🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.17

A happy corgi dog walks on green grass in sunlight.

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.07.17

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.07.17

本日 4件

1. 🥩 栄養・食事・サプリ

「あまり加工していないフード」で犬の代謝が変わる ― カリカリとの比較で、炎症のもと“AGE”が低下

📅 2026.06.20

犬の手作り風・低加工(ミニマリー・プロセスド)フードと、押し出し成形のドライフード(カリカリ)を比較した研究がFrontiers in Veterinary Scienceに掲載された。同じ犬に両方の食事を与えて血液の代謝マーカーと便中の腸内細菌を調べたところ、低加工フードでは脂肪酸代謝やミトコンドリア機能に関わる指標が高まり、体内で炎症や老化を促す「終末糖化産物(AGE)」の血中濃度が低くなる傾向がみられた。関連研究では、フレッシュフードに切り替えた犬はわずか1カ月で代謝の状態が変化し、その効果が持続したこと、さらに高齢犬では血中AGE濃度がカリカリ給餌群で有意に高かったことも報告されている。

加工度の高いフードが必ずしも「悪」というわけではなく、総合栄養食として設計されたドライフードは保存性・利便性・コスト面で大きな利点がある。今回の研究も「カリカリはダメ」と断じるものではなく、加工の度合いという“これまで見過ごされてきた軸”が犬の代謝に及ぼす影響を、同一個体での比較で丁寧に描き出した点に価値がある。食事の加工度が消化や栄養吸収、腸内環境、ひいては全身の炎症状態にまで影響しうることが、少しずつ裏づけられてきた。とはいえ低加工フードは一般に高価で、栄養設計や衛生管理にも注意が必要だ。フードの切り替えを検討する際は、総カロリーや栄養バランスを崩さないよう、かかりつけの獣医師に相談しながら段階的に進めるのが安心だ。

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1734572/full

🏷️ 栄養・食事・サプリ


2. 🏥 医療・疾病・予防

犬の「寿命を延ばす薬」が実用化目前 ― LOY-002がFDA承認の3関門のうち2つを通過、2026年内の発売を目指す

📅 2026.07.10

米サンフランシスコのバイオ企業Loyalが開発する犬用の老化対策薬「LOY-002」が、FDA承認に必要な3つの主要関門のうち2つをすでにクリアし、2026年内の市場投入を目指していると報じられた。LOY-002は「カロリー制限模倣薬」と呼ばれるタイプで、食欲を抑えたり体重を減らしたりせずに、カロリー制限で得られる長寿効果を狙う。過去の研究では、カロリー制限を受けた犬は対照群よりおよそ2年長く生き、がんや変形性関節症の発症も遅れたことが示されている。全米70の動物病院で1300頭超が参加した臨床試験では、高用量でも重大な副作用は確認されていないという。

大型犬・超大型犬は成長期に多く分泌される「IGF-1」の影響で老化が早まりやすく、この薬は高齢期に過剰なIGF-1の働きを抑えることで複数の加齢プロセスに介入するとされる。仮に承認されれば、特定の病気を治すのではなく「健康寿命そのものを延ばす」ことを目的とした、犬では前例のないタイプの薬になる。ただし現時点では未承認であり、効果や安全性の最終評価はこれからだ。長寿効果は数年単位で検証する必要があり、日々の食事管理・適正体重の維持・定期健診といった“地道なケア”の重要性が薬で置き換わるわけではない。「寿命を延ばす薬」という言葉が独り歩きしやすいテーマだけに、実際に検討する場合は承認状況と適応、そして愛犬の体格や持病を踏まえて必ず獣医師に確認してほしい。

🔗 https://www.newsweek.com/your-dogs-life-could-be-extended-by-new-daily-pill-what-to-know-11807106

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🏋️ トレーニング・行動科学

犬が人に従うのは「忖度」か「人好き」か ― エサの綱引き対決で、オオカミと比べて検証

📅 2026.07.08

犬の人なつっこさが「社交性(人が好き)」と「服従性(指示に従う)」のどちらに由来するのかを探った研究が、ウィーン獣医大学のチームによってFrontiers in Psychologyに発表された。研究者は、飼い主に育てられた犬と人に慣らされたオオカミを対象に、エサを人と引っぱり合う課題などを通じて、人の指示にどう反応するかを比較した。犬は「訓練された“引け”という指示に従う」場面と「抗議する人間に従う」場面との間で板挟みになっていた可能性があると考察されている。

「犬は人が好きだから従うのか、それとも従うように選抜されてきたのか」という問いは、家畜化の歴史や犬の社会的知性を理解するうえで核心的なテーマだ。オオカミと比較することで、家畜化の過程で犬が獲得した“人と協調する性質”の輪郭が浮かび上がる。日々のしつけでも、犬が指示に従う背景には「報酬への期待」「人との関係性」「気質」など複数の要因が絡んでいる。命令に応じるかどうかを、飼い主への好き嫌いや賢さだけで測るのは早計だということだ。愛犬が言うことを聞かないときも、単なる“反抗”と決めつけず、その場で何と何が板挟みになっているのかを丁寧に読み解く姿勢が、良い関係づくりにつながる。

