🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.31

A happy corgi dog with its tongue out

🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.08.31

犬4 + 猫2 = 計6件

▼ 猫ニュース


🐾 犬ニュース — 2026.08.31

本日 4件

1. ⚠️ リコール・安全情報

生食フード「Oma’s Pride」チキンレシピからサルモネラ——犬3頭が体調不良、639袋を自主回収

📅 2026.08.17

米コネチカット州の生食(ローフード)ペットフードブランドOma’s Pride(オーマズ・プライド)が、「Woof Complete Canine Chicken Recipe」6ポンド袋・639袋を自主回収している。FDAが消費者からの苦情を受けて製品を検査したところ、サルモネラ陽性が確認された。対象はロット番号BB012729(製造日2026年1月27日、賞味期限2029年1月27日、UPC 8 7938400145 9)で、2026年2月12日から5月15日にかけてアリゾナ、カリフォルニア、ニューヨークなど米11州で卸売・小売・オンライン直販された。これまでに犬3頭の体調不良が報告されており、同社が汚染源を調査中だ。

サルモネラは犬だけでなく、フードを取り扱う人にも感染しうる。犬に元気消失・下痢(血便)・発熱・嘔吐・食欲低下・腹痛などが見られたら獣医師に相談してほしい。このブランドの日本での正規流通はほぼないが、生食派の飼い主が個人輸入などで入手しているケースはありうるので、該当ロットを持っている場合は直ちに給餌を中止し廃棄を。生食フードのサルモネラ汚染は繰り返し報告されており、フードボウルや保存容器の洗浄消毒、取り扱い後の手洗いを習慣にしたい。

🔗 https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/updated-omas-pride-voluntarily-recalls-one-lot-woof-complete-canine-chicken-recipe-6-lb-bag-because

🏷️ リコール・安全情報


2. 🏥 医療・疾病・予防

【続報】「人食いバエ」対策でFDAが異例の緊急使用許可——シンパリカ トリオが犬のラセンウジバエ症治療薬に

📅 2026.08.13

FDAは8月13日、ゾエティスの経口寄生虫予防薬「シンパリカ トリオ(サロラネル・モキシデクチン・ピランテル配合チュアブル)」について、犬と子犬のラセンウジバエ(New World screwworm)症の治療を目的とした緊急使用許可(EUA)を発行した。ラセンウジバエは生きた動物の傷口に幼虫が寄生し組織を食い荒らす危険な寄生バエで、米国では約60年ぶりの再侵入が現実の脅威となっている。先週お伝えしたASPCAによるシェルター向け最大50万ドルの緊急助成(8/23既報)に続き、今度は治療薬の確保という具体的な対策が動き出した形だ。

人の医薬品ではコロナ禍で知られるようになったEUAだが、動物用医薬品への発行は極めて異例で、当局の切迫感がうかがえる。日本でもシンパリカ トリオはノミ・マダニ・フィラリア対策として広く処方されているが、ラセンウジバエは日本には常在しないため、国内の飼い主が直ちに心配する必要はない。中南米など発生地域へ犬を連れて渡航する予定がある場合は、渡航先の発生状況と予防策をかかりつけの獣医師と確認しておくと安心だ。

🔗 https://www.globenewswire.com/news-release/2026/08/13/3344850/0/en/fda-issues-emergency-use-authorization-for-drug-to-treat-new-world-screwworm-in-dogs-and-puppies.html

🏷️ 医療・疾病・予防


3. 🧬 研究・科学

なぜ胎子は母親の免疫に攻撃されないのか——日獣大が犬の胎盤に「PD-L1のブレーキ」を発見

📅 2026.07.16

母体にとって、父親の遺伝子を半分受け継ぐ胎子は遺伝的に「異物」でもある。それでも排除されないのは母子間免疫寛容という仕組みのおかげだが、犬ではその詳細がわかっていなかった。日本獣医生命科学大学の獣医臨床繁殖学研究室(小林正人講師ら)は、母体組織と直接接する胎子由来の胎盤に着目し、その「接合領域」と呼ばれる部位で栄養膜細胞が強力な免疫抑制分子PD-L1を発現していることを突き止めた。さらに初代培養した栄養膜細胞は、T細胞(免疫細胞)の活性化に応じてPD-L1を発現し、これを介してT細胞の働きを強力に抑えることも確認された。論文は繁殖学の国際誌Theriogenologyに掲載された。

PD-L1といえば、がん細胞が免疫から逃れるために使う分子としてがん免疫療法(抗PD-1/PD-L1抗体)の標的になっていることで有名だが、犬の胎盤は同じ仕組みを「わが子を守る」ために使っていたことになる。母子間免疫寛容の破綻は流産の一因と考えられており、今回の発見は犬の原因不明の流産の解明や、その予防・治療法の開発につながる可能性がある。繁殖にかかわる飼い主やブリーダーにとって、将来の「免疫学的な流産対策」に道を開く基礎研究として注目したい。

