🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.04
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.07.04
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
米ダイヤモンド・ペットフーズ、「Chicken Soup」成犬用ライトのドライフードをサルモネラの恐れで自主回収(対象10州)
📅 2026.06.11
Diamond Pet Foods(米ミズーリ州)は2026年6月、ドライドッグフード「Chicken Soup for the Pet Lover’s Soul Adult Light Formula」の自主回収を拡大したと発表した(初報6月4日、更新6月11日)。1袋からサルモネラ菌が検出されたことを受け、1製造ライン・4つの製造コードを予防的に回収対象とした。流通はフロリダ、ケンタッキー、マサチューセッツ、ミシガン、ニューヨーク、ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、サウスカロライナ、バージニアの10州。現時点で犬の健康被害の報告はない。
サルモネラ菌に汚染されたフードは、犬だけでなく袋を扱った人にも下痢・発熱・腹痛などの感染リスクをもたらし、とくに子ども・高齢者・免疫力の低い人は注意が必要だ。犬自身は無症状のまま菌を排出する「保菌者」になることもあり、家庭内での二次感染源になりうる点も見落とせない。同ブランドは日本国内での正規流通は確認されていないが、個人輸入・並行輸入品を与えている場合は袋の製造コードを確認し、該当品は給与を中止して購入店に返品してほしい。フードを扱ったあとや食器を洗ったあとは石けんでの手洗いを徹底し、愛犬に嘔吐・下痢・発熱などの症状が出た場合はかかりつけの獣医師に相談を。
🔗 https://www.dvm360.com/view/diamond-pet-foods-expands-dry-dog-food-recall
2. 🏥 医療・疾病・予防
犬のキアリ様奇形/脊髄空洞症に世界初の専用薬 ― FDAがプレガバリン製剤「Liavium-CA1」を条件付き承認
📅 2026.05.12
米FDA(食品医薬品局)は2026年5月12日、犬のキアリ様奇形(CM)および脊髄空洞症(SM)に伴う痛みと臨床症状を管理する初の専用薬として、アイルランドのTriviumVet社が開発したプレガバリンのチュアブル錠「Liavium-CA1」を条件付き承認した。キアリ様奇形は頭蓋骨が脳に対して小さすぎるために小脳が後頭部から押し出される遺伝性の疾患で、脳脊髄液の流れが妨げられると脊髄に液体の溜まった空洞(シリンクス)ができ、強い神経因性疼痛を引き起こす。とくにキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなど小型・短頭犬に多い。プレガバリンは脊髄で痛みを伝える神経伝達物質の放出を抑えて作用する。
この薬は1日2回、食事とともに経口投与し、獣医師の処方のもとで診断・用量・モニタリングを管理する。従来この難治性の痛みには人用薬の応用に頼るしかなかったが、専用薬の登場で、体をこすりつける・首元を触られるのを嫌がる・空(から)引っかきといったつらい症状を持つ犬の選択肢が広がる。愛犬にこうした症状が続く場合は、キアリ様奇形/脊髄空洞症の可能性も含め、神経科に強いかかりつけの獣医師に相談してほしい。
3. 🥩 栄養・食事・サプリ
犬の食物アレルギー「どれくらいの量で症状が出るか」を初解明 ― 大半は約20gの原料タンパクが必要、発症まで平均4日
📅 2026.05.20
食物有害反応(食物アレルギー)を持つ犬で、「どれくらいの量のタンパク質を食べると症状が出るのか(閾値)」と「食べてから症状が出るまでの時間」を前向き・二重盲検で調べた研究がFrontiers in Veterinary Scienceに2026年5月に発表された。乾燥タンパク粉末を用いた経口負荷試験の結果、約6割の犬は症状を起こすのに約20g(乾燥肉タンパク粉末で小さじ約7杯分に相当)を必要とし、ごく少量(1g)で反応した犬は5.7%にとどまった。反応までの平均時間は4.1日で、8割超が2〜6日目に現れた。原因タンパクは魚・小麦・豚・牛・鶏など幅広く、特定の一つに偏らなかった。
これは人の食物アレルギー(ごく微量で即時に反応することが多い)とは対照的で、犬のアレルギーは主にT細胞が関わる遅延型で、微量混入では症状が出にくいことを示す。実務的には、食物アレルギーの「除去食試験」では症状が出るまで数日かかるため、最低1週間・できれば2週間の観察が必要だと裏づけられた。手作り食や療法食を試す際は、症状が出るまでのタイムラグを理解し、自己判断で短期間に切り上げず、皮膚科に強い獣医師と相談しながら進めることが大切だ。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1767167/full
4. 🏋️ トレーニング・行動科学
47,444頭の飼い犬データで「行動の地図」を作成 ― コロナ禍でも性格は安定、ただし「しつけやすさ」は低下傾向
📅 2025.09
