🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.27

A happy corgi dog with its tongue out.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.27

犬3 + 猫3 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.06.27

本日 3件


1. 🏥 医療・疾病・予防

僧帽弁閉鎖不全症の犬の12%に「隠れ鉄欠乏」——貧血がなくても心拍出量が増える高拍出状態に、日獣大が84頭を解析

📅 2026.04.17

日本獣医生命科学大学の研究チームは、2020年8月〜2025年12月に僧帽弁閉鎖不全症(MMVD、犬で最も多い心臓病)と診断された犬84頭を後ろ向きに解析した(Frontiers in Veterinary Science)。トランスフェリン飽和度(TSAT)20%未満を基準にすると鉄欠乏は12%(9頭)に認められ、そのうち78%(7頭)は貧血を伴わない「潜在的鉄欠乏」で、通常の血液検査では見逃されやすいものだった。鉄欠乏群では左室・右室の1回拍出量と心拍出量が有意に増加し、全身血管抵抗の低下を伴っていた。

鉄欠乏が末梢血管抵抗を下げて心拍出量を増やす「高拍出状態」を生み、長期化すれば高拍出性心不全のリスク因子になりうると示唆された。著者らは、心疾患の犬では貧血がなくてもTSATによる鉄代謝評価が重要だと述べている。愛犬が心臓病と診断されている場合、鉄の状態の評価について、自己判断でのサプリ投与は避け、必ずかかりつけ獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1783638/full

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🏋️ トレーニング・行動科学

4万7千頭の解析——CBDを長く与えられた犬は攻撃性が穏やかに、ただし不安には効果みられず(Dog Aging Project)

📅 2025.11.28

アリゾナ州立大学とテネシー大学の研究チームは、市民科学プロジェクト「Dog Aging Project」の47,355頭分のデータを解析し、CBD(カンナビジオール)系サプリの使用実態と行動の関連を調べた(Frontiers in Veterinary Science)。米国の伴侶犬の7.3%がCBD等を与えられており、認知症で18.2%、変形性関節症で12.5%、がんで10%と、高齢・有疾患の犬ほど使用率が高かった。長期使用群では当初むしろ攻撃性が高いものの、時間とともに攻撃性が平均以下へと和らぐ傾向が示された。

一方で興奮や不安には同様の効果がみられず、作用機序は未解明で、飼い主報告に基づくバイアスや用量・製剤情報の欠如といった限界もある。研究チームはCBDを行動問題への治療選択肢の「出発点」と位置づけつつ、下痢などの消化器症状にも注意を促す。攻撃性や不安への安易な自己判断での使用は避け、製剤の品質・用量を含めて必ず獣医師に相談したうえで検討するのが望ましい。

🔗 https://www.frontiersin.org/news/2025/11/28/dog-cbd-supplements-less-aggressive

🏷️ トレーニング・行動科学


3. 🐕 犬学

スマホで1分撮るだけ——犬が「好きなもの」を見たときの表情を自宅で測れる試験系を東京大学が開発、オスは多彩で持続的な表情を見せる性差も

📅 2026.01.20

東京大学大学院農学生命科学研究科の清川泰志准教授らの研究グループは、飼い主が自宅でスマートフォンを使い1分間撮影するだけで、犬が好きなものを見たときの表情を客観的に解析できる行動試験系を開発した(Applied Animal Behaviour Science)。「おすわり・待て」の後に好きな食べ物やおもちゃ等を提示し、犬の表情をDogFACS(犬顔面動作符号化システム)で解析。雌雄ともに「唇の分離」「顎の下落」「舌出し」「耳の内転」が増え、オスはさらに別の4つの動きを示し、その動きが試験時間を通じて持続する性差も世界で初めて確認された。

慢性的なストレス下で動物は「好きなものへの反応が低下する無快感症」を示すことが知られ、治療や薬の切り替えで表情の動きが回復すればQOL改善の指標になりうる点で、獣医療への応用が期待される。ただし研究チームは、表情変化がQOL低下を最初に検出する手段になるかは不明だとし、あくまで複数あるQOL評価指標の一つとして扱うよう注意を促している。慢性疾患の犬の様子や薬の効果が気になるときは、自己判断せず獣医師と相談しながら経過を見守りたい。

