🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.22

A happy dog stands in green grass with red flowers

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.22

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.08.22

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

「ごはんを変えたら目が見えなくなった」——英サブスク型フレッシュフード「Years」が全商品を自主回収、そば粉が疑われる

📅 2026.08.19

英国のサブスクリプション型ドッグフードブランド「Years」が、生鮮タイプの全レシピ(Chef’s Collectionを除く)を自主回収した。7月下旬から「両目のドライアイが突然発症した」という報告が相次ぎ、8月16日時点で約4万人の顧客のうち57件だったのが、8月18日には192件まで膨れ上がった。同社は数か月前にレシピへ加えた「そば粉(バックウィート)」を疑い、供給元での汚染の可能性を調査中だとしている。全レシピにそば粉が6.3〜7.2%含まれており、子犬用・成犬用・シニア用のすべてが対象。同社は「確認された症例はすべてそば粉導入後に発生し、導入前の症例はゼロ」と述べている。

問題となっているのは乾性角結膜炎(KCS)で、両目の涙の分泌が急激にゼロ近くまで落ちる状態だ。放置すると角膜が傷つき、視覚障害や失明に至ることもある。まばたきや目を細める仕草が増える、しきりに目をこする、ドロっとした目やに、まぶしがる、白目の充血といったサインに注意したい。日本では同ブランドの正規流通は確認されていないが、個人輸入や海外在住者は要注意だ。そば粉自体はペットフードで一般に認められた原料で、今回は「原料そのもの」ではなく「特定ロットの汚染」の可能性が調査されている。愛犬の目に急な変化があれば、フードの切り替え歴を添えてすぐ獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/reports-of-dogs-experiencing-vision-loss-leads-uk-based-pet-food-company-to-recall-all-fresh

🏷️ リコール・安全情報


2. 🐕 犬学

「純血」という足かせを外したら、パグは健康になった——英王獣医大が150頭のパグと雑種を比較、性格も飼い主との絆も変わらなかった

📅 2026.08.17

英国王立獣医科大学(RVC)が主導した研究チームが、パグとパグの交雑種(パグ×ビーグルの「パグル」、パグ×ジャックラッセルの「ジャグ」)150頭を10か月かけて集め、呼吸機能格付け(RFGS)検査に加えて歯科・神経学的検査、皮膚のシワの皮膚炎チェックを行った。結果は劇的だった。純血パグは全頭に呼吸障害があり、47.1%が重度の気道疾患と判定されたのに対し、パグルは1頭のみ、ジャグはゼロ。皮膚のシワによる皮膚炎は純血パグの38.3%に見られたが、シワを持つ個体がいるにもかかわらずジャグ・パグルには1頭もいなかった。眼、整形外科、神経の異常も純血パグに圧倒的に多く、飼い主が申告した動物病院費は純血で月額中央値45ポンド、交雑種はわずか10ポンドだった。

飼い主が「愛犬の生活の質は素晴らしい」と答えた割合も、ジャグ92.2%・パグル81.2%に対し純血パグは58.8%にとどまった。それでいて、行動プロファイルと飼い主との関係性の質は交雑によって損なわれていない——これが今回の研究の核心だ。上席著者のロウィーナ・パッカー氏は「品種の『純粋性』という足かせを脱ぎ捨て、極端な体型から離れることが、生まれつき健康な伴侶犬への最短ルートになりうる」と述べる。RSPCA・ブルークロス・動物福祉財団の3団体が資金を出しており、RSPCAは「犬の福祉は常に見た目より優先されるべきだ」とコメントした。短頭種を迎えようとしている方は、鼻の長さと呼吸のしやすさをぜひ選択基準に入れてほしい。

🔗 https://www.vettimes.com/news/vets/small-animal-vets/break-dog-breed-shackles-says-rvc-led-research