🔗 https://www.nvlu.ac.jp/news/20260716-01.html/

🏷️ 研究・科学


4. 🏋️ トレーニング・行動科学

「マジックマッシュルーム」は犬の重度不安に効くのか——獣医療で議論が始まったサイロシビン

📅 2026.08.30

ヒトのうつ病やPTSDに対するサイロシビン(幻覚性キノコの有効成分)補助療法の研究が進むなか、米獣医療メディアdvm360が、重度の不安やPTSD様の行動問題を抱える犬への応用可能性を特集した。麻酔・鎮痛の専門家Stephen Cital氏によれば、1960〜70年代には犬を対象にした研究も行われていたが、当時の規制強化で中断した経緯がある。現在も有効性を裏付ける公表データはなく、適切な用量すらわかっていない段階で、逸話的な使用報告が先行しているのが実情だ。低用量の幻覚剤で犬の分離不安関連行動が軽減したとする予備的な研究報告も出始めており、今後の科学的検証が注目される。

ただし飼い主が知っておくべきは、これはあくまで「研究の芽」の話だということ。野生のキノコ類は犬にとって中毒リスクが高く、日本ではサイロシビンを含むキノコは麻薬原料植物に指定され所持自体が違法だ。自己判断で試すことは絶対に避けてほしい。犬の分離不安や恐怖症には、行動修正トレーニングと承認済みの抗不安薬という確立された選択肢がすでにある。深刻な不安症状に悩んでいるなら、まずはかかりつけ医や獣医行動診療科への相談を。

🔗 https://www.dvm360.com/view/this-week-on-dvm360-the-potential-benefits-of-psilocybin-therapy-for-canine-anxiety-plus-more-veterinary-news

🏷️ トレーニング・行動科学


💡 今日のワンポイント

生食フードのリコールが続いています。生食を選ぶ場合は「人の生肉と同じ」衛生管理——冷凍保存・器具の消毒・手洗い——を徹底し、免疫の弱い子犬・老犬・闘病中の犬への給餌は獣医師と相談のうえ慎重に判断しましょう。


🐱 猫ニュース — 2026.08.31

本日 2件

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1. 🏥 医療・疾病・予防

猫は「小さな犬」ではない——ヒルズ初の「世界猫レポート」が映す、犬に遅れてきた猫医療

📅 2026.08.30

ヒルズ・ペットニュートリションが、猫の医療・食事・人口動態を包括的にまとめた初の「World of the Cat Report」を公開した。28ページのレポートによれば、米国の猫飼育世帯は1996年の2700万世帯から2024年には4230万世帯へと増加し、いまや3世帯に1世帯が猫と暮らす。それでも猫医療は長年「犬を標準モデル」とした教育・診療の陰に置かれ、犬用に設計された検査や治療が猫にそのまま流用されてきた歴史があると、dvm360が紹介している。

実際、猫の薬物代謝は犬と大きく異なる。アスピリン、プロポフォール、アセトアミノフェン、カルプロフェンのような代謝経路の薬は猫では排出が遅く、中毒リスクが高い一方、酸化代謝のピロキシカムはむしろ速く排出される。特にアセトアミノフェン(人の解熱鎮痛薬)は猫には猛毒で、飼い主の自己判断での投薬は絶対にNGだ。猫特化の診断・治療・栄養は近年ようやく充実してきており、「犬の常識」を猫に当てはめず、猫に詳しい動物病院で定期健診を受けることが何よりの健康対策になる。

🔗 https://www.dvm360.com/view/new-global-cat-report-released-as-feline-medicine-continues-to-lag-behind-its-canine-counterpart

🏷️ 医療・疾病・予防


2. 🐱 猫学

猫の攻撃性は「生まれ」か「育ち」か——26研究の系統的レビューが出した答えは「両方の掛け算」

📅 2026.07.29

イタリア・トリノ大学の研究チームが、猫の攻撃行動の原因を扱った2005〜2025年の研究26本をPRISMA基準で洗い出した系統的レビューをVeterinary Sciences誌に発表した。攻撃行動は飼育放棄や、深刻な場合は安楽死にまでつながる猫の重大な福祉問題だ。レビューによれば、オキシトシン受容体(OXTR)やアンドロゲン受容体(AR)遺伝子の多型、染色体異常、品種、性別、毛色といった「生まれ」の要因と、幼少期の経験、飼い主の管理、飼育環境といった「育ち」の要因の両方が攻撃性と関連しており、単一の「攻撃遺伝子」で説明できるものではないことがわかった。

つまり猫の攻撃性は、遺伝的な素因と環境が掛け算で形づくる多因子的な行動ということになる。研究間で攻撃性の定義や評価法がばらばらで比較が難しいという課題も指摘されており、この分野は犬に比べてまだ発展途上だ。飼い主にとっての実践的な意味は明るい。遺伝はどうにもならなくても、子猫期の社会化、隠れ場所や上下運動を確保した環境づくり、無理な接触を避けるといった「育ち」の側は今日から変えられる。噛みつきや引っかきに悩んだら、罰でこじらせる前に獣医師や行動診療の専門家に相談してほしい。

🔗 https://doi.org/10.3390/vetsci13080754

🏷️ 猫学


💡 今日のワンポイント

「猫は小さな犬ではない」は猫医療の合言葉。人や犬用の薬を猫に流用するのは中毒のもとです。薬も接し方も「猫仕様」で——困ったときは猫に詳しい動物病院へ。


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