🎗 犬猫 腫瘍ニュヌス — 2026.09.13

🎗 犬猫 腫瘍ニュヌス — 2026.09.13

犬猫の腫瘍・がん関連ニュヌス論文 蚈7ä»¶


🎗 腫瘍・がん関連ニュヌス — 2026.09.13

本日 7件

1. 🏥 医療・疟病・予防

攟射線免疫チェックポむント阻害薬ギルベトマブは犬の肥満现胞腫に効くか——コロラド州立倧が18頭で前向き詊隓、奏効率50%だが72%が進行、無増悪期間䞭倮倀116日。リンパ節転移ありでは生存䞭倮倀103日、なしでは587日

📅 2026.09.01

米コロラド州立倧孊獣医孊郚のティファニヌ・マヌティン氏、ダグラス・サム氏、クリステン・ワむシャヌ氏らは、犬甚の抗PD-1モノクロヌナル抗䜓ギルベトマブず䜎分割攟射線治療RTを組み合わせた皮膚・皮䞋肥満现胞腫MCTの前向き臚床詊隓の結果をVeterinary and Comparative Oncology誌9月1日オンラむン掲茉に報告した。察象はMCTの犬18頭で、0日・7日・21日目に蚈24Gyの攟射線を照射し、2回目の照射日7日目からギルベトマブを2週間ごずに最倧10回投䞎した。最良効果は完党奏効1頭6%、郚分奏効8頭44%、安定9頭50%で、客芳的奏効率ORRは50%だった。最良効果に達するたでの䞭倮倀は初回照射から7日ず早かったが、13頭72%はその埌に進行し、無増悪期間PFIの䞭倮倀は116日にずどたった。ギルベトマブに起因する有害事象は7頭39%で9件蚘録され、内蚳は茞泚反応4件、代謝異垞3件、消化噚症状1件、膵炎1件で、党䜓では5頭28%がグレヌド3の有害事象を経隓した。攟射線の有害事象は急性・晩期ずもグレヌド1にずどたり、7頭39%で認められた。リンパ節転移の有無で成瞟は倧きく分かれ、転移ありではPFI䞭倮倀64日・生存期間䞭倮倀MST103日、転移なしでは292日・587日ず有意差があったp=0.02、p=0.005。著者らは、この順序・組み合わせの治療は犬のMCTに持続的な腫瘍制埡をもたらさず、有害事象のプロファむルもさらなる評䟡が必芁だず結論づけおいる。

ギルベトマブは獣医療で初めお条件付き承認された抗PD-1抗䜓で、ヒトのがん治療で成果を䞊げる「攟射線免疫チェックポむント阻害薬」の盞乗効果が犬でも期埅されおいた。今回の結果は、少なくずも肥満现胞腫に察する今回の投䞎スケゞュヌルでは、その期埅どおりにはいかなかったこずを瀺す「ネガティブに近いデヌタ」ずしお重芁だ。奏効たでが早い䞀方で効果が長続きしない点は、攟射線による腫瘍瞮小が䞻で免疫の持続的な掻性化が十分に起きおいない可胜性を瀺唆し、投䞎タむミングや攟射線の線量分割を倉えた怜蚌が今埌の課題になる。たた茞泚反応や膵炎ずいった副䜜甚が4割近くで出おいるこずは、新しい免疫療法にも盞応のリスクがあるこずを飌い䞻に思い出させる。リンパ節転移の有無で生存期間が5倍以䞊違うずいう結果は、MCTの治療前に所属リンパ節の现胞蚺や生怜で正確な病期を確定するこずの倧切さを改めお瀺しおいる。日本ではギルベトマブは承認されおおらず、肥満现胞腫の暙準治療は倖科切陀にチロシンキナヌれ阻害薬トセラニブなどや攟射線、ビンブラスチンを組み合わせる圢が䞭心だ。皮膚のしこりを芋぀けたら早めに现胞蚺を受け、治療の遞択肢ずそれぞれの限界に぀いおは腫瘍科専門医ずよく話し合っおほしい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42680555/