🏷️ 犬学


3. 🧬 研究・科学

犬と暮らす高齢者は認知症リスクが48%低い——1万1224人を7.5年追跡、国環研が「4年で5920億円の公費削減」と試算

📅 2026.08.18

国立環境研究所の谷口優主任研究員、東京都健康長寿医療センター、東京大学らの研究チームが、地域で暮らす高齢者1万1224人を7.5年にわたって追跡した大規模疫学研究の結果を公表した。参加者を「現在犬を飼っている」「過去に飼っていた」「飼育経験なし」の3群に分け、要介護認知症の発症と死亡との関連を解析。観察研究につきものの逆因果や測定できない交絡の影響を減らすため「操作変数解析」という統計手法を用いたところ、現在犬を飼っている高齢者は飼育経験のない高齢者に比べ、要介護認知症の発症リスクが48%低かった(オッズ比0.52、95%信頼区間0.27–0.98)。

さらに注目すべきは経済面の試算だ。犬の飼育率が13.4%まで高まると仮定した予算影響分析では、家計支出を含む社会全体の追加費用は4年間で約4.63兆円になる一方、公的支払者から見た医療・介護費は4年間で約5920億円の削減になると算出された。犬関連産業への支出が拡大しつつ、公費も節減されるという構図である。論文は2026年7月22日付で『International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載された。もちろん「犬を飼えば認知症にならない」という単純な話ではなく、散歩による身体活動、地域の人との交流、心の張り合いといった生活行動が効いていると考えられる。高齢のご家族に犬を勧めるなら、世話の負担を分担できる体制づくりとセットで検討したい。

🔗 https://www.nies.go.jp/pr/news-and-updates/2026/Press20260818.html

🏷️ 研究・科学


4. 🏋️ トレーニング・行動科学

「服従訓練」と「ノーズワーク」を4週間ずつ比べたら——鼻を使わせた犬だけ、飼い主が「生活の質が上がった」と答えた

📅 2026.07.25

学術誌『Applied Animal Behaviour Science』に掲載された新しい研究が、嗅覚を使う「ノーズワーク(セントワーク)」教室の価値を科学的に検証した。研究チームは飼い犬とその飼い主を、4週間の陽性強化ベースの服従訓練クラスか、4週間のノーズワーククラスにランダムに割り付けた。受講の前後に、標準化された行動アンケート、人と犬の絆を測る評価、そして「判断バイアステスト」——動物が物事を楽観的に捉えているか悲観的に捉えているかを測る、情動的な福祉の指標として使われる手法——を実施した。

行動評価や絆のスコア、判断バイアステストのいずれにおいても、2群間に統計的な有意差は出なかった。服従訓練を受けた犬は飼い主から見た「訓練しやすさ」が有意に向上し、両群とも前向きな情動状態に関わる指標が改善している。ただ一点だけ差が出たのが「愛犬の生活の質が向上したと感じるか」で、ノーズワーク群の飼い主が有意に多く「向上した」と答えた。犬の鼻はヒトの数千倍鋭いのに、多くの家庭犬は飼い主のペースで歩かされ、匂いを嗅ぐために立ち止まることすら止められている。著者らは「ノーズワークは服従訓練の代わりにはならない」と釘を刺しつつ、両者は補い合う関係だと結論づけた。散歩でクンクンする時間を許す、おやつを家の中に隠して探させる——今日から試せることは多い。なお全参加犬が報酬ベースのクラスであり、罰を用いる訓練は検証対象に含まれていない。

🔗 https://stevedalepetworld.com/blog/why-every-dog-needs-nose-work-new-study-reveals-surprising-benefits/

🏷️ トレーニング・行動科学


💡 今日のワンポイント

今日の4本には「体を変える」「暮らしを変える」という2つの軸が通っています。パグの研究は極端な体型が生む苦しみを、フード回収は原材料ひとつで視力が脅かされる怖さを教えてくれました。一方で、散歩で匂いを嗅がせること、シニアの家族に犬との暮らしを勧めること——どれもお金をかけずに始められて、犬にも人にも効いてきます。まずは明日の散歩、いつもより30秒長く立ち止まらせてあげてください。


