🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.23
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.08.23
本日 4件
1. ⚠️ リコール・安全情報
缶詰フードに金属片混入の恐れ——米Fromm、ターキーパテなど2製品・計5825ケースを自主回収
📅 2026.08.21
米ウィスコンシン州の老舗プレミアムフードメーカーFromm Family Foods(1904年創業の家族経営企業)が8月21日、缶詰ドッグフード「Fromm Turkey Pâté」(12.2オンス缶)3852ケースと「Fromm Diner Classics Milo’s Meatloaf Pâté」(12.5オンス缶)1973ケースを、金属片混入の可能性があるとして自主回収すると発表した。対象はいずれもロットコード「EP2A3306」・賞味期限「032029」の製品で、米国とカナダのペット専門店およびオンラインで販売されていた。消費者からの金属混入の苦情を受けての措置で、現時点で健康被害の報告はないという。
金属片、特に鋭利な破片を犬が飲み込むと、口腔や消化管の裂傷、閉塞などの重篤な事態につながる恐れがある。むせる・嘔吐・食欲不振・元気消失・腹部の不快感などの症状が見られたら、すぐに獣医師に相談してほしい。Frommの日本での正規流通は限定的だが、並行輸入品を利用している家庭は該当ロットかどうかを必ず確認したい。対象製品は購入店で返品を受け付けている。
2. 🏥 医療・疾病・予防
60年ぶりに米国へ戻ってきた「人食いバエ」——ラセンウジバエ対策にASPCAが最大50万ドルの緊急助成
📅 2026.08.20
生きた組織に幼虫が潜り込む寄生バエ「新世界ラセンウジバエ(New World screwworm)」が、1966年の根絶宣言以来60年ぶりに米国へ再侵入した。2023年以降、中米からメキシコを北上し、2026年6月3日にテキサス州ザバラ郡の子牛で米国内初の感染が確認されている。これを受けて米国動物虐待防止協会(ASPCA)は8月19日、感染指定地域とその隣接州のシェルターやレスキュー団体を対象に、犬・猫・馬の予防と治療を支援する最大50万ドルの緊急助成プログラムを立ち上げた。
助成は、長時間作用型の駆虫薬などの予防・治療薬に最大4万5000ドル、担当獣医師の監督費用に最大5000ドル、1頭あたりの診察・治療に最大750ドルという3本立てで、申請は2026年10月31日まで。なお8月13日には、FDAが犬のラセンウジバエ症(幼虫症)の治療薬としてノミダニ駆除薬「シンパリカ トリオ」を緊急承認しており、対策の選択肢は着実に広がりつつある。コンパニオンアニマルでの検出例はまだ少数だが、ラセンウジバエは開いた傷に卵を産み付けるため、傷のある犬は特にリスクが高い。日本への侵入リスクは現時点で低いものの、米国で犬と旅行・生活する予定がある人は最新の発生状況を確認しておきたい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/aspca-commits-up-to-500-000-to-help-shelters-fight-new-world-screwworm
3. 🏥 医療・疾病・予防
「レプトスピラは全部の犬にコアワクチン」——最新ガイドラインの変更点、現場への浸透はまだ道半ば
📅 2026.08.03
米ローワン大学獣医学部のKaitlyn Krebs准教授らがdvm360のインタビューで、犬猫のワクチンガイドラインの最新の変更点を解説した。犬側の最大の変更は、レプトスピラ症ワクチンが「生活スタイルを問わずすべての犬のコア(必須)ワクチン」になったこと。米国獣医内科学会(ACVIM)が2023年に声明を出し、AAHA(米国動物病院協会)の犬ワクチンガイドラインも2024年に更新済みだが、いまだに「レプトはコアではない」と考える獣医師がいるとKrebs氏は指摘する。
かつてレプトスピラ症は「野山で狩りをする大型犬の病気」と考えられていたが、研究が進むにつれ、都会のマンション暮らしの小型犬でも感染例が相次いでいることが判明した。ネズミなどの野生動物の尿を介して感染するため、「散歩で外の草地に降りるだけでもリスクがある」という。日本でもレプトスピラは西日本を中心に発生が続いており、ワクチンの要否は生活環境を踏まえてかかりつけの獣医師と相談してほしい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/what-s-new-in-canine-and-feline-vaccination-guidelines-
