🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.14

Black and white dog barking in a grassy yard.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.14

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.07.14

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

記録的猛暑で「有毒アオコ」大量発生 — 夏の水辺は数分で命に関わる、2026年は近年最悪級の警戒

📅 2026.07

米国では2026年夏、記録的な高温を背景に湖沼や池、貯水池でシアノバクテリア(藍藻/ブルーグリーンアルジー)による有害藻類ブルーム(HAB)が各地で急拡大し、複数の州保健当局が2026年のHAB注意報を相次いで発令しています。藍藻の多くはシアノトキシン(藍藻毒)を産生し、なかでも神経毒アナトキシンは、犬が汚染された水を飲んだり泥や水面のスカム(膜状の浮遊物)をなめたりすると、わずか数分から数時間で肝不全・神経障害を引き起こし、死に至ることがあります。犬は水辺で直接水を飲みがちで、体重あたりの飲水量が多いため特に危険が高いとされています。緑色や青緑色、ペンキを流したような水面、岸辺の泡や藻のマット、異臭が代表的な警告サインですが、毒素があっても見た目でわからないブルームもあります。

夏場に犬を散歩・水遊びさせる飼い主は、少しでも濁りや異臭のある止水では犬を泳がせず、水を飲ませないことが最大の予防策です。曝露が疑われる場合(水遊びの後に嘔吐・下痢・ふらつき・けいれん・大量のよだれなどが出た場合)は、様子見をせず直ちに動物病院を受診してください。有効な解毒剤はなく治療は対症療法が中心のため、迅速な受診が生死を分けます。日本の湖沼・ため池でもアオコによる家畜・犬の中毒事例は報告されており、夏の水辺では他人事とせず十分な注意を。

🔗 https://www.medicaldaily.com/harmful-algal-blooms-cyanobacteria-2026-summer-warning-lakes-dogs-children-475634

🏷️ リコール・安全情報


2. 🏥 医療・疾病・予防

アトピー性皮膚炎に新武器 — エランコの抗IL-31モノクローナル抗体「Befrena」が米国発売、6〜8週に1回の注射でかゆみ制御

📅 2026.05.18

エランコ・アニマルヘルスは2026年5月18日、犬のアレルギー性・アトピー性皮膚炎を対象とした新しい抗IL-31モノクローナル抗体注射「Befrena(一般名tirnovetmab/ティルノベットマブ)」の米国発売を発表しました。IL-31は脳にかゆみのシグナルを送る鍵となるサイトカインで、Befrenaはこれを中和することで投与後24時間以内にかゆみを抑え始めるとされます。最大の特長は6〜8週間隔という長い投与間隔で、既存の抗IL-31抗体ロキベットマブ(4〜8週)よりも通院・投与の頻度を減らせる点にあります。2025年末に米農務省(USDA)の承認を取得し、まず一部の獣医師が参加する早期導入プログラムを経て段階的に全米展開する計画です。同剤はエランコにとって18か月足らずで2製品目の皮膚科製品で、JAK阻害薬ゼンレリア(ilunocitinib)に続くもので、抗体薬という異なる作用機序が加わりました。

犬のアトピー性皮膚炎は再発を繰り返す慢性疾患で、飼い主にとって毎日の投薬や頻回の通院が大きな負担になりがちです。抗体薬は特定のサイトカインだけを狙い撃つため作用が絞られ、6〜8週に1回という間隔は治療継続のハードルを下げる可能性があります。一方で、抗体薬・JAK阻害薬・従来のステロイドやシクロスポリンなど選択肢が増えたぶん、どれが愛犬の症状や年齢、併発疾患に合うかの見極めが重要になります。日本国内での承認・発売は未定のため、慢性的なかゆみや皮膚炎に悩む場合は、まずかかりつけの獣医師に現行の治療選択肢を相談してください。

🔗 https://www.prnewswire.com/news-releases/elanco-launches-befrena-tirnovetmab-new-anti-il-31-monoclonal-antibody-a-breakthrough-addition-to-the-1-3-billion-us-canine-dermatology-market-302774316.html