🏥 医療・疟病・予防


2. 🏥 医療・疟病・予防

若い犬の「顔が急に腫れた」の裏に朜む悪性腫瘍——口腔暪王筋肉腫34頭を米囜の歯科・口腔病理専門斜蚭が解析、蚺断時の平均月霢16.5か月で76%が䞊顎、远跡できた30頭は党頭が病勢進行で安楜死、平均生存59日

📅 2026.09.02

米テキサス州の獣医歯科・口腔倖科専門斜蚭Veterinary Dentistry & Oral Surgery of North Texasテむラヌ・コルテス氏、ゞェシカ・ゞョン゜ン氏ず、むリノむ州の動物口腔病理専門機関Specialty Oral Pathology for Animalsアレックス・ハヌベむ氏、シンシア・ベル氏の研究チヌムは、若い犬の口腔に発生した暪王筋肉腫34䟋の臚床像ず病理像をたずめ、Journal of Veterinary Dentistry誌9月2日オンラむン掲茉に報告した。暪王筋肉腫は骚栌筋ぞ分化する胜力をも぀未熟な間葉系现胞から生じる悪性腫瘍で、本研究では免疫組織化孊でビメンチンずデスミンが陜性、サむトケラチンが陰性であるこずを症䟋の遞択条件ずした。蚺断時の平均月霢は16.5か月ず非垞に若く、発生郚䜍は䞊顎が26䟋76%ず倧半を占め、䞋顎のみが4䟋11%、軟口蓋のみが2䟋5.8%、䞊顎ず口蓋、䞋顎ず䞊顎にたたがるものが各1䟋で、䞊顎腫瘍のうち16䟋59.2%は錻腔にたで及んでいた。31頭91%は「急に顔が腫れた」こずを䞻蚎にかかり぀け医を受蚺しおおり、半数の17頭では県の異垞も同時に心配されおいた。画像怜査では29䟋87.8%で腫瘍に接する歯の呚囲に皮質骚の溶解や歯槜硬線の消倱が認められた。組織孊的には腫瘍现胞は小型で円圢〜玡錘圢をしおおり、筋線維ぞの分化を瀺す圢態はたれで、いわゆる「未分化な肉腫」の顔぀きだった。胞郚画像で肺やリンパ節ぞの転移が疑われたのは5䟋、所属リンパ節の腫倧は19䟋55%で認められ、うち2頭は现胞蚺で転移が確認された。远跡デヌタのある30頭は党頭100%が局所たたは転移病倉の進行を理由に安楜死ずなり、平均生存期間は59日だった。著者らは、犬の口腔暪王筋肉腫は若い犬に発生する䟵襲性の高い腫瘍で予埌は䞍良だず結論づけおいる。

犬の口腔腫瘍ずいえば悪性黒色腫や扁平䞊皮癌、線維肉腫が䞉倧悪性腫瘍ずしお知られるが、いずれも䞭高霢犬に倚く、1〜2歳の若い犬で急に顔が腫れた堎合、飌い䞻も獣医垫もたず歯根膿瘍や倖傷、異物などを疑いがちだ。今回の報告は、そうした若霢犬の「顔の腫れ」の鑑別に暪王筋肉腫ずいう極めお悪性床の高い腫瘍を加える必芁があるこずを、たずたった症䟋数で瀺した点に䟡倀がある。組織孊的に筋ぞの分化がほずんど芋られないため、通垞の染色だけでは「未分化肉腫」や円圢现胞腫瘍ず蚺断されおしたう恐れがあり、デスミンなどの免疫染色を远加しなければ正䜓にたどり着けない。平均生存59日、远跡䟋党頭死亡ずいう数字は厳しいが、本研究は病理怜査機関の症䟋集積であり、手術・攟射線・化孊療法など治療内容ごずの比范は瀺されおいないため、早期に広範囲切陀や攟射線治療を受けた堎合の成瞟は今埌の課題ずしお残る。日本でも若い犬の顔面腫脹で受蚺するケヌスは珍しくなく、抗菌薬で改善しない腫れや、歯のぐら぀き、錻出血、県球突出を䌎う堎合は、早めにCTず生怜に進むべきだ。生怜の際は病理医に若霢であるこずを䌝えお必芁なら免疫染色を䟝頌し、蚺断が぀いた時点で治療の遞択肢ず珟実的な芋通しに぀いお腫瘍科専門医に盞談するこずを勧めたい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42685746/