🔗 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/08/news024.html

🏷️ 研究・科学


4. 🧬 研究・科学

水中トレッドミルで犬の関節可動域が改善 ― 50頭の実践データ、術後やヘルニアのリハビリに

📅 2026.05.15

犬のリハビリで使われる「水中トレッドミル(アンダーウォーター・トレッドミル)」の効果を、より多様な50頭の犬で検証したパイロット研究が報告された。10回のセッションを通じて全関節で可動域の一貫した改善がみられ、屈曲角度は2.9〜12.2%減少、伸展角度は0.6〜5.6%増加した。水の浮力が関節への衝撃を和らげるため、低負荷で筋力や持久力を鍛えられるのが利点で、椎間板ヘルニア・股関節形成不全・膝蓋骨脱臼・骨折術後などの回復に活用されている。

運動療法は投薬や手術を置き換えるものではないが、痛みを抱える犬の生活の質を底上げする有力な選択肢になりつつある。とくに手術後の回復期には、無理なく筋力と可動域を取り戻すためのリハビリが予後を左右することも少なくない。水中トレッドミルやプールを使ったリハビリは専門的な設備と知識が必要なため、自己流ではなくリハビリ対応の動物病院や専門施設に相談するのが望ましい。肥満はそれ自体が関節への負担となるため、体重管理と組み合わせることで効果はさらに高まる。愛犬が後肢をかばう、階段やジャンプを嫌がる、歩き方が変わったといったサインを感じたら、早めに整形外科・リハビリの視点で診てもらうと安心だ。

🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/15/21/3186

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

食事・薬・運動、そして日々の関わり方――愛犬の健康を支える要素は一つではありません。新しい技術や薬に期待しつつも、最終判断はかかりつけ獣医師と相談しながら。焦らず一歩ずつ、愛犬に本当に合ったケアを見つけていきましょう。


🐱 猫ニュース — 2026.07.17

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

猫の糖尿病、初の専用ガイドライン ― 「飲み薬(SGLT2阻害薬)」と“寛解”を見すえた新しい管理へ

📅 2026.07.10

米国動物病院協会(AAHA)が、猫の糖尿病に特化した初の管理ガイドライン「2026 AAHA Diabetes Management Guidelines for Cats」を公表した。2018年版を土台にしつつ、新たな知見と専門家の見解を反映。大きな変更点は、これまでインスリン注射が中心だった治療に、経口の「SGLT2阻害薬」という選択肢が正式に加わったことだ。FDAはすでにBexacat(2022年)とSenvelgo(2023年)を、インスリン未使用で他に大きな問題のない猫の糖尿病薬として承認しており、ガイドラインはその使いどころを整理している。

猫の糖尿病は、早期に適切な管理を始めれば「寛解(インスリンが不要になる状態)」を目指せる病気でもある。肥満はもっとも重要なリスク因子の一つで、日ごろの体重管理と適切な食事が予防・寛解の両面で鍵を握る。多飲多尿・体重減少・食欲の変化などのサインに早く気づくことが第一歩だ。新しい飲み薬(SGLT2阻害薬)は注射の負担を減らせる一方で、糖尿病性ケトアシドーシスなどの重い副作用リスクもあり、すべての猫に向くわけではない。投与前の適切な選別と、投与後のこまめなモニタリングがガイドラインでも強調されている。愛猫の治療方針は、血糖や全身状態を見ながら必ず獣医師と相談して決めてほしい。

🔗 https://www.aaha.org/resources/2026-aaha-diabetes-management-guidelines-for-cats/

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🐈 トレーニング・行動科学

「うちの子のストレス」に気づけていますか ― 猫の不安サインを人がどれだけ読めるか、630人で検証

📅 2026.06.25

猫のストレス関連のサインを人がどれだけ正しく読み取れるかを、630人の観察者で調べた研究がScientific Reportsに掲載された。参加者には一般の飼い主のほか、獣医師・動物行動学者・ペットシッターなど動物に関わる専門家も含まれた。その結果、人は猫が「満足している・友好的」なときの合図はよく読み取れる一方で、ストレスや不快、警戒といった“ネガティブな状態”のサインを見落としやすく、誤読の割合が高いことが分かった。読み取りの正確さは、観察者の経験や属性によっても変わったという。

猫は不調やストレスを隠すのが得意な動物で、飼い主が「大丈夫そう」と思っていても内心は緊張していることがある。専門家でも負の感情のサインは見落としやすいという結果は、裏を返せば「意識して学べば読み取りの精度は上げられる」ことを示している。伏せた耳、体を小さくする姿勢、瞳孔の開き、しっぽの小刻みな動き、過剰な毛づくろいなど、ネガティブな状態のサインを具体的に知っておくことが、猫のストレス軽減の第一歩だ。環境の変化や来客、多頭飼いの相性なども、猫にとっては大きなストレス源になりうる。行動に気になる変化があれば、病気が隠れている場合もあるため、早めに獣医師や猫の行動診療に相談を。

🔗 https://www.nature.com/articles/s41598-026-44812-x

🏷️ 研究・科学


💡 今日のワンポイント

猫は「言葉にしない不調」を抱えがちです。飲み薬など治療の選択肢が広がる一方で、いちばん大切なのは日々の小さな変化に気づくこと。食欲・水の量・しぐさ・トイレの様子を、毎日そっと観察してあげましょう。


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