🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.06.28
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.06.28
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
【続報】米GO Raw、生食系「スティーブス・リアルフード」冷凍乾燥チキンをビタミンB1不足で回収拡大——犬用1ロットを追加
📅 2026.06.08
米GO Raw社は、2026年2月17日に始めたビタミンB1(チアミン)不足によるペットフードの自主回収を6月8日にさらに拡大し、犬用「Steve's Real Food 冷凍乾燥チキンレシピ」の1ロット(1.25ポンド袋、ロットコードC26022、賞味期限2028年1月2日)を新たに対象へ加えた。流通先は米21州にのぼる。チアミンは炭水化物の代謝と神経機能に欠かせない水溶性ビタミンで、犬や猫は体内にためておけないため、食事から継続的に摂る必要がある。欠乏が長く続くと、食欲低下・嘔吐・流涎・体重減少などが現れ、重症化するとふらつきやけいれんといった神経症状に進むことがある。
この回収はもともと同社の猫用「Quest」シリーズで始まったもので(本ブログでも6月27日に既報)、今回は同じ製造ラインの犬用フリーズドライ製品へ広がった続報にあたる。冷凍乾燥タイプの生食系フードは国内での正規流通は限られるが、個人輸入や並行輸入で入手している飼い主は、該当ロットを与えず、購入店に返品して返金・交換を受けてほしい。リコールはあくまで「念のための予防的措置」だが、与え続けていた犬に元気消失や食欲不振、神経症状の兆しがあれば、自己判断せず速やかにかかりつけの獣医師へ相談を。主食を一銘柄に頼り切らず、信頼できる総合栄養食を基本に据えることも、こうしたリスクを和らげる備えになる。
2. 🏥 医療・疾病・予防
老犬の「寿命を延ばす薬」LOY-002、FDAが安全性パートを受理——カロリー制限を“まねる”飲み薬、年内の条件付き承認をうかがう
📅 2026.01
犬の老化に挑むバイオ企業Loyalの老犬向け寿命延伸薬「LOY-002」が、2026年1月、FDA動物医薬品センター(CVM)から標的動物安全性(TAS)の技術セクション受理を得た。寿命延伸をうたう薬が安全性パートでFDAの受理を獲得したのは初めてで、有効性の合理的期待(RXE)とあわせ、市場投入に必要な3つの技術セクションのうち2つが整ったことになる。LOY-002は「カロリー制限模倣薬」と呼ばれ、体重を落とさずにカロリー制限と同様の代謝効果を引き出すことを狙う。背景には、カロリー制限した犬が対照群より約2年長生きし、がんや変形性関節症の発症も遅れたという長期研究の知見がある。
有効性の中核試験「STAY」は70の動物病院・1,300頭規模で、獣医療史上最大級の臨床試験とされる。対象は体重約6.4kg以上・10歳以上のシニア犬で、登録は2025年7月に完了している。残る製造(CMC)パートが順調に進めば、条件付き承認は2026年後半〜2027年になるとの見方が出ている。「老い」を病気として治療する時代の入り口に立つ画期的な動きである一方、実際の延命効果や長期安全性の検証はこれからで、過度な期待は禁物だ。仮に登場しても“万能薬”ではなく、適切な食事・運動・定期健診という基本の上にあるもの。導入を検討する際は、その子の持病や年齢をふまえてかかりつけ獣医師とよく相談したい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/second-drug-for-canine-healthy-lifespan-extension-receives-fda-support
3. 🏥 医療・疾病・予防
変形性関節症の犬に「構造化した運動療法」——21頭で関節可動域と筋量が客観的に改善、とくに股関節で顕著
📅 2026.06
Frontiers in Veterinary Science(2026年)に、二次性の変形性関節症(DJD)をもつ飼い犬21頭を対象に、週3回の標準化されたリハビリ・プログラム(治療的運動)を行った前向き臨床研究が掲載された。研究チームは介入の前後で四肢関節のゴニオメトリー(関節角度の測定)と四肢の周囲径を計測し、可動域と筋量の変化を客観的に評価した。その結果、関節可動域(PROM)は「伸展」方向で増加する例が多く、なかでも股関節で最も顕著な改善がみられた。屈曲方向の反応はまちまちで、関節や動きの種類によって効果の出方が違うことも示された。
変形性関節症の管理は鎮痛薬に頼りがちだが、本研究は運動療法が可動域や筋量という測定可能な指標を実際に動かしうることを示した点に意義がある。体重管理・鎮痛・サプリなどと組み合わせる多角的(マルチモーダル)な関節ケアの一翼として、適切に設計された運動プログラムが有用な可能性がある。ただし、誤った運動や過度な負荷はかえって痛みや炎症を悪化させかねない。家庭で見よう見まねに行うのではなく、リハビリに詳しい獣医師や動物理学療法士の評価を受け、その子に合ったメニューと頻度で取り入れることが大切だ。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1836746/abstract
4. 🧬 研究・科学