🐱 猫ニュース — 2026.08.22

本日 2件

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1. 🏋️ トレーニング・行動科学

「うちの子を室内飼いにしたら不幸になる」は思い込みだった——豪NZの87世帯を追った調査、3分の2が「思ったより楽だった」

📅 2026.08.20

オーストラリアとニュージーランドの研究チームが、外に出ていた飼い猫を完全室内飼いに切り替えた87世帯の飼い主に聞き取り調査を行い、その結果を『Applied Animal Behaviour Science』に発表した。切り替えのきっかけは、ケガ・病気・引っ越し・突然の安全上の不安といった予期しない出来事が多く、3分の1以上が「準備する時間がほとんど、あるいはまったくなかった」と回答。半数近くは事前準備を一切していなかった。それにもかかわらず、3分の2以上が「想像していたより簡単だった」と答えている。

切り替えの最大の動機は猫の安全だった。交通事故、他の動物に襲われること、感染症、寄生虫、中毒、そして猫が地域の野生動物——とくに鳥——を襲うことへの懸念が挙がっている。そして移行後、これらの心配がなくなったことが、そのまま最大のメリットとして語られた。行動面ではほとんど変化がなかったとする回答が大半だったが、一部では遊び・鳴き声・かまってアピールといった社会的な行動が増えたという報告もあった。日本でも「外に出たがるから仕方なく」と外飼いを続けている家庭は少なくない。この研究が示すのは、飼い主が抱く「かわいそう」という不安の多くは、実際にやってみると乗り越えられるということだ。ただし移行にあたっては、上下運動できるキャットタワー、窓辺の見晴らし台、隠れ家、そして毎日の遊びの時間を用意してあげてほしい。

🔗 https://phys.org/news/2026-08-indoor-easier-cats-owners.html

🏷️ トレーニング・行動科学


2. 🐱 猫学

その動画、猫は「遊んで」いない——豪アデレード大が11本の動画とコメント1100件を分析、7〜9割が「かわいい」と受け取っていた

📅 2026.08.14

オーストラリア・アデレード大学の動物獣医学部の研究チームが、YouTube・TikTok・Instagram・Facebookに投稿された「猫と遊んでいる」11本の動画と、そこに付いた1100件のコメントを分析し、学術誌『Anthrozoös』に結果を発表した。分析対象の動画には、シャーッと威嚇する、噛む、逃げようとする、攻撃するといった、明らかな拒否・ストレスのサインが含まれており、なかには猫が実際に傷つけられている場面もあった。にもかかわらず、11本すべてでコメントの75〜93%が肯定的だった。

研究チームは反射的テーマ分析という手法で、視聴者が有害な関わりをどう解釈し正当化しているかを9つのテーマに整理した。その一つが「本当に嫌ならわかるはず」——嫌なら猫はもっとはっきり嫌がるか、その場を立ち去るはずだ、という思い込みである。研究者らは「猫が最初に出す小さな拒否のサインが気づかれず無視されると、猫は急性のストレスを経験し、望まない関わりが繰り返されればそれは慢性化しうる」と警告している。耳が横に倒れる、尻尾の先が小刻みに動く、瞳孔が開く、体をこわばらせる——これらは「もうやめて」のサインだ。猫の動画を楽しむとき、そして自分の猫と遊ぶときにも、笑いどころに見えるその瞬間が、猫にとっては我慢の限界かもしれないと一度立ち止まってみたい。

🔗 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08927936.2026.2708478

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

今日の2本は、どちらも「猫の気持ちを人間が読み違えている」という共通のテーマを持っています。室内飼いは飼い主が思うほど猫を不幸にせず、動画の中の「じゃれ合い」は猫にとって遊びではないかもしれない。猫は表情筋が乏しく、意思表示が控えめな動物です。耳・尻尾・瞳孔という3つのサインを覚えておくだけで、一緒に暮らす時間の質はずいぶん変わります。


毎朝7時配信

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