🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.29

A happy corgi dog standing on a wooden bridge outdoors

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.29

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.08.29

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

点滴に使う乳酸リンゲル液に綿の繊維が混入——B.ブラウン社が1ロットを回収、FDAは獣医療にも注意喚起

📅 2026.08.19

米B.ブラウン・メディカル社が、輸液製剤「Excel 乳酸リンゲル液 1000mL」の1ロットを北米全域で自主回収した。対象はカタログ番号L7500、NDC 0264-7750-00、ロット番号J4H077、使用期限2026年11月30日の製品。溶液の中に混入していた異物はセルロースの綿繊維で、個別にはセルロースの木質繊維とポリスチレンも確認された。FDAの通知は、この欠陥によって肺塞栓や他の血管の閉塞が起こる「合理的な確率」があり、組織壊死や臓器障害につながりうると明記している。現時点で重篤な健康被害や死亡の報告は出ていない。

注目したいのは、これがヒト用の表示で販売されている製品でありながら、FDAの動物用医薬品センター(CVM)がわざわざ獣医療向けに注意喚起を出している点だ。乳酸リンゲル液は犬猫の入院管理から馬・産業動物まで、輸液療法の基本中の基本として使われている。脱水、手術中の維持輸液、腎臓病、嘔吐下痢——動物病院で最もよく吊るされているバッグの一つがこれである。飼い主が直接買う製品ではないので家庭で確認する必要はないが、動物病院側の在庫確認が必要な案件だ。もし愛犬が入院中や通院点滴中で気になる場合は、対象ロットが使われていないか一言確認してみるとよい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/b-braun-recalls-lot-of-lactated-ringers-injection-over-particulate-contamination

🏷️ リコール・安全情報


2. 🥩 栄養・食事・サプリ

「まず固める、それから整える」——犬猫の下痢に2段構えのOTCキットが登場

📅 2026.08.10

ピュリナ プロプラン ベテリナリーサプリメントが、犬と猫の一時的な下痢に対応する「FortiFlora 下痢レスポンスキット」を発売した。中身は2種類。ひとつは新しい「FortiFlora Response」スティックパックで、レバー風味の粉末にカオリンとペクチンを配合し、ゆるくなった便を固めて消化管の粘膜を落ち着かせる。もうひとつは従来からあるプロバイオティクスのサシェで、単一菌株のEnterococcus lactis SF68を毎日与えるものだ。使い方は、まずスティックパックを8時間ごとに最長72時間まで与え、そのあとサシェの毎日投与へ切り替える。処方箋なしで購入でき、米国ではAmazon、Chewy、VetDirect.comで扱われている。

この設計の面白さは「急性期と回復期を分けた」ところにある。下痢のとき、便を固める吸着剤と腸内細菌叢を立て直すプロバイオティクスは役割がまったく違うのに、これまでは飼い主が別々に買って自己流のタイミングで使うことが多かった。3日という上限が明示されているのも実務的で、これは裏を返せば「3日で改善しないなら市販品でどうにかする段階ではない」という線引きでもある。日本での取り扱いは現時点で未定だが、考え方は輸入品を使わなくても応用できる。血便が出ている、元気がない、嘔吐を伴う、子犬・高齢犬である——こうしたケースは市販品で様子を見ずに、最初から動物病院へ連れて行ってほしい。

🔗 https://www.dvm360.com/view/purina-releases-fortiflora-diarrhea-kit-for-dogs-and-cats