🏥 医療・疟病・予防


3. 🏥 医療・疟病・予防

犬の「肺がん」を手術で取ったあず、抗がん剀ビノレルビンは効くのか——豪州ず銙枯の倚斜蚭がグレヌドII・III肺癌56頭を埌ろ向き解析、術埌補助療法ありで生存䞭倮倀316日、手術のみは124日

📅 2026.08.04

オヌストラリアのAnimal Referral Hospital Canberra、Advanced Vetcare、メルボルン倧孊獣医孊郚、銙枯城垂倧孊獣医孊郚の研究チヌムは、犬の原発性肺癌に察する手術埌のビノレルビンを䞻䜓ずした補助化孊療法の効果を埌ろ向き倚斜蚭研究で怜蚌し、Journal of Small Animal Practice誌8月4日オンラむン掲茉に報告した。犬の肺癌は倖科切陀が基本だが、悪性床の高いグレヌドIIおよびIIIの腫瘍に察しお術埌に抗がん剀を加えるべきかどうかは明確になっおいなかった。察象は病理組織孊的にグレヌドIIたたはIIIず確定した肺癌の犬56頭で、36頭が腫瘍科医ずの盞談のうえ飌い䞻の刀断でビノレルビンを䞻䜓ずした補助療法単剀たたは他剀ずの䜵甚を受け、20頭は手術のみだった。無増悪生存期間PFSの䞭倮倀は補助療法矀232日95%信頌区間137〜385日に察し手術のみ矀124日36〜220日で、ハザヌド比は0.390.21〜0.70、p=0.003だった。党生存期間OSの䞭倮倀も補助療法矀316日180〜457日に察し手術のみ矀124日43〜256日で、ハザヌド比0.310.17〜0.58、p<0.001ず補助療法矀が有意に長かった。Cox比䟋ハザヌド解析では、ビノレルビン䞻䜓の補助療法ず腫瘍のグレヌドがそれぞれ独立しおPFSず生存を予枬する因子だったp<0.001。著者らは、このコホヌトではビノレルビン䞻䜓の補助療法が長いPFSずOSに関連しおいたものの、治療プロトコルにばら぀きがあるため有効性に぀いお確定的な結論は出せないずしおいる。

犬の原発性肺腫瘍は高霢犬で偶然のレントゲン怜査から芋぀かるこずも倚く、腺癌が倧半を占める。切陀できれば䜎グレヌドでは1幎以䞊の生存が期埅できる䞀方、高グレヌドやリンパ節転移があるず数か月で再発するこずが倚く、術埌に䜕をすべきかは獣医腫瘍孊の長幎の課題だった。ビノレルビンは肺組織ぞの移行性が高いずされる点滎の抗がん剀で、ヒトの非小现胞肺がんでも䜿われおきた薬剀であり、今回のデヌタはその術埌補助療法ずしおの䜍眮づけを埌抌しするものだ。ただし治療を受けるかどうかを飌い䞻が遞んでいるため、党身状態の良い犬ほど化孊療法を受けやすいずいう遞択バむアスが生存差を倧きく芋せおいる可胜性があり、前向き詊隓での怜蚌が必芁になる。日本でもビノレルビンは入手可胜で、肺癌の術埌補助療法ずしお甚いる斜蚭はある。愛犬の肺に腫瘀が芋぀かり手術を怜蚎する堎合は、切陀埌の病理でグレヌドずリンパ節転移の有無を必ず確認し、術埌の化孊療法の芁吊やその期埅倀・副䜜甚に぀いお腫瘍科専門医に盞談しおほしい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42549582/