米バージニア工科大学とワシントン大学の研究チームは、大規模長期研究「Dog Aging Project」に2020〜2023年に登録された47,444頭の飼い犬について、飼い主が報告した行動データを解析し、犬の行動を大規模に捉える「ベンチマーク(基準地図)」を作成した(PLOS One、2025年9月)。主成分分析により犬の行動を「恐怖」「注意・興奮性」「攻撃性」「しつけやすさ(訓練性)」の4領域に整理し、犬種・性別・体格・避妊去勢の有無・ライフステージ・地域・登録年との関係を統計モデルで検討した。
全体的な行動プロファイルはコロナ禍を通じておおむね安定しており、犬は環境や生活の大きな変化にも適応力が高いことが示された。一方で、2020年以降に登録された犬では「しつけやすさ」のスコアが低下する傾向がみられ、パンデミック期の保護施設からの引き取り増加や飼い主のストレスとの関連が指摘された。研究チームは、加齢に伴う健康問題が行動に表れることもあるとし、行動の継続的な観察が病気の早期サインの発見にもつながると述べている。愛犬の行動に急な変化を感じたら、しつけの問題と決めつけず健康面もチェックしたい。
🔗 https://news.vt.edu/articles/2025/09/vetmed-dog-behavior-analysis.html
💡 今日のワンポイント
リコール情報は個人輸入フードも含めてこまめに確認を。愛犬の「なんとなくいつもと違う」しぐさ——体をこすりつける、食いつきが落ちる、しつけの反応が変わる——は、痛みや病気、アレルギーのサインかもしれません。気になる変化は、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
🐱 猫ニュース — 2026.07.04
本日 2件
1. 🧬 研究・科学
猫の腸内細菌は「年齢」で大きく変わる ― 子猫から成猫まで、飼育環境の影響も解明
📅 2026.05.12
中国・浙江農林大学などのチームは、健康な飼い猫83頭を「早期子猫・後期子猫」から「成猫」まで年齢で複数のグループに分け、糞便の16S rRNA遺伝子解析で腸内細菌叢を横断的に比較した研究をFrontiers in Veterinary Scienceに2026年5月に発表した。腸内細菌叢は宿主の健康に重要な役割を果たすが、猫で年齢によってどう変化するかはこれまでよく分かっていなかった。解析の結果、菌の多様性や構成が年齢とともに明確に変化し、さらにキャッテリー(多頭飼育施設)飼育か一般家庭飼育かといった環境要因も細菌叢に大きく影響することが示された。
子猫期は腸内細菌叢が発達途上で変動が大きく、成長とともに構成が安定していく様子がうかがえる。腸内環境は免疫や消化、さらには行動やアレルギーの起こりやすさにも関わるとされ、年齢に応じた食事やケアを考えるうえで基礎データとなる。今回の研究は中国の猫を対象としたもので、品種や食事内容が異なる日本の家庭猫にそのまま当てはまるとは限らないが、「年齢と環境で腸内細菌は変わる」という大枠は普遍的といえる。とくに子猫を迎えたばかりの時期は、急なフードの切り替えや環境変化が腸内細菌のバランスを乱しやすい。下痢や軟便が続く場合は自己判断でサプリに頼らず、月齢に合ったフード選びも含めてかかりつけの獣医師に相談してほしい。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1775401/full
2. 🐱 猫学
猫の「ゴロゴロ(purr)」は個体を見分ける“声紋”だった ― ニャー(meow)より多くの個体情報を含むと判明
📅 2026.02.10
ドイツのベルリン自然史博物館とイタリア・ナポリ大学の研究チームは、猫の鳴き声を自動音声認識技術で解析し、「ゴロゴロ音(purr)」が「ニャー(meow)」よりもはるかに多くの個体情報を含むことを明らかにした(2026年2月)。ベルリン自然史博物館の動物音声アーカイブの録音を分析したところ、ゴロゴロ音は個体識別の正答率84.6%・情報量4.47ビットと高く、ニャーは63.2%・2.65ビットにとどまった。つまりニャーは状況によって大きく変化する一方、ゴロゴロ音は個体ごとに一貫しており、まるで「声紋」のように一頭一頭を区別できるという。
さらに、飼い猫のニャーは野生ネコよりも音の幅(多様性)が大きく、家畜化の過程で人に向けた発声の柔軟性(可塑性)が増したことを反映していると考えられる。ゴロゴロ音は満足や安心だけでなく個体の「サイン」を含む可能性があり、猫の鳴き声を通じたコミュニケーション理解の手がかりになる。愛猫の「ニャー」は相手や場面で変わっても、ゴロゴロ音にはその子らしさが宿っているのかもしれない。将来的には、鳴き声から個体を識別したり体調や気分の変化を読み取ったりする技術につながる可能性もある。日々の声に耳を澄ませてみると、新しい発見があるだろう。
🔗 https://www.sciencedaily.com/releases/2026/02/260210040619.htm
💡 今日のワンポイント
猫の腸内環境も鳴き声も、その子の個性と健康を映す鏡。子猫期のフード選びは腸内細菌のためにも慎重に、そして愛猫のゴロゴロやニャーの「いつもの声」を覚えておくと、体調の変化に気づく手がかりになります。
毎朝7時配信

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