🎗️ 犬猫 腫瘍ニュース — 2026.11.05
犬猫の腫瘍・がん関連ニュース&論文 計6件
🎗️ 腫瘍・がん関連ニュース — 2026.11.05
本日 6件
1. 🧬 研究・科学
ポルトガル犬の腫瘍6,359例を解析、悪性50.4%、乳腺腫瘍の80.1%が悪性(Animals誌2026年16巻)
📅 2025.12.23
MDPIのAnimals誌に掲載された研究で、ポルトガルのINNO獣医検査機関に2020〜2024年に提出された生検17,773件のうち、病理組織で腫瘍と確認された6,359例を解析しました。悪性は50.4%(3,208例)、良性は49.6%(3,151例)でした。発生部位は皮膚・軟部組織が58.8%、乳腺が24.1%で、乳腺腫瘍は80.1%が悪性でした。雌では悪性の割合が58.6%(雄は38.8%)で、パグとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアで悪性のオッズが高い一方、エストレーラ・マウンテン・ドッグとビーグルは低いと報告されています。
生検に出しやすい皮膚・乳腺の腫瘍が多く含まれる単一検査機関のデータで、分母となる犬の総数がなく発生率は推定できないなどの限界があります。著者は新しいしこりの早期生検や雌犬の乳腺チェックを勧めています。しこりを見つけたら様子見せず、獣医師に細胞診や生検について相談しましょう。
🔗 https://www.mdpi.com/2076-2615/16/1/35
🧬 研究・科学
2. 🏥 医療・疾病・予防
AAHAが2026年版・犬猫の腫瘍ガイドライン公表、10歳超で犬の約50%・猫の約30%ががんに(dvm360)
📅 2026.01.07
dvm360は、AAHAが2026年1月1日付で公表した犬猫の腫瘍ガイドラインの要点を報じました。10歳を超える犬の約50%、猫の約30%ががんになるとされています。治療計画の前に細胞診または病理診断を得ること、ステージングで根治目的か緩和目的かを決めることが示されています。化学療法は生活の質の維持が主目的で、多くのプロトコルは忍容性が高く副作用は予測すれば管理しやすいとされます。支持療法(栄養、疼痛管理、制吐など)は診断時から始めることも推奨されています。
診断を確定してから治療を選ぶ、複雑な症例は専門施設へ紹介するといった考え方は、日本の飼い主にも参考になります。ただし米国の指針で、日本の診療環境や費用にそのまま当てはまるとは限りません。治療の目標(根治か緩和か)については、担当の獣医師とよく話し合ってください。
🔗 https://www.dvm360.com/view/key-takeaways-from-aaha-s-2026-oncology-guidelines
🏥 医療・疾病・予防
3. 🐕 医療・疾病・予防
HT VET、犬の皮膚・皮下のしこりをAIでスクリーニングする機器「VISTA iQ」を発表(VMX 2026)
📅 2026.01.16
HT VETは、犬の皮膚・皮下のしこりを非侵襲的にスクリーニングする機器HT Vistaの後継「VISTA iQ」を発表しました。熱拡散イメージング(HDI)を使い、AIで評価します。無線で持ち運べ、タブレットやスマートフォンと接続し、しこりの特徴や病歴、治療計画を記録するアプリも備えます。2026年1月17〜21日のVMX(米オーランド)で初公開されました。
記事には感度・特異度などの性能値や独立した臨床検証が示されておらず、会社側の説明にとどまります。しこりが良性か悪性かは、現時点では細胞診や病理検査で確認する必要があります。機器の有無にかかわらず、しこりは大きさや変化を記録し、早めに獣医師に診てもらいましょう。
🔗 https://www.dvm360.com/view/new-canine-cancer-detection-device-relies-on-ai
🐕 医療・疾病・予防
4. 🐕 研究・科学
犬の骨肉腫10頭でニクロサミド・プロドラッグ療法の予備試験、治療7頭の生存期間中央値は約632日(AJVR)
📅 2026.01.28
American Journal of Veterinary Research(87巻1号)の小規模な実現可能性試験をdvm360が紹介しました。自然発生の骨肉腫の犬10頭が腫瘍切除と4サイクルのカルボプラチンを受け、うち7頭が、ナノ粒子化したニクロサミドのプロドラッグ(mNSPT)を最大4回、週1回10mg/kgで静脈投与されました。この7頭の転移までの期間の中央値は約510日、全生存期間の中央値は約632日で、3頭は4年を超えて生存しました。有害事象として一過性の肝酵素上昇、激しいあえぎ、発熱があり、1頭は緊急の冷却処置を要しました。
非無作為化の少数例で、著者も予備的結果としています。最大耐用量は未確立で、ランダム化試験が必要です。骨肉腫は転移しやすい腫瘍のため、治療の選択肢や臨床試験については、腫瘍科の獣医師に相談してください。
🔗 https://www.dvm360.com/view/novel-niclosamide-prodrug-shows-promise-against-canine-osteosarcoma
🐕 研究・科学
5. 🏥 研究・科学
【日本】大阪公立大学・田中利幸氏ら、犬猫の原発巣が不明な腹膜腫瘍のCT所見を報告(Australian Veterinary Journal)
📅 2026.06.16
大阪公立大学獣医学部の特殊診断治療学教室の田中利幸氏らの研究が、Australian Veterinary Journalに掲載されました。論文題は「Computed tomography findings of peritoneal tumor in the absence of primary lesions: preliminary study」で、著者は田中氏、富張瑞希氏、長谷川隆史氏です。犬と猫で、原発病変が確認できない腹膜腫瘍をCT(コンピュータ断層撮影)で評価した予備的研究とされています。
大学のページには症例数や具体的な所見は載っておらず、詳細は論文で確認する必要があります。腹膜腫瘍は見つけにくいことがあるため、お腹の張りや元気・食欲の低下が続く場合は、獣医師に相談し、必要に応じて画像検査を検討してもらいましょう。
🔗 https://www.omu.ac.jp/vet/info/news/entry-24457.html
🏥 研究・科学
6. 🐕 医療・疾病・予防
UCデービス、ARグラスで犬の口腔腫瘍の頭頸部手術を支援する概念実証、獣医師22人が参加(AJVR)
📅 2026.08.24
UCデービス獣医学部の研究がAmerican Journal of Veterinary Researchに2026年6月5日にオンライン掲載され、dvm360が報じました。市販のARグラスと専用アプリで、口腔腫瘍のある犬の頭部の3Dホログラムを使い、獣医師22人が課題に取り組みました。位置の誤差は記憶頼りで平均3.42mm、目標が見える状態で2.73mmでした。領域のなぞりは、記憶では約63%、輪郭表示ありでは約84%が正確でした。
ホログラム上のシミュレーションで、小規模かつ単一施設、生体での検証はこれからです。実用化されても、腫瘍の切除範囲を精密に計画する補助という位置づけと考えられます。犬の口の腫瘍の手術は専門性が高いため、治療法や専門施設への紹介について獣医師に相談してください。
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