🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.18

Two happy corgis sitting on a stone wall

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.18

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.08.18

本日 4件


1. 🏥 医療・疾病・予防

ペットと暮らす家では、薬剤耐性菌が「同じ屋根の下」で行き来していた——北大が札幌圏の大腸菌2358株をゲノム解析

📅 2026.07.21

北海道大学大学院獣医学研究院の佐藤豊孝准教授らの研究グループが、札幌市内とその近郊で採取したヒト・伴侶動物(犬猫)・下水や河川水・家畜由来の大腸菌2358株をゲノムレベルで解析し、薬剤耐性大腸菌の「パンデミッククローン」がどう広がっているかを描き出した。パンデミッククローンとは、世界各地で同時多発的に検出される特定の系統のことで、抗菌薬が効きにくい遺伝子をセットで持ち運ぶ厄介な存在だ。解析の結果、同じ系統の菌がヒトとペットの双方から見つかり、家庭内での伝播が起きていることが示された。地域社会レベルの拡散が、そのまま世界的な流行の一部とつながっている構図が見えてきた。

この結果は「ペットが危険だ」という話ではなく、「ヒトとペットは同じ生活環境を共有している」という当たり前の事実を、遺伝子レベルで裏づけたものだ。飼い主にできることは特別なことではない——排泄物の処理後や食事前の手洗い、食器やトイレまわりの清潔保持、そして何より、動物病院で処方された抗菌薬を自己判断で中断したり残った薬を使い回したりしないこと。愛犬に下痢や皮膚のトラブルが続くとき、飼い主の判断で人用の抗菌薬を与えるのは絶対に避け、必ずかかりつけの獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.hokudai.ac.jp/news/2026/07/post-2363.html

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

市販ペットフードの76%からマイクロプラスチックを検出——英2大学が19ブランド38製品を調べた

📅 2026.06.19

英サセックス大学とエクセター大学の研究チームが、英国で市販されている犬用・猫用・ハリネズミ用のフード38製品(19ブランド、3価格帯)を分析し、76%の製品から少なくとも1回はマイクロプラスチックが検出されたと Environmental Toxicology and Chemistry 誌に報告した。1製品につきロット番号の異なる6個を購入し、1個あたり6か所からサンプリングして計228検体を調べるという丁寧な設計で、そのうち63検体(27.6%)が陽性。検出された樹脂はポリエステル、ポリアクリルアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンが中心で、粒子の大きさは0.09mmから3.8mmまで、繊維状が約6割、破片状が約4割だった。価格の安い製品ほど陽性率が高く、原材料に「肉および動物由来製品」と表示された製品では90%が陽性。3ブランドはまったく検出されなかったが、研究チームはその銘柄名を公表していない。

摂取量の試算では、ウェットフードを食べる体重35kgの大型犬で1日あたり約313個。ドライフードの方がグラムあたりの粒子数は多いものの、ウェットは水分が多くカロリー密度が低いぶん食べる量が増えるため、1日の総摂取量ではウェットが上回るという逆転が起きる。ただしこの研究は「フードの中身を測っただけ」で、健康への影響は検証していない点は押さえておきたい。過度に不安になる必要はないが、フードの保管を紙や布ではなく専用容器にする、給餌皿を陶器やステンレスに替えるなど、身のまわりのプラスチック由来の混入を減らす工夫は今日からできる。愛犬の食事内容を大きく変える前には、必ず獣医師に相談を。

🔗 https://www.petfoodindustry.com/safety-quality/pet-food-safety/news/15828171/study-microplastics-found-in-commercial-pet-food-products

🏷️ 栄養・食事・サプリ


3. 🧬 研究・科学

アレルギーが疑われる犬の9割が「何かに感作」していた——米国2万1121検体、238アレルゲンの一斉検査で見えた6つの型

📅 2026.08

米国で2024〜2025年に実施されたアレルギー検査2万1121検体を、238種類のアレルゲンを一度に調べる分子アレルギー検査プラットフォーム「Pet Allergy Xplorer(PAX)」で解析した大規模研究が Animals 誌に掲載された。何らかのアレルゲンに感作していた犬は90.7%、そのうち環境アレルゲンへの感作は86.2%にのぼる。最も多かったのはヒョウヒダニなどの室内塵性ダニで79.5%、次いでハチ・アリなどの膜翅目昆虫の毒が39.8%、食肉21.9%、雑草花粉21.5%、樹木花粉18.6%と続いた。

さらに感作が確認された1万6366頭を統計的にクラスタリングしたところ、ノミの唾液、哺乳類の血清アルブミン/IgG、ミツバチ毒、室内塵性ダニのグループ2アレルゲン、貯蔵ダニ、PR-10ファミリー(樹木花粉と果物・野菜に共通する交差反応性タンパク質)を軸とする6つのまとまりに分かれた。これは「うちの子は何にアレルギーがあるのか」を漠然と考えるのではなく、原因タンパク質の単位で切り分けられる時代が来たということだ。感作しているからといって必ず症状が出るわけではないので、検査結果だけで一喜一憂せず、皮膚科に強い獣医師と一緒に臨床症状と照らし合わせて読み解いてほしい。

🔗 https://doi.org/10.3390/ani16152414

🏷️ 研究・科学


4. 🐕 犬学

犬がいる10代は、友だち関係のストレスに強い?——タフツ大が514人を調べたら、「関係の質」で結果が真っ二つに分かれた

📅 2026.08.17

米タフツ大学カミングス獣医学部の研究チームが、13〜17歳のアメリカの10代514人と、その保護者それぞれに回答してもらう形で、飼い犬との関係と対人ストレスへの対処法との関連を調べた(Journal of Adolescence掲載)。すると、犬を「一緒に過ごす仲間」として感じていること、そして犬の世話を担っていることは、問題解決・前向きな捉え直し・感情のコントロール・気持ちを言葉にすること、といった健康的な対処法と結びついていた。一方で、犬との間に摩擦を感じている場合や、犬を「人づきあいの代わり」とみなしている場合は、不適応な対処法と関連していた。興味深いことに、犬への愛情の強さ自体は、良い方向にも悪い方向にも有意な関連を示さなかった。

