🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.10.11
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.10.11
本日 4件
⚠️ リコール・安全情報
米司法省が生肉ドッグフード「ダーウィンズ」の製造・販売停止を求めて提訴——FDAの直近サンプル18件中12件(約3分の2)から病原菌を検出、2016年以降の苦情49件で犬5頭・猫4頭が死亡と報告
📅 2026.08.13
米司法省は2026年8月7日、ワシントン州西部連邦地裁に、冷凍生肉のペットフードを製造するアロー・リライアンス社(ダーウィンズ・ナチュラル・ペット・プロダクツ)と創業者のゲイリー・タシジャン氏を相手取る民事訴訟を起こしました。訴状によると、2023年以降にFDAが集めた18件のサンプルのうち12件から病原菌が検出されており、内訳はサルモネラ菌9件、リステリア菌1件、両方2件です。FDAに寄せられた2016年から2026年1月までの消費者苦情は49件で、犬34頭・猫35頭が関わり、犬5頭と猫4頭の死亡が報告されましたが、食品がすべての病気や死亡の原因と証明されたわけではありません。同社は「FDAの主張に強く反対する」とし、食品は安全だと主張しており、現時点は訴状の段階で、製造停止を命じる裁判所の命令は出ていません。
この件は回収ではなく訴訟で、主張は未確定です。ただ、生肉フードはサルモネラ菌やリステリア菌などの細菌が含まれる可能性があり、犬だけでなく調理中に触れる人にも感染リスクがあります。生肉を与えるなら、調理器具の洗浄、手洗い、乳幼児や高齢者・免疫が落ちた人がいる家庭での取り扱いに特に注意し、下痢や嘔吐が続くときは獣医師に相談してください。日本国内での同社製品の販売状況は、公開情報では確認できません。
🧬 研究・科学
慢性疾患が5つ以上ある犬は、1つの犬より死亡リスクが2倍超——ドッグ・エイジング・プロジェクトの5万頭超データ、ガンと変形性関節症の組み合わせが特に深刻
📅 2026.08.31
テキサスA&M大学獣医学部とドッグ・エイジング・プロジェクトの研究チームは、論文「Multimorbidity as a predictor of mortality in companion dogs」を学術誌GeroScienceに発表しました。同プロジェクトに登録された5万頭超の犬について、飼い主が毎年報告する診断名を追跡し、死亡した犬と生存中の犬を、登録時の年齢や参加期間を考慮して比較しています。その結果、慢性疾患が5つ以上ある犬は、診断が1つの犬に比べて死亡する確率が2倍を超え、年齢や体の大きさに関係なく同じ傾向でした。ガンと変形性関節症の組み合わせは特に懸念され、歯の病気や難聴も複数疾患のある犬によく見られたと報告されています。
同プロジェクトの最高獣医責任者であるケイト・クリーヴィ博士は、この研究を「最初の一歩」と述べています。病気の数だけでなく、どの組み合わせが害を及ぼしやすいかを見極め、治療の優先順位づけに役立てたい考えです。家庭では、適正体重の維持、日々の運動、歯のケアが慢性疾患の負担を減らすとされています。シニア期に入ったら、複数の持病をまとめて管理する計画について、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
🏥 医療・疾病・予防
犬の歯周病は1万2000人超の飼い主調査で有病率50.5%——症例の約42%は12歳超、平均年齢は罹患犬10.8歳・非罹患犬7.6歳(ウォルサム研究所・ノムノムナウ)
📅 2026.06.23
ペット栄養研究機関のウォルサム・ペットケア・サイエンス・インスティテュートは、米ノムノムナウ社と共同で、米国とカナダの飼い主1万2000人超の回答から犬の歯周病の危険因子を分析し、Journal of Small Animal Practiceに発表しました。歯周病の有病率は全体で50.5%で、症例のほぼ42%が12歳を超える犬でした。罹患犬の平均年齢は10.8歳で、非罹患犬の7.6歳より高く、トイ種や小型犬が多く、アメリカン・コッカー・スパニエル、パピヨン、ヨークシャー・テリアでリスクが上がっていました。過去2年間に動物病院を受診していない犬、口臭がある犬、頭を触られるのを嫌がる犬でもリスクが高く、短頭種は低めでしたが、診断に全身麻酔が必要なため見逃されている可能性があると著者らは述べています。
口臭や、顔まわりを触られるのを嫌がる様子は、歯の痛みのサインかもしれません。この研究は飼い主の回答に基づくため原因と結果を断定できませんが、受診歴がない犬ほどリスクが高かった点は、定期的な健康診断の意義を示しています。特に小型犬やシニア犬では、歯石の付き方や口臭の変化を獣医師に相談し、必要に応じて歯科検診やデンタルケアを検討してください。なお、この記事の公開は2か月以上前です。
🏋️ トレーニング・行動科学
