🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.07

A dog runs through a grassy field with a stick.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.07

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.07.07

本日 4件

1. 🏥 医療・疾病・予防

ライム病とレプトスピラ症を「1本・半量」で予防——Elanco社の混合ワクチン「TruCan Ultra Lyme-L4」がUSDA承認

📅 2026.06.15

米Elanco社は2026年6月15日、犬用の新しい混合ワクチン「TruCan Ultra Lyme-L4」がUSDA(米農務省)の承認を取得したと発表した。ライム病とレプトスピラ症(4血清型)を1本でカバーする製剤としては初めて、注射量を従来の1mLから半分の0.5mLに抑えたのが最大の特徴で、体格の小さい犬や複数ワクチンを同日に接種する際の負担を減らせる。同社独自の「PureFil技術」で不要なタンパク質を除去し、接種後の反応リスクを下げる設計になっている。レプトスピラ症は近年「ライフスタイルを問わず全ての犬に推奨されるコアワクチン」と位置づけられつつあり、CAPC(コンパニオンアニマル寄生虫協議会)の2026年予測でもライム病を媒介するマダニの分布拡大が指摘されている。

レプトスピラ症は感染すると腎臓や肝臓に重い障害を残し、人にもうつる人獣共通感染症であるため、予防の意義は大きい。1回の注射で2つの疾患をまとめて防げることは、接種のたびにストレスを感じる犬や、来院回数を減らしたい飼い主にとって朗報だ。日本国内での発売時期は未定だが、レプトスピラ症は日本でも西日本を中心に発生報告があり、屋外活動が多い犬では特に重要になる。ワクチンの種類やスケジュールは生活環境によって最適解が変わるため、かかりつけの獣医師に地域の感染リスクを踏まえて相談してほしい。

🔗 https://www.prnewswire.com/news-releases/elanco-announces-usda-approval-of-trucan-ultra-lyme-l4-the-first-and-only-12-ml-combination-vaccine-for-lyme-and-leptospirosis-for-dogs-302800250.html

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🏥 医療・疾病・予防

「うちの子は歯周病になりやすい?」を数値化——5カ国462人の獣医調査とベイジアンネットワークでリスク評価(Frontiers 2026)

📅 2026.06.20

犬の歯周病は一次診療で最も多い診断のひとつでありながら、見逃されやすく過小診断が続いている。2026年にFrontiers in Veterinary Scienceに発表された研究は、複数の危険因子を統合して発症確率を数値で示す「ハイブリッド・ベイジアンネットワーク」によるリスク評価モデルを開発・検証した。あわせて行われた5カ国・462人の獣医師を対象とした多国間調査では、臨床シナリオを用いてリスク評価の傾向を分析。その結果、短頭種(ブラキセファリック)の頭の形が全グループで最も重視される危険因子となり、次いで高齢・小型犬種が続いた。歯の動揺や歯肉退縮は「高リスク」、歯肉からの出血のみは「中程度のリスク」と、臨床所見によって明確なリスクの階段が確認された。

歯周病は2歳までに約8割の犬が罹患するとされ、放置すると歯の喪失だけでなく心臓や腎臓など全身の健康にも影響しうる。今回のモデルは、どの犬に重点的なケアや早期介入が必要かを客観的に判断する手がかりになる。特にフレンチブルドッグやパグなどの短頭種、チワワなどの小型犬、シニア犬を飼っている家庭では、毎日の歯みがきと定期的な歯科チェックの優先度が高い。口臭や歯肉の赤み・出血に気づいたら、悪化する前にかかりつけの獣医師に相談することをおすすめする。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1781228/full

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🥩 栄養・食事・サプリ

関節の痛みに「PEA(パルミトイルエタノールアミド)」——犬50頭・猫50頭の二重盲検試験で改善、非薬物の選択肢として注目(Frontiers 2026)

📅 2026.04.20

2026年にFrontiers in Veterinary Scienceで発表された無作為化・二重盲・プラセボ対照試験は、関節の痛みを抱える犬50頭・猫50頭を対象に、天然由来成分PEA(パルミトイルエタノールアミド、製品名Levagen+)を6週間投与してその効果を検証した。犬ではPEA群の76%が「治療成功」と判定されたのに対しプラセボ群は40%にとどまり、痛みや生活動作の複数の指標で有意な改善が見られた。猫でも「上り下り」などの動作課題や、2週目・6週目の「今日の痛み」スコアで有意な差が確認された。PEAは体内でも作られる脂肪酸誘導体で、抗炎症・鎮痛作用が知られている。

高齢化に伴い犬の関節の不調は増え、7歳までに2割以上が関節の違和感を経験するとされる。従来の消炎鎮痛薬(NSAIDs)は効果が高い一方で長期使用時の副作用が懸念されるため、PEAのような非薬物の選択肢が加わる意義は大きい。ただしサプリメントはあくまで補助であり、痛みの原因診断や重症例の治療には獣医療が不可欠だ。赛行(びっこ)や動きたがらない様子、階段を嫌がるといったサインがある場合は、自己判断でサプリだけに頼らず、まず獣医師に関節の状態を評価してもらってほしい。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1703143/full

🏷️ 栄養・食事・サプリ


4. 🧬 研究・科学

大型犬は短命でも「脳の老化」は小型犬と同じ速さ——寿命と認知の“ねじれ”に成長ホルモンIGF-1が関与か(アリゾナ大)