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🥩 栄養・食事・サプリ

「歯みがき嫌い」の救世主になるか — 口腔プロバイオティクス&酵素、Petfood Forum 2026で歯周病予防の新エビデンス

📅 2026.04

米カンザスシティで開催されたPetfood Forum 2026のテックトークで、犬の口腔健康を支える2つの新しいアプローチが臨床データとともに発表されました。専門家によれば歯と歯茎のトラブルは3歳以上の犬の8割・猫の7割が抱える身近な問題で、進行すれば抜歯や全身性の合併症につながります。ひとつは酵素とプロバイオティクスを組み合わせた配合(Bactase Pet PB)で、in vitro試験でむし歯原因菌を抑制し、単回適用でバイオフィルム形成を36%減少させたと報告されました。もうひとつは口腔プロバイオティクス菌株「OraCMU」(Weissella cibaria CMU)で、試験ではプラセボ群のプラークが増え続けたのに対しOraCMU群はほぼベースラインを維持。マイクロバイオーム解析でW. cibariaの定着と、歯周病原菌Fusobacterium nucleatumおよびPorphyromonas gulaeの有意な減少が確認され、プロによる歯石除去の間隔を延ばせる可能性が示されました。

歯周病は口臭や痛みだけでなく、心臓や腎臓など全身への影響も指摘される侮れない病気です。毎日の歯みがきが理想とはいえ、嫌がる犬に続けるのは簡単ではありません。フードやサプリに配合できる口腔プロバイオティクスや酵素は、歯みがきを補う「もう一つの予防策」として期待が高まります。ただしこれらは製品開発段階の発表であり、歯みがきやプロのデンタルケアを完全に置き換えるものではありません。愛犬の口臭や歯茎の赤み・出血が気になる場合は、まず動物病院で口腔チェックを受け、日常ケアにどう取り入れるかを獣医師に相談しましょう。

🔗 https://www.petfoodindustry.com/nutrition/pet-food-additives-supplements/news/15823486/emerging-ingredients-show-promise-for-canine-periodontal-health

🏷️ 栄養・食事・サプリ


4. 🧬 研究・科学

犬の「認知症」を見逃さない — 国際専門家パネルが史上初の診断・モニタリング指針を策定、7歳から年1回スクリーニングを推奨

📅 2026.01

犬の認知機能不全症候群(CCDS=いわゆる「犬の認知症」)について、国際専門家からなるワーキンググループが史上初の診断・モニタリング指針を策定し、2025年12月24日付で米国獣医師会の学術誌JAVMAに発表しました。指針をまとめたのは、ノースカロライナ州立大学獣医学部の神経学教授ナターシャ・オルビー博士。DISHAA(見当識障害、飼い主との関わりの変化、睡眠リズムの乱れ、粗相、活動性の変化、不安)と呼ばれる進行性の行動サインを軸に、他疾患の除外を前提とした2段階の診断(レベル1=病歴と診察・検査、レベル2=脳MRIで大脳皮質の萎縮を確認)と、3段階の重症度スケールを提案しています。認知機能の低下は8歳を超える犬の推定35%に影響するとされ、指針では7歳から年1回の行動スクリーニングを開始することを推奨しています。

これまで犬の認知症は「歳のせい」と見過ごされたり、診断基準が施設ごとにばらついたりしがちでした。共通のものさしができることで、早期発見と適切なタイミングでの介入、そして治療研究の比較検証がしやすくなります。CCDSはヒトのアルツハイマー病と類似点が多く、犬の研究がヒトの認知症治療の手がかりになる可能性もあり、犬・人双方にとって意義の大きい前進です。愛犬が7歳を過ぎ、夜鳴きや徘徊、トイレの失敗、飼い主への反応の変化などが増えてきたと感じたら、加齢のせいと決めつけず動物病院で相談してみてください。早めの対応が犬の生活の質を守ることにつながります。

🔗 https://news.ncsu.edu/2026/01/researchers-develop-guidelines-for-diagnosing-monitoring-canine-cognitive-decline/

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

火曜は栄養と予防がテーマ。夏本番、水辺の有毒アオコには「見た目や匂いが怪しい止水では飲ませない・泳がせない」を徹底しましょう。そして歯周病も認知症も、カギは「早めに気づくこと」。口臭や歯茎の変化、7歳を過ぎてからの行動の変化は、加齢のせいと片づけず動物病院でチェックを。


