🐾🐱 犬猫ニュース — 2026.11.03
犬4 + 猫2 = 計6件
🐾 犬ニュース — 2026.11.03
本日 4件
⚠️ リコール・安全情報
【続報】Wedgewood薬局の調剤動物薬リコール、対象は約4,000製品に——フルオキセチン、ウルソジオール、ピモベンダンの懸濁液が上位、原因は調査中(AVMA News)
📅 2026.10.28
米ニュージャージー州のWedgewood Pharmacyが、効力に疑問のある調剤動物用医薬品を自主回収している件で、AVMA Newsが対象製品の内訳や対応窓口を整理した。回収は約4,000製品に及び、2026年2月18日〜10月6日に全米へ出荷された粉末、ペースト、経口懸濁液、点眼・眼軟膏、点耳薬、外用スプレーやゲルなどが含まれる。ロット数が最も多いのはフルオキセチン(抗不安薬)の30mL懸濁液で、ウルソジオールや、心臓病薬のピモベンダンの懸濁液も上位に挙がった。10月21日時点の苦情は98件で、うち7件が重篤と分類されたが、同社は「重篤」とは動物が獣医療を必要としたという意味で、薬が原因と確定したわけではないと説明している。原因は自社の検査データの不整合で、根本原因は調査中だ。
愛犬に調剤薬を使っている飼い主は、ラベルの製品名とロット番号を確認し、該当すれば使用を中止して保管したうえで、同社の回収窓口(866-562-5931)またはオンラインの返金フォームに連絡するよう案内されている。流通経路にはChewy、Allivetなどのオンライン薬局も挙げられている。本件は米国内の流通が対象で、日本国内での入手可否は確認できていない。ただし個人輸入などで米国の調剤薬を使っている場合は注意してほしい。心臓病や不安症など、継続投与が必要な薬を自己判断で急にやめると症状が悪化するおそれがあるため、代わりの薬の選び方も含めて、まず担当の獣医師に相談を。
🔗 https://www.avma.org/news/nearly-4000-pharmaceutical-products-recalled-wedgewood-pharmacy
🏥 医療・疾病・予防
犬の前十字靭帯疾患は「ケガ」ではなく慢性の炎症性疾患——整形外科専門医が説明の仕方を見直すよう提案、米国の年間支出は50〜100億ドルと推計(dvm360)
📅 2026.10.20
dvm360のポッドキャスト書き起こしで、獣医外科専門医のSteve Mehler氏(Mainline Veterinary Specialists共同創設者)が、犬の前十字靭帯(CCL)疾患の捉え方を改めるよう訴えた。同氏によると、この病気は一度の事故で切れる「損傷」ではなく、慢性の炎症によって靭帯のコラーゲン線維が少しずつ壊れていく、変性性で多因子の病気だという。飼い主への説明でも「injury(ケガ)」という言葉は使わず、「disease(病気)」と呼んでいる。米国の飼い主支出は手術だけでなく、リハビリ、装具、消炎鎮痛薬(NSAIDs)、X線検査を含め年間50〜100億ドルと同氏は見積もる。約9,000万頭の飼育犬のうち、CCLを断裂する犬は1〜2%程度だという。
この見方に立つと、手術の成否だけでなく、体重管理やリハビリ、長期の関節ケアまで含めた治療計画が重要になる。なお、今回の記事は番組の一部を編集した書き起こしで、具体的な治療法の比較までは載っておらず、数値は専門医個人の見解や推計である点に注意したい。後ろ足をかばう、立ち上がりにくい、散歩を嫌がるといった様子が続く場合は、時間がたって自然に治るのを待たず、早めに獣医師に相談を。治療法の選択は、犬の体格や年齢、活動量によって変わる。
🔗 https://www.dvm360.com/view/not-just-a-tear-reframing-cranial-cruciate-ligament-disease-in-dogs
🐕 犬学
訓練を受けていない犬30頭のうち14頭が、見知らぬ人のてんかん発作時の汗に最初に近づいた——期待値は7.5頭、ミラノ大学の予備的研究
📅 2026.10.31
イタリア・ミラノ大学の研究チームが、発作の経験や訓練のない家庭犬30頭に、3か所に置いた匂いを2分間自由に調べさせた。置いたのは、てんかんのある見知らぬ人の発作中の汗、同じ人の発作間欠期の汗、何も付いていないガーゼで、実験者には場所が分からないようにして映像で評価した。その結果、14頭(46.7%)が発作中の汗に最初に近づき、偶然なら約7.5頭とされる期待値を上回った(p=0.029)。一方、嗅いでいた時間の長さには条件間の差がなく、犬が不安や恐怖を示す様子もなかった。研究は『Annali dell’Istituto Superiore di Sanità』2026年6月15日号に掲載され、ScienceAlertなどが10月末に紹介した。
意義は、訓練していない普通の犬でも、発作に伴う匂いの変化に早い段階で注意を向ける可能性が示された点にある。ただし、汗の提供者は女児1人だけで、他の人でも同じ傾向が出るかは不明だと著者らも注意している。今回の結果から「どの犬でも発作を予知できる」とは言えず、発作の対策は医療や専門の訓練を受けた介助犬に頼るべきだ。愛犬が普段と違う匂いに強く反応しているときは、その様子を観察して覚えておくと、犬の感じ方を知る手がかりになるだろう。
🔗 https://yahoo.com/news/science/articles/dogs-may-smell-complete-strangers-190000643.html