4. 🧬 研究・科学
AI聴診器は獣医師の代わりになれるか——犬の心雑音は87%検出も、不整脈判定は「全滅」だった
📅 2026.08.21
ノースカロライナ州立大学の研究チームが、人間用に開発されたAI搭載デジタル聴診器を犬54頭・猫51頭で検証した結果を米国獣医学会誌(JAVMA、8月5日オンライン公開)に発表した。犬の心雑音の検出感度は約87%と獣医学生と同等だったが、不整脈の判定は信頼できず、心房細動のない犬22頭を誤って「心房細動あり」と分類。「不整脈なし」と判定された犬は1頭もいなかった。猫ではさらに深刻で、専門医が見つけた心雑音22頭のうちAIが検出できたのはわずか2頭だった。
原因は、この聴診器の診断AIが人間の心音データで学習しており、犬猫の心音・心拍リズムの特性を知らないことにある。研究者は「AIが『異常なし』と言っても心疾患がないことの保証にはならない。特に猫では本当の病気を見逃す恐れがある」と警告する一方、録音やECG記録の品質自体は高く、獣医師が判読する補助ツールとしては有用だとしている。ペット向けAI健康機器を使う場合も、あくまで受診のきっかけと考え、確定診断は獣医師に委ねるのが安全だ。
💡 今日のワンポイント(犬)
リコールも感染症も、共通する備えは「情報を早く知ること」。かかりつけ動物病院のSNSやFDA・農水省のリコール情報をブックマークしておくと、いざというとき数日の差が愛犬を守ります。
🐱 猫ニュース — 2026.08.23
本日 2件
1. 🐱 猫学
猫は尿の「化学的な名刺」で互いを見分けていた——110年来の腎臓の謎を岩手大が解明
📅 2026.08.20
岩手大学の宮崎雅雄教授らの研究チームが、猫が尿に含まれる分岐鎖脂肪酸(BFA)の組成パターンで個体を識別していることを突き止め、8月19日付のCurrent Biology誌に発表した。哺乳類の尿や分泌物からは報告のなかった13種類のBFAが猫の尿から見つかり、その比率は猫ごとに異なる一方、同じ猫の中では食事や体調が変わっても驚くほど安定していた。実験では、猫は再構成した尿脂質の背景に載せたBFA組成だけでも提供個体を嗅ぎ分けられた。
さらにこの研究は、「猫の腎臓にはなぜ脂肪滴が異常に多いのか」という約110年来の謎にも答えを出した。腎臓の脂肪滴がBFAを蓄える「化学物質の貯蔵庫」として働き、安定した匂いの署名を尿に少しずつ放出しているとみられる。ライオンやトラ、イリオモテヤマネコの尿からも類似化合物が見つかっており、ネコ科全体に共通するシステムの可能性がある。多頭飼いの家で猫同士がトイレの匂いを執拗に嗅ぐのは、この「名刺交換」なのかもしれない。将来的には、尿のBFA分析が腎臓の健康状態を映すバイオマーカーになる可能性も期待されている。
2. 🏥 医療・疾病・予防
「治療法がない」と言われた猫の口内炎に光——世界初の既製型幹細胞治療、FDA条件付き承認へ前進
📅 2025.09.23
激しい口の痛みで食事もままならなくなる難治性の猫慢性歯肉口内炎(FCGS)に対し、米バイオ企業Gallantが開発中の幹細胞治療薬「ソンルベトセル(sonruvetcel)」が、FDA獣医学センターから有効性の合理的期待(RXE)に関する技術セクション完了通知を受けた。子宮由来の他家間葉系間質細胞を用いた初のクラスの治療薬で、健康なドナー猫の細胞から製造し、静脈注射1本で投与できる「既製型(ready-to-use)」である点が画期的だ。条件付き承認は2026年初頭が目標とされ、実現すれば獣医療初のFDA条件付き承認幹細胞治療となる。
FCGSの猫には現在有効な治療選択肢がほとんどなく、全臼歯抜歯などの外科処置でも改善しない難治例では安楽死に至ることも少なくない。同社の調査では、現行のFCGS治療に満足している米国の獣医師はわずか8%だったという。9つの歯科専門施設で行われた90日間の臨床試験では、治療を受けた猫の約8割で生活の質と臨床症状の意味のある改善が見られたという。Gallantは犬猫の変形性関節症、犬のアトピー性皮膚炎、猫の慢性腎臓病向けの同系統の治療薬も開発中だ。口をよく気にする・よだれが多い・食べたいのに食べられないといったサインがある猫は、早めに獣医師に口腔内のチェックを受けてほしい。
💡 今日のワンポイント(猫)
猫の「匂いの世界」は私たちが思うよりずっと精密。トイレを一気に全部掃除してしまうより1つずつ交換するほうが、猫にとっては安心できる環境になることがあります。
毎朝7時配信

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