📚 犬猫 研究論文 — 2026.09.21

A brown dog standing on top of a sandy beach

📚 犬猫 研究論文 — 2026.09.21

泚目論文 3ä»¶


1. 🏥 獣医孊・栄逊孊

【日本】猫の「B型肝炎りむルス」が沖瞄の保護斜蚭で173é ­äž­46頭26.6%に感染——宮厎倧孊が囜内初の集団感染を解剖・遺䌝子解析、口腔スワブの40.5%・盎腞スワブの19.4%からりむルスDNA、さらに斜蚭倖の野良猫2頭から99.4〜99.8%䞀臎する株を怜出。「収容前のスクリヌニング」を提蚀

📅 2026.08.28

猫のB型肝炎りむルスDCHBVは人のHBVに䌌お慢性肝炎や肝臓の腫瘍ずの関連が指摘されるりむルスで、日本の陜性率は1%未満ずされおきた。宮厎倧孊斉藀暁氏らず沖瞄の颚動物病院は、沖瞄県の猫保護斜蚭で起きた囜内初の集団感染を報告し、173é ­äž­46頭26.59%が陜性ずいう異䟋の高率を確認した。血液・口腔・盎腞のスワブを定量PCRで調べるず、血䞭りむルス量ず口腔りむルス量は有意に盞関し、りむルス血症の猫では口腔の40.54%、盎腞の19.44%からもりむルスDNAが怜出された。死亡猫から埗た遺䌝子配列は99.2%超の䞀臎で単䞀株の流行ず刀明し、肝现胞ず胆管䞊皮にりむルスが存圚し、胆管炎・線維化・胆管癌ずいった重い肝病倉ず結び぀いおいた。8月28日にJ-STAGEで早期公開された続報では、斜蚭倖の野良猫2頭からも99.4〜99.8%䞀臎する株が芋぀かり、感染源が地域の野良猫にある可胜性が瀺された。

猫のB型肝炎りむルスは2018幎に発芋された比范的新しいりむルスで、感染経路はただよく分かっおいないが、本研究は唟液や䟿を介した接觊感染が起きうるこずを瀺す。特に倚頭飌育斜蚭やシェルタヌでは、1頭の持ち蟌みが数十頭芏暡の感染に広がる可胜性があり、著者らは収容前のPCRスクリヌニングを勧めおいる。䞀般家庭でも、野良猫を迎える際や倚頭飌いで新入り猫を導入する際には、怜疫期間を蚭けお健康蚺断を受けさせるこずが倧切だ。原因䞍明の肝酵玠䞊昇や慢性肝炎がある猫では、獣医垫にこのりむルスの怜査に぀いお盞談しおみるのも䞀案だろう。

📖 Journal of Veterinary Medical Science, 2026, 88(6): 838-847集団感染報告、早期公開4月7日 Advance online publication 2026幎8月28日続報

🔗 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/advpub/0/advpub_26-0218/_article

🏥 獣医孊・栄逊孊


2. 🏥 獣医孊・栄逊孊

「元気そう」な8歳以䞊の猫549頭を健康蚺断したら、甲状腺機胜亢進症19.2%・腎臓病11.4%・高血圧7.1%——英王立獣医倧孊が2぀の䞀次蚺療クリニックで4幎4か月分を解析、䞭倮倀13.5歳、重床の歯科疟患6.1%、尿の现菌陜性9.7%。「幎のせい」で芋逃される病気を血液・血圧・尿怜査が拟い䞊げた

📅 2026.08.06

英囜の王立獣医倧孊RVCのBestwick氏らは、ロンドンの䞀次蚺療クリニック2斜蚭倧孊付属病院ず慈善団䜓系病院で、2018幎10月から2023幎2月たでの52か月間に8歳以䞊の猫549頭に実斜した健康スクリヌニングのデヌタを解析した。幎霢の䞭倮倀は13.5歳で、問蚺・身䜓怜査・血液生化孊怜査に加え、97.1%で血圧枬定、41.3%で尿怜査を行った。その結果、甲状腺機胜亢進症が464é ­äž­89頭19.2%、腎数倀の䞊昇を䌎う慢性腎臓病CKDが542é ­äž­62頭11.4%、高血圧が524é ­äž­37頭7.1%ず蚺断された。重床の歯科疟患は522é ­äž­32頭6.1%、尿サンプルの现菌陜性は227怜䜓䞭22件9.7%で、ほかに腫瘍疑い8頭、糖尿病8頭、消化噚疟患疑い4頭が芋぀かった。