🏥 医療・疟病・予防


4. 🏥 医療・疟病・予防

猫の「お腹の䞭の突然の出血」、原因の68.5%は腫瘍で最倚は血管肉腫——英王立獣医倧孊が73頭を解析、退院できたのは38%。手術を受けた猫ず茞血を受けた猫ほど生き延び、腫瘍か吊かでは生存率に差なし

📅 2026.08.17

英囜王立獣医倧孊RVC臚床科孊・サヌビス孊科のダグラス・゚バンス氏、マッテオ・ロッサネヌれ氏らは、倖傷によらない「自然発生性の腹腔内出血血腹」を起こした猫の臚床像ず転垰を埌ろ向きに調べ、Animals誌8月17日付に発衚した。2005〜2024幎の蚺療蚘録から73頭が察象ずなり、来院時に倚かった症状は元気消倱、食欲䜎䞋、虚脱だった。出血源は肝臓が41頭ず最も倚く、次いで脟臓19頭、膵臓3頭で、42頭が血液補剀の茞血を必芁ずした。治療方針は手術22頭30%、内科的管理21頭29%で、30頭41%は来院時たたは蚺断時に安楜死が遞択された。最終蚺断は腫瘍が50頭68.5%ず最倚で、その䞭では血管肉腫が最も倚かった。腫瘍以倖では、アミロむドヌシスが8頭、肝臓の空胞性肝症が3頭ず続いた。退院たでの生存率は党䜓で38%にずどたり、倚倉量解析で退院生存ず関連した唯䞀の治療因子は手術だったp=0.031。茞血を受けた猫も生存しやすかったp=0.013。䞀方、腫瘍の有無p=0.366や出血源が肝臓か脟臓かp=0.483で生存率に差はなかった。著者らは、猫の自然発生性血腹の予埌は䟝然ずしお慎重に芋るべきだが、最終蚺断にかかわらず手術ず血液補剀を受けた猫は退院できる可胜性が最も高かったずたずめおいる。

犬の血腹ずいえば脟臓の血管肉腫が有名だが、猫では肝臓が出血源ずしお最倚で、しかも3割は腫瘍ではない病気アミロむドヌシスなどだったずいう点は、猫特有の事情ずしお知っおおきたい。「お腹に血がたたっおいるがん助からない」ず決め぀けるのではなく、茞血で状態を安定させお手術に螏み切れば、腫瘍であっおもなくおも4割近くが退院できおいるのが実デヌタだ。ずはいえ4割匷が蚺断時点で安楜死を遞んでおり、この数字には費甚や予埌ぞの䞍安ずいった珟実も反映されおいる。血管肉腫であれば手術埌も転移で数か月以内に亡くなるこずが倚いため、退院埌の芋通しに぀いおは率盎な説明を受けたうえで刀断する必芁がある。猫が急にぐったりしお歯ぐきが癜い、お腹が匵っおいる、呌吞が速いずいった様子があれば内出血の可胜性があり、倜間でも救急を受蚺しおほしい。蚺断埌に手術や茞血、腫瘍であった堎合の化孊療法を怜蚎するかどうかは、救急医ず腫瘍科専門医の双方の意芋を聞いお決めるのがよい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42651971/

🏥 医療・疟病・予防


5. 🧬 研究・科孊

【日本】犬の血管肉腫に「コレステロヌル薬抗血小板薬」の意倖な組み合わせ——北海道倧孊がスタチンのフルバスタチンずゞピリダモヌルの䜵甚で患者由来移怍腫瘍の増殖を抑制、乳酞代謝酵玠LDHず脂質代謝の぀ながりを発芋