📅 2026.07.01

大型犬はチワワなどの小型犬より寿命が短いにもかかわらず、脳(認知機能)の老化は同じような速さで進む——アリゾナ大学の研究チームがこの意外な“ねじれ”を明らかにした。単純に寿命から予想すれば、グレート・デーンのような大型犬は8歳前後で認知症の兆候が出て、チワワのような小型犬はもっと後(10代)になるはずだが、実際にはサイズを問わず認知機能の低下ペースはほぼ同じだった。このパターンは2022年の飼い主アンケート解析で最初に気づかれ、チームは今回、体格を決める成長ホルモンIGF-1が老化や脳の健康にどう関わるかを調べる新プロジェクト「SIGNAL」を立ち上げた。

研究者が示唆する解釈は興味深い。大型犬は「認知機能障害を発症する前に寿命が尽きてしまう」ため、認知症の兆候が目立ちにくいのかもしれない、というものだ。逆に言えば、長生きする小型犬ほど認知症(CCDS)と向き合う期間が長くなる可能性がある。IGF-1は体の大きさだけでなく寿命や脳の健康にも関与する“鍵”として注目され、今後の研究で老化のメカニズム解明や介入の手がかりが期待される。愛犬が高齢になったら、体格にかかわらず夜鳴きや徘徊、トイレの失敗といった認知症のサインに早めに気づき、獣医師に相談することが大切だ。

🔗 https://news.arizona.edu/news/new-u-study-will-investigate-growth-hormones-and-cognitive-aging-dogs

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

今日は「予防」がテーマの1日。ワクチンで感染症を防ぎ、毎日の歯みがきで歯周病を防ぎ、関節や脳の老化には早めのケアで備える——どれも“症状が出てから”では手遅れになりやすいものばかりです。愛犬の体格や年齢に合った予防プランを、かかりつけの獣医師と一緒に見直してみましょう。


🐱 猫ニュース — 2026.07.07

本日 2件

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1. 🥩 栄養・食事・サプリ

猫は「培養肉」をチキンより好んで食べた——世界初の給餌試験で受容性・消化率ともに良好(ヘント大学)

📅 2026.06.25

ベルギーのヘント大学とチェコのバイオテック企業BeneMeatの共同研究チームが、培養肉(ラボで増やした細胞由来のタンパク質)を使ったキャットフードの受容性と消化率を評価する、世界初の生体(in vivo)試験の結果を発表した。二重盲検・クロスオーバー・プラセボ対照で行われた試験では、健康なヨーロピアン・ショートヘア10頭を対象に受容性を、8頭を対象に消化率を検証。タンパク源だけを「培養ハムスター細胞由来のバイオマス」と「鶏むね肉」で入れ替えた、成分がほぼ同一のウェットフード2種を比較した。その結果、10頭中9頭が問題なく培養肉フードを受け入れ、しかもヒトグレードのチキンを使った対照食より食べ残しが少なかった。

消化率も鶏肉ベースとほぼ同等で、タンパク質の吸収率は対照食85.3%に対し培養肉食83.9%と1.4ポイントの差にとどまり、脂肪・乾物・代謝エネルギーでは有意差がなかった。体重・筋肉量・便の状態など健康指標も試験期間を通じて変化しなかった。培養肉は環境負荷の低い持続可能なタンパク源として期待されており、肉食動物である猫の栄養を満たしつつ食肉生産への依存を減らせる可能性を示した。実用化にはコストや規制のハードルが残るが、将来のキャットフードの選択肢を広げる一歩といえる。フードを切り替える際は、消化器の様子を見ながら少しずつ移行し、心配な点はかかりつけの獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.petfoodindustry.com/nutrition/research-notes/news/15826268/study-cats-readily-accept-digest-cultivated-meat-diet

🏷️ 栄養・食事・サプリ


2. 🧬 研究・科学

「痛みや不調を隠す」猫の本音を測る——猫の生活の質を評価する新ツール「FelQoL」を科学的に検証(Waltham/JFMS)

📅 2026.07.01

Waltham Petcare Science Institute、Mars Veterinary Health、ロイヤルカナン、英ブリストル大学の共同研究チームは2026年7月1日、猫の身体的・情緒的なウェルビーイング(幸福度)をより明確に把握するための評価ツールを開発・検証したと発表した。猫は不調や痛みを本能的に隠す動物であるため、飼い主や獣医師が異変に気づきにくいという長年の課題があった。研究チームは米国と英国の飼い主1,324人分のデータを用い、猫のウェルビーイングに寄与する主要因子を特定して「FelQoL(猫の生活の質)」質問票を作成。さまざまな背景や飼育環境の猫に対して信頼性高く機能することを確認した。成果はJournal of Feline Medicine and Surgery(JFMS)に2部構成の研究として掲載された。

このツールは、猫が言葉で訴えられない体調や気分の変化を、飼い主が回答する質問を通じて“見える化”できる点に意義がある。慢性疾患を抱える猫の経過観察や、治療・環境改善の効果判定、シニア猫の日常的なチェックなどに活用が期待される。日頃「なんとなく元気がない」「隠れる時間が増えた」といった曖昧なサインに気づいても、これまでは受診の判断が難しかった。こうした標準化された指標が普及すれば、隠れた不調を早期に拾い上げ、獣医師との対話もスムーズになるだろう。気になる変化があれば、様子見せず早めに相談することが猫の生活の質を守る第一歩だ。

🔗 https://www.prnewswire.com/news-releases/breakthrough-in-feline-welfare-new-tool-for-assessing-cat-wellbeing-is-scientifically-validated-302815770.html

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

猫は不調を隠す名人。だからこそ「いつもと違う」に早く気づく仕組みが大切です。フードを変えるときは消化器の様子を、体調は生活の質という視点で——猫の小さな変化を見逃さず、迷ったら早めに獣医師へ相談しましょう。


毎朝7時配信

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