🧬 研究・科学
米国人の98%が「ペットは健康に良い」と実感——HABRI調査3,000人、飼い主の94%は「研究を知ると一緒に過ごす時間が増える」、飼いたい人の79%が犬を選択
📅 2026.10.22
人と動物の絆を研究するHABRIが、2026年6月25日〜7月7日に18歳以上の米国人3,000人(飼い主と非飼い主)を対象にオンライン調査を行った。ペットの飼い主の98%が少なくとも1つの健康上の利点を実感しており、全回答者が認識している利点は平均で24項目中18項目だった(2021年は17項目中12項目)。利点のうち「孤独の軽減」(92%)、「うつ状態の軽減」(89%)、「ストレスの軽減」(88%)が上位を占めた。絆が強い飼い主ほど、定期受診や予防ケア、ワクチン接種を続けやすいという。これから飼いたい人の79%が犬を選んだ(猫は38%)。一方、障壁として費用(37%)や住宅の制限(29%)が挙がった。
意義として、「研究を知ること」自体が行動を変えている点が目を引く。飼い主の94%が一緒に過ごす時間が増えると答え、67%は研究を知ると保険に入りやすくなると答えた。ただし、これは自己申告のアンケートで、ペットが健康を直接改善したことを証明するものではない。日本の状況とは異なる点もあるが、愛犬との散歩や触れ合いが飼い主の心の支えになっていると感じるなら、その時間を意識的に確保するのは無理のない習慣だ。犬の健康に不安がある場合は、絆の強さに頼らず、獣医師への相談を続けてほしい。
💡 今日のワンポイント
調剤薬は、製品名とロット番号を控えておくと、リコール時にすぐ確認できます。足の違和感は「そのうち治る」と見なさず、早めに受診しましょう。
🐱 猫ニュース — 2026.11.03
本日 2件
🩺 医療・疾病
猫の糖尿病、治療の「成功」とは?——2026年版AAHAガイドラインでは寛解は約30%、病院での血糖曲線は非推奨に、自宅での持続血糖測定が主流(dvm360、猫の糖尿病啓発月間)
📅 2026.11.01
獣医専門メディアdvm360が、11月の「猫の糖尿病啓発月間」にあわせ、米国の内科専門医Kelly Cairns氏(DVM、DACVIM)へのQ&Aを公開した。2026年版のAAHA猫の糖尿病ガイドラインを踏まえた内容で、治療の柱はこれまでどおりインスリンだが、診断直後でインスリンを使ったことがない一部の猫には、SGLT2阻害薬(BexacatやSenvelgo)も選択肢になりうるという。ただし、インスリンの使用歴がある猫や、食欲不振・脱水・嘔吐・ケトーシスなどで具合の悪い猫には使えない。モニタリングでは病院での血糖曲線は推奨されなくなり、ストレスによる高血糖を避けられる自宅での持続血糖測定が好まれる。ガイドラインでは約30%の猫が寛解(インスリンや内服薬なしで4週間以上正常血糖)に至るとされ、多くは診断から約6か月以内だ。
初期のサインとして、トイレの尿のかたまりが大きく湿っている、食欲が増えているのに痩せる、筋肉が落ちる、かかとをつけて歩くといった変化が挙げられている。飲水量の増加は感度が低い指標だという。Cairns氏は、寛解は「期待」であって保証ではなく、再発もありうると伝えることを勧めており、肥満の是正、高タンパク・低炭水化物(缶詰が多い)の食事、早期の良好な血糖管理が寛解の可能性を高めうるとする。トイレの様子や体重の変化に気づいたら、自己判断でフードや治療を変えず、かかりつけの獣医師に相談してほしい。
🐾 猫学
100年以上ぶりの新種の猫「ティルカヨ」をボリビアの雲霧林で記載——タイガーキャットは1種ではなく5種、家猫より小さい約3ポンドの個体(Current Biology)
📅 2026.09.25
ベルギー・アントワープ大学のJonas Lescroart氏らの研究チームが、ボリビアの雲霧林にすむ小型の斑点のある猫を新種「Leopardus tilcayo(ティルカヨ)」として『Current Biology』に発表したと、dvm360が報じた。論文は2026年9月17日に公開され、100年以上ぶりに記載された現生の猫の新種とされる。最初の個体は子猫のときに森の近くで見つかり、のちにボリビア東部アンデス斜面のSenda Verde野生動物保護区に移された。頭胴長は約42.5〜50.5cm、淡い茶色の体に大きく不規則な黒い斑紋(ロゼット)があり、調べた雄は約3ポンド(約1.4kg)と平均的な家猫より小さい。研究では、長く1種とされてきたタイガーキャットが実際には5種に分かれ、ペルーのユンガス林から新亜種も記載された。ティルカヨは最も近い仲間と約140万年前に分岐したと推定されている。
意義は保全面にも及ぶ。保全状況の評価は分布域の広さに左右されるため、広域種を分割すると評価が変わりうるとされ、共著者のEduardo Eizirik氏は5種それぞれを別々に評価すべきだと主張している。野生の個体数はわかっておらず、生態もほとんど解明されていない。身近な家猫の遠い親戚にも、まだ知られていない種がいたという事実は、猫という動物の多様さを改めて教えてくれる。
💡 今日のワンポイント
トイレの尿のかたまりが急に大きくなったら要注意。猫のおしっこの量や回数をふだんから見ておくと、糖尿病などの早期発見につながります。
毎朝7時配信

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