🏷️ 栄養・食事・サプリ


3. 🏥 医療・疾病・予防

抜歯や歯周治療のあとに「ヒアルロン酸」を置く——人の歯科で使われてきた手法が犬猫へ

📅 2026年

ヒアルロン酸といえば関節注射や化粧品の保湿成分としてなじみがあるが、人の歯科ではもうひとつの使われ方が広がっている。歯周ポケットや抜歯窩に置くことで、組織の治癒を早め、骨の形成を促し、プロービング深さ(歯周ポケットの深さ)を減らすという用途だ。「Journal of Veterinary Dentistry」に掲載された総説は、この知見を犬猫の歯科へ持ち込めるかを整理している。査読済みの研究では、処置後に1回投与するだけで組織治癒の促進と骨形成の増強が報告されており、スケーリング・ルートプレーニング(歯石除去と根面清掃)、フラップ手術、組織再生誘導法(GTR)、抜歯後といった場面での補助的な使用が想定されている。実際に「PerioVive」「OralVive」といった動物用のヒアルロン酸歯科ジェル製品も市場に出始めた。

ヒアルロン酸は種を超えて化学構造が同じで、体のあらゆる組織に存在する物質なので、犬で使えるものは猫でも応用できる可能性が高い。総説では、猫の慢性歯肉口内炎や犬の慢性潰瘍性口内炎といった、治療の手詰まりになりやすい難治性の口腔疾患への応用や、口内炎の猫で行われる全顎抜歯後の治癒促進についても研究が進んでいると述べられている。歯周病は犬の3歳以上の大多数が抱えている一方、麻酔をかけた歯科処置は「やったあとが痛そう」「また再発する」という不安がつきまとう領域だ。処置そのものの精度に加えて、治り方を底上げする道具が増えていくのは飼い主にとっても心強い。愛犬の歯科処置を検討しているなら、どんな処置をどこまで行うのかと合わせて、術後の治癒を助ける選択肢があるかも聞いてみるとよい。

🔗 https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/08987564251379636

🏷️ 医療・疾病・予防


4. 🐕 犬学

犬をテラスに入れるだけでは足りなかった——「犬用メニュー」を置いた店は来店も客単価も口コミも伸びる

📅 2026.08.28

犬同伴可のレストランは日本でも増えているが、それが店側にとって実際に得なのかを検証した研究は少なかった。カナダのトロント・メトロポリタン大学テッド・ロジャース経営大学院のリシャド・ハビブ准教授(マーケティング)らが行った新しい研究は、犬向けの専用メニューを用意している店とそうでない店で、客の行動がどう変わるかを比べた。結果、犬専用のメニュー項目があると、来店意向、支出額、そして他人に薦める確率のいずれもが有意に高まった。研究チームが強調しているのは「テラス席に犬を入れてよい」というだけでは効果が限定的で、犬にも食べるものが用意されて初めて効き方が変わる、という点だ。

これは飼い主側の心理を考えると納得しやすい。犬を連れて外食するとき、自分だけが食事をして犬は足元で待つ構図は、どこか居心地が悪い。犬にも一皿があれば「連れてきた」ではなく「一緒に来た」になる。店側にとっても、水を出す程度のコストで単価と再訪率が変わるなら投資対効果は悪くない。もちろん前提として、犬が落ち着いて伏せていられること、他の客に迷惑をかけないこと、床に落ちた人間の食べ物を拾わないよう管理することは飼い主の責任だ。犬用メニューを利用する際も、玉ねぎやぶどう、キシリトールなど犬に危険な食材が使われていないか、塩分は控えめか、アレルギーのある子なら原材料を確認する——という基本は外さないでほしい。

🔗 https://phys.org/news/2026-08-dog-friendly-dining-isnt-trend.html

🏷️ 犬学


💡 今日のワンポイント

今日は「治療を助ける材料」と「一緒に出かける楽しさ」が並びました。歯や消化器のケアは地味ですが、その積み重ねが外へ出かけられる年月を延ばします。涼しくなってきたら、まず口の中を一度見てもらうところから始めてみてください。