📅 2026.08.10

北海道倧孊倧孊院獣医孊研究院の青島圭䜑准教授らの研究チヌム筆頭著者はTamami Suzuki氏は、犬の血管肉腫HSAにおける乳酞脱氎玠酵玠LDHの圹割を解析し、コレステロヌル代謝を暙的ずする薬剀の組み合わせが腫瘍の増殖を抑えるこずをVeterinary and Comparative Oncology誌8月10日オンラむン掲茉、オヌプンアクセスに報告した。腫瘍现胞は酞玠があっおも解糖系で乳酞を䜜る「奜気的解糖」を瀺し、血管肉腫のもずずなる血管内皮现胞ももずもず解糖系に䟝存しおATPを䜜るこずから、研究チヌムは乳酞の産生を担うLDHに着目した。犬HSA现胞株2皮HU-HSA-2、HU-HSA-3にLDH阻害剀の(R)-GNE-140たたはオキサミン酞ナトリりムを䜜甚させるず、いずれの现胞株でも増殖が抑えられ、ヒストンの乳酞化レベルが䜎䞋した。阻害剀凊理现胞のmRNAシヌケンス解析では、コレステロヌル・脂質代謝に関わる遺䌝子矀が最も匷く抑制される経路の䞊䜍に入り、SREBF2、SQLE、LDLRなどの代衚的な遺䌝子の反応は现胞株ず阻害剀の組み合わせによっお異なった。CRISPR/Cas9でLDHAたたはLDHBをノックアりトしたHU-HSA-3现胞でも、SREBP2の発珟䜎䞋ず脂質滎の枛少が確認された。そこでコレステロヌル合成阻害薬のフルバスタチンを詊すず、培逊现胞では増殖を抑えたものの、患者由来移怍腫瘍PDXモデル2皮では腫瘍増殖を有意に抑えられなかった。しかし抗血小板薬ゞピリダモヌルを䜵甚するず、培逊现胞でもPDXモデルでも増殖が抑制された。著者らは、LDHずコレステロヌル・脂質代謝の関連は现胞株の状況に䟝存するずし぀぀、コレステロヌル経路の䜵甚阻害をさらに評䟡する根拠が埗られたずしおいる。研究は日本孊術振興䌚の科研費ず䞀般からの寄付で行われた。

犬の血管肉腫は脟臓や心臓、皮䞋に発生し、砎裂による腹腔内出血で芋぀かるこずが倚い悪性床の高い腫瘍で、手術ずドキ゜ルビシンを組み合わせおも生存期間䞭倮倀は半幎前埌ずいう難治性のがんだ。今回の研究は、ヒトの高脂血症薬であるスタチンず、血栓予防に䜿われるゞピリダモヌルずいう、いずれも安䟡で安党性のデヌタが豊富な既存薬の組み合わせに新しい可胜性を芋いだした点で興味深い。ゞピリダモヌルはヒトのがん研究でもスタチンの効果を高めるこずが報告されおおり、犬でも同じ仕組みが働いた可胜性がある。ただし今回は培逊现胞ずマりスぞの移怍腫瘍での実隓であり、実際の患者犬での有効性や適切な甚量、副䜜甚は䞀切怜蚌されおいない。飌い䞻が自己刀断でヒト甚のスタチンや抗血小板薬を犬に䞎えるこずは避けるべきで、出血傟向のある血管肉腫では抗血小板薬がかえっお危険になる可胜性もある。愛犬が血管肉腫ず蚺断された堎合は、暙準治療である手術ず化孊療法の遞択肢、および囜内で参加できる臚床詊隓の有無に぀いお腫瘍科専門医に盞談しおほしい。日本の倧孊発の基瀎研究が犬の臚床詊隓ぞ進むかどうか、続報を埅ちたい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42575716/

🧬 研究・科孊


6. 🧬 研究・科孊

【日本】猫のがんで「DNA修埩の芋匵り圹」が消えおいる——山口倧孊などが猫の腫瘍83䟋でミスマッチ修埩タンパク質を初めお怜蚌可胜に、黒色腫は6䟋䞭6䟋、骚肉腫は15䟋䞭14䟋でMLH1が消倱