起きたまま脳スキャンを受けた犬で、人の表情に対する脳の反応パターンを解析——「喜び」は側頭葉と尾状核、「恐れ」は怒り・悲しみと区別(ウィーン大学、iScience)
📅 2026.08.11
ウィーン大学の研究チームは、起きた状態で訓練を受けた家庭犬に、人の表情の写真を見せながら機能的MRI(fMRI)で脳活動を測り、機械学習で解析した結果を科学誌iScienceに発表しました。対象は、喜びと無表情を比べた実験で犬8頭、喜び・怒り・恐れ・悲しみの4表情を比べた解析で12頭です。喜びの顔では、高度な認知や報酬の処理に関わる側頭葉と尾状核にまたがる領域が特有に反応し、笑顔と3種類の否定的な表情を分けていました。脳全体の解析では、恐れの表情の反応パターンが怒りや悲しみと区別でき、犬が特定の否定的な表情を見分ける初めての証拠だと報じられています。
対象は少数の、愛情深い家庭で暮らす犬で、静止画の顔写真だけを使った実験です。著者らも、犬が人と全く同じように感情を体験すると示すものではないとしています。日常で犬は体の動き、声、においも手がかりにしています。犬が表情を読んでいる可能性を意識して、叱るとき、緊張しているときの自分の顔つきに気を配ると、犬との関係づくりに役立つかもしれません。
💡 今日のワンポイント
犬は歳を重ねるほど病気を複数抱えやすくなります。体重、歯の状態、歩き方のわずかな変化を月に一度は記録しておくと、診察時に獣医師へ伝えやすくなります。気になる変化があれば自己判断せず、早めに受診してください。
🐱 猫ニュース — 2026.10.11
本日 2件
🏥 医療・疾病・予防
猫15万頭超の検査で、約15頭に1頭が腸の寄生虫「ジアルジア」に感染——感染猫の約5頭に1頭は人にもうつり得る型を保有。子猫と中西部で多く、PLOS ONEに発表
📅 2026.10.07
北米の猫15万頭超(米国49州とカナダ5州)の検体を調べた研究が、科学誌PLOS ONEに発表されました。腸に寄生する原虫ジアルジア(Giardia duodenalis)に感染していた猫は約15頭に1頭で、感染猫の約5頭に1頭は人にも感染し得る型を持っていたと報じられています。年齢別では子猫が老猫より陽性になりやすく、オスはメスより、地域では中西部が他の地域より多い傾向でした。共著者の1人は、マース・ベテリナリー・ヘルスの獣医疫学者です。
「人にうつり得る型」が見つかったということで、実際に猫から人に感染した例を示した研究ではない点には注意が必要です。それでも、小さな子どもや高齢者、免疫力が低下している方がいるご家庭では、リスクを知っておく価値があります。報道では、年1回の健診時の便検査や、下痢などの症状があるときの検査が勧められています。猫が陽性と診断された場合は、トイレや食器、粗相の場所をよく掃除し、治療後の再検査が済むまで家族の弱い立場の人を近づけないようにします。猫のトイレ掃除のあとは手洗いを徹底し、顔や口を舐めさせないようにしましょう。検便や治療の進め方は、かかりつけの獣医師に相談してください。
🧬 研究・科学
猫で初めて「マルファン症候群」を確認——手足が長く、水晶体脱臼と大動脈基部の拡張を示した同腹の2頭、FBN1遺伝子の変異でエクソン22が73%の転写産物で欠落(米コーネル大学ほか)
📅 2026.09.28
米コーネル大学獣医学部などの研究チームが、猫のマルファン症候群として初めて知られる症例を、科学誌Scientific Reportsに報告しました(2026年9月19日オンライン公開)。対象は特定の品種ではない同腹のオス2頭で、子猫の頃から手足が長く、両眼の水晶体脱臼と大動脈基部の拡張がありました。全ゲノム解析で、結合組織の成分フィブリリン-1をつくるFBN1遺伝子に、両親から1つずつ受け継いだスプライス領域の変異が見つかり、この変異は1,000頭超の猫の比較群には存在しませんでした。この変異ではエクソン22が73%の転写産物で飛ばされますが、遺伝子の働きが完全には失われないため、2頭が成猫まで生きられた可能性があると考えられています。
人ではマルファン症候群は約4,000人に1人とされ、1つの変異コピーだけで発症します。猫では、今回の2頭は両親から変異を受け継いでおり、人とは遺伝のしかたが異なる点が興味深いところです。ただし報告は同腹の2頭のみで、猫全体での頻度や、ほかの猫に同じ変異があるかは分かっていません。研究者は、今後の獣医診断の土台になると述べています。手足が極端に長い、目の見え方が急に変わった、といった気になる様子があれば、眼科や循環器の検査について獣医師に相談してください。
💡 今日のワンポイント
猫のトイレ掃除のあとは、手袋をしていても石けんで手を洗いましょう。ジアルジアなど、便を通じて広がる寄生虫から家族を守る基本の習慣です。下痢が続くときは、様子見をせず便を持って動物病院へ行くと、診断がスムーズです。
毎朝7時配信

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