🔗 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20260120-1.html

🏷️ 犬学



🐱 猫ニュース — 2026.06.27

本日 3件

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1. ⚠️ リコール・安全情報

米GO Raw社、猫用「Quest」フードをビタミンB1不足の恐れで回収拡大——全Quest製品の販売を停止へ

📅 2026.06.16

米GO Raw社は2026年2月に開始した自主回収を段階的に拡大し、6月にはフリーズドライ「Chicken Recipe」1ロット(ロットコードC26022、賞味期限2028年1月22日)を追加した。対象はチアミン(ビタミンB1)濃度が基準を下回るおそれがあるためで、すでに冷凍「Quest Cat Food Chicken Recipe」2ロット(MCD25350、MCC25321)も回収対象となっている。同社は問題が解決するまで全Quest製品の小売販売を停止すると発表した。製品は米国全土で流通していた。

猫は犬よりチアミン要求量が高く欠乏症に陥りやすい。初期には食欲低下・嘔吐・流涎・体重減少が、進行すると首を腹側に曲げる姿勢(ventroflexion)やふらつき歩行などの神経症状が現れる。早期発見・治療なら可逆的なことが多いため、該当ロットを与えている場合は直ちに給与を中止して購入店で返金・交換を受け、症状があれば速やかにかかりつけ獣医師に相談してほしい。本製品は米国向けで、日本国内での正規流通・入手は確認できていない。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/go-raw-llc-expands-voluntary-recall-include-one-lot-steves-real-food-freeze-dried-chicken-recipe-due

🏷️ リコール・安全情報


2. 🏥 医療・疾病・予防

米猫専門獣医師協会(AAFP)が甲状腺機能亢進症の新ガイドライン——6カテゴリー分類で診断・治療を体系化

📅 2026.04.01

米猫専門獣医師協会(AAFP)は2026年、猫の甲状腺機能亢進症に関する新ガイドラインを公表した。同疾患は世界の猫の1.5〜11.4%が罹患し、米国では10歳以上の猫で最も多い内分泌疾患とされる。新指針では猫を臨床像に応じて6つのカテゴリーに分類し、それぞれに診断・管理戦略を提示。治療選択肢として放射性ヨウ素療法、内服・経皮の薬物療法、外科的甲状腺摘出、食事療法の長所短所を整理した。

高齢猫で体重減少・多飲多尿・活動性亢進・嘔吐などがみられる場合、本疾患が疑われる。新ガイドラインは病態の段階に応じた治療選択を後押しするもので、飼い主は7歳以降の定期的な血液検査(T4測定を含む)を意識するとよい。治療方針は個々の腎機能や併発疾患によって異なるため、自己判断せず必ずかかりつけ獣医師と相談のうえ決めてほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/aafp-announces-new-guidelines-feline-hyperthyroidism

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🧬 研究・科学

猫は「男性の飼い主」をより多く鳴いて出迎える——胸部カメラで自然な挨拶行動を撮影、アンカラ大学の研究

📅 2025.12.15

トルコ・アンカラ大学のYasemin Salgirli Demirbas氏らは、猫31頭とその主たる飼い主を対象に、胸部に装着したカメラで帰宅直後の自然な挨拶行動を撮影した(Ethology誌)。帰宅後100秒間に猫が発した鳴き声(ニャー・ゴロゴロ・チャープ)は、男性飼い主で平均4.3回、女性飼い主で平均1.8回と、男性に対して有意に多かった。性別以外の人口統計学的要因では明確な差はみられなかった。

研究者は、男性飼い主は猫に話しかける頻度が比較的少ないため、猫が注意を引こうと発声を強める可能性を指摘する。猫の挨拶は声・耳・尾などを組み合わせた多モーダルな行動で、相手によって調整される。日頃あまり猫に声をかけない家族ほど積極的に話しかけ、鳴いて迎えてくれたら応えてあげることが、より良い関係づくりにつながると考えられる。

🔗 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/eth.70033

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