🐱 猫ニュース — 2026.07.14

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

猫の「手首がぐにゃり」——外傷なく起こる特発性手根過伸展、12例で見えた特徴と治療

📅 2026.01

英国の獣医チームが Journal of Feline Medicine and Surgery(2026年1月3日オンライン公開・28巻2号)に、外傷歴のない猫に起こる「特発性手根過伸展(idiopathic carpal hyperextension:ICH)」の12例(2018〜2025年)をまとめた症例集積研究を報告しました。手根(前足の“手首”)の過伸展は通常、事故などの外傷で掌側(手のひら側)の靱帯や支持組織が傷ついて関節が不安定になり起こりますが、今回の12頭には明らかな外傷がありませんでした。特徴として、ブリティッシュショートヘアをはじめとする短毛種に多く、発症年齢は若齢と中〜高齢の二峰性を示し、しばしば両前足に及ぶ(片側発症後に反対側も遅れて発症する例あり)ことが分かりました。多くの猫で手のひらを床につける「掌行姿勢(palmigrade stance)」や跛行、手根を触ると痛がる様子がみられ、ストレスをかけたX線撮影では25〜50度の過伸展が確認されました。

犬では外傷によらない手根過伸展は代謝性・免疫介在性の関節症や靱帯の変性が背景にあることが多い一方、猫のICHはまだ報告が乏しく、その全体像は十分に解明されていません。治療は関節を固定する汎手根関節固定術(pancarpal arthrodesis)や保存的管理などが行われましたが、反応はさまざまで、片側だけ治療しても後から反対側が発症することがあるため、長期の経過観察が勧められています。猫が急に手首を落として歩く・前足の踏ん張りがきかない・歩き方がおかしいといったサインは「歳のせい」や「捻挫」と見過ごされがちですが、こうした整形外科疾患が隠れていることがあります。外傷の心当たりがないのに前足の異常が続く場合は、X線検査ができる動物病院で相談してください。

📖 Journal of Feline Medicine and Surgery, 2026, 28(2)

🔗 https://doi.org/10.1177/1098612X251412747

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🏥 医療・疾病・予防

欧州EMA、猫用として初の「自己増幅型RNA」ワクチンの承認を勧告

📅 2026.04.17

欧州医薬品庁(EMA)は2026年4月17日、猫の主要な感染症を予防するワクチン「Nobivac NXT HCPChFeLV」の販売承認をEUに勧告したと発表しました。このワクチンは猫ヘルペスウイルス1型、猫カリシウイルス、猫汎白血球減少症ウイルス、猫白血病ウイルス(FeLV)、そしてクラミジア(Chlamydia felis)の5つの病原体を標的とします。注目すべきは、FeLV成分に「自己増幅型RNA」を複製能力を欠いたウイルス様粒子で包んで送達する技術を採用している点で、EUで承認勧告された獣医用ワクチンとして自己増幅型RNAを有効成分に含む初の製品となります。EMAの獣医用医薬品委員会(CVMP)は、閉鎖環境での15試験と142頭の猫を対象とした1件の実地試験のデータを評価し、有効性と安全性を確認しました。免疫はおおむね接種の約1週間後から立ち上がり、持続期間は猫汎白血球減少症で3年、他の4病原体で1年とされています。

臨床的には、ヘルペスウイルスやカリシウイルス感染の症状およびウイルス排出の軽減、汎白血球減少症の発症・死亡の予防、FeLV感染の症状やウイルス血症の軽減などの効果が示されました。副反応は注射部位の腫れや一過性の発熱が1〜10%程度と、一般的なワクチンと同等で忍容性は良好と評価されています。今回はあくまでEMAの「承認勧告」段階で、最終的な承認は欧州委員会の決定を経て発効し、日本での販売可否や時期は別途各国の審査によります。とはいえ、mRNA・自己増幅型RNA技術が獣医領域のワクチンにも本格導入され始めた象徴的な一歩といえ、今後の猫の感染症予防の選択肢が広がる可能性があります。愛猫のワクチン接種計画は生活環境や感染リスクによって最適解が異なるため、どのワクチンをいつ接種すべきかは必ずかかりつけの獣医師と相談して決めてください。

🔗 https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-recommends-authorisation-first-veterinary-vaccine-using-rna-technology

🏷️ 医療・疾病・予防


💡 今日のワンポイント

シニア期に限らず、猫の歩き方や姿勢の“ちょっとした違和感”は関節疾患のサインかもしれません。外傷の記憶がなくても、前足を落として歩く・踏ん張れないといった変化に気づいたら早めの受診を。ワクチンなど予防医療の選択肢も広がっているので、愛猫の生活環境に合った計画を獣医師と一緒に考えましょう。


毎朝7時配信

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