高霢猫の飲氎量の増加や䜓重枛少、掻動性の䜎䞋は「幎のせい」ず片付けられがちだが、この研究は症状に気づきにくい段階でも怜査によっお倚くの病気が芋぀かるこずを数字で瀺した。甲状腺機胜亢進症、CKD、高血圧はいずれも早期に治療を始めれば進行を遅らせたり合䜵症を防げる病気であり、著者らは「健康蚺断の䟡倀を飌い䞻に説明する材料になる」ず述べおいる。先週玹介したiCatCareの2026幎版CKDガむドラむンが7歳以降の幎1回怜査、10歳超の幎2回怜査を掚奚しおいるこずずも重なる。8歳を過ぎた猫では、血液怜査だけでなく血圧枬定ず尿怜査をセットで受けるこずを怜蚎したい。

📖 Journal of Veterinary Internal Medicine, 2026, 40(4): aalag157

🔗 https://doi.org/10.1093/jvimsj/aalag157

🏥 獣医孊・栄逊孊


3. 🧠 行動・認知科孊

【日本】飌い䞻が「衚情も声も倉えずに」隠したストレスを、犬は嗅ぎ分けおいるのか——麻垃倧孊などが犬ず飌い䞻35組で怜蚌、飌い䞻にストレス課題を課した矀では、犬はストレス埌の映像・声・においの組み合わせよりストレス前の刺激に長く泚目したp=0.032。心拍の倉化はなかったが、ストレス刺激では飌い䞻ず犬の心拍倉動が同期する傟向

📅 2026.08.20

麻垃倧孊の氞柀矎保氏・菊氎健史氏らは、東北倧孊や奈良先端科孊技術倧孊院倧孊などず共同で、飌い䞻が意図的に衚情や声を抑えおいるずきの埮现な感情の手がかりを犬が感じ取れるかを調べた。犬ず飌い䞻35組を、飌い䞻にトリヌア瀟䌚的ストレステスト人前でのスピヌチず暗算を課す「ストレス矀」ず、リラックス動画を芋せる「リラックス矀」に分け、課題の前埌に飌い䞻が同じ文章を淡々ず読み䞊げる様子の映像・音声ず、脇の汗ず唟液のにおいを採取し、それらを組み合わせお犬に提瀺した。飌い䞻偎では、ストレス課題埌に気分尺床POMS2のネガティブ気分だけが有意に䞊昇し、第䞉者8人の評䟡では映像・音声から感情の違いは読み取れなかった。それでもストレス矀の犬は、ストレス埌の刺激よりストレス前の刺激に有意に長く泚意を向けp=0.032、においを嗅ぐ時間も同じ傟向を瀺した。犬の心拍倉動には条件による差はなかったが、ストレス由来の刺激を芋せたずきは飌い䞻ず犬の心拍倉動SDNNの盞関が高たる傟向があった。

犬が人の怒りや喜びずいったはっきりした衚情や声を区別できるこずは知られおいるが、本研究は「芋た目には出おいないストレス」の手がかりに犬が反応するこずを瀺唆する。犬がストレス埌の刺激を避けるように泚意を枛らしたのか、ストレス前の刺激を新奇なものずしお泚目したのかは今埌の課題だが、少なくずも犬は飌い䞻の内面の倉化を䜕らかの圢で受け取っおいるようだ。飌い䞻が仕事の疲れやいら立ちを「隠しお」接しおも、犬はにおいや声のわずかな倉化から察しおいる可胜性がある。犬が急に距離を取ったり萜ち着かなくなったずき、自分自身のストレス状態を振り返っおみるのも䞀぀の手だ。

📖 Frontiers in Veterinary Science, 2026, 13: 1916007

🔗 https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2026.1916007/full

🧠 行動・認知科孊


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