因のはっきりしない首や背中の痛みを示す小型犬では、こうした神経疾患の可能性も含めてかかりつけの獣医師に相談してほしい。
3. 🏥 医療・疾病・予防
犬の「かゆみ」治療に新しい抗体注射——Elanco、6〜8週間効く抗IL-31抗体Befrena(チルノベトマブ)をUSDA承認・2026年発売
📅 2026.05.18
米Elanco Animal Healthは、犬のアレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎を対象とした新しい抗IL-31モノクローナル抗体「Befrena(チルノベトマブ)」のUSDA承認を取得し、2026年前半に発売した。IL-31はかゆみと炎症を引き起こす中心的なシグナル分子で、Befrenaはこれを狙い撃ちして痒みを抑える注射薬だ。投与間隔は6〜8週間とされ、既存の同種抗体ロキベトマブ(4〜8週間)より長く効くことが特徴とされる。Elancoにとっては、飲み薬Zenrelia(イルノシチニブ)に続き18か月以内で2つ目となる皮膚科領域の承認となる。
アトピー性皮膚炎は犬に多い慢性疾患で、繰り返すかゆみは生活の質を大きく下げる。抗体注射は内服薬を嫌がる犬や、毎日の投薬が難しい家庭にとって新たな選択肢になりうる。日本での発売は未定だが、慢性的なかゆみ・皮膚炎に悩む犬では、近年こうした分子標的の治療が増えていることをふまえ、最適な選択肢をかかりつけの獣医師と相談してほしい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/usda-approves-new-anti-il31-monoclonal-antibody-injection
4. 🥩 栄養・食事・サプリ
「生肉食の犬」は肥満が少なかった——104頭の比較研究、ただし手作り生食はミネラル・ビタミン不足に注意(BMC Vet Res 2026)
📅 2026
ドイツの研究チームが、健康な犬104頭(生肉ベースの食事[RMBD]を12か月以上続けた51頭と、市販ドライフード[いわゆるカリカリ]の53頭)を比較した研究をBMC Veterinary Researchに発表した。獣医師がどちらの群かを知らされない「盲検」でボディコンディションスコア(BCS)を評価したところ、生肉食グループのほうが理想体型に近く、肥満や栄養の偏りの割合が低い傾向がみられた。一方で、生食は栄養的に不完全になりやすいことも改めて確認された。
つまり「生肉食=太りにくい」一面はあるものの、ヨウ素・亜鉛・銅・マンガン・ビタミンEなどが不足しやすく、自己流の手作り生食は栄養失調のリスクをはらむ。生食を選ぶ場合は、栄養学に詳しい獣医師やペット栄養士に配合を設計してもらうこと、また生肉特有のサルモネラ・リステリアなどの衛生管理にも注意が必要だ。体型管理は健康長寿の基本であり、フードの種類にかかわらず適正体重を保つことが何より大切だ。
🔗 https://bmcvetres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12917-026-05283-4
💡 今日のワンポイント
今日は「新しい薬」と「食事」の話題が中心でした。かゆみ・神経の痛み・体型管理——いずれも毎日の小さな観察が早期発見のカギ。気になるサインがあれば、自己判断せずかかりつけの獣医師に相談を。
🐱 猫ニュース — 2026.06.25
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
猫に最も多い心臓病「肥大型心筋症(HCM)」に初の治療薬——NC州立大とTriviumVet、ラパマイシン製剤Felycin-CA1が心肥大を抑制
📅 2026
ノースカロライナ州立大学(NC State)獣医学部のJoshua Stern教授(循環器)らと、アイルランドのTriviumVetが共同開発した「Felycin-CA1(シロリムス=ラパマイシンの徐放錠)」が、猫の無症状期の肥大型心筋症(HCM)における心室肥大の管理薬としてFDAの条件付き承認を取得した。標的を絞ったラパマイシン製剤が猫のHCMによる心肥大を抑える(reverse/改善する)ことが示され、HCMに対して承認された世界初の薬となる。週1回の投与で、HCMはおよそ15%の猫が罹患する最も一般的な心臓病でありながら、これまで有効な治療法がなかった。
HCMは心臓の筋肉が分厚くなって機能が落ち、突然死や血栓塞栓症(後ろ足の麻痺)につながることもある怖い病気だ。無症状のうちに見つけて進行を抑えられる薬が登場した意義は大きい。早期発見には聴診での心雑音チェックや心エコー、血液検査(NT-proBNP)が有用なので、特にメインクーンやラグドールなど好発品種では定期的な心臓検診をかかりつけの獣医師に相談してほしい。
2. 🥩 栄養・食事・サプリ
猫は「培養肉」をよく食べ、よく消化した——世界初の給餌試験で10頭中9頭が従来のチキン食と同等以上に受け入れ(Frontiers Vet Sci)
📅 2026
ベルギーのゲント大学とチェコのバイオ企業BeneMeatが共同で、培養肉(細胞から育てた肉)を含む猫用総合栄養食の給餌試験を行い、その結果をFrontiers in Veterinary Scienceに発表した。猫を対象に培養肉の消化性を生体で評価した世界初の論文で、培養肉食は従来のチキンベースの対照食と同等の受け入れ・消化性を示した。10頭中9頭で良好な嗜好性が確認され、食べ残しは対照食より少なかった。タンパク質・脂肪の消化率も両者で近く(タンパク質消化率は対照食85.3%・培養肉食83.9%)、体型・筋肉量・便の状態も試験を通じて安定していた。
培養肉は、動物福祉や環境負荷の面から、従来の食肉に代わるペットフード原料として注目されている。今回はあくまで予備的な小規模試験だが、猫が問題なく受け入れ消化できることが示された意義は大きい。実用化にはコストや安全性の長期評価などの課題が残るが、将来の選択肢として知っておきたい話題だ。
💡 今日のワンポイント
心臓の新薬に、未来の培養肉フード——猫の医療と食は着実に進化しています。日々の食欲・呼吸の速さ・元気のチェックが、変化に気づく一番の近道です。
毎朝7時配信

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