🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.09
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.07.09
本日 4件
⚠️ リコール・安全情報
【拡大】米レビバル社、犬用ミルク&ヤギミルク代用乳をビタミンD異常で回収拡大——「過剰」も「不足」も危険、授乳中の子犬に要注意
📅 2026.06.25
米レビバル・アニマルヘルス社(アイオワ州オレンジシティ)は、犬用ミルク代用乳「Breeder's Edge Foster Care Canine」「Shelter's Choice」に加え、ヤギミルク製品「Breeder's Edge Foster Care GM」もリコール対象に拡大したとFDAが公表した。ビタミンDの含有量が製造ロットによってばらつき、低すぎたり高すぎたりすることが検査で判明したのが理由で、同社は「安全が確認できるまで販売を停止する」として製造委託先との関係も見直すとしている。
ビタミンD過剰では嘔吐・下痢・食欲不振・脱力・元気消失・成長遅延が、逆に不足が数週間続くと子犬でくる病(骨の変形・関節の腫れと痛み・跛行)のリスクがある。授乳期の子犬や孤児犬にとって代用乳は唯一の栄養源になりうるため影響が大きい。日本国内での正規流通は限定的だが、ブリーダー向け通販や個人輸入で入手されているケースがあるため、該当製品を使用中なら直ちに中止し、気になる症状があれば獣医師に相談してほしい。
🏥 医療・疾病・予防
犬猫の「新世界ラセンウジバエ症」にFDAが緊急使用許可——市販の駆虫薬ニテンピラムを転用、初のジェネリック動物薬
📅 2026.06.11
2026年6月11日、FDAは犬・猫(体重約0.9kg[2ポンド]以上・生後4週齢以上の子犬子猫を含む)の新世界ラセンウジバエ(New World Screwworm=NWS)症の治療薬として、市販のニテンピラム錠に緊急使用許可(EUA)を出した。NWS治療で承認された初のジェネリック動物用医薬品で、1.4mgと57mgの2規格がある。初回投与から数時間でウジ(ハエの幼虫)の大半を殺し、6時間後に2回目を投与する用法だ。
NWSはハエの幼虫が生きた動物の傷口などに寄生して組織を食い荒らす深刻な寄生虫症(マイイアーシス)で、中南米から北上して家畜・ペット・人にも被害を及ぼしつつある。FDAは「入手可能な科学的エビデンスの総体から有効と信じるに足り、既知・潜在の便益がリスクを上回る」と判断した。日本にこの寄生虫は分布しないが、越境性の家畜疾病として国際的な警戒が高まっている。ペットを連れて海外へ渡航する飼い主は渡航先の発生状況に注意し、傷口の異常やうごめく病変に気づいたら早めに獣医師を受診してほしい。
🐕 犬学
「鼻の名手」も家畜化で嗅覚の“作り”は簡素化していた——56犬種の解剖×遺伝子解析、それでも実用的な嗅覚は健在
📅 2026.01.20
犬は優れた嗅覚で医療探知・災害救助・警察活動に活躍するが、家畜化の過程で嗅覚系の“ハードウェア”はむしろ縮小していたことが分かった。56の犬種を対象に鼻腔の解剖学的構造と嗅覚受容体遺伝子(OR遺伝子)を統合的に解析した2026年初頭の研究では、野生の祖先であるオオカミやコヨーテと比べて機能的な嗅覚受容体遺伝子(FORG)が有意に失われ、嗅覚器の解剖学的な複雑さも低下していた。
一方で、狩猟・追跡用に育種された犬種では嗅覚に関わる形質が選択的に強化されており、解剖学的な単純化にもかかわらず実用的な嗅覚性能は高く保たれていた。犬の“鼻の良さ”は遺伝的・解剖学的な素質だけでなく、神経行動学的な要因や環境・訓練の相互作用で決まることを示している。愛犬の嗅覚を活かすノーズワークなどの遊びは、犬種の背景を踏まえると一層奥が深く楽しめそうだ。
🔗 https://academic.oup.com/mbe/article/42/3/msaf035/8015493
🥩 栄養・食事・サプリ
犬の肥満に「人のやせ薬」を応用——GLP-1受容体作動薬リラグルチドで高齢犬が減量、中性脂肪・コレステロールも低下
📅 2025.05.28