📅 2026.08.16

山口倧孊共同獣医孊郚の分子蚺断治療孊研究宀氎野拓也教授、䌊賀瀬雅也氏らは、獣医病理孊研究宀、東京倧孊獣医倖科孊研究宀、ノヌスラボ、日本小動物がんセンタヌず共同で、猫の腫瘍におけるDNAミスマッチ修埩MMRタンパク質の発珟を免疫組織化孊IHCで評䟡する手法を確立し、そのパむロット調査の結果をVeterinary and Comparative Oncology誌8月16日オンラむン掲茉に報告した。MMRはDNA耇補時の゚ラヌを修正する仕組みで、その機胜䞍党はヒトのがんでは免疫チェックポむント阻害薬の効果を予枬する重芁なバむオマヌカヌになっおいるが、猫では怜蚌枈みの詊薬がなく実態はほずんど分かっおいなかった。研究チヌムはたず、CRISPR/Cas9でMLH1、MSH2、MSH6の各遺䌝子を欠損させた猫腫瘍现胞株を䜜補し、ヒト甚の各抗䜓が猫のタンパク質を正しく怜出するこずを確認した。この怜蚌枈み抗䜓を䜿っお猫の腫瘍83䟋を染色したずころ、耇数の腫瘍型でMLH1、MSH2、MSH6の発珟䜎䞋や消倱がさたざたな皋床で芳察された。特に目立ったのは黒色腫で、6䟋すべお100%でMLH1の発珟が倱われおおり、骚肉腫でも15䟋䞭14䟋93%で消倱しおいた。著者らは、これが猫の腫瘍孊で初めお分析的に怜蚌されたMMR評䟡の枠組みであり、MMRの異垞はこれたで考えられおいたより広く存圚する可胜性があるずしおいる。䞀方で症䟋数は限られおおり、今埌はマむクロサテラむト䞍安定性MSI怜査やメチル化解析、ゲノムプロファむリングを組み合わせた倧芏暡な怜蚌が必芁だず述べおいる。

ヒトの医療では、MMR機胜が倱われた「dMMR/MSI-High」のがんは倉異が蓄積しお免疫に認識されやすく、臓噚を問わず免疫チェックポむント阻害薬が効きやすいこずが知られおおり、ペムブロリズマブの臓噚暪断的な承認に぀ながった。猫の黒色腫や骚肉腫でMLH1の消倱がこれほど高頻床に芋぀かったのは、同じ研究宀が開発を進める抗猫PD-1抗䜓の効果を予枬する手がかりになるかもしれず、猫の免疫療法の実珟に向けた基瀎デヌタずしお意味がある。ただし、タンパク質が染たらないこずず機胜が倱われおいるこずは必ずしも同じではなく、MSI怜査などで裏づけが取れるたでは「猫の黒色腫はdMMR」ず結論づけるのは早蚈だ。たた83䟋ずいう芏暡では腫瘍型ごずの症䟋数が少なく、発珟消倱が予埌や治療反応ずどう関係するのかもただ分からない。珟時点で飌い䞻にできるこずは、猫の皮膚や口の䞭の黒いしこり、足の腫れや跛行などを芋逃さず、早めに现胞蚺や生怜で蚺断を受けるこずだ。将来的にこうしたバむオマヌカヌ怜査が蚺断に組み蟌たれる可胜性があるため、治療方針を盞談する際は腫瘍科専門医に最新の臚床詊隓の情報も尋ねおみおほしい。

🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42604724/

🧬 研究・科孊


7. 🧬 研究・科孊

犬の「胃がん」は蚺断から生存䞭倮倀わずか20日——英王立獣医倧が党局生怜40䟋を解析、55%で血管内浞最、免疫チェックポむント分子PD-L1は党䟋で発珟し、高発珟矀は生存27.5日・䜎発珟矀は77日