研究チームは、犬が唯一の心の支えになっている状態は、他の人間関係が乏しいことの裏返しかもしれないと指摘している。10代のおよそ10人に1人が社交不安——同級生や周囲からどう見られるかという持続的な不安——を経験するとされる中で、これは「犬を飼えば解決する」という単純な話ではないというメッセージでもある。子どもに犬の世話を任せることは、責任感を育てるだけでなく、ストレス対処のスキルにもつながりうる。ただし世話が負担や摩擦に変わっていないか、犬が人間関係の代替になっていないかを、大人が時々そっと確認してあげたい。

🔗 https://phys.org/news/2026-08-dogs-teens-cope-peer-stress.html

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント(犬)

今日は「フードの中身」と「一緒に暮らすということ」の話が並びました。マイクロプラスチックも薬剤耐性菌も、犬だけの問題ではなく、同じ家で暮らす人間にも返ってくる話です。神経質になる必要はありませんが、食器を洗う、手を洗う、抗菌薬を勝手に使わない——地味な習慣の積み重ねが、いちばん確かな予防になります。


🐱 猫ニュース — 2026.08.18

本日 2件

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1. 🥩 栄養・食事・サプリ

ウェットフードの「AGE」はドライやフレッシュの約3倍——市販キャットフード26製品を比べたら、加熱温度より“時間”が効いていた

📅 2026.07.29

米英で市販されているキャットフード26製品(低温調理のフレッシュ6種、レトルトのウェット10種、押し出し成型のドライ10種)を分析し、加熱によって生じるメイラード反応生成物4種類——うち3つは終末糖化産物(AGE)——を測定した研究が Journal of Animal Science 誌に掲載された。結果は研究チームの予想を裏切るものだった。レトルトのウェットフードは総AGE量が他の2形態のおよそ3倍と突出して高く、一方で「低温だから少ないはず」と考えられていたフレッシュフードと、高温をかけるドライフードとの間には、はっきりした差が出なかったのだ。

筆頭研究者のDevon Tate博士は、鍵は温度そのものではなく加熱時間だと説明する。押し出し成型のドライフードが高温にさらされるのは数秒だが、レトルト殺菌は20〜120分と桁違いに長い。加えて原材料の選択や嗜好性向上剤などの添加物、フード全体の配合も影響し、「この栄養素が多いとAGEが多い」という単純な関係は見つからなかったという。ヒトやげっ歯類の研究では食事由来のAGEが炎症や慢性疾患と関連づけられているが、猫での健康影響はまだほとんど分かっておらず、今回も測ったのはフードの中身だけだ。今回調べた製品はすべて猫の栄養要求量を満たしており、ウェットフードをやめる理由にはならない。腎臓病などで水分摂取が重要な猫にとってウェットは大切な選択肢なので、切り替えを考えるときは必ず主治医に相談してほしい。

🔗 https://www.petfoodindustry.com/safety-quality/pet-food-safety/article/15831148/wet-cat-food-held-highest-levels-of-certain-potentially-unhealthy-chemicals

🏷️ 栄養・食事・サプリ


2. 🏥 医療・疾病・予防

猫の糖尿病だけを扱う初のガイドラインが登場——AAHAが犬と猫を切り離した理由は「飲み薬」だった

📅 2026.05.19

米国動物病院協会(AAHA)が、猫に特化した初の糖尿病管理ガイドライン「2026 AAHA Diabetes Management Guidelines for Cats」を公表した。2018年版までは犬と猫を1冊にまとめていたが、治療戦略が両者で大きく分かれてきたため、今回から species ごとに分冊されることになった(犬版は今秋公開予定)。分岐の最大の理由がSGLT2阻害薬である。2022年にベキサグリフロジン(Bexacat)、2023年にベラグリフロジン(Senvelgo)がFDA承認され、インスリン未治療で他に大きな問題のない糖尿病猫には、注射ではなく飲み薬という選択肢が生まれた。ガイドラインには投与開始のアルゴリズムや低血糖のトラブルシューティング、インスリンの種類と開始用量の表などが収録されている。

もうひとつの大きな変更が、モニタリングの方法だ。動物病院で1日かけて何度も採血する「血糖曲線」は、猫では推奨されなくなった。入院によるストレス性高血糖が数値を大きく動かし、解釈を難しくしてしまうためだ。代わりに重視されるのが、臨床症状の観察、持続血糖モニター(CGM)、そして自宅で測った血糖データである。AAHAガイドライン担当ディレクターのIngrid Taylor博士は、SGLT2阻害薬は多くの猫にとって良い選択肢である一方、患者の選び方と経過観察には慎重さが要ると釘を刺している。多飲多尿や体重減少が気になる猫は、まず主治医に相談を。治療方針は猫ごとに違うので、他の猫の体験談をそのまま当てはめないことが大切だ。

🔗 https://www.avma.org/news/updated-aaha-diabetes-management-guidelines-focuses-cats

🏷️ 医療・疾病・予防


💡 今日のワンポイント(猫)

猫の話題は「食べもの」と「薬」でした。どちらにも共通するのは、良し悪しを一般論で決められないということ。ウェットが悪いわけでも、飲み薬が万能なわけでもありません。うちの子の腎臓・体重・年齢に合わせて、主治医と一緒に選んでいきましょう。


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