🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.10.31
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.10.31
本日 4件
1. 🏥 医療・疾病・予防
犬の歯みがきは毎日が基本、週1回ではほとんど効果なし——獣医歯科専門医がNYベットショーで家庭ケアの根拠を解説
📅 2026.10.29
獣医歯科専門医のクリスティン・I・スコット氏(DAVDC)が、米ニューヨークで開かれたNYベットショー2026で家庭での歯のケアの根拠を解説し、dvm360が10月29日に報じた。同氏はAVMAのデータとして、歯周病は3歳までに犬の約80%、猫の約70%が罹患するとしている。歯垢は歯の掃除の数分後から再び付き始め、約24時間でより複雑なバイオフィルム(細菌の膜)になるため、毎日の歯垢除去が大切だという。ビーグルの研究では、毎日の歯みがきで歯垢と歯石の減少が最も大きく、隔日でも効果があった一方、週1回ではほとんど効果がなかった。
家庭ケアは病気の進行を遅らせるが、すでに進んだ歯周病を元に戻すことはできない。スコット氏は、やわらかい人用の歯ブラシを選んで毎月交換し、嫌がる犬にはデンタルワイプを使い、月1回のトリミングサロンでの歯みがきではほとんど効果がないと述べた。製品選びでは獣医口腔衛生評議会(VOHC)のシールが目印になる。最大の壁は続けることで、2023年の調査では歯周炎の治療を受けた犬の飼い主のうち、毎日みがいていたのは約42%だった。始め方や製品は、かかりつけの獣医師に相談してほしい。
🔗 https://www.dvm360.com/view/veterinary-dentist-breaks-down-the-evidence-behind-home-dental-care
2. 🥩 栄養・食事・サプリ
慢性腸症の犬は食事療法だけで約半数が反応——栄養専門医「1回で諦めず、試験から何を学んだかを問う」
📅 2026.10.27
米国獣医内科学会(ACVIM)の栄養専門医ケイティ・トルバート氏が、犬の慢性腸症(CE)での食事療法の位置づけをdvm360で論じた(10月27日掲載)。CEは、ほかの原因を除外したうえで消化器症状が3週間以上続く、あるいは出たり消えたりする病気の総称だ。ロイヤルカナンが資金提供した報告書では、米国・英国・ブラジル・中国・タイの獣医師500人のうち90%超が、過去2年で犬のCEが増えたと答えている。トルバート氏らの総説(Kathraniら、2026)によれば、専門病院を受診するCEの犬の約50%は食事療法だけで改善し、体系的に複数回試すほど成功率が上がるという。
同氏は「その食事は効いたか」だけでなく「この試験から、この犬について何が分かったか」を問うべきだとし、部分的な改善にも意味があると述べた。消化器症状は2〜3週間で良くなることが多いが、腸の中の変化にはもっと時間がかかる。試す回数を固定せず、2〜3回の連続した試験が役立つ場合があるとし、状態が安定した犬では侵襲的な検査の前に食事試験を行うのがACVIMの指針(Heilmannら、2026)でも推奨されている。ただし嘔吐・脱水・腹痛・体重や筋肉の減少がある犬は早めの精査が必要になる。食事の切り替えは、自己判断で次々に変えず、獣医師の管理のもとで進めてほしい。
3. 🏥 医療・疾病・予防
てんかん薬レベチラセタム徐放錠、割っても体内動態は変わらず、砕くと血中濃度が早く落ちる——ビーグル7頭、ノースカロライナ州立大
📅 2026.10.28
米ノースカロライナ州立大学の研究チームが、てんかん発作の治療に使われるレベチラセタム徐放錠(500mg)を、そのまま・半分に割る・砕く、の3通りで与えたときの体内動態を調べた。健康なビーグル7頭が絶食のうえで3通りすべてを順番に受け、洗い流し期間をはさんで12時間にわたり採血した。結果は『American Journal of Veterinary Research』に10月23日オンライン掲載され、dvm360が28日に報じた。割った錠剤は、そのままの錠剤と比べてどの指標にも統計的な差がなかった。
砕いて水に溶かして与えた場合は、最高血中濃度が高くなり、8〜12時間後の濃度は低かった。目標とした濃度(犬の基準値がないためヒトの治療域を使用)を下回るのは約8.5時間後で、そのままや割った場合の約11時間より早かった。著者らは、割ることは小型犬の用量調整に実用的な選択肢になりうるが、群発発作時に効果が早く出るわけではないとしている。対象は健康な7頭・1製品のみで、薬の効き方(生物学的同等性)は調べていない。てんかん薬を割ったり砕いたりする場合は、必ず獣医師の指示に従ってほしい。
4. 🏋️ トレーニング・行動科学