703頭の首輪センサーが明かす「家での安静時の心拍・呼吸数」——自然な暮らしの中で測る国際プロジェクト(AI-COLLAR)
📅 2026
犬の心臓病の管理では「安静時の心拍数・呼吸数」が重要な手がかりになるが、その基準値は病院での短時間の測定に頼ってきた。国際的な前向き研究「AI-COLLAR」は、703頭の犬に首輪型の生体計測デバイスを装着し、病院ではなく自宅の自然な環境で、心拍と呼吸を長期間・非侵襲的にモニタリングした。動物は病院では緊張で数値が上がりやすく(いわゆる“白衣高血圧”に近い現象)、家庭での実測値とは差が出ることが知られている。日常生活のなかで集めた大規模なデータは、犬の心拍・呼吸の「ふだんの正常範囲」とそのばらつきを描き出す貴重な土台になる。
自宅で測る安静時呼吸数は、僧帽弁閉鎖不全症など心疾患の悪化(肺水腫の前ぶれ)を早期に捉える指標として有用で、ウェアラブルで継続的に追えれば受診のタイミングを逃さない助けになる。実は特別な機器がなくても、飼い主が就寝中の犬の胸の動きを30秒数えて2倍する“おうち呼吸数チェック”だけで多くの情報が得られる。こうしたデバイスは、それを「その子の個体差」をふまえて自動で記録・把握する方向への一歩といえる。安静時の呼吸数が目安(おおむね1分間に30回前後)を超える状態が続くようなら、早めに獣医師に相談してほしい。
🔗 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC12477687/
💡 今日のワンポイント(犬)
今日は「老い」と「心臓・関節」がテーマ。シニア犬こそ、自宅での呼吸数や歩き方の小さな変化が早期発見の手がかりになります。毎日のなでなでの時間に、呼吸の速さや関節の動きをそっと確かめる習慣を。
🐱 猫ニュース — 2026.06.28
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
猫の「涙」から未報告のタンパク質を発見——結膜炎で涙液の成分が変化、採取が容易な“新しい眼の検査材料”に(日本獣医生命科学大学)
📅 2026.06.12
日本獣医生命科学大学(獣医外科学研究室・余戸拓也講師ら)が、犬と猫の涙液(涙)に含まれるタンパク質を解析し、眼の病気との関係を調べた2本の論文を学術誌Animalsに発表した。涙はただの水分ではなく、目を守るさまざまなタンパク質を含み、その組成は健康状態によって変化する。猫の研究では、結膜炎のある猫と健康な猫の涙をMALDI-TOF/TOF質量分析で比較し、これまで猫の涙では報告されていなかったタンパク質を新たに同定した。これらは眼の表面を感染や酸化ストレスから守る役割を担う可能性があり、猫の眼疾患の理解に新しい手がかりを与える。
あわせて行われた犬の研究では、ドライアイ(乾性角結膜炎)になると涙の「量」だけでなく「質(タンパク質構成)」も変わり、炎症・免疫に関わるタンパクが増え、目を保護するタンパクが減ることが分かった。血液や尿に比べ、涙は採取が容易で動物の負担が少ないのが大きな利点だ。将来は、涙をわずかに採るだけで眼疾患の早期発見や治療効果の判定ができる「涙から病気を読み解く」獣医療につながる可能性がある。言葉で不調を訴えられない猫にとって、目やにや涙目が続くサインは見逃せない。気になる目の症状があれば、市販の目薬を自己判断で使う前に、眼科に強い獣医師の診察を受けてほしい。
🔗 https://www.nvlu.ac.jp/news/20260612-01.html/
2. 🏥 医療・疾病・予防
猫の歯のトラブルは「早期診断・早期介入」へ——FelineVMAが新しい口腔・歯科ケアのガイドライン、歯科レントゲンの活用を推奨
📅 2025
猫の歯科疾患は非常に多く、歯肉の炎症は一部の研究で最大96%の猫に、歯が内側から溶けていく「吸収病巣(tooth resorption)」は集団により28〜67%にみられると報告される。米FelineVMA(猫獣医学会)は、こうした口腔疾患の見落としと、未治療のまま放置される痛みを減らすため、診断・治療・麻酔・予防・飼い主への説明までを網羅した新しい口腔・歯科ケアのガイドラインを公表した。柱は「早期診断・早期介入」で、口腔内X線(歯科レントゲン)の日常的な活用、難治性の慢性歯肉口内炎(FCGS)への早めの対応、そして飼い主教育の徹底などを求めている。
猫は痛みを隠すのが得意で、口に痛みがあっても食べ続けてしまうことが多く、気づいたときには進行していることが少なくない。歯の表面を目で見るだけでは、吸収病巣や歯根の問題、あごの骨の状態までは分からないため、麻酔下での歯科レントゲンが正確な診断の鍵になる。口臭が強くなった、よだれが増えた、固いフードを避けるようになった、口元を触られるのを嫌がる——こうしたサインは“静かな痛み”の表れかもしれない。年1回の歯科チェックを習慣にし、気になる変化があれば早めに獣医師へ相談を。
🔗 https://www.avma.org/news/new-guidelines-call-earlier-diagnosis-intervention-feline-dental-disease
💡 今日のワンポイント(猫)
猫は「涙目」も「口の痛み」も我慢してサインを隠しがち。涙や目やに、口臭やよだれは“静かなSOS”です。毎日のスキンシップで、顔まわりや口元もやさしく観察してあげてください。
毎朝7時配信

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