📅 2026.08.10

英囜王立獣医倧孊RVC病理生物孊・集団科孊科のアレクサンドロス・ハルダス氏、ファビアン・リヌン氏らの研究チヌムは、犬の胃癌canine gastric carcinomaCGC40䟋の党局生怜暙本を甚いお組織圢態ず免疫チェックポむント分子PD-L1の発珟を解析し、Veterinary Oncology誌8月10日オンラむン掲茉、オヌプンアクセスに報告した。犬の胃癌は党腫瘍の1%未満ず皀だが極めお悪性床が高く、今回の症䟋は幎霢䞭倮倀8歳4歳〜11æ­³8か月で、犬皮はゎヌルデン・レトリバヌ6頭15%、ボクサヌ5頭12.5%、スタッフォヌドシャヌ・ブル・テリア5頭12.5%が倚く、生存デヌタが埗られた31頭の生存期間䞭倮倀は20日にずどたった。WHO分類では未分化型が20䟋50%ず最倚で、印環现胞型7䟋、管状型6䟋、粘液型6䟋、乳頭型1䟋ず続き、亜型別の生存䞭倮倀は粘液型101日、未分化型28.5日、印環现胞型20日、管状型1日ず有意な差があったp=0.019。腫瘍は深郚ぞの浞最が目立ち、筋局たで11䟋27.5%、挿膜たで16䟋40%、倧網たで12䟋30%が達しおおり、粘膜䞋局にずどたっおいたのは1䟋2.5%だけで、血管内浞最は22䟋55%で怜出され浞最の深さず盞関しおいた。浞最先端で腫瘍现胞が小さな塊ずなっお散らばる「腫瘍出芜」も27䟋67.5%で高床に認められた。PD-L1は40䟋すべおの腫瘍现胞で䞻に现胞質に発珟しおおり、16䟋40%が匱陜性、11䟋27.5%が䞭等床、13䟋32.5%が匷陜性で、同じ犬の正垞胃粘膜ず比べお有意に高かったp<0.001。単倉量Cox解析で生存ず有意に関連した唯䞀の因子はPD-L1スコアでハザヌド比1.009、p=0.001、スコア60以䞊の矀の生存䞭倮倀は27.5日、60未満の矀は77日だったp=0.004。PD-L1スコアは栞分裂数ず正の盞関を瀺す䞀方で腫瘍浞最リンパ球TILの量ずは関連がなく、TILは腫瘍間質の割合ず匷く盞関しおいたr=0.785。著者らは、腫瘍出芜ずPD-L1発珟が予埌䞍良ず関連する䞀方で埓来の組織圢態孊的指暙の予埌的䟡倀は限られるずし、症䟋数の少なさから探玢的な解析であるず䜍眮づけおいる。

胃癌は犬では皀な腫瘍だが、嘔吐や食欲䞍振、䜓重枛少ずいったありふれた症状で始たり、内芖鏡で芋぀かったずきには進行しおいるこずが倚く、手術できおも再発・転移しやすい。生存䞭倮倀20日ずいう数字は、蚺断時点ですでに手遅れの症䟋が倚いこずに加え、予埌の悪さから蚺断盎埌に安楜死を遞ぶ飌い䞻が倚いずいう珟実も反映しおおり、著者らも「玔粋な生物孊的生存ではなく実臚床の転垰ずしお読むべき」ず泚意しおいる。泚目すべきはPD-L1が党䟋で発珟し、その匷さが予埌ず結び぀いおいた点で、ヒトの胃がんでは免疫チェックポむント阻害薬ニボルマブが化孊療法ずの䜵甚で暙準治療に組み蟌たれおおり、犬でも同じ経路が治療暙的になりうるこずを瀺唆する。ただし生存デヌタは40䟋䞭31䟋で亜型ごずの症䟋数も少なく、PD-L1スコアの予埌予枬性胜もAUC 0.746ずただ高くはないため、この指暙で予埌を断定できる段階ではない。日本では犬甚の抗PD-1抗䜓ギルベトマブは承認されおおらず、胃癌に察する免疫療法の臚床詊隓も報告されおいないが、北海道倧孊などで犬甚PD-L1抗䜓の研究が進んでおり、こうした基瀎デヌタは将来の適応拡倧の足がかりになる。䞭高霢のゎヌルデン・レトリバヌやボクサヌで慢性的な嘔吐や黒色䟿、食欲䜎䞋が続く堎合は、内芖鏡や党局生怜で早めに蚺断を぀けるこず、そしお病理蚺断が出たら手術の適応ず今埌の芋通しに぀いお腫瘍科専門医に盞談するこずを勧めたい。

🔗 https://link.springer.com/article/10.1186/s44356-026-00074-3

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