「米国の犬の99%に問題行動」は過大?——ペン大が同じ犬4万3517頭のデータを再分析、攻撃行動は1.2〜30.4%、恐怖は14.1〜28.2%、分離関連行動は9.3%
📅 2026.10.05
2024年にテキサスA&M大学のボニー・ビーバー氏らが、ドッグ・エイジング・プロジェクトの飼い主アンケートを使い「米国の犬の99.12%が中等度以上の問題行動を少なくとも1つ示す」と報告した。分離・愛着の問題が85.9%、攻撃行動が55.6%、恐怖・不安が49.9%だった。これに対しペンシルベニア大学のジェームズ・サーペル氏らが、同じ犬4万3517頭のデータを再分析し、2025年11月に『Journal of Veterinary Behavior』で発表した。再分析での推定は、攻撃行動が種類により1.2〜30.4%、恐怖が14.1〜28.2%、分離関連行動が9.3%で、dvm360が10月5日に報じた。
サーペル氏らは、元の研究がアンケート(mini C-BARQ)の本来の尺度構成から外れ、10項目のうち2つ以上が2点以上なら攻撃と数えたり、分離と愛着の行動をまとめたりしたと指摘した。さらに、配達員への唸りのような行動まで「中等度の攻撃」に入る基準の低さも問題とし、基準を3点に上げると有病率はさらに下がった。ただしドッグ・エイジング・プロジェクトは参加者を募った調査で、全米の確定的な割合ではない。愛犬の行動が気になる場合は、数字に一喜一憂せず、獣医師や行動の専門家に相談してほしい。
💡 今日のワンポイント
歯みがきも食事の見直しも、「続けられる形」がいちばん大切です。完璧を目指して挫折するより、無理のない頻度と方法を獣医師と一緒に決めましょう。
🐱 猫ニュース — 2026.10.31
本日 2件
1. 🏥 医療・疾病・予防
心臓病の猫は咳をしない——超音波の左心房と大動脈の比が1.8超なら心臓肥大とうっ血の疑い、犬の1.5より高い(NYベットショー)
📅 2026.10.30
救急・集中治療の専門医セルジオ・セラーノ氏(DACVECC)が、10月29日にニューヨークで開かれたNYベットショー2026で、うっ血性心不全(CHF)が疑われる犬猫の評価について講演し、dvm360が報じた。同氏は、病歴・身体検査・超音波検査・レントゲンを合わせた全体像で判断すべきで、1つの所見や検査だけに頼るべきではないと述べた。猫は心臓病があっても咳をしないため、呼吸の症状があれば心臓以外の原因も探す必要があるという。
超音波で測る左心房と大動脈の比(LA比)は、猫では1.8超が心臓の拡大とうっ血を示唆し、犬の基準は1.5だと同氏は説明した。比が正常なら肺水腫を除外しやすいが、高い場合は他の所見と合わせて解釈する。また、うっ血と肺水腫は同じではなく、すでに心臓の薬を飲んでいる動物でも肺水腫なしにうっ血していることがある。猫が呼吸を苦しそうにしている、口を開けて呼吸している、といった様子があれば、咳がなくてもすぐに動物病院を受診してほしい。
2. 🧬 猫学
猫は人と同じように老いる?——3,754件のデータから作った生物学的モデルで、80歳のヒトは約15歳の猫に相当(米オーバーン大・英バース大、Biology Open)
📅 2026.06.23
米オーバーン大学と英バース大学の研究チームが、ヒト・猫などの哺乳類の脳画像、血液検査、病気の傾向、目を開く時期や遊び始める時期といった発達の節目、計3,754件のデータを使い、老化の生物学的モデルを作った。成果は『Biology Open』(15巻6号、論文番号bio062604)に掲載され、サイ・ニュースが6月23日に紹介した。単純な年齢の掛け算ではなく、測定できる加齢変化に基づくため、老化の速さが人生の段階で変わることも示された。MRIでは猫とヒトに共通する脳の変化として、全体の萎縮と脳室の拡大が見られた。
モデルによれば、80歳のヒトはおよそ15歳の猫に相当し、とくに晩年の老化のパターンが両者でよく一致した。研究者は、猫の脳画像検査が普及し、英国のUKバイオバンクのようなデータベースが整えば、猫は老化や認知症の研究モデルになりうると述べている。なお、今回のモデルはヒトの暦年齢との対応を示すもので、個々の猫の健康状態を判定するものではない。高齢の猫の食欲・睡眠・行動の変化は年のせいと決めつけず、定期的な健診で獣医師に相談してほしい。※本記事は数か月前の掲載です。
🔗 https://www.sci.news/biology/domestic-cat-aging-14866.html
💡 今日のワンポイント
猫は具合の悪さを隠すのが上手です。咳がなくても呼吸が速い・食欲が落ちるなどの小さな変化に気づいたら、早めに受診しましょう。
毎朝7時配信

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