🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.13
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.07.13
本日 4件
⚠️ リコール・安全情報
【リコール】米ペディグリー缶詰、金属・プラスチック混入の恐れで2ロットを自主回収——本来「廃棄」されるはずの不良品が不正に市場へ流通
📅 2026.07.02
マース ペットケア(Mars Petcare US)は2026年7月2日、犬用ウェットフード「PEDIGREE High Protein Chopped Chicken & Duck Flavor(缶)」の2ロット(ロットコード 613C3KKCFC/613C1KKCFC)を自主回収すると発表しました。この製品は品質検査に不合格となり本来は廃棄処分される予定でしたが、第三者業者によって不正に流通経路へ横流しされ、全米の店頭に並んでしまったことが判明したためです。缶の中に鋭利な金属片やプラスチック片が混入している可能性があり、FDAも回収情報を掲載しました。現時点でペットの健康被害の報告はありません。
異物を飲み込んだ場合、窒息や口・消化管の裂傷、腸閉塞などのリスクがあります。ペディグリーは世界的な大手ブランドで日本国内でも広く流通していますが、今回の対象は米国市場向けの特定ロットです。日本の店頭に並ぶ製品が直接該当する可能性は低いものの、並行輸入品などを与えている場合はロットコードの確認をおすすめします。該当ロットが手元にある場合は絶対に与えず、メーカー(米国窓口 1-800-525-5273)に交換を問い合わせてください。異物を口にした疑いがあれば、食欲不振・よだれ・嘔吐などのサインに注意し、早めにかかりつけの獣医師へ相談しましょう。
🏥 医療・疾病・予防
ダニ媒介感染症は「もう地域限定ではない」——CAPCが2026年寄生虫予報を公表、ライム病・フィラリア・エールリヒア症の拡大を警告
📅 2026.03.23
米国のCompanion Animal Parasite Council(CAPC)は2026年3月23日、恒例の「2026年ペット寄生虫予報」を公表しました。ライム病、エールリヒア症、アナプラズマ症、フィラリア症が、これまで「低〜中リスク」とされていた地域へも拡大し続けると予測しています。予報は疾患ごとに年間1000万件超の獣医診断データを解析して作られ、これまで全米の診断結果と照合して約94%の精度を示してきました。ライム病を媒介するシカダニ(black-legged tick)は分布を広げ続けており、土地利用の変化・ペットの移動・野生動物の移動・気候の温暖化と極端気象が背景にあると、筆頭著者のKathryn Reif博士(オーバーン大学)は指摘します。
CAPCは「低リスクは無リスクを意味しない(Low risk does not mean no risk)」と強調し、通年の予防と年1回の検査は“任意”ではなく“基本”になったと訴えています。ブラウンドッグティック(クリイロコイタマダニ)は室内でも生息でき、一部のダニは季節を問わず病原体を媒介するため、「ダニの季節だけ予防すればよい」という考えは通用しません。日本でもマダニが媒介するバベシア症やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が問題になっており、この“通年予防”の考え方は共通します。散歩後は体をチェックし、予防薬の投与スケジュールを主治医と確認しておきましょう。ダニ媒介感染症は人にも感染しうる「ワンヘルス」の課題であり、愛犬を守ることは飼い主自身の健康を守ることにもつながります。
🏋️ トレーニング・行動科学
犬との絆を深めるのは「しつけ」より「遊び」——4週間の介入試験で、遊びの時間を増やした飼い主だけが関係性の改善を実感
📅 2026.04.15
スウェーデン・リンショーピング大学の研究チームが、犬と飼い主の関係の質を左右するのは「トレーニング」より「一緒に遊ぶこと」だとする研究を、2026年4月にRoyal Society Open Science誌に発表しました。研究ではまず、犬と飼い主の関係を測る国際的な指標「Monash Dog–Owner Relationship Scale(MDORS)」を使ったオンライン調査を実施。その後、参加者を「遊び」「トレーニング」「対照」の3グループに分け、4週間にわたって決められた活動を続けてもらう介入試験を行いました。綱引き、追いかけっこ、かくれんぼ、じゃれ合いといった遊びを増やしたグループでは、犬への情緒的な絆が統計的に有意に強まった一方、トレーニングを増やしたグループには改善が見られませんでした。
これは「しつけが無意味」という話ではなく、日々の短い遊びが飼い主と犬の情緒的なつながりを育てる効果を、因果関係のレベルで示した点に価値があります。トレーニングはもちろん安全や社会性のために重要ですが、「絆づくり」という観点では、1日数分でもいいので一緒に楽しく遊ぶ時間を意識的に増やすことが効くわけです。忙しくて長時間の運動が取れない日でも、家の中での短いかくれんぼや引っ張りっこで十分。遊びは犬の福祉だけでなく、飼い主自身のウェルビーイングにもプラスに働くと研究者は述べています。「最近あまり構ってあげられていないな」と感じたら、まずは5分の遊びから始めてみてはいかがでしょうか。
🔗 https://doi.org/10.1098/rsos.252294
🧬 研究・科学
犬の「本当の年齢」を血液で測る日へ——4分の1超の犬に見つかった加齢関連の遺伝子変異「CHIP」、慢性炎症との関係を追う
📅 2026.02.24