🐱 猫ニュース — 2026.08.29

本日 2件

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1. ⚠️ リコール・安全情報

子猫用ミルクでカリウム・銅・葉酸などが不足——米リバイバル社が回収、9件の苦情を調査中

📅 2026.08.26

米リバイバル・アニマルヘルス社(アイオワ州オレンジシティ)が、子猫用ミルクリプレイサー「Breeder's Edge Foster Care Feline Milk Replacer」と「Shelter's Choice Feline Milk Replacer」を自主回収した。理由は、カリウム、銅、葉酸、コリン、ビタミンB6(ピリドキシン)の一部または複数が基準を下回っていたこと。同社は第三者検査で1ロットの栄養不足の可能性が示されたあと、複数ロットで確認検査を実施し、その結果を独立した動物栄養学者が2026年8月12日に分析して回収を決めた。原因は製造委託先の製造ばらつきで、同社はこの委託先との取引を打ち切ったとしている。対象は1ポンド袋から18ポンド袋まで6品目、賞味期限は2026年9月から2028年3月まで散らばっており、全米のオンラインとペットショップで販売された。健康被害の確定例はないが、消化器症状と骨の発育に関する9件の苦情を調査中だという。

FDAの発表文は子猫の脆弱さを繰り返し強調している。新生子猫は臓器が未成熟で成長速度が速く、栄養のすべてをミルクに依存しているため、成猫なら無症状で済む程度の欠乏でも急速に致命的になったり、回復不能な発育障害を残したりする。銅・カリウム・ビタミンB6・葉酸・コリンが同時に不足した場合、貧血、神経症状、肝不全、腎障害、骨の病気、心機能低下といった多臓器のリスクが重なり、症状は数日から数週間で現れうる。日本国内での正規流通は確認されていないが、保護活動などで個人輸入した製品を使っている場合は品番と賞味期限の確認をおすすめしたい。哺乳中の子猫に元気消失、食欲低下、ふらつき、脚の変形などが見られたら、すぐに獣医師に相談してほしい。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/revival-animal-health-llc-voluntarily-recalls-feline-milk-replacers-due-inconsistent-levels-vitamins

🏷️ リコール・安全情報


2. 🐱 猫学

猫が猫をなめるのは「仲良し」の証拠とは限らない——53ペア106頭の動画を23項目で読み解いた

📅 2026.08

猫同士が互いの頭や首をなめ合う「アログルーミング(allogrooming)」は、これまで「仲の良い群れの証」か「攻撃をそらす仕組み」のどちらかで説明されてきた。だが学術誌「Applied Animal Behaviour Science」に掲載された新しい研究は、そのどちらか一方では実態を説明しきれないと結論づけている。研究チームは53組のペア(計106頭)のアログルーミング場面を動画で収集し、23項目のエソグラム(行動目録)を使って前後の細かい振る舞いまで分類した。すると、まったく異なる2つの文脈が浮かび上がった。ひとつは親和・社会的な絆に一致する文脈で、互いに体を寄せ合い、似た姿勢をとり、そのあと取っ組み合いの遊びに移行することもあった。もうひとつは社会的な緊張の文脈で、一方がもう一方に覆いかぶさる非対称な姿勢、後ろに倒れた耳、そして転位行動や攻撃行動が頻繁に見られた。

数字も示唆的だ。106頭のうち60頭が「なめる側」、40頭が「なめられる側」に分類され、互いになめ合うケースはごく少なかった。つまりアログルーミングは対等な相互行為というより、方向性を持った一方通行の行動であることが多い。緊張の文脈では、なだめのジェスチャーとして働いている場合もあれば、逆に控えめな威嚇として働いている場合もあると著者らは考えている。多頭飼いをしていて「うちの子たちはなめ合っているから仲がいい」と安心している飼い主は少なくないが、この研究はそこに留保をつける。なめている最中の姿勢と耳の向き、そして直後に何が起きるか(一緒に寝るのか、片方が去るのか、取っ組み合いになるのか)まで見て、はじめて意味が読める。もし直後に逃げる・唸る・その場を離れるといった様子が繰り返されるなら、隠れ場所やトイレ、食器の数を見直す価値がある。

🔗 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168159126001292

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

猫の行動は「やっているかどうか」より「どんな姿勢で、そのあとどうなったか」に意味が出ます。動画で撮って後から見返すと、その場では気づかなかった合図が見えてくることがあります。


毎朝7時配信

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