ヒトの糖尿病・肥満治療で使われるGLP-1受容体作動薬「リラグルチド」を犬の肥満に応用した臨床研究が報告された。8〜10歳の去勢済み高齢ゴールデン・レトリバー21頭を対象に、うち7頭に1日1.2mgのリラグルチドを皮下注射したところ、40日目までに体格指数(ボディ・コンディション・スコア)と体重が低下し、体重は平均13.27%減少した(ただし頭数が少なく統計的有意差には届かず)。あわせてコレステロールと中性脂肪が有意に低下した。
運動不足・おやつの与えすぎ・加齢などで太った犬では、食事管理と運動だけでは減量が難しいことも多く、研究チームは「リラグルチドは有望な減量薬になりうる」と結論づけた。ただし今回は小規模かつ短期の予備的研究であり、長期の安全性・有効性・副作用の検証はこれから。人用の薬を犬に自己判断で使うのは絶対に避け、肥満対策はまずかかりつけの獣医師と相談のうえ、適正体重と食事プランを立てることが基本だ。
🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40436366/
🐱 猫ニュース — 2026.07.09
本日 2件
🏥 医療・疾病・予防
猫の糖尿病治療、「注射から飲み薬へ」の時代に——AAHAが2026年版ガイドラインを公表、SGLT2阻害薬を正式に位置づけ
📅 2026.06.15
米国動物病院協会(AAHA)が、猫の糖尿病管理ガイドラインを2018年版以来約8年ぶりに全面改訂し、2026年版を公表した(JAAHA誌 第62巻3号)。最大の変更点は、経口のSGLT2阻害薬(尿から糖を排出させる薬)を治療選択肢として正式に組み込んだことだ。米国では「Bexacat(ベキサグリフロジン、2022年承認)」「Senvelgo(ベラグリフロジン、2023年承認)」が、インスリン未使用で他に大きな健康問題のない糖尿病の猫向けに承認されており、1日1回の飲み薬でインスリン注射に頼らない管理が可能になってきた。
ガイドラインは病態生理・診断・治療・モニタリングを最新知見で刷新し、SGLT2阻害薬・各種インスリン・糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)への対応まで網羅している。ただしSGLT2阻害薬は適応外の猫に使うとDKAのリスクがあり、投与前の患者選択と投与後の慎重なモニタリングが欠かせない。愛猫が多飲多尿・体重減少などを示す場合は早めに受診し、治療方針(インスリンか経口薬か、寛解を目指すか)はかかりつけの獣医師とよく相談してほしい。
🔗 https://www.aaha.org/resources/2026-aaha-diabetes-management-guidelines-for-cats/
🏋️ トレーニング・行動科学
「ゴロンとお腹を見せた=なでてOK」ではない——4人に1人が猫の“怒りサイン”を読み違え、42%が不機嫌な猫のお腹を触ろうとする
📅 2025.11.05
「あなたは猫語が話せますか?」——豪アデレード大のチームが368人の成人を対象に、人と猫が触れ合う短い動画クリップを見せ、猫の状態が「快」か「不快」かを判定させた(Frontiers in Ethology, 2025)。シャーッと威嚇するような明らかな不快サインでも23.3%が読み違え、ヒゲの動きやわずかな体のこわばりといった微妙なサインになると正答率は48.7%と“コイントス”並みに落ちた。さらに、不快の微妙なサインを出している猫に対して、42%が「お腹をなでる」と答えた。
驚いたことに、猫のボディランゲージを教える2分半の教育動画を見せると、明らかなサインの認識はわずかに改善した一方、最も重要な「初期の微妙な警告サイン」の正答率はむしろ18.8ポイントも低下した。研究チームは、動画が派手な行動を強調しすぎて微妙な兆候から目をそらさせた可能性を指摘している。猫が体を硬くする・耳をわずかに伏せる・しっぽを小刻みに振る・手を押しのける――これらは「今はやめて」のサイン。ゴロンと寝転ぶのも必ずしも「お腹を触って」の意味ではない。愛猫の小さなサインを尊重し、素手ではなくおもちゃで遊ぶことが、猫のストレスと引っかき傷の両方を防ぐコツだ。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/ethology/articles/10.3389/fetho.2025.1675587/full
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