モリス動物財団が2026年2月に公表した加齢研究アップデートによると、犬の「生物学的な年齢(biological age)」を測る手がかりが少しずつ見え始めています。注目の一つが、ヒトで多くの慢性疾患に関与するとされる「CHIP(clonal hematopoiesis of indeterminate potential/不確定な潜在能を持つクローン性造血)」と呼ばれる血液細胞の変異。研究チームが手法を確立して調べたところ、対象コホートの25%超の犬にCHIP関連の変異が見つかり、年齢が上がるほど変異が多くなる強い相関も確認されました。財団は並行して、引退したそり犬のDNA修飾を解析し、細胞レベルの変化から寿命や病気のリスクを予測できるかを探る研究も進めています。
これらが実を結べば、獣医師や飼い主は暦の上の年齢(chronological age)だけでなく、体の中で進む“実際の老い”を数値で把握し、一頭ずつに合わせたケアができるようになるかもしれません。CHIPは慢性炎症を通じて、がんや心疾患などシニア期に増える病気の背景に関わっている可能性があり、白血病との関連も調べられています。今すぐ使える検査ではありませんが、「見た目は元気でも中身は歳をとっている」を早期に捉える医療への一歩です。愛犬がシニア期(おおむね7歳以降)に入ったら、年1〜2回の健康診断と血液検査で変化を早めに拾う習慣を、主治医と相談しながら続けていきましょう。
🔗 https://www.morrisanimalfoundation.org/article/canine-aging-research-update-senior-dog-health
💡 今日のワンポイント
夏本番、ダニ媒介感染症のリスクが高まる季節です。散歩後の体チェックと通年の予防を忘れずに。そして予防や健康管理と同じくらい大切なのが、愛犬と“楽しく過ごす時間”。1日5分の遊びが、絆を深め、お互いのウェルビーイングを高めてくれます。
🐱 猫ニュース — 2026.07.13
本日 2件
🏥 医療・疾病・予防
「かわいがりすぎ」が肥満の一因?——愛着が強い飼い主の猫ほど太りやすく、室内飼いは1歳までに肥満リスクを高める(デンマークの戸別調査)
📅 2026
デンマーク・シェラン島で飼い猫を対象に行われた研究が、猫の肥満に関わる要因を戸別訪問という手間のかかる方法で丁寧に洗い出しました。訓練を受けた調査員が各家庭を訪れて猫の身体検査とボディコンディションスコア(BCS)の評価を行い、飼い主には猫の特徴・飼い主自身の属性・猫への愛着度・給餌の習慣・生活環境についてのアンケートに答えてもらう設計です。その結果、飼い主の情緒的な愛着が強いほど猫が肥満傾向にあること、そして室内のみで飼育される短毛の家猫は早ければ1歳の時点で過体重・肥満になりやすいことが分かりました。研究成果はFrontiers in Veterinary Science誌(2026年)に掲載されています。
これは「愛情が悪い」という話では決してなく、愛着の強さが「つい多めに与えてしまう」「おやつでコミュニケーションを取る」といった行動につながり、結果として摂取カロリー過多を招きやすい、という人間側の要因を浮き彫りにした点に意味があります。特に避妊・去勢後の生後5〜12カ月の子猫は肥満予防の最重要ターゲットとされており、この時期に給餌量と運動を意識することが将来の糖尿病や関節疾患の予防につながります。室内飼いの猫には、フードを使った知育トイや上下運動できるキャットタワーなどで「動く楽しみ」を用意してあげましょう。体重管理に迷ったら、まずはかかりつけの獣医師にBCSの見方と適正な給餌量を相談するのがおすすめです。
🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1757719/full
🧬 研究・科学
愛猫のノミ・ダニ駆除薬が「糞を通じて」昆虫に影響——猫では投与後156日も成分が検出、生態系への波及を指摘(環境毒性学)
📅 2026.02.22
ノミ・ダニ予防に広く使われる「イソキサゾリン系」駆除薬の有効成分が、ペットの糞を介して自然界の昆虫に影響を及ぼす可能性を指摘する研究が、Environmental Toxicology and Chemistry誌に2026年2月22日付で発表されました。研究チームが犬と猫を対象に調べたところ、投与期間が終わった後も4つの有効成分のうち2つが糞中に残り続け、猫では成分の一つが投与から156日後まで、犬では114日後まで検出されました。環境リスク評価では、糞を食べる昆虫(フンコロガシなどの分解者)がこれらの成分に高濃度で曝露しうるとされ、特にフルララネルとロチラネルの影響が大きいと見積もられました。
イソキサゾリン系は2013年に登場した経口駆除薬で、1回で1カ月以上効果が続く利便性から急速に普及しました(米国承認品ではブラベクト、クレデリオ、ネクスガードなどが該当)。糞を食べる昆虫は栄養循環や土壌の健康に欠かせない存在で、その減少は生態系の連鎖に影響しうると研究者は警告しています。ただしこれは「駆除薬を使うな」という話ではなく、ノミ・ダニが媒介する感染症のリスクとのバランスを踏まえた“適正使用”を促す知見です。予防が本当に必要な時期・環境かを見極め、地域のリスクや猫の生活スタイルに合わせて、駆除薬の種類や投与間隔をかかりつけの獣医師と相談していくことが、猫の健康と環境の両方を守ることにつながります。
🔗 https://academic.oup.com/etc/article/45/2/490/8415601
💡 今日のワンポイント
猫の健康管理は「与えすぎない愛情表現」と「必要な予防を、必要な分だけ」がキーワード。体重も投薬も、迷ったらかかりつけの獣医師に相談を。
毎朝7時配信

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